鶏冠尾根(西沢渓谷から鶏冠山〜甲武信小屋〜雁坂峠と周回)
- GPS
- 29:35
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 2,081m
- 下り
- 2,081m
コースタイム
道の駅みとみ6:00-鶏冠山登山口6:30-鶏冠谷出合6:40-9:05第1岩峰9:15-第2岩峰9:30-第3岩峰基部9:45-10:00第3岩峰(鶏冠山標識)10:20-(昼食20分)-2115m峰11:30-2177m峰12:20-14:00木賊山14:05-14:15甲武信小屋
10月17日
甲武信小屋6:00-6:45破不山避難小屋6:50-西破風山7:35-東破風山8:00-8:45雁坂嶺8:50-9:10雁坂峠9:35-沓切沢橋10:45-鶏冠山大橋下11:25-11:35道の駅みとみ
天候 | 10月16日 晴れ時々曇り 10月17日 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
西沢渓谷〜鶏冠山… 西沢山荘の先の吊橋を渡った右手に西沢渓谷の看板、ここが鶏冠山登山口。 鶏冠山までは近年整備が進んだようで踏み跡、テープ共に明瞭、道標もいくつかある。 ただ鶏冠谷出合での渡渉は、増水時は注意。 第1岩峰から第3岩峰基部までは岩稜歩きだが、シッカリと三点確保をすれば設置されたロープは使わなくても登れる。 第3岩峰は基部から直登もできるが、右からの巻き道もある。 なおこの翌月ぐらいに、詳しい場所は分かりませんが何箇所か鎖が設置されたようで、更に登りやすくなったかもしれません。 鶏冠山〜木賊山… 木賊山直下までは、たまに岩稜に出る以外はシャクナゲの藪漕ぎを強いられることが多々あり。 藪、倒木が多いので、踏み跡を辿るというよりテープ等を目印に辿って行く。 テープは殆どの区間で等間隔にあるので、数分歩いて見当たらなければ道間違えの可能性大です。 木賊山直下から山頂へは、西へ大きくトラバースしてから直登する。 なおルート図は推測の部分もありますので、あまり参考にはしないで下さい。 水場… 甲武信小屋にあり、1L50円だったような…? トイレ… 道の駅みとみ、西沢渓谷入口バス停付近の売店、甲武信小屋にあり。 温泉… 道の駅大滝温泉、通常600円だが岩風呂改修中につき、100円引きで500円でした。 |
写真
感想
鶏冠山といえば山梨県に2つある。
1つは大菩薩の北にある黒川鶏冠山で、ここは一般ルートで山頂に立てる。
今回はもう1つの甲武信ヶ岳の南にある鶏冠山へ、山仲間のやまかっぺさんのお誘いで行くことになった。
(10月16日)
前日西武線某駅で車に乗せて貰い、道の駅みとみまで車を走らせ、到着後に数時間仮眠。
夜が明け始めた頃に歩き出します。
西沢山荘の先で吊橋を渡ると右手に西沢渓谷の看板が立っていて、右に道標と共に登山口がありました。
5年前の秋に西沢渓谷に来た時にはこのようなものはなかったはずで、山梨百名山ということもあり近年整備が進んでいるようです。
登山口から東沢沿いに僅かに進むと、鶏冠谷出合に降り立ちます。
水量が意外と多く靴を脱いでの渡渉となりましたが、この時期でももう水は冷たく僅かな渡渉でも足が千切れそうでした。
渡渉後、少し鶏冠谷の右岸を登り道標に従って左へ行けば尾根に取付きます。
ここから魔の急登が始まります。
踏み跡が明瞭なのは良いがとにかく急で、何度も木の根などを掴みながら体を引き上げていきました。
途中何度かある緩やかな道で息を整えつつ高度を上げていくと、やがて左手が開けた岩場に着きます。
ここから左へ行き足場の脆いザレ場、ガレ場を登って行くと南側?が開けた場所に出ました。
見上げるとこの上が第1岩峰のようです。
ここから直登する道もあるのかもしれませんが、安全に右から迂回して第1岩峰に登りました。
第1岩峰からは360度の大展望!
周囲の山並みはもちろんですが、何と言っても第3岩峰の大岩壁が圧巻でした。
一旦小さく下ってから第2岩峰へと取付きます。
まずはフィックスロープのぶら下がった岩場の登り。
ここは慎重に三点確保で難なく通過、この先の岩場の登りは登り始めの手がかりが乏しく、岩場脇の木の幹を足場に第2岩峰直下の岩場に取付きました。
その先の第3岩峰は基部から左に取り付いて岩場を直登できます(実際少し登ってみたが行けそう)が、ここも大事を取って右から迂回して向かいました。
第3岩峰には「鶏冠山 山梨百名山」の標柱がありますが、登山道からほんの少し右にあるので気付かない人もたまにいるようです。
第3岩峰からは道が一変し、深い樹林の中へ入って行きます。
シャクナゲの藪が多く意外と大変ですが、テープ等の目印は等間隔にあるので途中何度か目を凝らして探しながらもそれを忠実に辿って行くと、尖った岩が地表から飛び出た小ピークに着きました。
多分2115m峰で、ここが本当の鶏冠山山頂と言われているところです。
相変わらずシャクナゲの藪と樹林の中を進んで行くと開けた岩尾根上に出ました。
この辺りが多分2177m峰と思われ、ここから木賊、甲武信から西の稜線が一望でき抜群の眺望です。
2177m峰から見ると木賊山はもう少しと感じましたがまだまだ先は長く、更には真っ直ぐ向かって行くと思われたルートは途中で大きく西にトラバースして行き、心配になってきた頃に山頂へ直登して行きました。
木賊山に辿り着けば、後はもう明日の下山まで一般道歩きで緊張感から開放されました。
今夜のテン泊地の甲武信小屋は結構な賑わいでしたが、その大半は沢登りの方たちのようです。
テント設営後、甲武信ヶ岳山頂へとも思いましたが以前にも登っているので、晴れていればという条件で明日の朝に行ってみることにしました。
ささやかな宴会後、寒くなってきて日暮れも早いので早々に眠りにつきました。
(10月17日)
夜明け前テントから顔を出すと、雲が広がっていて月も見えない。
これならご来光もムリだろうと、結局山頂へは行かないことにしました。
朝食後、雁坂峠に向かいます。
サイノ河原では、曇り空ながら何とか富士山が望めました。
その先の鞍部の破不山避難小屋は2年前に訪れた時と違って、外観も内装も新しくなっていました。
西破風山への急登を何とかこなし、富士山が見えなくなった雁坂峠でコーヒーブレイク、そのまま道の駅みとみへ下山となりました。
本格的なバリエーションルートは今回が初めてで、歩行中は常に遭難の2文字が脳裏によぎっていたので、木賊山に着いた時の安堵感といったらなかったですね!
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