奥穂高岳…今回は槍が見えるか
- GPS
- 32:10
- 距離
- 34.1km
- 登り
- 1,803m
- 下り
- 1,791m
コースタイム
5/21 4:40涸沢テン場-6:27穂高山荘6:35-7:25奥穂高山頂7:50-穂高岳山荘8:40-10:00涸沢テン場10:40-13:00徳沢園13:15-14:30上高地
1日目歩行時間(休憩含む) 5時間32分
2日目歩行時間(休憩・撤収含む) 9時間50分
天候 | 5/20 晴れ 5/21 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは上高地にあります。 トイレは上高地、小梨平、明神、徳沢、横尾、涸沢、穂高岳山荘にあり。(チップ制) 関東方面からは沢渡駐車場まで。以降はバスで上高地へ。 この季節の平日は沢渡大橋BT5:40始発。 沢渡には数箇所駐車場があり第2駐車場には足湯、道路反対に日帰り温泉もあったような。 沢渡大橋駐車場には何もないので早朝着くようであれば第2のほうがいい。 各駐車場は0:00〜23:59分を1日としているらしいので早く着く場合は途中のSAかコンビニで時間調整が必要。 上高地最終沢渡BT行きは17:00、新島々行き最終(途中沢渡BT下車可能)は18時上高地発らしい。 本谷橋でアイゼン装着するが日中涸沢までなら必要ないと思う。 涸沢から白出乗越までは10本刃以上のアイゼンは必要。但し早朝以外は雪質は悪い。 白出乗越から奥穂高まではアイゼン必要箇所は1〜2箇所。 ハシゴ上部の雪渓は横を通れば何とかなるが、その上の横断する箇所は滑ったら終わり。 落石、雪崩が多く北穂で滑落あり。 |
写真
感想
GWに涸沢(穂高)に行きそびれ、先週谷川岳で我慢したが会社から「代休代休」とせっつかれたので
天気も持ちそう、車で行ける、涸沢まででもと思い残雪の穂高に決定。
仕事を終え、22時40分自宅出発。東北-北関東-関越-上信越-長野と居眠り運転しながら(危ない危ない)途中何箇所かで仮眠。
沢渡大橋駐車場には4時30分着。始発のバスは5時40分と聞いて1時間仮眠。
始発のバスには10名くらい乗って上高地へ出発。
さすがに早朝(でも観光バスは数台あったな)の上高地。平日ともあって静寂。
早速登山届けを出して出発。しかし…重い荷物。小屋泊だったら楽だけど
最近テント使ってないしここは我慢。
親子猿がいっぱいいたが襲われることなく遠巻きに拝見。
途中二人組み(結局は単独者の集まり)と話をしながら横尾到着。
一人の年配者は槍に、もう一人の青年は蝶ヶ岳に、私は涸沢に、ということで無事帰りましょうと行って分かれる。
(蝶からの槍・穂高連峰もいいな〜。槍・穂高は登る山か見る山か。と一時悩む)
横尾大橋を渡って沢の音が聞こえてくると残雪が出てくるがまだアイゼンは必要なし。
ここで若者2名が先を行く。(帰りに遭遇するとはこのとき思わず)
本谷橋を渡ったところでアイゼン装着。4年前は沢沿いを歩いたが今回は夏道。
この時間であればアイゼンなしでも涸沢まで行けるが外すのも面倒なのでそのまま歩く。
やっと穂高が見え、小屋が見えてくるがその横には大きな雪崩跡。
すごいな〜と思いながらやっとテン場到着。
早速今日の寝場所を探す。雪壁ができているところを見つけ整地してテント設営。
そして自分へのご褒美に生ビールとおでん。
ヒュッテ売店は崩壊していたけど小屋内部で販売していた。
ここに来たらやっぱこれでしょ。(日本復興のためにもお金を使わないと…は口実?)
霞んではいるが最高の天気に穂高を見ながら「いただきま〜す」。
ウ〜 マイウ〜。 至福のひとときです。
一杯では物足りず、2杯目は缶で、と考えるがいい気になって飲んだくれると後が辛いので
ここはグッと我慢。
お昼過ぎても北穂、白出まで登る人がいる。南稜にはボーダーが2名登っている。
そんな景色を見ながら明日昇る奥穂へのルートを確認。
18時頃に夕食(ピラフとウィンナーボイルとつまみとビール)を取り早めに就寝。
時折風も強くやはり雪の上では寒い。
マットが短いので足元はザックに入れて我慢する。
夜中は月明かりで満点の星空とは行かなかったのは残念。
4時前起床し4時40分奥穂へ向け出発。(本当は誰か先に行ってくれないか待っていたがだれも行かず。
ヘタレ軟弱者仕方なく登る)
早朝とあって雪質も硬く登りやすいが朝の体には辛いです。
一歩一歩登ってやっと白出乗越に到着。風が強いのでアウターを着てここでも誰か
先に行かないかな〜と思うがテント撤収者以外まだ誰もいない。
このハシゴと岩場をアイゼン着けて登るか、外すか迷ったが先がどうなっているのか
見えないので、ここは慎重にアイゼン着けて登ることにした。
さすがに岩場の12本アイゼンは引っ掛けそうだったがハシゴを登り少し行くと
超急登の雪面。
こんなとこ登ったことないと思い、初めてピッケルの先を思い切り刺し足場はキックステップ。
やれやれ(帰りはどうする)と思い先を進むと今度は雪面横断。先程よりはましだが
滑ったら終わり。ここも慎重に横断。
右手前方にジャンダルムが見えてくると山頂も見えてくる。
そしてついに7時25分、3190mの誰もいない頂点に立つ。
風が強く祠につかまり後から来た若者と写真を撮り合う。
飛騨側からの雲が涸沢岳、北穂方面に絶えず流れているので槍は一瞬穂先が顔を出すだけ。
それでも360度の絶景。これが見たくてここまでよく来たな〜と自分に歓心。
そんな中大好きな水晶岳を探すが雲の中で分からず。
長居したいが明日は天気が悪いとなると今日上高地まで降りなければならない。
降りる際、行きに登った直登を降りられるか心配だったが横の岩場を通れば問題なかった。
ハシゴ場手前では上部から落石があり、あと数分早ければ直撃だったかもしれない。
途中で引き返す方(75歳?)と山荘泊の若者4人で小屋前で談笑。
(話を聞くと若いお姉さんは相当勇敢な方のようでした)
小屋で記念バッチを購入し(アイゼン外すのが面倒だったのでお兄さんに買ってもらう)
涸沢へ向け下山。行きと違いもうザラザラの雪質。
途中いきなり「落っ」という声に上を見ると拳大以上の岩が幾つか落ちてきた。
足場と上に注意しながら涸沢まで戻り、テント撤収。
穂高の伏流水2Lを背負い、名残惜しいが「また夏に来るね〜」と一路上高地へ降りる。
途中徳沢園で帰りのご褒美「名物ソフトクリーム」を食す。
ここで行きにすれ違った若者2名とばったり遭遇。
彼らは昨日北穂まで登り、小屋に泊まったらしい。
途中滑落したのを目撃したので怖かったと言っていた。
この若者とは最終上高地まで抜きつ抜かれつ(競った訳ではありません)
14時30分上高地到着。
14時35分のバスで上高地を後にした。
上高地の気温も24度。夜以外はとにかく暑かった。
顔は日焼け止めを塗ったが腕には塗らず、火ぶくれ状態。
(というかこれは1週間前の谷川でなったもの)
槍は見えなかったがGW後のこの時期、まさか行ける(行く)とは思っていなかった奥穂に登れた。
シーズンの合間、平日のためか涸沢ヒュッテも10名前後の宿泊者。
(天気が下り坂のせいか帰りすれ違ったのも十数名程度)
1日ずらすだけでゆっくり過ごせる。
涸沢までだったら特に危険な箇所もない。
毎度のことだが、いつ来ても満足行く場所。それが穂高である。
何度でも足を運びたい。そんな場所が私の好きな穂高である。
レコ読むと本とに過ぎ去った何者かを感じますね。タイムのちがうこと、馬力そのものがちがうんですよね〜。
私が登った5日後に登られていているんですが、スピードがぜんぜんちがう。
確かに、梯子から上部の2箇所の雪壁には恐れ入りましたね。
50代は若い、もっとどんどん登ってレコ書いてください。最後のがんばりで歩くけど、どこかで年貢の納め時になるんでしょうね。これからも面白い山のレコ期待してマース。
hagure1945さんこんばんは。
奥穂には5日前に登られたんですね。
梯子を上ってから最初の雪渓は左側の岩場を通ればよかったようですが
雪面にステップ跡があったので「こんなとこ登るの」と思いながら必死でした。
歩くスピードは意識していません。
単独が多いので歩ければ行く。無理なら止めるとしています。
仲間と行くときはスローかも知れませんがそれはそれなりに楽しいです。
山を含めいろんな考え方の方と接してるうち
「やりたいことができる環境ならやりたいときにやる」
ということを思うようになりました。
人間、いつどうなるかわかりませんから。
大病を克服されたようですが、まだまだこれからではないでしょうか。
いつでも「山においでよ」って言ってくれてますよ。
何処かでご一緒できたら声かけてください。
(と言っても分からないですね)
宜しくお願いします。
そうなんですよ。
やりたいときにやる。わたしは癌の後、山に行きたいのを我慢していて、うつ病寸前になったんですよ
ほんとうのうつ病ではないけどね、自分のやりたいことは常にチャレンジして、レベルが追いつかなければ、あきらめればいい。チャレンジしなかった自分に悔いが残るんですね。
私も残りわずかな時間しかないのに、その悔いのために登っているようなものです。敗退してもチャレンジした自分がすがすがしいと思えるのです。
ですから、ぜひ自分の思う山をやってください。
そういう意味でまだ十分にやれるあなたがうらやましいけど、一つだけ先輩としてアドバイスさせてください。
あなたが山にいけるのも、あなたの奥さんが健康で、そしてあなたの山を理解してくださる奥様がいてのこと、
奥様への感謝とご一緒に過ごす時間を作ってください。
これはね、私の実感なんです。口では言わないけど、山から帰るまで、心配しているのです。歳を重ねればなおさらです。
山やこそ奥様に感謝ですよ〜
奥様に「ありがとう」の一言を・・
老婆心ながらの余計な一言でしたかね。ごめんなさい。でもそう思って山に出かけています。
今後のレコ楽しみにさせていただきます。
hagureさんおはようございます。
埼玉県在住とのことで一度何処かでご一緒したいですね。
うちは性格が反対で私は自然派、妻は都会派といったところです。
なので一緒に山や温泉は行きません。(行ってもらえません)
ご夫婦で歩かれているのを拝見すると羨ましいと思うことも
感謝の気持ち…
忘れているわけではありませんが一番大切なことですね。
今、山以外の趣味にも手を出そう(やりたいことをやる)としていますが
最終的にはそれをやらせてくれることにも感謝です。
心配してるかどうかは?わかりませんが
(恐らく実際の光景を見れば「止めろ」と言うかも)
山から下りたら「下山メール」はしています。
老婆心なんてとんでもありません。
山仲間と知り合い、ヤマレコでも知り合い、いい歳して沢山のことを学んでいます。
これからも感謝の気持ちを忘れずに人生チャレンジして行きたいと思います。
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