屋久島三山


- GPS
- 56:00
- 距離
- 30.5km
- 登り
- 1,650m
- 下り
- 2,866m
コースタイム
- 山行
- 3:35
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 5:09
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 2:47
- 合計
- 10:43
- 山行
- 7:27
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 7:33
天候 | 1日目 快晴 2日目 快晴 3日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
紀元杉〜花之江河 整備されよく踏まれた道。 花之江河〜石塚小屋 片斜面を歩く。 花之江河〜黒味岳〜宮之浦岳 黒味岳への登りは急登、ロープ三箇所。栗生岳手前までは投石、安房、翁岳は巻道。アップダウン多い。宮之浦岳への登りは幾つかの峰を超える。 宮之浦岳〜永田岳 笹原の歩きやすい道が続き、永田岳手前水場から一気に急登となる。山頂直下は岩場で山頂は裏側にあり。 永田岳〜花山歩道〜栗生 花山歩道は荒れているので道を失わないように赤テープを目印に降る。海抜1600m鹿の沢小屋から海抜0mの海岸まで降ったので長く、林道歩きも長い。 |
写真
感想
1日目
前日、屋久島に到着した時は雨上がりだったが、朝から快晴となっていた。これからの三日間の山旅に心踊ります。今日の行程は石塚小屋までなので、宮之浦の民宿をユックリと出発した。
紀元杉を見学、これから出逢える色々な屋久杉の巨木達にも期待が膨らみ、淀川登山口への林道歩きも自然と足が早くなってしまった。まだまだ先が長いのでセーブ、セーブと気持ちを抑えながら歩く。花乃江河への道もよく整備され歩きやすい。次々と現れる屋久杉や巨木の力強さを眺めながらなので何時もはあまり好きではない鬱蒼とした道も苦にならない。ユックリしたかった花乃江河も素晴らしい高層湿原が広がっていて、明日登る黒味岳も青空の中にクッキリとした姿を見ながらのコーヒータイムは格別であった。石塚小屋までは少し下がりながらの道でやはり整備はあまりされていない。石塚小屋に到着、今日は私一人がと思いきや、暗くなる寸前にアイスランドから来た女性が飛び込んで来た。話をすると私と同じコースで永田岳経由で花山歩道を下ると言っており、やはり海外の女性は逞しいなと思いながら屋久島の焼酎三岳で温まった身体を寝袋に潜り込ませた。
2日目
朝から快晴の空が広がり、黒味岳、宮之浦岳、永田岳の三山を巡る縦走に胸弾ませながら再び花之江河へ戻ります。
ここからひと登りで黒味岳の入口となりデポして登ります。山頂までは急な登りでデポして正解でした。三箇所程のロープをつたい花崗岩の岩のそそり立つ黒味岳山頂に立ちました。風は強いが素晴らしい眺めです。早く宮之浦岳の頂に立ちたくなります。下山すると昨日小屋で一緒だったアイスランドの女性が同じ場所にデポ、これから黒味岳に登るとの事。鹿の沢小屋での再会を約束して宮之浦岳に向かいます。宮之浦岳への道は投石平より一旦急登しますが投石、安房、翁岳を巻きながらでアップダウンは多いがそんなにキツイ登りはありません。屋久島の山は何と言っても水場が至る所に有るので水をさほど持たなくて良いので年寄りには助かります。
栗生岳手前の最後の水場で水を汲み、いよいよ宮之浦岳への登りにかかります。ここの登りは山頂かなと思いきや三回程騙されました。したがってキツかったです。
しかし、昨日からの長い道のりは宮之浦岳の頂に立ってその感動は倍加しました。凄い眺めでした。快晴の空にアルプスの如く山が連なり、その向こうには360度に青い海が広がっていました。暫し感動の眺めに浸りました。永田岳はまるで何処かのアルプスの様にそそり立っていました。山頂で会った地元のガイドさんから永田岳から降るコースは厳しいので呉々も注意して下さいとのアドバイスを頂きました。年寄りが単独行で花山歩道を下るのを心配してくれた様です。ありがとう!
永田岳は正に岩の山です。山頂は岩で組み込まれた様な感じでした。勿論眺めも最高!今しがた登って来た宮之浦岳が華麗な山容を見せています。今日は最高の屋久島日和です。感動!感動です!
このゴールデンコースは晴れていれば時間がタップリ有るので三山からの眺めがタップリ楽しめます。そして時間がそれ程かからず鹿の沢小屋に到着出来ます。
鹿の沢小屋はクラッシックな感じで山小屋の雰囲気充分でした。小屋の後ろには沢が流れいう事なし。しかし、夜はネズミがガサガサ、チョロチョロしていましたので食べ物は仕舞ったほうが良いと思います。
3日目
やはり夜明けは寒かった。ネズミのせわしくなく動く音をBGMに寝入りました。この日は今までの行程の中で一番長い道のりとなる。バスの時間に合わせて出発したつもりだったが、途中で帽子を落とし、取りに戻ったり、道迷いのロスでだいぶ時間を費やしてしまった。それでも途中の屋久杉の森は植物達が創り出した芸術作品に見惚れてしまった。
林道歩きはかなりピッチを上げて降り、ギリギリ、バスに間に合ったと思ったら何と目の下を無情にもバスが走り去っていった。
時刻表を見ると私の持っていたネットから印刷した時刻表は改正前のものであった。
仕方なく栗生方面に向かって青い海を見ながら県道を最後の力を振り絞って歩く。最初は少し怒りが出たが、このお陰で青年村のバス待ちの間、海中公園ビーチでコーヒーを飲みながら海を眺めユッタリタイムを過ごす事が出来ました。
ビーチを登山靴で初めて歩いたが、砂の感触感じられずやはり裸足で歩くのが良いのかな?
三日間の屋久島山旅は想像以上の感動を与えてくれました。山頂からのパノラマ以上に植物が織り成す生命力、そして一本の枯れた杉に又、杉が根付きそこに七種類の木が寄生し、共存共栄で生きる姿を見てこの歳になり又、人生観が変わりました。
沢山の人がこの姿を見に屋久島へ訪れる事が出来ると良いと思いました。
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