GW北ア裏銀座 ブナ立尾根〜野口五郎岳
- GPS
- 23:36
- 距離
- 37.5km
- 登り
- 3,291m
- 下り
- 3,276m
コースタイム
- 山行
- 9:34
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 10:25
天候 | 晴れ、微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<稜線まで> 雪の状態が酷すぎる。 エブリステップ踏み抜きと思った方が良い。 登り下りで、股下までの踏み抜き、膝下までの踏み抜きも100回以上と思う。 特に下りが実に恐ろしい。 ただでさえ激急な上に、雪がそんな状態なので、 わかっていてもズリズリ滑ってしまう。 しかも滑るとヤバイ場所ばかりなので、物凄い緊張感である。 実際、ピッケルを深く突き刺してぶら下がったり、とっさに枝につかまったり、、、かなりギリギリだった(=ω=;) 歩いただけで表面が雪崩てしまう状態。 <稜線上> 烏帽子小屋付近は同じく踏み抜くが、それ以上の標高ではそこまでではなく、夏道も4割くらいは出ていたように思う。 |
その他周辺情報 | 七倉山荘 日帰り入浴@650円也 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
今年のGWは今まであまり攻めてこなかった北アを。
でも混むのは嫌だ。。というわけでなぜかレコもほとんど上がらない裏銀座、ブナ立尾根!
ちなみにこれで日本三大急登(西黒、黒戸、ブナ立)と、
北アルプス三大急登(合戦、早月、ブナ立)を制覇することに!ヽ(〃v〃)ノ
まずは何と言っても登山道入口までのロード!
片道7キロ以上ある。。
トレランシューズを持ってくる予定でいたのに、ついうっかりしてしまい、ひたすら重たい靴で歩く。
やっと辿り着いたブナ立尾根はさすがに三大急登。
とにかくひたすらに急登だった。
そして尾根も細く、両サイドは遥か下まで急な斜面。
最悪な雪の状態に苦しみながら、これは下りが厄介そうだとすぐに感じ、
「ははぁん、どおりで人が入らないわけだ(=ω=;)」
とナットク。。
実際、ここまで雪が悪くなってしまった以上、
稜線に出るまでの雪が無くならないうちは入らない方が良いと思う。
登ろうとしても踏み抜き、ズリ落ちながらどうにか稜線に辿り着いた時にはもう、野口五郎小屋まで行く時間も気力も無く、烏帽子小屋にて一泊することに決定。
同じようなタイミングで登ってきていた2名の方と私の3名のみ。
水を作ったり晩御飯を作って食べたりしながら夕焼けを待つ。
登ってきたときは曇っていたけど夕焼けはバッチリ!
苦労した甲斐があったなぁ、、とジ〜ンとしながら撮影。今度は星空の時間まで寝るだけだ。
21:30に起きた時には曇り空。
01:30ごろ起きて外へ出ると、、そこには満点の星空が(人゜∀゜*)
山で泊まる時の楽しみは何と言っても、夕焼け/星空/御来光なので、ここまで2つは完璧!!
嬉しいなぁ嬉しいなぁと言いながら、小屋の前で撮影。
2名の方々も起き出して一緒に星を見て感動♪
みんなコーフンしてしまい、そのまま起きて準備することに(笑)
かくして2日目はスタートしたのであった。
野口五郎岳までの区間は半分くらいは夏道を行くことに。
装着してスタートしたアイゼンも早々に外して進む。
2792ピークと野口五郎岳の中間地点くらいで丁度良く御来光が見えて、朝日に染まる表銀座〜槍〜野口五郎〜水晶〜赤牛、そして劔・立山まで見事な景色!!
大変な思いをして登ってきたけど、素晴らしいご褒美にウルっとしつつ夢中で撮る。
野口五郎岳では、竹村新道を下るという2名と会った。荷物を烏帽子小屋に置いてきた私は、そうすればよかったかな。。と思いもしたが、湯股温泉からの帰路の長さを考え、、いやいや、それ以前に戻るしか選択肢はないのだとハラをくくる。
絶景を眺めつつ烏帽子小屋まで戻り、荷物をまとめ、
いざ!恐怖のブナ立尾根を下山。
案の定、何度もズリ落ち、数え切れないくらい踏み抜き、時には木にしがみつき、深く刺したピッケルにぶら下がり、すでに溶けて判別も難しくなった前日の自分のトレースを必死に探しながら、ルートを見極め、必死の思いで下りきった。。_○/|_
そして待つのは当然、7キロを超えるロードである。
長い長いトンネルを抜け、七倉山荘まで戻った時は
無事に戻れた安堵と、足裏や肩の痛さと、達成感と、いろいろないまぜになった不思議な気分だった。
自分で歩いて戻れたから良かったけど、滑落した時に痛めた肩はやはり痛むし、この時期のブナ立尾根ピストンというのは、するべきでは無かったかもしれないなぁと反省しながら湯に浸かったのでありました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
はじめまして!
この時期のブナ立は難しいですが、それだけに充実感も一塩ではなかったかと。
もしかしたら、体調が良ければお遭いしてたかもしれません。
でも、レコを拝見して無理して往かなくて良かったと。
貴重な情報に素晴らしい写真ありがとうございます。
もう少し雪がましになったら、今月中に水晶・赤牛へ往って来たいと思います。
コメントありがとうございます!!
毎年登られてるの知ってます!(笑)
てっきり前日に上がってらっしゃるかと思ってました(^_^;)
今年は雪が多いんでしょうねやっぱり。
でも、北アルプスの稜線を独り占めしながら眺めた御来光、最高でした!
batayhanさんのレコを見て、行ってよかったです(^^)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する