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Yamareco

記録ID: 114013
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
霊仙・伊吹・藤原

御池岳〜藤原岳縦走(真ノ谷で一泊)

1976年12月04日(土) 〜 1976年12月05日(日)
 - 拍手
GPS
64:00
距離
13.7km
登り
1,450m
下り
1,238m

コースタイム

12/4
西藤原駅(11:00)〜坂本谷堰堤(11:35)〜尾根乗り越し(13:10/13:25)〜
白船峠(13:50/14:00)〜真ノ谷テント場(14:30〜)

12/5
テント場(6:35)〜コグルミ谷分岐(7:25)〜丸山(8:30/9:00)〜コグルミ谷
分岐(9:25)〜テント場(10:00)
テント場(11:30)〜白船峠(11:50/12:00)〜第一ピーク(12:25)〜天狗岩
分岐(12:50/13:00)〜藤原山荘(13:20/13:40)〜西藤原駅(15:05)

天候 12/4〜5 晴天
アクセス
利用交通機関:
電車
三岐鉄道・西藤原駅より
コース状況/
危険箇所等
積雪量は約20〜30cmほどか。

大貝戸コースには積雪無し。
坂本谷を辿る
2021年06月29日 10:23撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6/29 10:23
坂本谷を辿る
白船峠の様子
2021年06月29日 10:24撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6/29 10:24
白船峠の様子
真ノ谷右岸は絶好のテント場
2021年06月29日 10:24撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6/29 10:24
真ノ谷右岸は絶好のテント場
御池岳最高点(奥は養老山脈)
2021年06月29日 10:24撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6/29 10:24
御池岳最高点(奥は養老山脈)
撮影機器:

感想

 【 古い記録だが当時のまま記録する 】

早いものでもう師走だ。週初めにかなり冷えたので鈴鹿も北端あたりは
雪が期待できる。
雪の中の一夜をテントで過ごす訓練も兼ね、御池から藤原へ縦走しよう。

12/4
雪の量もはっきりしないし、雪中での設営に手間取るかもしれないので、
今日は真ノ谷までの予定でゆっくりの出発とする。
空いた電車から真近に眺める伊吹山はかなり白くなっている。
西藤原駅で入山者カードを記入し坂本村へ向かう。 
駅前の舗道を「八百藤」の左手から細い道へ入ると坂本谷に掛かる
堰堤に出る。
谷の左岸に沿って縦走開始である。滝状のナメや岩小舎を過ぎ日当たりの
いい河原へ出ると、
谷は右曲して勾配を増す。 谷床に残る雪を踏んで行く。
冬枯れの尾根に挟まれた谷をどんどん詰めると、流れが有ればナメが
見られそうな凹面となりやがて谷幅が広がる。 平均積雪15cmほどかな?

右岸・左岸を繰り返し行くが、しばらくしてから概ね左岸寄りを行く。
やがて谷なのか雨裂なのかはっきりしないコースになると谷底も緩やかに
なり、右手の山腹に絡むようになる。2〜3度右・左曲して高度を上げると
ササが現れ尾根を左から右へ乗り越す。
尾根筋へ出ると北面になるため積雪も多くなる。先に備えてスパッツを
着け、ついでに腹ごしらえも。
やはり久しぶりの重荷と雪中歩行で、それなりのペースで歩いたのだが
苦しい。

しばらくはゆるく山腹をトラバース状にからむので足慣らしにはいい。
すっかり雪に覆われた冷川谷を横切ると勾配を増し、やがてひっそりとした白瀬峠に出る。
この峠は分岐となり、尾根筋への藤原岳方面はトレースが無いので明日は
思いやられるかな?などと考えながら小休止とする。
乾いたノドにミカンが美味しい。
真ノ谷のテント場へ下る。茨川へのコースを左へ見送り、尾根の左山腹を
緩やかに廻りこむ。 南面に入ったので雪も溶け出しぬかるんでいる。
やがて小さな谷の手前を急降下すると真ノ谷の流れに立つ。
右岸へ移るとすぐに白一色の広いテントスペースとなる。シーズン中と
異なり今日のテントはゼロだ。
流れも凍り心細い感じだ。 陽もまだ高いのでゆっくりと設営にかかる。
(1・スペースを決める  2・雪を掻き出し踏み固める 3・テントを張る
4・ポンチョを敷く  5・新聞紙を敷く   6・グランドシートを敷く
7・ザックを入れる )

設営完了は15:00。やはり御池岳は明日にして記録の整理タイムにする。
ツエルトの中に入るとやはり暖かい。問題は夜だね・・・

17:00を過ぎるとうす暗くなる。ローソクの灯で楽しい夕食だ。
カレーライス・クラッカー・コンソメスープの取り合わせでもう満腹だ。
眠くなり外へ出ると空は星が独占し 激しくきらめいている。 
明日の天気に安心してシュラフに潜り込む。

12/5
寒さで目覚めると4時半だ。さっそく朝食を摂り、モーニングコーヒーの
後 行動開始。
カメラ・・防寒着・地図・行動食などをサブザックにつめ真ノ谷を上流へ向かう。
潅木に囲まれた沢身を滑りやすい岩に注意して行く。
右に一本枝沢を見送り、次に左に小沢を見送って進むと流れが涸れる。
夏場は頭上にかぶさるササも今は雪の下になり歩きやすい。
やがて明確な二俣になり、左俣には石灰岩が大半を占め苔むしている。
左俣に入ると勾配を増しうっそうとした感じになる。しばらくは谷底を
行くが雪が深くなったので一旦右手の山腹へ逃げてトラバースする。
勾配が落ち着く頃再び谷へ戻る。 右手の尾根よりコグルミ谷コースを
併せた後、少し谷を登ると分岐になる。御池岳最高点の丸山は左だ。
夏道通り凹面を選び踏み込むが相当雪が深くラッセルもきつそうだ。
左手の小尾根はブッシュも比較的少ないので尾根筋を選んで行く。
それでも約20cmの積雪か? 登りつめると小ピークを越えコルになる
手前を再び右手凹面に絡んで降りる。
凹面に沿って尾根側を捲きながら登るが、積雪が多くラッセルの
アルバイトがきつい。
やっとササが密生している丸山・奥の平と中間ピークに出る。
後は山頂部を右へ行くと最高点・丸山の山頂である。
今年4回目にして初めて晴れた山頂になった。正面・北に伊吹山、霊仙山、
左に大津の街と琵琶湖、その右には養老山脈と奥には御嶽・奥美濃の山が
広く見渡せる。

一通り展望を楽しみ同じルートを下るとアッとの間に真ノ谷テント場だ。
朝陽に包まれたテント場は雪がまぶしく輝き穏やかな表情だ。平和な朝の
一時をのんびりしたいが
藤原への縦走を控えているので、早速昼のもち入りラーメンをすすり、
再び重荷を背に白船峠まで
登り返す。雪解けのぬかるみに足を取られリズムに乗れず苦しい登りだ。
峠で一息入れて右・尾根筋を樹林をぬって登る。枝とキスリングの
つっかかりにイラつきながら尾根の肩まで登りつめるとブッシュも
濃いが、勾配がゆるむので苦にはならない。
やがて勾配が落ち着き、ササの原を左へ廻り込むと、二等三角点の
第一ピークに出る。
ササの中をコルへ降りた後、灌木の広い尾根筋を枝のテープを頼りに
ピークに出るとススキの原で、すぐ右手に藤原岳の最高点・天狗岩が
見られる。
原の中を左に回り込む様にして天狗岩へ向かう。ピークを捲くように
樹林を抜けると明るく開けたカルスト台地になる。秋吉台を思わせる
台地を、雪に隠れた岩に注意して下ると藤原山荘に着く。
朝のラッセルと雪解けのぬかるみで靴の中が冷たく感ずる。
陽を浴びて山荘前で休憩するパーティーを尻目に山荘の中で小休止を
した後、展望台を無視して雪の無い大貝戸コースを下る。 
西藤原駅に着く頃は好天のせいで汗びっしょりであった。

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