北沢峠前泊で残雪の仙丈ケ岳へ!絶景と雷鳥に大満足の子供の日
- GPS
- 10:26
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 1,355m
- 下り
- 1,635m
コースタイム
- 山行
- 8:51
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 10:25
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
北沢峠に幕営して仙丈ケ岳を目指そうと思ったのですが、
この時期は甲府側の芦安〜夜叉神〜広河原のルートがまだ使えなく、
伊那からのバスが途中までしか走らないので、
アクセスが良くないんです。
新宿から特急スーパーあずさで岡谷、
飯田線で伊那市、
路線バスで高遠、
地域循環バスで仙流荘、
登山バスで歌宿、
林道を2時間歩いて北沢峠です。
朝6時に家を出て、北沢峠到着が15時(!)
林道歩きってどうせ平らなんだろってナメてたら地味に標高差が300mくらいあったので、
テン泊装備の身には厳しい道程でした。
樹林帯からの登山開始ですが、最初の辺りは傾斜も緩く、
腐りかけの雪をジャクジャク踏みながら登っていきます。
二合目を過ぎたあたりから傾斜が増して急登の連続、
雪が緩んできているので滑ったり踏み抜いたりで結構ハードです。
北側の木が開けたところで北ア全景(!)
槍穂から白馬まで綺麗に晴れ渡っています。
しばらくして森林限界を超えたので12本爪を装着、
気温が高く、素手で作業しても平気なので助かるなぁ。
ここまでワークマンの作業用グローブだったのですが、
流石に冷えるのでお役御免、雪山用だと暑いので防寒テムレスで丁度いい。
12本爪に履き替えたら急登を上がるのが楽チンでペースアップ♪
先行者に追いついたところで、小声で「ライチョウがいますよ」って
教えてくれました。
つがいの二羽は冬毛から夏毛へ変わる途中らしく、真っ白ではなかったが綺麗でした。
次々と登ってくる登山者が、足を止めて撮影会になっています。
急登をもう一登りして7:35小仙丈ケ岳に到着、ここでようやくラスボスの仙丈ケ岳山頂が見えてきました。
南側には富士山、北岳、間ノ岳と日本の標高TOP3が一堂に会する絶景が広がります。
この絶景を左手に見ながらの快適な稜線歩き、
強風だと常に滑落の危険が付きまとうナイフリッジですが、
風が穏やかな日は絶景を見ながらの空中散歩のようです。
小仙丈ケ岳からしばらく進んで稜線を少し下った鞍部が八合目、
この先は急登の連続で息が上がってきました。
そう言えば標高も3,000m近いので心拍数は上がってきてますね。
注意深く辺りを見ながら進んでいたら左手にまたもやライチョウ発見です。
そっと近寄って写真を撮り、今度は後続の登山者に教えてあげるとまたもや撮影会(笑)
ちょっとシビアな岩稜を抜けて小さなアップダウンを繰り返すと
ピークの標識が見えてきました、先行者がすでに3人程います。
予定より1時間ほど早いのでゆっくり昼御飯を食べる事にしました。
山頂から10mほど下がったところで腰を下ろし、
綺麗な景色を見ながら早目の昼ご飯にパンを2個頂きました。
北岳を西側から見るのって初めてかも、こっちから見た方が格好いいですね。
富士山は何処から見ても富士山で、間ノ岳の山容はあんまり特徴が無い感じ。
甲斐駒ヶ岳もこちらから見ると随分と印象が違うなぁ。
北岳から見る甲斐駒ヶ岳は白い山頂が印象的でしたが、
仙丈ケ岳から見たら摩利支天が凄く目立つんです。
あまりノンビリもしていられないので下山開始します、
下りはストックからピッケルに持ち替えて軽快に降りていきます。
この分なら1本早いバスに乗れそうです。
1本早いバスに乗れても次の地域循環バスの待ち時間が1時間待ちから2時間待ちに増えるだけなんですが、
ここの乗り換えは日帰り入浴も出来る施設のバス停なので、
ゆっくり風呂にでも入って待てるならそれもいいかなって。
次々に登ってくる登山者を横目にどんどんと高度を下げていきます。
樹林帯に入る前にもう一度、周りの山々を見渡して景色を堪能。
塩見岳を中心に南ア南部の山々、間ノ岳、北岳、富士山、鳳凰三山、
アサヨ峰に栗沢山、その奥に奥秩父の峰々、摩利支天を従えた甲斐駒ヶ岳、
鋭い稜線の鋸岳の奥には八ヶ岳、楽しすぎる空中散歩でした。
樹林帯に入り少し膝にダメージが出てきましたが、下りはよく自分のアイゼン踏んづけるので、
集中しながら腐れ雪の中を降りていきます。
ステップがすぐに崩れるので、よくこんなの上がってきたなぁと自分でも感心。
結局、下りは最後まで12本爪にピッケルで降りました。
テン場到着が12時ジャスト、1時間半くらい予定より早いので、1本前のバスを目指すことに。
小屋でジュースを1本買い求め、バスの時間を確認、15時15分のバスは平日運行って書いてあるなぁ。
小屋番さんに聞いてみると、「乗る人が多ければ臨時便出るかも」ってことなので、
まあどうせ時間は余裕なんだから行ってみる事にします。
テント撤収したがヘルメットがザックに納まらない・・
まあいいや、バス停に併設の休憩所でパッキングやり直そうと思い、
ヘルメット被ったまま林道歩き出発。
この林道歩きが想像以上に疲れた体にダメージを刻み込む。
標高差300mを降るんだからたいしたことないだろうって歩き始めたが、
ソールがとにかく固い冬靴で舗装路を歩く苦痛に加え、
膝はガクガク、更に両足とも靴擦れが出来てかなりつらい苦行になってしまった。
周りの登山者は林道歩き用にスニーカーとか準備しており、
冬靴で歩いているのは少数派でした。
それも考えたんだけど電車移動だと荷物を増やしたくないって心理が働くんだよなー、
多くの登山者は登山バス乗り場の駐車場まで車で来ているので、
多少荷物が増えたところでどうってことないんでしょう。
まあ、愚痴ってみても足取りは軽くならないのでここは我慢のしどころです。
見覚えのあるトンネルを抜けてやっとの思いでバス停に到着、
ちょうど人数も集まったところで臨時便が出るみたい、ラッキー♪
15時ちょうどに臨時便が出発、30分で仙流荘に到着。
ここで2時間のフリータイムなので、当然日帰り入浴で汗を流します。
登山のザックは外に置いたまま入場ってちょっとひどいなぁ、
車で来る登山者が大半なんだから、デカいザックでくる人はそんなにいないだろうに。
従業員の目の届く位置ならまだしも、全然目の届かないところなので正直、ちょっと不安。
それでも温泉&ビールの誘惑には勝てるはずもなく入浴、
流石にのんびり浸かるのはためらわれたので早目に出て休憩所へ。
休憩所の位置からだと外のザックが見えないので、ビール1本飲んで外へ出ました。
ビールもう1本買って、バス停に移動してベンチでビール飲みながらバスを待ちます。
そしてバスは定刻通りに到着、
往路の逆を辿り、伊那市から岡谷、特急スーパーあずさで新宿へ。
指定券を買ってあったので悠々とビール飲みながら家路につきました。
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