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Yamareco

記録ID: 1152963
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

七倉岳(船窪新道)

2017年05月28日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:26
距離
11.9km
登り
1,624m
下り
1,614m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:09
休憩
1:16
合計
8:25
6:43
67
7:50
7:50
36
8:26
8:32
45
9:17
9:31
45
10:16
10:20
37
10:57
10:58
12
11:10
11:50
10
12:00
12:00
28
12:28
12:28
29
12:57
13:05
41
13:46
13:49
32
14:21
14:21
44
15:05
15:05
3
15:08
ゴール地点
天候 晴れ!(稜線の東側はガス)
過去天気図(気象庁) 2017年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
七倉山荘前駐車場(無料/約50台)
 
コース状況/
危険箇所等
●コース全般
・七倉登山口から船窪小屋まで高低差およそ1400mあり、
10分割されて標高差140mごとに1/10から10/10の道標があります。
・5/10を過ぎるとチラホラと雪が出始めます
・上の方はリボン・テープ類が少なく、夏道が雪で隠れているところは
ルーファイしながら進む必要がありました。
・アイゼン&ピッケルは使用しませんでした。
・本日の登山者はボクたちだけ。誰とも会いませんでした。

●七倉登山口〜唐沢のぞき
ゲートを通過して七倉沢にかかる橋を渡りトンネル入ってすぐ右手に進みます。
七倉沢の右岸を進むとすぐに登山口の標識がありここからスタート。
山腹に付けられた九十九折の急登を登り標高1420m付近で支尾根に乗り、
1536.7(3/10)で七倉尾根に合流します。
ここからしばらくは緩やかな登山道が続きしばらく進むと唐沢のぞきへと至ります。
この辺りは送電線巡視路もありますが船窪小屋の標識に従って進みます。

●唐沢のぞき〜天狗ノ庭
標高1600mを過ぎると再び急登し1680m付近で岩小舎を通過し、
1800m付近に5/10の標識を通過します。
1930m(6/10)〜2080m(7/10)が鼻突八丁と呼ばれる
ハシゴが連続する急登区間となり、雪が付いているところの下りは要注意。
鼻突八丁を過ぎると残雪が豊富になり標高2200m辺りまで続きます。
残雪帯を抜けて岩ゴロの夏道を辿ると次第に周囲の視界が開け始め、
天狗ノ庭(2312)に到着と同時に森林限界を超えます。

●天狗ノ庭〜船窪小屋〜七倉岳
天狗ノ庭から先はハイマツ帯の中に走る夏道を伝います。
標高2450mで稜線の南端に出ると再び残雪歩き。
東側に張り出した雪庇に注意しながら進みます。
10/10の標識から先は完全に夏道。しばらく進むと船窪小屋へと至ります。
さらに先に進み、テン場・烏帽子岳へと続く稜線と蓮華・針ノ木へ続く稜線との
分岐を蓮華方面に進むと程なく七倉岳(2507)山頂に到着です。
 
その他周辺情報 【温泉】
七倉山荘(650円)
この日は貸切&露天風呂の目の前に広がる新緑と高瀬川のせせらぎが最高でした
 
 
予約できる山小屋
七倉山荘
七倉山荘からスタート
3
七倉山荘からスタート
登山届け記入
七倉のゲートを越えてから橋を渡るとすぐ右手に進みます
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七倉のゲートを越えてから橋を渡るとすぐ右手に進みます
新緑が眩しい
冬靴だと歩きにくいな
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冬靴だと歩きにくいな
標高140mごとに10分割された標識があります
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標高140mごとに10分割された標識があります
(photo komemame)
朝の光を浴びながら急登します
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朝の光を浴びながら急登します
シャクナゲ
フワフワ(photo komemame)
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フワフワ(photo komemame)
オオカメノキ(photo komemame)
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オオカメノキ(photo komemame)
ショウジョウバカマ(photo komemame)
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ショウジョウバカマ(photo komemame)
イワシナ(photo komemame)
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イワシナ(photo komemame)
タムシバ(photo komemame)
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タムシバ(photo komemame)
登山道はまだ整備前
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登山道はまだ整備前
木の間をすり抜けて
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木の間をすり抜けて
5/10を通過。このあたりから残雪が目立ち始めます
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5/10を通過。このあたりから残雪が目立ち始めます
雰囲気のいい樹林帯
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雰囲気のいい樹林帯
徐々に残雪の占める割合が増えてきました
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徐々に残雪の占める割合が増えてきました
七鞍の森
七鞍の森を過ぎると再び登山道は斜度を上げ始め…
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七鞍の森を過ぎると再び登山道は斜度を上げ始め…
6/10で鼻突八丁に突入します
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6/10で鼻突八丁に突入します
胸突八丁はよくありますが鼻突八丁はここならでは。胸よりも急で鼻が付いてしまうということでしょうか
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胸突八丁はよくありますが鼻突八丁はここならでは。胸よりも急で鼻が付いてしまうということでしょうか
ハシゴの連続です
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ハシゴの連続です
雪が付いてるところは慎重に
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雪が付いてるところは慎重に
7/10で鼻突八丁は終了
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7/10で鼻突八丁は終了
キックステップで登っていきます
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キックステップで登っていきます
七倉沢を挟んで向かいの尾根が見えてきました。北葛岳から延びる1965峰でしょうか
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七倉沢を挟んで向かいの尾根が見えてきました。北葛岳から延びる1965峰でしょうか
眼下には七倉ダム
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眼下には七倉ダム
周囲の木々の背丈が徐々に低くなり…
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周囲の木々の背丈が徐々に低くなり…
周囲の視界が開始めます(photo komemame)
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周囲の視界が開始めます(photo komemame)
雪渓を越えて…
いきなり目の前の眺望が開け…
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いきなり目の前の眺望が開け…
天狗ノ庭に到着です
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天狗ノ庭に到着です
槍ヶ岳〜前穂
槍アップで(photo komemame)
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槍アップで(photo komemame)
唐沢岳〜燕〜大天井〜前穂
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唐沢岳〜燕〜大天井〜前穂
三ッ岳と野口五郎
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三ッ岳と野口五郎
三ッ岳と野口五郎アップで(photo komemame)
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三ッ岳と野口五郎アップで(photo komemame)
燕〜大天井〜赤岩岳〜西岳(photo komemame)
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燕〜大天井〜赤岩岳〜西岳(photo komemame)
左からニセ烏帽子〜烏帽子〜南沢岳
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左からニセ烏帽子〜烏帽子〜南沢岳
ニセ烏帽子〜烏帽子アップで(photo komemame)
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ニセ烏帽子〜烏帽子アップで(photo komemame)
眼下に高瀬ダム
テンション上がります
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テンション上がります
南沢岳を眺めながら
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南沢岳を眺めながら
ガスが晴れてきて北ア南部の全貌が見えてきました
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ガスが晴れてきて北ア南部の全貌が見えてきました
こちらは裏銀座の山々
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こちらは裏銀座の山々
槍〜奥穂〜前穂アップで(photo komemame)
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槍〜奥穂〜前穂アップで(photo komemame)
槍と北鎌尾根(photo komemame)
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槍と北鎌尾根(photo komemame)
天狗ノ庭を過ぎるとしばらくは夏道
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天狗ノ庭を過ぎるとしばらくは夏道
どんどんガスが晴れてきます
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どんどんガスが晴れてきます
標高2450mで稜線の南端に出ると再び残雪歩き
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標高2450mで稜線の南端に出ると再び残雪歩き
ずっとガスの中だっただけに気持ちも晴れやか
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ずっとガスの中だっただけに気持ちも晴れやか
背後は唐沢岳から続く常念山脈(photo komemame)
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背後は唐沢岳から続く常念山脈(photo komemame)
稜線の東側はガス
稜線の東側はガス
稜線には雪庇が残っています
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稜線には雪庇が残っています
船窪小屋の青い屋根と七倉岳の山頂が見えてきました。奥は針ノ木
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船窪小屋の青い屋根と七倉岳の山頂が見えてきました。奥は針ノ木
稜線に乗ると立派な針ノ木岳の姿がまず目の前に飛び込んできます
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稜線に乗ると立派な針ノ木岳の姿がまず目の前に飛び込んできます
10/10を通過
10/10を過ぎると稜線を跨いで西側へ進みます
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10/10を過ぎると稜線を跨いで西側へ進みます
船窪小屋に近づくと…
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船窪小屋に近づくと…
龍王岳〜立山〜剱が見え始めます
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龍王岳〜立山〜剱が見え始めます
船窪小屋に到着
この辺りは完全に夏の様相
この辺りは完全に夏の様相
振り返って船窪小屋と唐沢〜表銀座〜槍
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振り返って船窪小屋と唐沢〜表銀座〜槍
立山を眺めながら
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立山を眺めながら
山頂まであと少し!
山頂まであと少し!
七倉岳山頂に到着
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七倉岳山頂に到着
山頂より。針ノ木岳
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山頂より。針ノ木岳
針ノ木アップで(photo komemame)
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針ノ木アップで(photo komemame)
山頂より。蓮華岳
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山頂より。蓮華岳
蓮華アップで(photo komemame)
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蓮華アップで(photo komemame)
山頂より。立山
立山アップで(photo komemame)
2
立山アップで(photo komemame)
山頂より。針ノ木と立山の奥に剱岳
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山頂より。針ノ木と立山の奥に剱岳
剱アップで。左は別山(photo komemame)
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剱アップで。左は別山(photo komemame)
山頂より。手前に不動岳と奥に五色ヶ原
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山頂より。手前に不動岳と奥に五色ヶ原
五色ヶ原アップで(photo komemame)
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五色ヶ原アップで(photo komemame)
山頂より。手前に南沢岳〜烏帽子岳〜三ッ岳〜野口五郎。一番奥に水晶の双耳峰と赤牛
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山頂より。手前に南沢岳〜烏帽子岳〜三ッ岳〜野口五郎。一番奥に水晶の双耳峰と赤牛
山頂より。薬師岳と手前に赤牛
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山頂より。薬師岳と手前に赤牛
薬師アップで(photo komemame)
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薬師アップで(photo komemame)
山頂より。唐沢〜燕〜大天井〜前穂〜奥穂〜槍
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山頂より。唐沢〜燕〜大天井〜前穂〜奥穂〜槍
槍〜奥穂〜前穂アップで(photo komemame)
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槍〜奥穂〜前穂アップで(photo komemame)
山頂より。稜線の東側はガス
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山頂より。稜線の東側はガス
山頂より。針ノ木峠
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山頂より。針ノ木峠
三ッ岳と野口五郎アップで。右は水晶(photo komemame)
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三ッ岳と野口五郎アップで。右は水晶(photo komemame)
山頂より。ワイドで1(photo komemame)
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山頂より。ワイドで1(photo komemame)
山頂より。ワイドで2(photo komemame)
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山頂より。ワイドで2(photo komemame)
以前来た時はガスがちであまり眺望が無く、今回、七倉岳の眺望の良さにビックリ。さすが北アの真ん中(photo komemame)
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以前来た時はガスがちであまり眺望が無く、今回、七倉岳の眺望の良さにビックリ。さすが北アの真ん中(photo komemame)
ゆっくりお昼ゴハンを食べてさて下山開始です
ゆっくりお昼ゴハンを食べてさて下山開始です
針ノ木方面と烏帽子方面との分岐
針ノ木方面と烏帽子方面との分岐
船窪小屋と稜線
船窪小屋を通過
雄大な景色を眺めながら…
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雄大な景色を眺めながら…
来た道を戻ります
来た道を戻ります
この日は常念山脈がずっとガスを堰き止めてくれていました
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この日は常念山脈がずっとガスを堰き止めてくれていました
グズグズの雪で滑りやすい
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グズグズの雪で滑りやすい
見納めです
高瀬ダム
眼下には七倉ダム
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眼下には七倉ダム
目の前に唐沢岳
アイゼン付けたいところですが…
アイゼン付けたいところですが…
すぐ外すことが分かっているのでここはガマン
すぐ外すことが分かっているのでここはガマン
鼻突八丁を下ります
鼻突八丁を下ります
雪が付いたところの下りはちょっと厄介
雪が付いたところの下りはちょっと厄介
紙みたいに薄くなっています。中心から溶け始めるんだ
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紙みたいに薄くなっています。中心から溶け始めるんだ
山の中にあるものを利用するサバイバルハイカー。このあとすぐに転んでましたが
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山の中にあるものを利用するサバイバルハイカー。このあとすぐに転んでましたが
冬靴が痛い
下の方は新緑
登山口に到着
山の神トンネル
橋を渡ります
ゲートをくぐり抜けてゴール。お疲れ様でした!
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ゲートをくぐり抜けてゴール。お疲れ様でした!
【おまけ】
貸切だったので七倉山荘の露天風呂をパチリ。お湯に映り込んだ新緑と青空がステキ
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【おまけ】
貸切だったので七倉山荘の露天風呂をパチリ。お湯に映り込んだ新緑と青空がステキ

感想

雪山と夏山のはざまのこの時季、人が少なそうな七倉岳へ。
予想通り、ってか予想を上回って、誰ひとりとも会うことなく静かな山行となりました。
七倉岳は以前登った時はガス。
今回登ってみて、こんなに眺望が良いのかと驚き。
さすがは北アの中心部。北部と南部の両方の眺望が楽しめました。

七倉尾根は今回初めて。
ご近所の竹村新道やブナ立尾根と同様に
船窪新道もグイグイと標高を上げていく感じ。
雪がどのくらい残っているのか分からず冬靴で登りましたが、
5/10から下は完全な夏道。下りがツラかった。
鼻突八丁より上は雪道と夏道が半々くらい。
結局アイゼン・ピッケルは使わなかったけど、
雪は柔らかく滑りやすい状態だったので、
夏靴だと濡れたり滑ってたりしてたのかもなぁ。
ビミョーなところ。

さて、これで今シーズンの雪山納めになるのかな。
 

そろそろ雪山はもういいかな……
新緑のなかを身軽にあるきたいなぁ、
と思っていましたが、
さいごに一回、雪山納めにいきました。

足元のみ冬仕様でのぞんだ船窪新道は、
ほとんど雪がなくて、しかも急な登りがつづき苦しみました。
夏靴だったらなぁ……とも思いましたが、
当然まだ雪のあるところもあって、冬靴に助けられたところも。
それでもぐずぐずの斜面ではけっこう転んですべったし。
この時期は装備がなかなか難しいです。
飲み物とかも、熱い紅茶をもっていくか、冷たい麦茶をもっていくか悩むし。
先週の富士山ではありがたかった紅茶は、
今回はさほど飲むこともなく、プラティパスのお水ばかり飲みました。

それにしても!七倉岳ってほんとすばらしいところ!
この時期こんなに人がいないのもびっくりだったし、
北アルプスのスターたちが勢揃い!!!
登っている最中は芳しくない天候でガスが押し寄せていましたが
山頂についたら、ぜーんぶ見えて震えました。気持ちがよかったなぁ。

またこの時期に来たい。
できたら、もう少し雪があるときに来てみたいと思います。


おしまい。


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