妙高・火打テント泊山行
- GPS
- 16:34
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 2,176m
- 下り
- 2,154m
コースタイム
8/16 高谷池4:05-5:06火打山頂5:39-6:25高谷池(朝食・テント撤収)7:40-8:10富士見平分岐-8:58黒沢-9:29笹ヶ峰登山口
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
8月15・16日、テントを担いで妙高・火打へ行ってきました。
夏山シーズン、ここまでは雨・ガス・強風に悩まされる山行ばかりでしたが、やっと青空と眺望を満喫することができました。
前日夕方に妙高へ到着し、温泉カフェでゆっくりお湯につかったりゴロゴロしたりで時間潰しして、夜8時に笹ヶ峰の駐車場到着。笹ヶ峰の駐車場は登山口前とキャンプ場前に隣接2箇所ありますが、トイレ・洗面所はキャンプ場前にあるので、こちらに駐車して車中仮眠。この夜は夏とは思えないほど冷え込むし、夜空の満天の星も冷え込んでいるぶん、めちゃめちゃキレイ。
まだ真っ暗な午前3時に起き、トイレと洗面を済ませてから、車を登山口前の駐車場に移動させ、登山届を書いて、
3:50 笹ヶ峰登山口スタート
まだ真っ暗な中、ヘッドランプを点けて歩きやすい木道をどんどん進みます。本日のザック重量は17kg。
4:30 黒沢で朝食休憩&水補給(〜4:50)
橋に着いたときはまだ真っ暗だったのが、休憩している間に夜が明けてヘッドランプをしまいます。
そしてここからが十二曲りという急登の始まりです。
樹林帯の登りですが、ところどころ振り返ると、朝日にうっすらと染まった北アルプスがすぐ間近に見えます。
6:04 富士見平分岐
この分岐で高谷池方面と黒沢池方面に分かれます。
今回の山行は、事前情報などからテン泊は池塘と火打山がきれいな高谷池と決めていたので、高谷池方面に進みます。
30分も進まないうちに、目の前に火打・焼山、そして三角屋根が特徴的な高谷池ヒュッテが。
ここまで登ってくると、北アルプスも後立山連峰だけでなく、剱・立山、槍穂も見えました。
6:48 高谷ヒュッテ到着
ヒュッテ前はこれから妙高や火打に向かうグループがたむろしています。テントの申込をしてテント場へ。
平らで設営しやすい土のサイトには、テントが15張ほど。水場はテント場入口にありますが、池の水そのままらしく、必ず煮沸使用の注意書き。池塘に囲まれ、火打・焼山の見えるなかなか良いサイトです。早速テントを設営。
8:11 妙高に向けてヒュッテ前を出発
サブザックなので、とても楽チンです。
茶臼山を越えて暫く進むと、目の前に湿原が拡がり、その向こうにお尻のような妙高山が見えてきました。湿原の左奥には黒沢池ヒュッテ。こちらも目の前に広大な湿原が拡がる良い場所のようです。
8:48 黒沢池ヒュッテ(〜8:56)
ここから妙高の外輪山を越えるために大倉乗越までひと登り。大倉乗越まで登ると、目の前に大きく妙高。
赤倉温泉や池の平から見る妙高は広い裾野から端正に立ち上がるカッコイイ山ですが、裏から見る妙高はモッコリと、まるでクレヨンしんちゃんのお尻のよう。それにしても最後の登りはかなりの急登な感じ。
外輪山と妙高本峰の鞍部まで一旦下り、ここからは本当にキツイ急登となりました。
10:37 妙高山頂
山頂部は北峰と南峰に分かれていますが、どちらも広く、360度眺望を楽しみました。
登ってきた方角には外輪山越しに火打・焼山、反対側には広い裾野と野尻湖、南に黒姫山、高妻・戸隠、そして後立山連峰なんか久々の山頂からの眺望にひたすら感動です。
後立山連峰の後ろに剱岳もチョッピリ見えます。お久しぶり〜。
山頂部はミョウコウトリカブトをはじめとする様々なお花も豊富。
南峰の一角で簡単な昼食をすませ、
11:30 下山開始
来たコースをそのままピストン戻りです。鞍部まですごい下り、水場で小休止、そこから大倉乗越まで登り返し、黒沢池ヒュッテまで下るというアップダウン。意外とタフなコースです。
13:00 黒沢池ヒュッテ
時間もタッブリあるのでここで休憩。ビールはテン場に戻ってからということで小屋でジンジャーエールを買って喉を潤し、ベンチでのんびり。妙高から下ってきた人はほぼ全員ここで休憩するようで、小屋前のベンチには人がたくさん。
ここで同じベンチとなった北茨城からの4人組さんが、同じ高谷池テント場からの妙高ピストンであるということで話が弾み、ここでそうめんを作って食べるということで、そのお誘いまで受け、5人でそうめん&ビールでミニ宴会。
(本当は4人組ではなく5人組でしたが、最後のひとりはまだ妙高からの下山途中ということで、その到着を待ちながらの宴会 この方たちはいろいろな山を楽しみながら歩くというグループで、ちゃんとそうめん用ザルや薬味一式まで持参)
14:20 ミニ宴会から先に失礼し、後ほど高谷池テント場での再会を約束して一足先に出発
15:00 高谷池ヒュッテ到着(妙高バッヂ購入) 1日目の行動終了
しばらく休憩した後、時間もタップリあったので、片道15分の天狗の庭まで散歩に出かけました。ヒュッテ前の池塘よりもさらに広い池塘群が火打を望む平原に拡がるとても雰囲気のよい場所でした。
戻る途中から見た、ヒュッテとテン場は日本ではないどこか別の場所のようなの雰囲気。う〜んいいなあ。
ビールを買ってテントに戻り、サイトの一番奥で先ほどの5人組が宴会しているところに再度合流。
夕食までの時間、またまた色々な山談義、自己紹介で楽しい時間を過ごしました。
この日も夜8時にお休みなさいとなりました。でも雨を心配しない山行ってやはり気が楽ですねえ。
********
さて、久々の青空山行と楽しい出会いを満喫した1日目を終え、翌日はもう下山・帰京です。
16日の上り高速は、帰京渋滞のピークとなる予想が出ていたので、とにかく早めに行動して何とか昼過ぎには東京まで戻っておきたいと、3時起床です。外はまだ真っ暗。でも空には星が出ていて、好天となりそうです。
簡単な朝食を終えて、テントはそのままに、ヘッドランプを点け、軽いサブザックを背負って、
4:05 高谷池テン場スタート
まだまだ真っ暗な道を天狗の庭へ向かいますが、前日夕方に歩いた道なので、迷ったり不安になることもありません。
天狗の庭を過ぎて、登りが始まりますが、急登という道ではなく、それなりに見通しが利く、歩きやすい道をスタスタ進みます。稜線に出ると、右手(日本海側)の空は夜明け間近で赤く焼けています。
5:06 火打山頂
途中で誰にも会わなかったので、一番乗りかと思いきや、すでに単独行の若い男性がカメラを据え付けて簡単な朝食を摂っていました。剱岳に続いて今回も惜しくも2番乗りです。残念ながら東の空は雲が多く、鮮やかな日の出を拝むことは出来ませんでしたが、徐々に明るくなるとともに四囲の山々が深い眠りから徐々に醒めて、熱に火照ってゆくかのように、すこしづつ表情を変えてゆく様を広い山頂部をグルグル回って写真を撮りながら、時々、山談義しつつ、また写真を撮るという感じで30分少々を山頂で過ごしました。
5:39 渋滞を恐れないなら、焼山までピストンしたかったところですが、とにかく翌日からの仕事に備えて早めに家路につこうと決めていたので、名残惜しいところでしたが、またテント場へ戻るために下山開始です。
すっかり明るくなった道を快調に下りながら、青空に映える火打の山姿を写す地塘、高谷池の素晴らしい風景を写真に収め、そそくさと進みます。
高谷池まであと少しというところで、前日にお世話になった5人組が火打に向けて歩き出したばかりのところで再会し、前日のお礼と、またの再会を約束して別れました。
6:25 テント場帰着
軽い朝食2回目を摂り、テント撤収。 テント札をヒュッテに返却し、火打の山バッヂを買って
7:40 笹ヶ峰に向けての下山スタート
8:10 富士見平分岐通過
8:58 黒沢で小休止
9:29 笹ヶ峰登山口 ゴール
下山届を記入・提出し、今回の晴天山行終了です。
とにかく早く帰京しなきゃと、着替えもせずにそのまま車に乗り込んで、妙高高原ICへ向かいます。
途中で妙高高原側から裾野の広い雄大な妙高山を写真に収め(前日に見た裏側からのお尻のような山姿とは対照的)、あとは疲れたら途中休憩すればいいやと、ひたすら東京目指して高速を上信越道、関越道、外環道を走り、結局自宅近くの「すき家」で腹が減って牛丼を食べるまで、休憩無しで帰ってきました。
おかげで14:00過ぎには西船橋の自宅に帰ることが出来てメデタシメデタシ。
朝5時に火打山頂に居て、午後2時には千葉・西船橋。
一日の時間の長さとまるでタイムスリップしたかのような距離移動に、何か不思議な感覚を覚えた二日目でした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する