花の周遊・蓮華♨〜五輪尾根〜朝日岳〜小蓮華〜蓮華♨
- GPS
- 32:00
- 距離
- 29.8km
- 登り
- 2,749m
- 下り
- 2,749m
コースタイム
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 9:10
天候 | 8/2 曇りのち晴れ 8/3 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
兵馬の平への下りは、雨後、ものすごい滑ります。本当にすごい。 大池〜蓮華♨間で土砂崩れによる登山道付け替えがあります。7月頭の雨か? |
その他周辺情報 | 姫川温泉 くさの湯 ¥600 結構熱いお湯 でも掛け流し 飲泉するもやや酸っぱめ |
写真
感想
8/2 連休を取っていたが、梅雨明け後、今一つ天気がはっきりしない。剣から五色ヶ原に行きたいと思っていたものの日程足らずと判断。日本海側の方が天気がよさそうだったので、久々の五輪尾根に行ってみようと思い出発。今年何度目の富山県だろう?
夜中1時着、蓮華♨Pは空いていた。周辺登山者の音で起きる。五輪尾根は下ったことしかなかったものの、かなり時間がかかった印象があるため早い所出発だ。瀬戸川方面の登山道には誰も来ないだろうと思っていたのだが、全くそんなことはなく、団体高齢者も歩いている。兵馬ノ平までの木道・木製階段は新しいものであるがかなり滑る。が、後で知るのだが、朝日小屋の管理人さんたちが、斜めになった木道をこの状況にまで直してくれたということであった。ありがたいことである。ただ、山スキーで来ると、ブナの大木が生えた緩やかな尾根を気持ちよく滑るのだが、まるっきりこの気分のいい尾根を楽しむことができない。
兵馬ノ平はオオバギボウシとシモツケソウの大群落で、なかなか素晴らしい所だ。この先さらに下って瀬戸川を渡る。いつもここに来ると思うのだけれど、下りから始まる登山って他にあるのだろうか?橋を渡ってから小尾根状を進む。もう少し白高地沢寄りの尾根を行くのかと思っていたけれど、瀬戸川が見下ろせる尾根を進む。そこから右へトラバース気味に進むと二重山稜になり、ヒョウタン池に至る。もう少し近かった気もするが…その先すぐで川の音が近づくと白高地沢となる。鉄橋を渡ったところに岩で作ったテーブル・椅子があり、そこで大休憩。対岸には以前スキーの時にベースとした河原の平坦地があった。
しばらく河床と同じ高さを進むと、五輪尾根が始まった。割と急な斜面を登り、灌木の丈が頭くらいになりだすと、草原状に木道が設置された道に変わる。太郎平への登りに似ている。とても花が多く気分のいい尾根道だ。三角点の先に水場ベンチがあり、多くの人が休んでいた。この水がまたキンキンに冷えており、最高にうまい。今日は曇っており、晴れていればもう少しいい眺めだったろう。ここで御年約80歳のおじさんに遭遇、毎年この尾根を単独で登るそうだ。もうちょっと楽な道もあるはずだけど…
尾根北側のお花畑を斜登して進む。ハクサンコザクラがたくさん咲いている。尾根を乗り越すと樹林帯を水平トラバースして進む。幾本もの沢を横断するが、適当な流れの脇で休憩。白高地沢側のカール状地形がガスの切れ目からのぞける。この傾斜はまさにスキー向きだ。正しい水場はその先に岩から流れ出していた。小広くなっており休憩に丁度良い。さらに庭園かと思うような草原をトラバースして進む。残雪が多かったことから、梅雨時期に見られる植物も沢山咲いている。久々にこれだけの花の量を結構感動した。ガスで風景が撮れないことから花を撮りながら進む。足がすぐに止まってしまい全くペースが上がらない。雪渓を登ると吹上コルに到着。コルから見える朝日池には一杯の雪が詰まっていた。なだらかな稜線で朝日岳Pはすぐのように感じるが、ここから少し距離があった。砂礫の道にも花が沢山咲き乱れ、カメラのバッテリーが心配である。
久々の朝日岳Pは道標が変わっていた。そして思いのほか人が多い。やっと雲の間から白馬連山、清水、猫又方面、剣も顔を出した。グリパトさんに聞けば、先月19日からの入山で始めて景色が見られたとのことだ。残り僅かな行程をダラダラ下り、朝日小屋到着。天場だけ見れば主稜線に比べ破格に人が少ない。管理人に聞けば本日北陸地方が『梅雨明け』ということだった。勢いでビールを買ってテント前でくつろいでいると、80歳と65歳のおじさん方にテーブルに誘われ、山談義が繰り広げられた。65歳の方は鹿児島から何か月もかけて、いろいろな山を回っているそうだ。日本の高齢者はとても元気だと感じた。もっと頑張らないといけないね。夕方に小屋前の広場から見る白馬連山は、いつも見ている側ではないためとても新鮮だった。残念ながら海岸線は見えなかったものの、雲海に沈んでゆく夕日はとてもきれいなものだった。
8/3 あれだけの広さにテントは6張程度、にもかかわらず自分のテントの1m隣くらいにテントを張っている人がいた。張る場所は自由、混んでいればそのくらいの距離とは思うが、もう少し考えてほしかった。小屋周辺はガスに包まれていた。今日晴れるはずじゃなかった?巻き道ではなくP経由を選択、小桜ヶ原までの下りは、はじめなだらかな下りで、雪倉方面を見ると基部に雲海雲海が出ており、素晴らしい眺めだった。その後、越後の山の下りのように一気に下る。昨日会ったグリパトさんが草を刈ってくれていたようで、歩きやすくなっていた。
巻き道分岐から湿原地帯となり、ハクサンコザクラがびっちり咲いていた。水場があるはずだったが、看板を見落としたのか流水はいくらでもあるものの、どこかはわからなかった。小桜ヶ原の出口くらいから見る白馬方面の旭岳はすごい存在感で、本当にヨーロッパに来ているかのような風景を見せてくれた。沢で給水して先を急ぐ。 そういえば300アップして400ダウン、雪倉の登りは600アップ、朝からすごいことになってるぞ。燕平の水場は遅くなれば涸れる感じ。ここで休んでもつらいだけになってしまうと思い、途中まで登って休憩することにした。風があるので気温は歩きやすいものの、気が付けば相当日焼けしていた。雪倉の登りはこれまた花が多く、何度か通ったことがあったもののまるで気が付いていなかった。同じコースでも登りと下りでは印象が異なることをあらためて感じた。ここでカメラのバッテリーが死亡、目に焼き付けるべく歩いた。この登りでスキー時の登はんルートを確認できたので、来シーズンはぜひここを滑りたい。
さすがに雪倉Pは、主稜線から朝日小屋に向かってくる人が多く、早々に出発した。避難小屋の下りも花だらけで見どころ満載。気付けばもう稜線は雲に隠れ始めている。鉢の巻き道は幾つかの雪渓を横断するため、ベンガラが付けられていた。鉢を巻き終えると、右手に柳又源頭と尖った旭岳が絶妙のバランスでそびえていた。自分としては今山行一の景色だと思ったので、思わず休憩してしまった。ここにあったブローチ状のマツムシソウにアサギマダラが密を吸いに止まっている姿も印象的だったが、カメラがなかったのが悔やまれる。
鉱山道を下ろうと思っていたものの、小屋で残雪多く、道を探しながら歩けば結果稜線経由と変わらないと思うとアドバイスされたので、その通りラストの登りと信じ、三国境へ向かった。ここが思いのほかつらかった。主稜線はすでにガスの中、小蓮華にバテバテで到着。あとは下りのみ…ではなかった。船越ノ頭で少しの登りにもかかわらず、ここが最高につらかった。雪の時期、こここんな感じだったかなぁ?
これを越えればダラダラと大池までの下り。ガスの中から突然現れた大池はなんとも神秘的だった。大池の天場は高校生のワンゲルで混雑、ここで泊まらなくてよかった。あとはひたすら下り、記憶をなくして歩けばよい。天狗の庭から下では6月下旬の大雨のためか、土砂崩れによりルートが付け替えされていた。汗だくになって蓮華♨に到着。充実した山行に満足し、今日はここでの入浴はせず、雨が降ってきた満車の駐車場を足早に去り、いつか寄りたいと思っていた姫川温泉を目指した。
くさの湯は日焼けもすごかったこともあり、熱くてびっくりだった。
五輪尾根、いいねぇ。
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