仙塩尾根-蝙蝠尾根-伝付峠
- GPS
- 51:00
- 距離
- 39.3km
- 登り
- 2,221m
- 下り
- 3,504m
コースタイム
9:10 両俣小屋
10:05 野呂川越え
12:50 三峰岳
13:50 熊ノ平小屋
7/24 4:40 小屋出発
7:05 北荒川岳
7:15 避難小屋跡
8:30 北俣岳
10:15 蝙蝠岳
11:55 徳右衛門岳
13:45 中部電力管理棟
14:25 登山口
14:50 二軒小屋
7/25 5:10 小屋出発
6:45 伝付峠
9:15 田代登山口
9:35〜9:45 建設会社の方のライトバンに乗っけてもらいました
9:49 田代バス停
天候 | 晴れ時々曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
田代バス停9:49バス身延駅10:59、11:04電車甲府駅11:58 |
コース状況/ 危険箇所等 |
非常に人の少ない領域ですが、道はしっかりしています。 と、言いたいですが、ーーー 4カ所は、お進めいたしません。 1.北俣岳から蝙蝠岳の間は、登山路上の這松が手入れされておらず、手足はキズ だらけです。 2.蝙蝠岳からの下り20分、ここはガレ場で、マークはほとんどありません。 天候の悪い日は、ルートファイディングに苦労するでしょう。 3.2.のあと樹林帯に降りますが、ここから20分程度、ツガ木の倒木更新で 若木の中を悪戦苦闘です。 4.伝付峠から下って、ヨモギ沢から田代の登山口までは、登山路はほとんど崩壊 しています。 |
写真
感想
少し時間だ立ちましたが、ルートの内容を報告いたします。
行程の北部(野呂川出合から北俣岳手前の塩見分岐)まではみなさんの報告があると思いますので、
はしょって、書きます。
野呂川出合からは、約2時間、しっかりした林道歩きです。
ところどころで、多少崩れはありますが、問題ありません。
しかし、両俣小屋の軽自動車も通れないようで、ほぼ中間地点で止めてありました。
両俣小屋の少し手前で、山側から崩落があります、少し注意しながらトラバースして下さい。
両俣のおばさんは、相変わらず元気です。
ここで、登山届けを出させてもらいました。
「北岳へは水量が多く歩行禁止、野呂川越へは、荒れているから気をつけて。」
と言われました。
野呂川越、そして、三峰岳、熊ノ平小屋、へは普通の登山道です。
(ただし、通る人が少ないので、そのぶんは、加味して下さい。)
三峰岳手前の樹林帯で、ニホンリスを見かけました。
また、熊ノ平手前の三国平では、少し太めのボールペンくらいのオコジョが
でてきます。興味津々で、静かにしていれば、10分くらいは、周りを飛びはねてくれます。
熊ノ平から塩見の分岐までも、普通の登山道です。
尾根筋ですが、樹林帯です。登山者は少なく、静かです。
ここから本番(ルート説明)です。道を左へ取り、北俣岳です。
北俣岳までは明白です。
しかし、北俣岳のピークはほぼ平坦でわかりにくい。小さなケルンがあります。
ここを、南南東へ、ほぼ直角に曲がります。(方向指示はありません。)
(熊ノ平の小屋番から言われました。先日、単独が行方不明、ガスの時、蝙蝠へ曲がる道を直進したようで、まだ発見されない。)
北俣岳から約20分程度尾根のガレ場です、マークはほとんど消えており、ルート取りは難しいです。
小さく残る赤ペンキを確認しながらの歩行です。
(ガスの時はお進めしません。)
(登りで使うのであれば、ルートファインディング、より容易だと思いますが、)
このあと、突然、樹林帯です。
ここから、約20分、倒木更新の最中の若木の中を、ピンクテープに従って、はいずり回ります。
(山で、あれほど煩わしいと思った、ピンクのテープにありがたみを感じました。)
ここまでくれば、あとは、徳右衛門岳、二軒小屋、と普通の下りとなります。
ただ、人が少ないため、踏み跡はほとんどありませんので、あなたのルートファインディングの実力が試されます。
でも、おもしろいですよ!!
次に、2件小屋のこと、伝付峠からの下り、を書きます。
ちょっと待って下さい。
お待ちどうさまでした。
少し戻りますが、中電管理棟は、なにが入っているんでしょうか?
ただ細長くでかい、下り階段は、恐怖を覚えるほど長く、高いです。
また、ここから登山口までが、長い、ひどいやせ尾根です。
「ええ!、まだあるの」、と長いです。
やっと二軒小屋に来ました。
ここにこんなものが立っているのが不思議なほど、きれいなロッジです。
真っ先に受付に行きます、鈴を鳴らしますと、若いお嬢さんがでてきます。
問「泊めてもらえますか」
答「完全予約制ですので、できません」
問「では、食事だけでもお願いします」
答「食事はコース料理ですのでできません」
問「売店で、食べ物を売って下さい」
答「売店はありません。自動販売機はあります」
問「ここ、山小屋ですよね。」
答「ーーーー」
懇願「たべもの、何でもいいので、恵んで下さい」
答「シェフに聞いてきます」
ーーー
答「お弁当だったら、予約してもらえば、作れます」
問「では、2個お願いします」
答「では、1個千円です。5時に受け取りに来て下さい」
そして、素泊まりの登山小屋に案内されました。
きれいな、貧乏小屋です。
でも、小屋裏に全自動の洗濯機、洗剤まであるではありませんか。
(内緒で、洗濯をしてしまいました。最高です。東海フォレストさんありがとう)
ここの自販機でビールが、350mlが300円、500mlが500円、はよく知られたことです。
5時になりました。
お弁当を受け取りに行きます。
「お弁当、一つはわっぱ飯ですが、一つは、疲れているでしょうから、多めにして、登山者向けに作りました」
わたしは、シェフに、思わず最敬礼してしまいました。
さて、伝付峠です。
二軒小屋からの登り、伝付峠からヨモギ沢までの登山道は、とてもきれいに整備されています。
ヨモギ沢の沢沿いに入ってから、登山道は一変します。
東電管理小屋までは、沢沿いの行程の1/4程度で、まだいい方です。
滑ってわたれない板橋(岩を選び、渡礁します)、多少の崩落場所の渡り程度です。
ここで、60リッターザックぱんぱんの人と会いました。
「これより下の方が大変だよ」とのこと。
ほとんどの箇所で、崩落です、斜めに崩れているところは、まだいい方で、慎重に足を出していけばいいだけです。
取り付けてある桟道が、落石のため、飴のように曲がって、崩れており、壁際が垂直に切れ落ちています。
足をかける突起が数カ所あるので、壁にへばりついて、これを渡ります。
(さっきの人が通ったのだから、この突起は大丈夫と、信じて渡ります)
これが、数カ所あります。
もう一つ怖いのが、古い板で作った桟道です。
これが、ご存知の通り、見事に滑ります。絶対信用してはいけません。
足の置き方、手すりの掴み方、できれば板の上に足は置きません。
(手すりも腐っています)
無理だったら、這って通過して下さい。
やっと、やっと、終わりまで来ると、目の前に、とてつもないものが現れます。
10階建てくらいの砂防ダムです。
みんなの見ていない山の中で、無駄な土木工事です。
これを工事用階段を上り、また、下りして越え、登山口へ
直前で、東京電力と協力会社の社員、8名ほどのすれ違いました。
「降りておられたのですか?、道はどうでしたか?」といわれたので、
「通れますが、危険だと思います」、と答えました。
この方たちが通るのに、多少の補修はしたと思いますので、
詳しくは、東京電力に聞くと良いと思います。
つぎに、田代のバス停に歩いていると、後ろから、ライトバンが来ます。
砂防ダムの建設会社の人のようです。
お願いして、バス停まで乗せていただきました。
30分の短縮で、9:43に着き、9:49のバスに乗れました。
ありがとうございました。
また、このあと、バスの中で、みなさんに感謝しながら、わっぱ飯をいただきました。
長々、書きましたが、後拝読、ありがとうございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
arukiyaさん、ちわっす!
いいなぁ。白峰三山の喧騒をよそに。
「仙塩尾根」
「蝙蝠尾根」
伝付峠越えも良いですね。
帰りの途方も無い林道歩き、の仕合せ
したらば通りがかりに便乗できたラッキー
これぞ夏山!
こんにちは。
熊の平の小屋に泊まっていらしたのですね。
同じ日に、たぶん最終でテント泊で到着しました。
直接はお会いしていませんが、あの日、同じ場所に居合わせた記録を見つけてうれしくなりました。
またどこかの山で
こんばんは。
私は7/22に二軒小屋から熊ノ平まで逆コースで登りました。
翌23日は早朝のうちに三峰岳を通って、間ノ岳へむかったので、ニアミスでした。
7/23の夜は二軒小屋に泊まっている方はいましたか?私の時はだれも停まってませんでした。
リムジンバスが不通なので、南アな部は特別静かだったと思います。
伝付から田代への道、よく通られました
私はここはただでさえ危険なのに、台風後だったので、相当なことになっているだろうと思い、避けました。
高巻き道から落ちそうになることは無かったでしょうか。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する