祝！三年越しの燕・常念縦走達成＆目の前でライチョ親子が砂浴び

2017年09月04日(月) 〜 2017年09月06日(水)

• GPS: 49:53
• 距離: 27.7km
• 登り: 2,585m
• 下り: 2,700m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:05
• 休憩: 3:02
• 合計: 7:07

7:57 中房温泉
8:32 8:49 第１ベンチ
9:04 9:22 第２ベンチ
9:44 10:04 第３ベンチ
10:24 10:44 富士見ベンチ
11:16 11:46 合戦小屋
12:11 12:19 合戦山(合戦沢ノ頭)
12:58 13:43 燕山荘
13:49 13:50 いるか岩
14:03 14:03 めがね岩
14:07 14:26 燕岳
14:37 14:40 めがね岩
14:55 14:56 いるか岩
15:04 燕山荘

2日目

• 山行: 9:47
• 休憩: 1:49
• 合計: 11:36

5:50 燕山荘
6:29 6:30 蛙岩
6:54 6:57 大下りの頭
8:42 8:51 小林喜作レリーフ
8:53 9:02 槍ヶ岳・大天井岳、常念岳分岐
9:29 10:18 大天荘
10:32 10:35 大天井岳
10:49 10:51 大天荘
12:03 12:04 東天井岳
14:24 14:26 常念小屋
15:40 16:10 常念岳
17:26 常念小屋

3日目

• 山行: 3:14
• 休憩: 0:19
• 合計: 3:33

6:17 常念小屋
6:58 7:11 最終水場
8:01 8:01 笠原沢
8:24 8:25 烏帽子沢
8:52 8:53 王滝ベンチ
9:34 9:38 山ノ神
9:50 一ノ沢登山口

天候

4日曇のち晴、5日大晴、6日雨

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

3日午後：都内→高尾14:02→17:31松本（泊6800円／1室2人利用）
4日：松本5:58→6:27穂高6:40⇒7:35中房温泉登山口バス停
6日：一ノ沢登山口⇒穂高駅（南安タクシー4900円）常念小屋で予約しました（登山口では携帯で連絡できません）。

コース状況／危険箇所等

北アルプスの人気コースだけあって、登山道も標識も良く整備されていますが、登山道ですから常に相応の注意が必要です。
常念岳への登り下りは足場不如意の箇所が多々あり、より一層の注意を。
一ノ沢への下りも昭文社地図にあるとおり、滑落に注意しましょう。

写真

9/4 5:48

松本駅前から槍ヶ岳を見つめる開山者播隆上人像。兄との二人旅です。焼き鳥屋で壮行会を行い、赤ら顔で駅近くの定宿に前泊しました（6800円／1室2人利用）。

9/4 7:46

前夜買い置きのおにぎりで朝食。松本駅から電車・バスを乗り継いで中房温泉登山口に到着。6年振りの懐かしさ。

9/4 8:32

20‐30分おきにベンチがあるのでとても楽です。爺達はすべてのベンチで中休止してました。

9/4 9:44

ゴゼンタチバナ（御前橘）

9/4 10:02

ガマズミ（萃蒾）

9/4 10:13

カニコウモリ（蟹蝙蝠）

9/4 10:40

富士見ベンチから、辛うじて頂上だけは見えているのですが・・

9/4 11:18

ナナカマド（七竈）

9/4 11:18

ゴマナ（胡麻菜）

9/4 11:31

合戦小屋では悩みましたが味噌煮込みうどんにしました。もちろん完食！

9/4 11:55

アキノキリンソウ（秋の麒麟草）

9/4 11:57

合戦小屋から少し登ったあたりから、槍の穂先が見え始めました。左方に大天井岳と大天荘も見えています。

9/4 12:00

ウサギギク（兎菊）

9/4 12:02

オニアザミ（鬼薊）

9/4 12:06

オヤマリンドウ（御山竜胆）

9/4 12:12

ヤマハハコ（山母子）

9/4 12:15

燕山荘が見えてきましたぁ！

9/4 12:46

高度を上げるにつれ、槍穂の稜線が姿を現してきます。

9/4 12:54

ミヤマトリカブト（深山鳥兜）

9/4 12:58

タカネニガナ（高嶺苦菜）

9/4 13:01

稜線にトウチャコ！懐かしの裏銀に再会。

9/4 13:01

左に目を向けると槍ヶ岳

9/4 13:01

右に目を転じると、これから登る燕岳。

9/4 13:03

まずは燕山荘にチェックイン。ネットで予約しておくと、電話番号入力とサインだけでOKです。

9/4 13:45

燕岳に向かいます。

9/4 13:49

いるか岩

9/4 14:03

めがね岩

9/4 14:26

頂上の岩製ソファーでゆったりと

9/4 14:27

すぐ北には北燕岳、東には裏銀の山々、中央奥には立山連峰・剣岳

9/4 15:01

トウヤクリンドウ（当薬竜胆）

9/4 15:04

燕山荘の横にもいるか岩。

9/4 17:32

ごはんお替りしました。

9/4 17:32

各テーブルに越前煮も

9/5 4:45

朝食は「並んだ順番」ということで、頑張りました。

9/5 5:00

雲海、手前は有明山

9/5 5:20

神々しい一瞬

9/5 5:26

朝日を浴びて、槍・穂・大天井岳が輝いていました。

9/5 5:48

さあ、大天井岳に向かいましょう！

9/5 5:49

盛りは過ぎてしまいましたがコマクサ（駒草）

9/5 5:54

右手に槍、左手に富士山を眺めながら、あまり登り下りの無い道を行きます。

9/5 6:30

コケモモ（苔桃）

9/5 6:51

9/5 7:25

タカネナデシコ（高嶺撫子）

9/5 7:33

シシウド（猪独活）

9/5 7:39

ウメバチソウ（梅鉢草）

9/5 7:40

ミヤマコゴメグサ（深山小米草）

9/5 7:41

ハクサンフウロ（白山風路）

9/5 7:54

もいちど、コマクサ

9/5 8:03

歩いてきた道

9/5 8:13

大天井岳が大きく覆いかぶさってきます。

9/5 8:45

唯一の鎖場。

9/5 8:47

「喜作新道」を開いた小林喜作のレリーフ

9/5 8:53

9/5 8:55

右は槍ヶ岳方面、左は大天井岳・常念岳方面

9/5 9:11

雲一つない青空

9/5 9:29

大天荘到着。

9/5 9:31

この素晴らしい景観を眺めながら、小一時間まったりと過ごしました。

9/5 9:32

心に何の思うところもありません。

9/5 9:32

ただただ相対しているだけで、幸せです。

9/5 10:22

片道10分ほどなので、大天井岳を目指します。
チングルマ（稚児車）

9/5 10:29

大天井岳2922m。今回の山旅の最高点です。

9/5 10:26

槍ヶ岳・大喰岳・中岳・南岳・大キレット・北穂・奥穂・前穂

9/5 10:50

大天荘横に咲いていたタカネイブキボウフウ（高嶺伊吹防風）

9/5 11:11

オンタデ（御蓼）

9/5 11:30

オヤマソバ（御山蕎麦）

9/5 11:17

常念小屋に向かいます。見ての通りの起伏の少ない登山道です。

9/5 11:25

右手には常にこの涙の出るほどの景観があるのです。

9/5 12:02

イブキトラノオ（伊吹虎の尾）

9/5 12:04

ウメバチソウ（梅鉢草）

9/5 13:26

やーっと常念小屋が見えてきました。

9/5 13:50

七回竈にくべても燃えないというナナカマド

9/5 13:58

常念小屋にチェックイン。予定では明日、常念岳・蝶ヶ岳・三股のつもりでしたが、「明日の天気は雨」ということで、急遽これから常念岳をアタックすることにしました。

9/5 14:33

ハイマツ帯にいたライチョウ親子が登山道に出て来て、しゃがんでいる私の目の前で「砂浴び」を始めてしまいました。

9/5 14:34

砂の中で激しく羽ばたいて、羽についている寄生虫を落とす行動です。

9/5 14:34

私が見守っているので安心して砂浴びしている印象を受けました。

9/5 14:35

9/5 14:35

5分ほど見守っていましたが、小屋の晩御飯に遅れてしまうので、ご家族のご多幸を祈りつつ

9/5 15:27

常念岳に向かいました。

9/5 15:42

この岩岩を越えれば

9/5 15:53

常念岳山頂です。後から登って来られた若い方に撮っていただきました。槍も入っています。ありがとうございました。

9/5 15:44

うっとりするような景観に見とれていました。

9/5 15:45

穂高には雲が掛かりはじめました。常念小屋に着いた時には山並みはすべて雲の中でした。

9/6 5:29

夕食時間に20分ほど遅刻してしまいましたが、事前にお許しを頂いていたので、美味しい暖かい夕食を頂くことができました。ありがとうございました。

9/6 6:15

朝起きてみたらやはりしとしと雨が降っていました。これはもう一ノ沢に下るしかありません。雨具を着て黙々と下山です。

9/6 9:33

山ノ神さまに素晴らしかった山旅の御礼を申し上げ

9/6 9:50

一ノ沢登山口のタクシー乗り場に無事到着。上も下も着替えてタクシーを待ちました。

9/6 11:58

穂高駅前にあるほほえましい道祖神。
今日は雨でしたが、昨日も一昨日も好天、心行くまで素晴らしい景観の中を歩き回れて、大大満足の山旅でした。

撮影機器：

FinePix F800EXR 富士フイルム

OLYMPUS Tough TG-5 オリンパス

感想

naochan17

兄との三年越しの山旅がやっと実現しました。好天に恵まれ、素晴らしい景観を満喫でき、感謝・大満足の山旅でした。
35年ほど前の春のゴールデンウィーク、ブナ立尾根から上がり、三ッ岳・野口五郎岳・水晶乗越・鷲羽岳・三俣蓮華岳・双六岳・弓折岳・大ノマ乗越・新穂高温泉と単独幕営行を行って山岳警備本部の前を通ったら、張り紙に私の名前、「立ち寄って下さい」と。母に電話したら、「お前の住んでいたアパート全焼したよ」。母の強い願いと仕事も佳境に入っていたこともあり、すっかり山から足を洗ってしまいました。今回、あの時歩いた裏銀コースを見遣りながら、若かりし頃のことが懐かしくもの悲しく楽しく切なく嬉しく思い起こされ、感無量でした。山を再開することができて本当に良かった。あっ、母はもうだいぶ前に他界しておりますし、高いところから私の安全を見守ってくれていると思います。