【初秋の大峯奥駈道】観音峯〜稲村ヶ岳〜小笹宿〜行者還岳 自転車利用で周回

2017年09月09日(土) 〜 2017年09月10日(日)

• GPS: 31:48
• 距離: 46.3km
• 登り: 3,128m
• 下り: 3,124m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:58
• 休憩: 1:25
• 合計: 11:23

5:55 スタート地点
6:11 6:11 行者還トンネル東口
6:16 6:16 行者還トンネル西口
6:28 6:28 大川口
6:44 6:44 熊渡
6:48 6:49 白倉橋
7:47 7:48 観音峰山登山口
9:37 9:51 観音峰展望台
10:33 10:35 観音峰山
11:53 11:56 法力峠
12:27 12:29 パオーン杉
13:10 13:10 山上辻
13:18 13:18 稲村小屋
13:33 13:57 大日山
14:07 14:17 稲村ヶ岳
14:25 14:29 大日山
14:42 14:43 稲村小屋
14:44 14:44 山上辻
15:32 15:40 レンゲ辻
16:22 16:42 山上ヶ岳
17:22 小笹ノ宿

2日目

• 山行: 6:46
• 休憩: 0:45
• 合計: 7:31

17:22 小笹ノ宿
7:13 7:13 阿弥陀ヶ森
8:51 8:53 大普賢岳
9:38 9:46 国見岳
10:23 10:34 七曜岳
11:28 11:28 行者の水場
11:34 11:40 行者還岳
11:43 11:58 行者の水場
12:06 12:09 行者還小屋
12:13 12:13 天川辻
13:43 ゴール地点

天候

9日 晴れ/曇り/夜雨
10日 曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車 自転車

国道309号90番ポイントに駐車し、自転車でほぼ下り約15km、小1時間でみたらい渓谷まで移動し登山開始。

コース状況／危険箇所等

問題なし

その他周辺情報

天の川温泉 \600

写真

9/9 5:55

国道309号90番ポイントの駐車スペースには数台駐車可能です。

9/9 6:04

朝日が昇り、みたらい渓谷まで自転車で出発

9/9 7:10

ひと気のない早朝のみたらい渓谷、夏の川遊び、秋の紅葉の時期は狭い駐車場や道路が大混雑しますので、時期的に穴場のこの時期に歩くことにしました。

9/9 7:27

遊歩道ではヤマジノホトトギスがあちこちに

9/9 8:43

観音峯への登山道、３つの木が合体した「三位一体の木」

9/9 8:48

観音平着

9/9 9:07

観音平上部の石灰岩の岩壁にある観音の岩屋、後南朝の長慶天皇も幕府方の手を逃れ、ここに一時身を寄せたとか。

9/9 9:08

岩屋には観音像や役行者像が祀られています。

9/9 9:49

稲村ヶ岳〜弥山 八経ヶ岳が一望できるススキの名所、観音峯展望台。

9/9 10:02

初夏に咲くベニバナシャクヤクの実

9/9 10:34

観音峯山頂 三等三角点「観音峰」

9/9 10:50

今回のコース 至る所でトリカブトが咲いていましたが、観音峯〜三ツ塚の登山道に咲いていたのは色が淡いトリカブトでした。

9/9 11:03

三ツ塚山頂は展望無しですが、少し南東に行くと

9/9 11:04

稲村ヶ岳〜弥山のがこの通り、一望できる場所があります。

9/9 11:55

法力峠着

9/9 12:00

登山道で見かけたミヤマウズラ

9/9 12:30

マンモスの木

9/9 12:42

小さな秋①

9/9 13:10

稲村小屋にザックを預かってもらい、稲村ヶ岳へ

9/9 13:35

今回のお楽しみ、シラヒゲソウ。ここでは30株程、咲いていました。

9/9 13:42

小さな秋②

9/9 13:48

大日山山頂着

9/9 13:51

山頂に奉納された須弥山の麓にリンドウの蕾が…

9/9 14:11

稲村ヶ岳山頂ではツルリンドウが咲いていました。

9/9 14:12

稲村ヶ岳展望台、雲で展望無し

9/9 14:23

大日のキレット

9/9 14:40

稲村小屋まで戻ってきました。ザックを背負ってレンゲ辻へ

9/9 15:18

トラバース道には、もう一つのシラヒゲソウ群生地

9/9 15:24

そして、クロクモソウ群生地もあります。

9/9 15:35

レンゲ辻着、これより女人結界

9/9 16:09

日本岩、この辺りで写真を撮り忘れましたが、イヨフウロがまだ咲いてました。

9/9 16:16

大峯奥駈道第67靡 山上ヶ岳山頂に鎮座する湧出岩と一等三角点「大峰山上」

9/9 16:23

山上お花畑は雲の中

9/9 16:25

大峯山寺参拝、威厳ある堂々とした本堂です。

9/9 16:38

絵馬堂に保管されている絵馬、元文二年とありますから1737年奉納のものですね。立体的な迫力ある馬が印象的

9/9 17:06

払い地蔵と呼ばれる地

9/9 17:23

大峯奥駈道第66靡 小笹ノ宿着。道中、多くの修験者に出会いました。奥に見えるトタン壁の避難小屋が今宵の貸し切り別荘となりました。

9/10 5:32

小笹宿裏から望む早朝の山並み

9/10 6:13

一晩お世話になった小笹宿避難小屋、つめれば5名程寝ることができる？小さな小屋です。(1パーティで満員の可能性もあるので一応テントも持っていきました。)夜間に雨が降りましたが、小屋だったので助かりました。

9/10 6:39

ちょっと獣道を寄り道して竜ヶ岳山頂着。山上ヶ岳山頂よりも標高が高い1725m

9/10 7:01

清々しい光射す大峯奥駈道を歩きます。

9/10 7:10

大峯奥駈道第65靡 阿弥陀ヶ森の女人結界門

9/10 7:12

小さな秋③

9/10 7:18

大峯奥駈道第64靡 脇ノ宿跡

9/10 7:31

笹原と巨木の続く縦走路

9/10 7:58

大峯奥駈道から離れた位置にある経函石への分岐点

9/10 8:13

大峯奥駈道75靡には数えられていないようですが、大切な行所の一つになっている経函石。急斜面を降ります。

9/10 8:33

小普賢岳着。こちらは大普賢岳の北にある方の小普賢岳です。

9/10 8:50

大峯奥駈道第63靡 大普賢岳着。三等三角点「普賢森」。残念ながらガスの中

9/10 9:00

水太覗きで凛々しい女性の修験者に出会いました。やはりこの山にはこの姿が似合いますね。

9/10 9:16

大峯奥駈道第61靡 弥勒岳着。少し稜線を離れた位置にある小ピークです。

9/10 9:19

これぞ大峯奥駈道という感じの道が続きます。

9/10 9:40

国見岳着。ここも登山道から少し離れた小ピークです。

9/10 9:57

薩摩転げ、要所に鎖があります。

9/10 9:59

大峯奥駈道第60靡 稚児宿着。ここは水場はないものの幕営適地ですね。

9/10 10:10

更に苔生した森を歩いて

9/10 10:12

七ツ池着

9/10 10:27

大峯奥駈道第59靡七曜岳着、青空が出てきて…

9/10 10:32

先ほど登った大普賢岳が姿を現しました。

9/10 11:14

登山者を見守るみなきケルン

9/10 11:35

大峯奥駈道第58靡 行者還岳着。三等三角点「行者還」の傍らには2年前にはなかった愛らしい円空風の仏像が奉納されてました。

9/10 11:46

行者還岳山頂は展望がありませんが、登山道からは大普賢岳方面が良く見えます。

9/10 11:57

行者雫水は昨雨が降っているにも関わらず、チョロチョロですので、縦走で当てにするには不安が残る水場です。

9/10 12:00

蔵王権現が祀られている磐座

9/10 12:07

行者還避難小屋から見る行者還岳

9/10 12:12

大峯奥駈道から見る大台ヶ原方面

9/10 12:14

天川辻の地蔵

9/10 12:41

トリカブト群生地を過ぎると…

9/10 12:44

鹿の食害から守られた植生保護区。そこにはキツリフネや…

9/10 12:45

ありました、キレンゲショウマ。遠いのでiPhoneで写すには無理があります^_^;

9/10 12:46

食害がなければ、こんなに花々が咲く山なのに…

9/10 13:21

帰り道は国道309号90番ポイントへと下る道、タイタンの近くからは…

9/10 13:24

歩いてきた大普賢岳〜行者還岳の稜線を望むことができます。

9/10 13:26

この道は歩きやすく巨木も多い楽しい道です。

9/10 13:44

国道309号着

9/10 13:44

90番ポイントのマイカーに乗って自転車回収に向かいます。

9/10 14:27

みたらい渓谷はまだ川遊びの人で賑わっていました。

9/10 14:45

帰りに新装開店となった天の川温泉で汗を流します。\600也

9/10 15:23

風呂の後はオリジナルのアイズキャンディ￥220也

9/10 15:46

後南朝、長慶天皇の行在所となった光遍寺に寄って帰りました。

撮影機器：

iPhone 6s Plus Apple

感想

クワッチ

レコにはあげていないのですが、昨年、国道309号と自転車を使った周回で前鬼〜釈迦ヶ岳〜八経ヶ岳〜弥山〜行者還トンネルの縦走をした時に思いついた国道309号を使った別ルートでの周回コースを歩いてきました。
みたらい渓谷は夏の川遊び、秋の紅葉時には大混雑するので、端境期を狙います。晩夏〜初秋ならば、観音峯のススキ、稲村ヶ岳のシラヒゲソウ、みなさんのレコ報告にある行者還岳のキレンゲショウマなどもうまく行けば出会えるかもしれないと期待しての実行です。
今年はシラヒゲソウなどは花期が2〜3週間程遅いのではないでしょうか？例年ならもう遅いかと思われる時期でしたが、かわいい可憐な花に今年はたくさん出会う事ができました。
また、このコースは女人禁制区間を含みますので、誰もが歩ける登山道ではありませんが、吉野南朝の史跡や数多くの魅力的な修験道の行所がある大峯奥駈道のハイライトコースと呼ぶに相応しい区間を歩きます。百名山登山で荒れたコースの行者還トンネル〜八経ヶ岳間にはない大峯奥駈道らしさを感じることのできるコースですね。
小笹宿は私が大峰で初めてテント泊した思い出深い地です。苔生した森の中の女人禁制の修験道の聖地は、奈良県内の幕営地の中でも私的ベスト3に入る素敵な場所です。秋が深まる頃にまた訪れたいと思っています。