八ヶ岳 縦走断念 麦草峠-硫黄岳から美濃戸へ


- GPS
- 31:30
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,352m
- 下り
- 1,980m
コースタイム
08:10麦草峠-8:50高見石小屋-9:20(先発隊と合流)-11:00中山峠-11:05黒百合ヒュッテ11:55-
14:23西天狗岳14:30-14:44東天狗岳-15:15根石岳15:20-16:40オーレン小屋
8/7
6:55オーレン小屋-7:44夏沢峠(稲子湯方面組と分かれる)8:00-9:28硫黄岳9:52-
11:30赤岳鉱泉13:25-14:35美濃戸山荘15:20-(神の救い)15:40-美濃戸口
天候 | 8/6 雨/曇り/ガス/雷雨 8/7 薄日/ガス/雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
茅野駅に登山ポストあり 雨(雷雨)だと樹林帯は田んぼ、岩場は滑る、沢沿いは濁流 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
山に行くのは6月の北穂以来。ましてテン泊は5月の涸沢以来。
しかも天気予報では好天は全く期待薄。
予定のコースは2泊3日でオーレン、キレット小屋で観音平まで。
縦走、山小屋デビューも数名いる中、この天気で行けるかが早くも頭の中を過ぎる。
そういう自分自身、テントを背負って行けるかどうか。
天気も安定しない中、一人だったら決して行かないが久々の仲間と共に行けるとと言うこと金曜夜のムーンライトに乗った。
八王子から事前打ち合わせした仲間が乗車。白馬に行くということでお互い近況を話しながらいつの間にかウトウトし
私は茅野で下車。バスの時間まで約3時間。通路にマットを敷いて横になる。
始発の麦草峠行きは10名程度乗車。峠に着くと雨が落ちてきたので雨具、ザックカバーを身につけ
先に夜行バスで出発しているであろう8人に追いつくため足早に歩き出す。
予定では高見石小屋8:30とのことだったが私の到着は8:50分。
追いかけるようハイペースで新調したばかりの靴を泥だらけにして後を追った。
歩き出し70分でやっと先行隊に追いつきとりあえず一安心。
まさか麦草から追ってくるとは思ってもいなかった(予定では中山峠で合流)ようで
ちょっと驚かせてしまった。
その後はおしゃべりしながらの登山で中山峠を目指す。
最後の一人が稲子湯から入り黒百合ヒュッテで待っているとう情報を手に入れ
そちらに向かい無事合流。
軽く昼食を食べ天狗岳目指し歩き出すが天望は無く、遠くで遠雷も響く中西天狗との分岐に到着。
ここで西天狗に行くものと直接東天狗直登する者と別れる。
西天狗に着いても天望は一切なし。写真だけ撮って足早に戻り先行グループと合流。
16時30分前後、全員無事に本日宿泊のオーレン小屋に到着。早速テント場を探すがこの時間なので良い場所は既に無い。
こんな天気だからと思っていたが失敗だった。
夕食は自炊10名で豪華鍋(このために来たのかな〜)を食べる。
小屋泊には「八ヶ岳の日」を前にケーキが出てきたがテント泊は勿論なし。
雨が止んだのを見計らってテントへ逃げ込み、19時過ぎには就寝。
夜中雨音でめが覚めその後は1時間ペースで5時起床。雨は上がっていたが水分を含んだテントを撤収。数キロは重くなっている。
この時点で天気の回復は見込めず殆どのメンバーが初日で疲れ、縦走は断念。この天気で昼に雷雨予報では当然かも知れない。
稲子湯に向かう4名と夏沢峠で次回再開を約束し、6名で硫黄岳を目指す。
本来であれば爆裂火口、硫黄岳から横岳、赤岳の縦走路が綺麗に見えるはずが全く見えない。
途中でお孫さんと登山に来ている方に元気をもらい山頂到着。一緒に写真を取撮らせていただいた。
初参加のミーさんは同じく初参加のイケメン高校生と仲良くツーショット。(言ってはいけなかったかな)
私は一人寂しくお決まりのバックポーズ。
遠くで遠雷が鳴っているので足早に赤岳鉱泉目指し歩き出す。
長い下りの樹林帯を歩き、木々の隙間から小屋が見えたときにはホッとした。
小屋では仲間が用意してくれた洋風イタリアンの鍋を賞味。
激美味でついビールを購入。食べ終わる頃にはゲリラ雷雨になる。
全員雨具、ザックカバーを準備し小ぶりになった中歩き出すが数分で止んでくれた。
しかし北沢は濁流と化し自然の猛威を見せ付けらる。
途中でかなりの年配者(単独)が軽装備で登っていった。下りるだけでも楽ではないのに大丈夫かと心配したが…
美濃戸小屋まで30分くらいからまた頭上で雷が鳴り出した。
みんな疲れてはいるが、ここは我慢して美濃戸小屋まで急いで歩く。小屋到着後数分で本日2回目の雷雨。
お茶、漬物をご馳走になっていたら仲間の携帯に他の仲間から連絡が入り
「今、下の小屋にいる」とのこと。しかも車で入っていると言うので
速攻で雨具を身につけ、走るように向かうと懐かしい仲間の顔…では無く「まさに神」が待っていてくれた。
バス停まで1時間あるこ気力が限界だった6人にはまさに神の到来であった。
更に歩いていれば最終のバスには間に合わなかった(その時間が最終とは思ってもいなかった)のでは。
乗せていただいた仲間にお礼を言い、遠い組4名はタクシーで、首都圏組はバスで
帰ることで茅野駅に向かった。
茅野駅で1本早い「あずさ」に乗ることができたが、既に指定席は満席状態。普通茅野あたりでは自由席も余裕と思っていたが通路まで満杯。
どうせ座れないなら指定席車両のデッキに行ったほうがましと思い人を掻き分け移動。最後はデッキで打ち上げ。
今回の登山を振り返れば、この天気予報であれば決して一人では行かなかった。
天望は皆無に等しく、縦走初心者にはかなり辛い登山になったと思う。
たかが数回数十回縦走した若輩者でもガス、雷雨の中楽しくはない。
しかし今回はみんな良い経験だったと思う。
初めて雨具として使用する者、ザックカバーを使う者、雨の中注意すること。
仲間と行くことにより、良い経験となったと思う。
私自身も良い経験をさせてもらった。
縦走は断念し達成感は無いが、充実感はいつも以上だったような気がした。
天気には恵まれなかったが、改めて良い仲間に恵まれたことを思い出しながら自宅へ戻った。
大変、お世話になりました。得難い体験と共に、素晴らしい仲間に感謝。
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