燕〜大天井〜常念(ソロテント初の北ア・2泊3日)


- GPS
- 56:00
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 1,955m
- 下り
- 2,061m
コースタイム
8/14 7:00燕山荘-10:00大天井岳-13:00常念小屋
8/15 7:30常念小屋-10:30ヒエ平
天候 | ずっと晴れ!(奇跡!) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
帰り: ヒエ平〜「ほりでーゆ」までタクシー、そこから毎日アルペン号(13:25発) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【道の状況】 ・中房温泉〜燕山荘: 危険個所なし。そうはいっても急。 ・燕山荘〜北燕: 危険個所なし。コマクサたくさん! ・燕山荘〜大天井: 意外とアップダウンあり。切通岩にクサリありますが、問題なし。 ・大天井〜常念小屋: 野生の猿がたくさんいましたが、危害は加えないので大丈夫。小屋が見えてからの下りが長かった! ・常念小屋〜ヒエ平: 沢沿いの道、少し道がわかりづらいところがあったのでよく確認しながら歩きましょう。(小川になってるところもあり) 【トイレ】 ・中房温泉 ・各小屋 (※常念小屋のトイレは鍵が閉まりません! 見張り役が必要です!) ・ヒエ平登山口 【水場】 ・中房温泉〜燕山荘: 中房温泉では、トイレの水道のみ。 第一ベンチの水場は、小川という感じで、プラティではうまく汲めません。 合戦小屋ではジュース類買えます。(水は確かめてません) ・燕山荘〜常念小屋: 大天荘で、1L¥200。私は500m¥100で購入。 ・常念小屋〜ヒエ平: 沢を行ったり来たりするので水は豊富。 【テント場の様子】 ・燕山荘:1人500円。30張となってますが、結構狭いです。 水1L¥200。 携帯は、FOMAの電波良好。 トイレは男女別。でもドアがちゃんと閉まりません(入ってるのわかるから大丈夫だけど) 売店にてケーキセットあります♪ ・常念小屋:1人600円。50張。でも斜めの場所が多いです。 水1L¥200 携帯は、FOMAの電波良好。 トイレは仮設トイレが男女一緒で3つのみ。しかも、ドアがちゃんと閉まらず鍵がかからない!大問題!! 景色は抜群!テントの入口に座って槍が拝めます! 【タクシー】 ヒエ平(一の沢登山口)からはタクシーに乗りました。常念小屋から下山する前に電話で予約。 ・安曇観光タクシー http://www.azumikanko-taxi.co.jp/ ・南安タクシー http://nan-an.co.jp/ 私は、安曇観光タクシーを呼んだんですが、麓には南安タクシーばかり停まってました。こちらのがいいのかな? 「ほりでーゆ」までは、¥4,400でした。 【温泉】 「ほりでーゆ」から帰りの毎日アルペン号が出るので、こちらへ。 ¥500ですが、毎日アルペン号で割引券をもらい、\400。 シャンプー・コンディショナー・ボディシャンプー・ドライヤー(2つ)あり。 意外に空いてて、大きな荷物を置く部屋も用意されていてよかったです。 レストランもあり。(こちらは混んでました) |
予約できる山小屋 |
中房温泉登山口
|
写真
感想
夏休み。ソロテント泊では初の北アルプス、初の2泊3日、初の夜行バスに挑戦です。(バスは特に挑戦じゃないけど)
不安もあったので、北アルプス入門コースを、あえて混雑期のお盆まっただ中に歩くことしました。
<8/13>
夜行バスでは、酔い止めを飲んだもののやはりほとんど眠れず・・・、予定より早く5時半ごろに中房温泉に到着。
朝ごはんを食べて、6時出発。やはり寝不足もあり、酔い止めがまだ醒めないのか異様に喉が(というか口の中が)乾き、暑さもあってふらふらします。やっぱり夜行はよくないな〜。
それほどではない、とは言うものの、やはり合戦尾根は急。この時期、早く着かないとテント場がいっぱいになってしまう、という焦りもあり、急ぎたいのですがなかなか足が前に出ません。気持ちばかり焦ります。
ゆっくり歩いて、その分休憩は短めに。休んでいる間もテント装備の人ばかり目につきます。半分以上がテント装備のような気が・・・。今年は流行ってるんですね。
やっとのことで合戦小屋へ。ちょっと回復するかな?と思い、ここではやっぱりスイカ!ハーフカットで400円也。
汁がだらだらで、早くもタオルが1枚スイカ汁まみれに・・・。
ここからは少し楽になる〜と思ったものの、やっぱりなかなか足が進まない。どんどん抜かされていきます。
どうにかこうにかバテバテで燕山荘到着〜。結局コースタイムくらいで歩けてました。
テント場は、まだ大丈夫でした。いいポジションゲット!
約1時間後、同じ日に燕に登ると聞いていたNさん・Aさんもやってきました。お二人とは、前回の黒百合ヒュッテのテント場で知り合いました。
それからは、3人でお昼を食べた後、燕山頂に向かいます。花崗岩の山頂は、砂浜のように白砂がきれいで、緑と空の青に良く映えていました。コマクサもたくさん。
北燕の方まで行くともっとコマクサがたくさんできれいよ、と教えられ、山頂直下まで行ってみました。なるほど、すごい群生。一面のコマクサ。
戻る途中、地面に腰掛けて裏銀座方面をしばし眺めておしゃべり。寝転がったりして気持ちい〜い。
小屋に戻って、お二人はビール。私は寝不足で頭が痛くなりそうだったので、ケーキとコーヒー。小屋前のテーブルにて。
女3人、山談義。ギア談義。いかに軽量化するか?などなど。
今回、私が軽量化したのは、クッカー関係。前回の大きなコッヘルはやめて、蓋つきの500mlのマグ。そして、それにすっぽり収まる110gのガス。食糧は全てフリーズドライ。着替えも減らし、お風呂道具も1回使い切りシャンプー等のみ。
夕ご飯も3人で。二人ともとってもいい人たちで、お話も面白くて、とっても楽しかったな〜。一人もいいけど、こういうのもいいな。女同士も楽しい♪
ちなみに、夕方にはテント場はすごいことになってました。こんなとこに張っちゃうの?てなところにも無理やり張られてました。さすが銀座。夕方ごろ上がってきて、「みんなちょっとずつ詰めろよ〜」とか騒ぐ若者とかいて、これじゃ南銀座通り(地元の繁華街です)と変わらないよ・・・と思ってしまった私でした。
<8/14>
翌朝、日の出を見てから、他のお仲間と下山するお二人とは別れて、一人表銀座へ向かいます。
やっぱり枕が変わると眠れない私は、この日も4、5時間しか眠れませんでした。
まぁ、稜線歩きだし十分だろう・・・と思ってましたが、意外にアップダウンがあり、やっぱりバテバテでした・・・。
でも、この日も快晴で景色は最高。ああなんて幸せなんだろう。これから何か嫌なこととか起こるのかしら?なんて不安になってしまうほど。どっちを向いても絶景。大きな大きな山脈と山脈、その1つの上に今ぽつんと自分がいる。たった一人でこんなところを歩いてる、それが少し怖い感じもする。なんでこんなに重い荷物を背負って、こんなに危険なことをしてるんだろう?なんて思ったりもして。
だけど、それにあまりあるほどの幸せがあるから、こんなことしてるんですよね。
大天荘へのきつい登りを終えて、山荘前で一休み。山頂はいいかなぁなんて思ってましたが、少し休んだら元気になったので、空身で向かいます。岩ゴロの道。
狭い山頂は360度の展望。来てよかった〜。順番に撮影大会。
山荘に戻って、また少し休憩してから常念小屋を目指します。が、道を間違えて小屋前のみんなに「あっちあっち!」と指さされて戻ります・・・。恥ずかしい・・・。
ここからの道が、個人的には一番好きです。静かで穏やかで。ハイマツの斜面に雲の影が走っていくのを見ながら歩く、何だか現実とは思えないほど雄大。
途中、猿の10匹以上の群れ(北ア猿軍団?)が登山道を塞いでいたので、怖くなりストックを叩いてみたりしましたがまったく反応せず・・・。前後にも人はいないし、ちょっとずつ歩きだしたら、普通に脇によけてくれて・・・。日光のお猿のように襲ったりはしないんですね。ハイマツの実もたくさんあるし、人の食べ物を食べたりもしていないし、大丈夫みたいです。人間も自然の一部で共存してるんだなぁという感じ。
やっと、常念小屋の赤い屋根が見えました。着いた〜!と思ったのもつかの間。そこからが長い!途中樹林に潜るので、一瞬道を間違えて下山しちゃってるのかと思うほど。
ふらふらガクガクになって到着。前に受付した人が生ビールを買ってたので、つられて缶ビールを購入。テントを張る前にがぶ飲みしちゃいました。
もうこの時点で、(いやその前から)常念山頂に行くのはあっさりあきらめました。小屋から見るあの斜面はあまりにもきつそうで・・・。
そんなことしてる間に風が強くなり、設営途中のテントが飛ばされる〜〜。隣の方に押さえてもらったりして、まだまだ一人では頼りない自分です。ちなみに、その隣の方は、槍から来たそうで。「あそこから来ました」と。その日で4日目だとか。すごい〜〜。私なんて2日目で限界を迎えそうなのに。
張り終えて入口に腰を下ろすと、目の前に槍が!(その前から知ってましたが・・) なんという贅沢!
このために頑張って歩いてきたんだな〜。と感慨もひとしお。でも、暑い!!陽が出るとめちゃくちゃ暑い!! 陽が出ると中に逃げ込み、隠れると出てくる、と、まるで虫か小動物。陽が落ちるまで、かなり暑かったです・・・。
ちなみに、テント場は山荘の近く(トイレ近く)と、ちょっと遠くの2か所あります。近い方はすでに埋まっていたので遠い方に張りました。トイレは、ドアがちゃんと閉まらず鍵がかからないので要注意です。見張りがいないと確実に開けられます・・。しかも男女一緒なので・・・。せめてその旨張り紙してほしいと後でメールでもしようと思ったら、問い合わせは電話しかなく、忙しそうなのでしてません。。
<8/15>
4:30頃起床。ボケ〜としながら鏡を見たら、顔がパンパンにむくんでる!フリーズドライの袋と同じくらい!何が原因!?
まぁ、気にせず・・・、入口を開けると目の前にすごい景色が!
夜明け前の青い山脈、雲からそれだけ顔を出した槍を煌々と照らす銀の月。槍さん、やっぱり君だけは特別なんだね。。
5時ごろ、日の出を見にテント場の上の方まで。燕山荘では、ちょっと雲がかかってましたが、今度はくっきりはっきり、キラキラに輝くまん丸なお日様が昇ってくるのが見られました。そして振り向くと、その朝日に照らされた山脈が。すごいドラマチックに変わる景色。でも、ここでは毎日これが当たり前のように繰り返されてるんだな〜。
さて、常念山頂も諦めたし、のんびり朝ごはんを食べて片付けて、タクシーを呼ぼうと思ったら、隣の方が出発する様子。昨日、「明日はどうしようかな〜」と言っていたので、「今日はどうするんですか?」と聞いたら、私と同じく下山するとのこと。そして同じくタクシーを呼ぶというので、「便乗させてください!」とお願いして、一緒に下ることに。
タクシーを呼ぶときに聞かれたので、住所を言ったらその方も同じく埼玉から来たそうで。山ではよく埼玉の人に会います。
ヒエ平までの道は、結構急。そして暑い!でも、沢が近いので途中水を飲んだり顔を洗ったりできて救われます。
タクシーは、結構時間に余裕を持ってお願いしていたんですが、彼のビュンビュン歩くスピードに合わせて、コケながらビュンビュンついていき、30分前には到着。
登山口にあった登山案内所?のようなところで、「お茶飲んでって〜。トマトときゅうりもあるよ〜」と言われ、早速いただきました。トマトもキュウリも甘くておいしかった〜。ごちそうさまでした。
と、そんなことをしてたらタクシーが来て、ちょっと酔いながら温泉まで。
一緒に下山、タクシー便乗させていただいたYさん、ありがとうございました〜。
初めてのソロテントでの北アルプス、2泊3日は、どうにか無事終了できました。
とはいえ、終始バテバテだったし、やっぱり道々色んな方に助けられ、まだまだ自分は未熟だなと実感しました。
3日間、ずっとお天気だったからよかったですが、もし悪天候だったら完遂できなかったと思います。
まだまだ勉強することはたくさんあります。
でも、3日間とっても楽しかった! 充実感と達成感。これでしばらくは会社生活頑張れそうです♪
山ブログ、ちょこちょことアップしていきます。
http://ukigumoyamanikki.blog114.fc2.com/blog-entry-12.html
mizuhoさん こんにちは
北アデビューおめでとうございます
しかもソロテントで自由に表銀座、良いですね
先日、私も行きましたが、あいにくの天候で
大天井から燕岳にもどってきました(プラン変更)
本当は大天井から常念岳への道がさらに良いんですよね…
表銀座はピークを踏むより、あの稜線を歩いているときが
最高に幸せを感じる場所だと私も思いました
顔パンパン…
水分不足ではないでしょうか?
相方もトイレが近くなるのが嫌で、最初は水分を
控え気味だったのですが、必ずと言っていいほど
手足顔がむくんでいました。
水分を多く取るようにしてからは、むくまないように
なったようです。
猿、燕にも大天井〜常念間にもいましたよ。
北アルプスの稜線と猿って、何だかマッチしないですよね
今回、去年のto4さんとerikkoさんの記録を見させていただいて色々参考にさせていただきました。
2日間で歩いてしまうってすごいですね〜。
私も最初は大天井にテント張りたかったんですが、燕で力尽きました・・・。常念山頂も行かなかったし。
かなりのヘタレぶりでした
むくむのは、水分不足だったんですね。
気をつけていたつもりだったので、逆に摂り過ぎ?と思ってましたが、思った以上に出て行ってたんですね〜。
気をつけよう!ありがとうございます!
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