奥穂 涸沢岳&北穂
- GPS
- 28:15
- 距離
- 38.5km
- 登り
- 2,675m
- 下り
- 2,616m
コースタイム
- 山行
- 5:17
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 5:54
- 山行
- 6:36
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 8:15
- 山行
- 6:17
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 7:15
天候 | 晴れ ガス 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
1日目
バスターミナルから横尾まではノンビリと歩きたいトレキングコースですが、そうもいかずスタスタと。
ウォーミングアップとしては、この半分の時間で良いのでちっと長い。馬車とか牛車とかで徳沢あたりまで行けると乗るかも。
横尾からは初めての道となりワクワク。少しづつ登り始めます。圧倒的に降りてくる方が多い連休最終日。
本谷橋から涸沢までも特に危険な場所はなく歩けた。一部「落石注意休まず進め」の場所がありましたが、景観も良いので立ち止まってしまう。景色に見とれすぎず落石の音にも注意しょう。
涸沢のキャンプ場はテントも少なく、マットを引いてゴロゴロしながら良い場所を見つけられた。テント受付付近に多く張られていたがヒュッテより小屋側の万年雪のソバの方が平らで岩が少ないように思う。
2日目
夜は風も少なく寒さも厳しくなく快適だった。本日目指す奥穂方面はガスに覆われている。望みを持ちつつ登る。涸沢から見ているとザイテングラート取付きのまでのトラバースは並行移動に見えるが、そこそこ登っている。ザイテングラートはひたすら登りが続く岩綾帯、ペースを守って歩きます。下って来る方と何回かすれ違いましたが、待ちきれずややコースを外して下る方で浮石で滑った方が2名おりました。下の方が慎重さが必要な場所と思う。登るにつれてガスの中に入り風も強くなってきた。下ってくる方は完全防備。聞くと稜線は西からの風が20メートル近いと言っておられます。何だかなぁー
写真でよく見る穂高岳山荘のテラスに到着するも、こんなガスだらけの写真は見たことない!
山荘で休息させていただく。「風が強いからここまでにしましょう」「前穂へ行く予定なんだが‥」様々なそれぞれな人達が休んでおりました。少し休んで行けるところまでのつもりで出発。小屋脇の鎖場、梯子で下ってくる方の小石の落石でビビる。
ガスの中、幾つかのピークを見ながら日本3番目のピーク、奥穂高岳へ到着。見るものもなく記念写真とカロリーメイトを食べて山荘へ。
人が食べてるカレーライスが美味しそうに見えて注文。ご飯がパサパサしていない。圧力なべでも使っているのでしょうか。
ご飯も食べて休んでいると、涸沢岳にも行く気が出てきた。
風は先程より強くなっているように感じる。下から吹き上げる風のため怖さは感じませんが、風が舞っている状態でしたらチョットやばいかも。視界も悪く寂しい登山に違いないが「パタゴニアってこんな感じかな」などと思いながら誰もいない涸沢岳に到着。
濡れた浮石に注意しながら下山します。遭難したら誰も見ていないしヘリも飛べない状態。自分は自分で守らないと!
山荘を超えて下るとガスも抜け涸沢が見えてくるとホッとします。
テントも大分減った様子を見ながらゆっくり下山。
この夜はとても暖かかった。
3日目
今日は上高地へ下り小梨平で一泊。翌日、大正池の朝を味わう予定であった。が、モルゲンも昨日より綺麗に見え、秋の青い空が広がっているのを見ると下りる気がしない。
北穂へ行くことにしました。
高度が上がるにつれて景観が変わった行く様が楽しく富士山も見えた。奥穂から前穂、北尾根へ続く山肌が美しく見とれてしまう。昨日登ったザイテングラートを見ながら登っていく。景色に見とれてか、疲れているのかペースは上がらない。時間は十分あるからゆっくり楽しむことにした。何と言っても、このルートを私が歩いていることを誰も知らない。登山届にも載っていないし、携帯(ソフトバンク)で連絡もつけられない。
青空を見ながらやっと穂高へ来た気分を味わいながら、安全に楽しむことを心がける。
ルートはザイテンよりしんどい気がする。確かに等高線もこちらの方が詰まっているようだ。
残念なことに北穂高の山頂もガスの中となってしまった。
山頂を下り南峰下の分岐に腰を落ち着け、屏風岩に当たる光と雲を40分ほど眺めていた。飽きない楽しい時間。
分岐では幾人の方と会い、縦走6日目の方、新穂高から槍、奥穂、ジャンダルム、西穂へ向かわられる方々と話ができ、山頂で休むよりも分岐は面白いと思った次第です。
涸沢小屋まで下り500円のおでんを食す。疲れた体に温かいおでんと汁は極上のご褒美。
この夜、涸沢は満天の星空となる。
4日目
日が変わった頃から風が強くなり始め雲も出始めた。3時頃から雨が降り始め、こうなったら明るくなってからの撤収と覚悟を決める。
5時になっても雨は止まず撤収作業開始。ズシリと重くなったザックを背負い涸沢を後にする。
横尾からはピッチを守りスタスタ歩く。一度くじけるとダラダラと後を引きそうなザックの重さ。水を吸った荷物は初日より重いに違いない。
河童橋まで0.1Km、やっと到着。ここからバスターミナルまでの観光客と並走する0.2Kmも長く感じた。
朝からカロリーメイト、一本満足、プロテインバー、黒糖飴、ラムネしか口に入れていなかったため450円もする牛マンを購入。ペットボトルのお茶を一気飲みし、タイミングよく来たバスで沢渡へ。バスに揺られ大正池を過ぎたあたりで眠りに落ちた。
沢渡では紅葉を見ながら風呂に入る。帰りの運転を考え長湯はできなかったが気持ちのよいお湯でした。
全体として晴れたり曇ったり最後に雨が降ったり、山頂では景観に恵まれない山旅でしたが、無事に帰ってくると楽しかったの一言に尽きます 。
涸沢からの登山道は勾配もあり鎖、梯子も出てきます。パーツパーツを見れば赤岳、横岳、権現岳、宝剣岳等の鎖場と変わりはありませんが、長さや、そこへ到達するまでの時間、超えてから山頂までの時間など持久力は必要と思う。もちろん下りも。
信州 山のグレーディングはそんな意味でも良くできていて参考になります。
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html#g
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