厳冬期槍ヶ岳単独 約束された登頂？サンピラーの祝福

2017年12月21日(木) 〜 2017年12月22日(金)

• GPS: 41:16
• 距離: 29.8km
• 登り: 2,410m
• 下り: 2,398m

コースタイム

1日目

• 山行: 15:32
• 休憩: 1:04
• 合計: 16:36

距離 15.5km 登り 2,179m 下り 173m

0:08 新穂高温泉バス停
0:09 新穂高登山指導センター
0:14 新穂高温泉駅
0:44 小鍋谷ゲート
1:25 1:29 穂高平小屋
2:25 2:26 白出小屋
4:06 滝谷避難小屋
4:10 4:11 藤木レリーフ
5:47 6:23 槍平小屋
12:43 13:05 千丈乗越
16:44 槍ヶ岳山荘

2日目

• 山行: 9:20
• 休憩: 0:48
• 合計: 10:08

距離 14.2km 登り 231m 下り 2,228m

7:08 槍ヶ岳山荘
8:06 8:17 槍ヶ岳
9:08 9:26 槍ヶ岳山荘
10:36 10:45 千丈乗越
13:00 槍平小屋
14:22 14:23 藤木レリーフ
14:26 滝谷避難小屋
15:39 白出小屋
16:18 16:19 穂高平小屋
16:44 小鍋谷ゲート
17:02 新穂高温泉駅
17:07 17:15 新穂高登山指導センター
17:16 新穂高温泉バス停
17:16 ゴール地点

天候

晴れ時々曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

新穂高温泉の登山者無料駐車場

コース状況／危険箇所等

今回は危険と時間を天秤にかけ飛騨沢を詰めることにしましたが、雪崩の関係上おすすめはしません！この記録のGPSは参考にされないようにしてください。あくまで個人の記録用です。

写真

北九州から車で登山者無料Pへ好天を狙うため日曜から車中泊で滞在。本日12月20日午後10時起床。明日の予報の確認で槍ヶ岳アタックを決意する。最高の登山日和になりそうだ

12/21 0:09

午前0時スタート。登山届は義務ですね

12/21 0:46

番長トレースが出現。自分番長に付いてくッス！

12/21 1:27

1時27分穂高平小屋到着

12/21 2:24

目指すは槍ヶ岳

12/21 5:48

槍平小屋まで番長のお世話になりました。トレース無しだったら何時間掛かったことか・・・

12/21 6:56

計画書では中崎尾根に進むつもりだったが、トレースは尾根には続かず飛騨沢へ・・・一度は尾根に向かい歩くがここまでのトレースありの所要時間を鑑みるに尾根なら千丈分岐まで7時間以上は掛かる。スピードアップのために危険だが沢を詰めることに。

12/21 7:06

さてさて予報は当たるかな。

12/21 7:56

スマホに落ちる雪の結晶。九州では中々見られない。

12/21 7:56

「同じものは一つとない」とか「人工的に作ることに成功した」とか、どうせならonly oneでいいじゃない！

12/21 8:19

最初はあの尾根を直登なのかと思ったら巻道で安心しました。
軽量化の為に水も食料もかなり削ったのでやたらと水も飲めない。辛い。

12/21 9:04

やっと小屋が見えてきました。少し元気出ます。
しかし森林限界前に活動限界を迎えそうです。

12/21 9:47

雪の結晶が煌き美しい

12/21 12:51

スタートから約13時間、もうゴールしていいよね？

12/21 12:59

森林限界を迎えずラッセル番長は居なくなり体力を消費する日没ギリギリだが進むべし

12/21 13:01

振り返るとダイヤモンドダスト現る

12/21 13:03

神秘的です

12/21 14:59

ラッセルに疲れ振り返ると、ダイヤモンドダストが

12/21 15:08

サンピラーへと変化していました

12/21 15:08

雲間から射す光が神々しい

12/21 15:36

段々と巨大な光の柱へ

12/21 15:37

背中を照らす光はまるで予感する登頂成功の祝福を受けているようでした。

12/21 15:58

16時槍ヶ岳山荘到着。息を呑む美しさ、今はこれだけで十分です。

12/21 16:32

本日の登頂は諦めます。明日は必ずと決意

12/21 16:33

時間が止まる

12/21 16:39

赤く燃える槍ヶ岳。カッコイイ！

12/21 16:40

僅かな時間を満喫し、冬期避難小屋へ

12/21 17:01

鉄扉を上げると雪で全て埋まっており雪かきし内扉を救助です

12/21 17:01

しかし凍りついていて手ではびくともせず、このまま開かないことを考えるとかなり焦った(ツェルトはありますが)。ブレード引っ掛けて何とか開けました。利用料1000円収めます。
水とエネルギーの消費を抑える為に17時30分就寝。

12/22 6:06

厳冬期シュラフが45Lザックに食べられる

12/22 6:08

起床気温-10℃。時計を確認5時30分・・・うん！？
思わず二度見するがどうやらこの気温の中、12時間寝ていたらしい(^_^;)

本日の天候確認。扉の隙間から光が見えた、外はもう明るい！
風は西向きだが安定しそうだ

12/22 7:03

迫力満点！今日はよろしくお願いします。

12/22 7:09

こんな景色をみれば時間も止まります。

12/22 7:08

富士山もバッチリ！さすがに美しいですね

12/22 7:09

思った程に雪も付いてなく登りやすそうです

12/22 7:19

今まで幾人もの人が登ったのか・・・
それも今は貸切なのです。いざ！

12/22 7:54

日も上り、振り返り富士山

12/22 7:54

到着です！初めて見る360°の3000mからの展望に感動する。

12/22 7:55

山小屋もあんなに小さく、嬉しさがこみ上げる

12/22 8:16

無事に登頂する事が出来ました！渾身の自撮り、水平が合ってるのは奇跡です(笑)

12/22 8:18

踏み跡のない山頂を独り占め、でも幸せな時間もそろそろ終わりです。下山が待ってます

12/22 8:18

最後に

12/22 8:18

色々

12/22 8:18

撮っちゃいます！

12/22 8:35

九州にはこんな頑丈な梯子はありません(笑)超安心です！

12/22 8:56

下降路のこの辺り(少し手前)が唯一悪く感じました。凍結時には怖いかも

12/22 9:36

名残惜しいですが、水も食料もほぼありません無駄な時間は過ごせません。

12/22 9:59

あぁ青が空いぜ！ここのトラバースが地味に気持ち悪い

12/22 10:17

あそこは一体・・・

12/22 10:30

何というお山でしょうか？すごく綺麗で登ってみたいのですが名前がわかりません

12/22 10:28

スベスベで柔らかそう。スキーヤーの方々はこういう斜面をご所望なのでしょうか

12/22 11:04

中崎尾根の雪庇の上にトレースが？画像中央部が落ちてますが、前後にトレースはあるので落ちてはいないでしょう

12/22 11:17

別アングルから。気で分かりにくいですが、岩が見えてるところが落ちてますね。ウサギかな？

12/22 12:24

あっという間にここまで降りてきました。

12/22 12:41

満足しすぎて撮るものがない(笑)

12/22 12:44

さすがに午後の飛騨沢はマズイか・・・気温0℃ほど

12/22 13:40

樹林帯も不安定に。この付近でやっと単独の2名と会う、どちらも若くたくましいが、一人はワカンもなしでその足取りは厳しかったろう・・・

12/22 14:18

藤木氏に挨拶。

12/22 14:22

水が飲みたい・・・もう一滴も残っていない

12/22 14:43

昨日は真っ暗な中の歩行でしたが明るい樹林帯はやはりいいですね

12/22 17:19

無事下山しました。槍ヶ岳ありがとう！

撮影機器：

TG-870 OLYMPUS CORPORATION

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 ゲイター バラクラバ ザック アイゼン ピッケル スコップ 行動食 水筒（保温性） コンパス ヘッドランプ 予備電池 GPS サングラス ツェルト ポール テントマット シェラフ ヘルメット

備考

軽量化の為とはいえコッヘル、バーナーは持たなければならない。

感想

Asagi-Madara

このルートは体力勝負でした。本来ならば尾根を行くのが正しい選択です。
槍ヶ岳の岩場にはまだ雪は少なく凍結もしていませんでしたが、アイゼン歩行は十分注意されてください。難しいというよりも只々体力勝負・・・