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Yamareco

記録ID: 136213
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

美濃戸口〜阿弥陀岳〜赤岳

2011年09月23日(金) 〜 2011年09月24日(土)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
24:50
距離
20.2km
登り
1,832m
下り
1,992m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

11:25美濃戸口ー12:20美濃戸山荘ー14:30行者小屋
5:40行者小屋ー6:25中岳ノコルー6:45阿弥陀岳7:10ー8:20赤岳頂上8:50ー9:50行者小屋11:10ー12:50美濃戸口
天候 1日目 曇り時々晴れ
2日目 快晴
過去天気図(気象庁) 2011年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
JR茅野駅ー美濃戸口 諏訪バス 37分
http://www.alpico.co.jp/access/route_k/suwabus/haramura/
コース状況/
危険箇所等
登山道は台風15号の影響も少なく、歩きやすかったです。
美濃戸口の八ヶ岳山荘は食事、入浴ができます。ここのカツカレーは美味しかったです。
以前は茅野行きバスがもみの湯を経由していたと思いますが、現在は茅野駅直行となっており、もみの湯は通りません。入浴は八ヶ岳山荘が便利そうですが、今回は試していません。
本日の登山口の美濃戸口には八ヶ岳山荘があり、ここでは食事、入浴ができる。もちろんおいしい生ビールも。下山時のバス待ち時間にカツカレー(1000円)と生ビール(600円)をいただきました。
茅野駅からここまで八ヶ岳の姿は雲の中。上空も雲に覆われてます。
本日の登山口の美濃戸口には八ヶ岳山荘があり、ここでは食事、入浴ができる。もちろんおいしい生ビールも。下山時のバス待ち時間にカツカレー(1000円)と生ビール(600円)をいただきました。
茅野駅からここまで八ヶ岳の姿は雲の中。上空も雲に覆われてます。
北沢ルートと南沢ルートの分岐点に建つ美濃戸山荘。ここで水を補給できます。りんご(100円)とセロリ(値段不明)が売ってました。
すこし青空が見えるようになりました。
北沢ルートと南沢ルートの分岐点に建つ美濃戸山荘。ここで水を補給できます。りんご(100円)とセロリ(値段不明)が売ってました。
すこし青空が見えるようになりました。
2時間沢沿いの南沢を歩きます。全般的に道は幅があるため歩きやすいです。ただし沢の上に渡してある橋は丸太が数本束ねて掛けてあるのですが、滑りそうで怖いです。ひょっとすると先日の台風で橋は一度流されて、今は仮設の橋なのかもしれません。
2時間沢沿いの南沢を歩きます。全般的に道は幅があるため歩きやすいです。ただし沢の上に渡してある橋は丸太が数本束ねて掛けてあるのですが、滑りそうで怖いです。ひょっとすると先日の台風で橋は一度流されて、今は仮設の橋なのかもしれません。
先日の台風の影響か沢は轟音と水しぶきを立てて流れます。しかし登山道は問題なく歩けます。
先日の台風の影響か沢は轟音と水しぶきを立てて流れます。しかし登山道は問題なく歩けます。
河原に出ました。日射しはありませんが薄暗い森から明るい場所に出て気分が晴れやかになります。
河原に出ました。日射しはありませんが薄暗い森から明るい場所に出て気分が晴れやかになります。
山腹にスポットライトを浴びた横岳が見えます。
山腹にスポットライトを浴びた横岳が見えます。
行者小屋のテント場は大勢のテントが張られています。出遅れた私は小屋から離れた森の中にテントを張りました。テントを張り終えるとぽつぽつと雨が降ってきました。空を見るとガスが立ちこめています。明日の天気は大丈夫だろうか。
行者小屋のテント場は大勢のテントが張られています。出遅れた私は小屋から離れた森の中にテントを張りました。テントを張り終えるとぽつぽつと雨が降ってきました。空を見るとガスが立ちこめています。明日の天気は大丈夫だろうか。
21時過ぎにふと目を覚まし、空を見上げると一面の星空。なんとか写真にできないかとデジカメと奮闘して撮りました。プレビューじゃ真っ黒ですが、拡大すると星が写ってます。今日は流れ星を2回見ることができました。明日の天気は大丈夫そうです。しかし寒い。テント内の温度は5度。明け方はもっと冷え込みそう。
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21時過ぎにふと目を覚まし、空を見上げると一面の星空。なんとか写真にできないかとデジカメと奮闘して撮りました。プレビューじゃ真っ黒ですが、拡大すると星が写ってます。今日は流れ星を2回見ることができました。明日の天気は大丈夫そうです。しかし寒い。テント内の温度は5度。明け方はもっと冷え込みそう。
黎明の空、赤岳展望荘の上方に三日月が佇みます。
黎明の空、赤岳展望荘の上方に三日月が佇みます。
テントの外張りは霜がついていました。氷点下になったということでしょうか。
テントの外張りは霜がついていました。氷点下になったということでしょうか。
阿弥陀岳へ向かう登山道の落ち葉も凍ってます。阿弥陀岳へ向かう途中、誰にも会いませんでした。おかげでとても静かな道となりました。聞こえるのは自分の足音とパラっと葉が落ちる音。
阿弥陀岳へ向かう登山道の落ち葉も凍ってます。阿弥陀岳へ向かう途中、誰にも会いませんでした。おかげでとても静かな道となりました。聞こえるのは自分の足音とパラっと葉が落ちる音。
赤岳山頂に多くの人が見えます。今日は最高のご来光を拝めたかと思われます。
赤岳山頂に多くの人が見えます。今日は最高のご来光を拝めたかと思われます。
中岳ノコルに出ると真っ正面に富士山。思わず息を飲む美しさです。
中岳ノコルに出ると真っ正面に富士山。思わず息を飲む美しさです。
昨日、初冠雪の富士山。確かに山頂付近は雪化粧しているように見えます。
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昨日、初冠雪の富士山。確かに山頂付近は雪化粧しているように見えます。
阿弥陀岳への登りは急な岩場です。ストックなんて使うところはないので中岳ノコルにデポすることをお勧めします。
阿弥陀岳への登りは急な岩場です。ストックなんて使うところはないので中岳ノコルにデポすることをお勧めします。
岩道をよじ登ること20分、阿弥陀岳頂上に到着です。背後には朝日と赤岳。
岩道をよじ登ること20分、阿弥陀岳頂上に到着です。背後には朝日と赤岳。
なんと頂上にはテントが2張りありました。テントの外に出ていた人が話をしてくれて、行者小屋まで行く予定が力尽きて、ここでビバークしたそうです。頂上でテント、そしてこの展望、若干うらやましいですが、水がなくて難儀したそうです。
後ろに見えるのは南アルプス。
なんと頂上にはテントが2張りありました。テントの外に出ていた人が話をしてくれて、行者小屋まで行く予定が力尽きて、ここでビバークしたそうです。頂上でテント、そしてこの展望、若干うらやましいですが、水がなくて難儀したそうです。
後ろに見えるのは南アルプス。
阿弥陀岳頂上からは遮るものなく北アルプス、南アルプス、八ヶ岳と望めます。遠く槍穂高連峰、立山連峰がすべて見えます。今年初めての経験です。これが見たくて登ってきたんですよ。万歳!
阿弥陀岳頂上からは遮るものなく北アルプス、南アルプス、八ヶ岳と望めます。遠く槍穂高連峰、立山連峰がすべて見えます。今年初めての経験です。これが見たくて登ってきたんですよ。万歳!
赤岳へ向かう途中、振り返って仰ぎ見る阿弥陀岳。空が青いです。
赤岳へ向かう途中、振り返って仰ぎ見る阿弥陀岳。空が青いです。
赤岳頂上の神社。
赤岳頂上の神社。
赤岳山頂は大勢の人で賑わっています。やっぱり若い人増えたと思います。頂上でコーヒーを飲みたかったですが、あいにくコンロ一式はテントに置いてきました。まあ、持って来てもこの人ごみじゃ落ち着くことはできなかったですが。
赤岳山頂は大勢の人で賑わっています。やっぱり若い人増えたと思います。頂上でコーヒーを飲みたかったですが、あいにくコンロ一式はテントに置いてきました。まあ、持って来てもこの人ごみじゃ落ち着くことはできなかったですが。
そんな訳で赤岳頂上小屋でコーヒーをいただくことにしました。外見と違い(失礼!)、中はとてもきれいです。
そんな訳で赤岳頂上小屋でコーヒーをいただくことにしました。外見と違い(失礼!)、中はとてもきれいです。
休憩室でコーヒーが飲めます。休憩室はガラス張りで絶好の展望台となっています。誰もいない休憩室へ登山靴を脱いでくつろぎます。
休憩室でコーヒーが飲めます。休憩室はガラス張りで絶好の展望台となっています。誰もいない休憩室へ登山靴を脱いでくつろぎます。
コーヒー(400円)、山小屋らしいレトロなマグカップでいただけます。ちなみにお菓子は自前です。
コーヒー(400円)、山小屋らしいレトロなマグカップでいただけます。ちなみにお菓子は自前です。
窓から見る横岳。
窓から見る横岳。
こちらは北東方面。雲がきれいです。
こちらは北東方面。雲がきれいです。
上空には本当に雲がありません。この濃い青空。秋を感じます。
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上空には本当に雲がありません。この濃い青空。秋を感じます。
行者小屋へ戻ってきました。この賑わい。さぞかし昨晩の小屋は混んでいたものと推察します。でもこの天気ですから、みんな満足してますよね。
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行者小屋へ戻ってきました。この賑わい。さぞかし昨晩の小屋は混んでいたものと推察します。でもこの天気ですから、みんな満足してますよね。

感想

 この週末は3連休でしかも秋晴れの天気予報。登らない訳にはいかない。今週は仕事がハードで平日の睡眠時間が足りていなかったので、遅く出発して前日の睡眠時間を確保したい。1日目のコースタイムが短い美濃戸口からの赤岳が良さそうだ。過去に登ったことがあるので下調べも要らない。
 当日6:30起床だが、まだ眠い。疲れた体にムチを打つように支度した。いつもは高くて使わない特急あずさだが、今日は時間短縮のため仕方なく特急券を買う。高速バスに比べると2倍ぐらい高い。
しかし、8:00新宿発のスーパーあずさに乗る予定がもたもたしているうちに乗り遅れてしまった。幸い2分後にあずさの臨時特急があったのでそちらに乗った。だが茅野駅から登山口へのバスの時刻には間に合わない。どうしたものか。1本あとのバスでは2時間待ちだ。それから今日の宿泊地の行者小屋への到着時刻を考えると16時を過ぎそうだ。行けなくはないが少々不安だ。タクシーだと5000円。ちと高い。誰かと乗り合いができるといいのだが。
 茅野駅に到着し、停留所へ向かって臨時バスがないかと見たが、そんなものはない。そこに若い男に声をかけられ、一緒にタクシーに乗らないかと誘われた。願ったり叶ったりだ。2人でタクシーに乗り込み、美濃戸口へと向かった。彼も新宿でスーパーあずさに乗れずに困っていたようだ。
 美濃戸口に着くと我々が乗り遅れたバスが到着しており、多くの登山客が準備をしていた。同乗した彼と別れを告げ、準備を始める。天気は予報ほどよくない。明日晴れればそれでよいのだが、今年はまったくの雨男で、嫌な予感がした。
 快調にコースを辿り、14:30に行者小屋へ到着。すでにテント場はいっぱいのようだ。なんとか森の中にスペースを見つけてテントを張る。張り終えたころパラパラと雨が降って来た。陽がないため、肌寒い。小屋でビールでもと思っていたが、寒いのでテントの中で遅い昼飯を食べた。することもないので早めに就寝した。21時頃ふと目が覚め、天気を確認するためテントの入り口を開けると、満点の星空が見えた。明日の天気は大丈夫そうだ。しかし寒さのせいで途中何度も目が覚める。室内の温度は5度。もうすこし厚着をすれば良かった。このシュラフの快適温度は何度だっただろうか。少なくとも今日はあまり快適ではない。
 翌日は期待通りの快晴。サブザックに最小限の荷物を詰め、阿弥陀岳へ向かう。私以外には阿弥陀岳へ向かう人はいないようだ。道中誰にも会わず、聞こえるのは自分の足音と木の葉が落ちる音だけだ。赤岳頂上を見ると多くの人で賑わっていた。きっと素晴らしいご来光が拝めたに違いない。中岳ノコルで尾根に出ると、正面に富士山が目に入る。雲海に浮かぶ富士山の美しさに息を呑む。来てよかった。
 阿弥陀岳への登りは急な岩場で、ストックなどは役に立たない。岩場を登りきると絶景。遮るものない展望にガッツポーズが出る。槍穂高、立山、白馬といった北アルプスまでよく見える。本当に来てよかった。今日は陽も出て寒くないのでしばし心を無にして雄大な展望に浸る。
 八ヶ岳は今回で3回目だが、もっと頻繁に来てもいい所だ。近くて小屋など設備が充実したコース。次回は違うコースもチャレンジしたい。

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