天使のいるジャンダルム
長野県
岐阜県
yogins
- GPS
- 56:00
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 2,505m
- 下り
- 2,491m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
06:30 上高地
08:00 岳沢小屋
15:00 穂高山荘
2011:10:09
06:40 穂高山荘
07:20 奥穂高岳
08:34 ジャンダルム
12:23 西穂高岳
14:10 西穂山荘
2011.10.10
08:00 西穂山荘
09:15 上高地
| 天候 | 2011.10.08 晴れ 2011.10.09 晴れ 2011.10.10 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス
06:00 上高地(さわやか信州号) |
| コース状況／ 危険箇所等 |
所々雪が残っており、スリップ注意。 落石注意。 |
写真
拍手
感想
待ちに待った時が来たのだ!
多くの挑戦と失敗が無駄でなかった証のために!!
ジャンダルムよ、私はやってきた!!!
憧れの奇峰を前にして心の中で叫んでた。
前日に初冠雪した奥穂高岳だが、予報では3連休は晴れ。良い感じじゃないか。
06:40 上高地は凄まじい混み具合だったが、重太郎新道に入ると少なく、歩きやすかった。殆ど涸沢、槍平に向かったのかな。
08:30 岳沢小屋到着。水を補給し、先へ進む。
08:45 岳沢小屋を越え、しばらく上ると胸に挟んでたビーニーが無いことに気付いた。ポッサムダウンのお気に入りだったんで、荷物をデポし、探しながら下る。上がってくる登山者に聞いてみると、見つけて登山道脇の枝に引っ掛けてくれたいたとの事。感謝しつつ降りて無事回収。
10:00 紀美子平で荷物をデポし、前穂高へ向うも標高3000mに達すると、とたんに眠気に襲われた。高度障害の気だ。やはり3000mが俺の境界なのか。
11:09 虎の子のカーボショッツを飲み、なんとか前穂高に立った。
眠気も吹っ飛ぶような景色、天気共に驚嘆する。
すぐに奥穂高岳に向かう。
13:08 吊り尾根の途中でソロの野郎2人と何となく気が合って3人で山頂に立った。いつも独りでやる雄叫びも、今回はもう一人いた。
15:04 山頂で昼飯食べて穂高岳山荘に降り、テント泊の申し込み。
いつものビビィ・サックを設営して気分上々。設営時間、2分。
16:00 3人で涸沢岳をピストンし、一人は次の日に燕岳へ向かうため涸沢へ降りた。もう一人は翌日北穂高方面へ。
こういう出会いも悪くないね。
2011.10.09
03:00 喉乾いたんで水飲もうとビビィから上半身を出すと何故か外にプラティパスが置いてある。しまったー!?中に入れ忘れた!当然カチンコチンに凍り付いていて、捨てられない1kgの荷物と化した…しょうがないんで、温めながら寝た。
今回モンベルU.L.S.S.#1を持ってきて正解だった。#3では耐えられなかったかもしれない。凍ったプラティパス抱いて寝るまでは快適な眠りだった。
06:40 朝日を拝んだ後、準備を整え、奥穂高岳へ。山荘から渋滞してたけど、梯子を過ぎるとサクサク進めた。
07:20 奥穂高岳山頂でヘルメットを着用し、準備を整えて向かう先を見据える。目の前のジャンダルム、その向こうにあるはずの天狗の頭に西穂高岳。
さあ、行こうか。
自分に向けて発し、一歩を踏み出した。
07:42 馬の背を進むといきなり渋滞してびっくり。例のナイフエッジの降りに手こずっている集団がいる。
サクサク降りてその集団を抜いた先、ジャンダルム取付きへの登りは結構疲れた。これがロバの耳かな?良く分からなかったが緊張が走る。
08:28 ジャンダルムを目の前にして、いよいよ本番だ。ルートはもちろん罰印が付けられた直登ルート、慎重にルートファインディングを行う。
よし。行けるだろう。岩に取り付く。慎重に慎重を重ね、思い切りよく上がっていく。
08:30 そして意外とあっさり山頂に到達。
気持ちよさそうに寝そべっている先客に挨拶。
ベア・グリルズのポーズで思いっきり叫んだ。嬉しかった。
アドレナリンが噴出しているのが分かる。俺は今、確実に興奮している。
念願のじょうろを携えた天使に挨拶する。
PC画面の中ではない、生の天使だ。笑みがこぼれる。
記念撮影を楽しんで、いつもの一枚。
『もう何も怖くない』、のポーズ。
やがて西穂側から続々と人が上がってきたんで、先に進むことに。
ここから先が本当に辛かった。
馬の背、ジャンダルムが核心部と言われることが多いかもしれないが、俺にとってはその先の長い道のりの方がよほど疲れた。
とにかく両腕、両足を総動員するアップダウンの連続。
岩場での慣れが必要だ。これは問題なし。
高度感も半端ない。これは気持ち良い。
落石の危険も多い。何度もラークのコールと『ガラガラ』という音を聞く。これは怖い。
西穂山荘への到着予定時刻が14:00頃と判断して、残りはゆっくり進むことに。
鎖を使わないようにし、落石を起こさないよう慎重に進む。
天狗の頭を越え、雪の残る下りを慎重に進む。
10:43 逆相スラブの降りはさすがに鎖に頼りきり。越えたあと、振り返ると異様な斜面に呆れる。雨の日はやりたくないな。
12:23 西穂高岳に立った時は正直疲労困憊してた。
どうやら間ノ岳の字には気づかずに素通りしたらしい。
後は山荘まで降るだけだ。意外と長いが。
14:10 モンチュラのイカすパンツ履いた兄さんと喋りながら山荘に到着。
穂高岳山荘から実に7時間近く歩いた訳だ。
今までのどんな山より疲れた7時間だった。
それにしてもこの日は人が多かった。初めてだから普段どうなのか分からないけど、ベテランぽい人もずいぶん混んでるなーと言ってた。
その夜、月が沈んだ後に流星群を楽しんでから3日目に上高地に無事降り立った。
終わった。良くやった。
達成感のためか全身の筋肉痛が心地良い。
こうして奥穂高岳→西穂高岳コースが終わった。初めての穂高連峰にしては上出来だろう。
山歩きを始めて3年目となる今年。一つの区切りとなった。
だがまだ終わらんよ。
立山連峰も南アルプスも未経験だし。
冬山シーズンもそろそろだし。
まだ始まったばかりだ。
これからが楽しいんじゃないか。
上高地で温泉に浸かった後、ビールを飲みながらぼんやりとそんなことを考えていた。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
穂高岳の最新記録
西穂高岳の最新記録
前穂高岳の最新記録
はじめまして。
1ヶ月も前のレポにコメントなんかしてスイマセン…。
先週、奥多摩の「鷹ノ巣山避難小屋」というところで
たまたま出会った御人が、
「ジャンダルムにエンジェルの置物を立ててきたの、僕なの。」
というので、その置物の存在をそもそも知らなかったもので、
ネットで検索したらココへ飛んだのでした…。
その御人曰く、彼がジャンダルムを初めて訪れた７〜８年前は
まだ「ジャンダルム」と書かれた道標がなかったらしく、
記念撮影するのに不便だなぁと思って立てたんだそうです。
私の力量ではジャンダルムなんてまだまだ先の話ですが…
いつか私もそのエンジェルに癒されてみたいです☆
chunkichiさん
初めまして。びっくりしました。
そのような方に会えるなんて羨ましい限りですね☆
俺もここ数年の山行記録を読み漁って天使の存在を知り、会いに行きたいと思っていました。
晴れれば槍ヶ岳までばっちり見渡せるので、是非会いに行って下さい！
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する