白馬岳〜杓子岳〜白馬鑓ケ岳縦走
- GPS
- 13:56
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 2,472m
- 下り
- 2,467m
コースタイム
- 山行
- 10:23
- 休憩
- 3:33
- 合計
- 13:56
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
備考 | 槍〜穂高縦走に続き剱岳と、その後をどこにするか? 以前より白馬鑓温泉に興味あり、調べると白馬三山を縦走し下山途中に鑓温泉があることが分かる 意を決して白馬三山縦走、鑓温泉に決定 今回は白馬大雪渓なる所を通過することに、アイゼン装着が必要になりそう 今まで使った事が無ければ装着方法も怪しい、事前練習で何とかなるか? 事前に同日蓮華温泉から小屋泊りする気合いの入った女子より工程表を入手 高い経験値からの必要装備に感心し、自分も非常食としてカップラーメンを追加 前回の剱岳の水不足を考慮し4リッターを携行することに そして念願かなうか分からないが鑓温泉でのお風呂セット(着替えのパンツ、シャツ、靴下、手拭い)を追加 案の定ザックは重め 準備を前日に終え当日を迎える(前夜は3時間の睡眠) |
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感想
0:20 金沢出発
家内の車のナビセットも慣れてきて「猿倉荘」で目的地設定、4:00登山開始に向けて夜食を摂りながら高速を走る
3:20 駐車場に到着、70台程度の駐車場、残り10台程で何とか駐車、しばし休憩
何もしないのはもったいないのでさっさと準備開始、駐車場を後に猿倉荘に到着
トイレをし、100円を支払う、最後の装備点検
4:00 出発
砂利の林道をとぼとぼ歩いていたら後ろから足音が、暗くてわからないのでそのまま進行
左手に「鑓温泉登山口」あり、写真を撮って戻ったら先ほどの人が追い付く、何とおじいさん!
挨拶をし、一緒に歩く事に
ジャージ、長靴、ヘッドライトなし、そして20年ほど使っているような木と鉄のピッケル、只者ではない!?
3:30に家を出て4:00前に駐車場到着、そして登り始めたのだと
最近の「100名山」には興味がないそう、歩かなくても頂上に登れる山が3つあるとか
ご自身は1名山100登山を目指しているそう、山は「白馬岳」、今シーズン7回目、累計53回目だそう、すごい人もいるもんだ
林道を過ぎ少し林になったところで「自分はゆっくり行くから先どうぞ」という事で一旦離れる
4:50 白馬尻小屋に到着(ようこそ大雪渓への文字が迎えてくれる)
高齢者のパーティーが多数、ガイドさんが頑張って説明している、この大群に巻き込まれたら大変とさっさと通り過ぎる
5:00 大雪渓の取り付きに着き、初めてのアイゼン装着
すると先のおじいさんが到着、「あんたか、ワシは先に行くぞ」と、慌ててアイゼンを締め後ろに付く
おじいさん曰く「この時期に贅沢な事を言っちゃいかんが、寒いな」と、確かに寒い
アイゼンがしっかり効くカチカチの雪道、さすがにアイゼン無しでは危険だと思っておじいさんを見たらそのまま長靴、いやはやすごいわ
5:15 しばらくすると日の出の後、大雪渓の上部から陽に照らされ少し暖かくなる
色んな話しを聞かせてもらいながら斜面を進む、そして急登
朝日を背中に浴び、自分の影が雪渓に映る、なかなかいいもんだ
「雪渓は涼しいので水分が不足しがちです、汗をかいた分補給しましょう」の看板が、確かにそうだ
途中、大きな落石が、おじさん曰く「今年落ちたものだ」そして「落石注意」の板があちこちに
そしてクレバスが大きく口を開けている、「見に行って落ちる人が何人もいる」とおじいさんがポツリと
終盤は陽が当たって少し氷が緩んできた、この後登ってくる人は歩きづらいのではと思う
振り返るとまだ2、3人ほどしか登ってきていない
遠くで落石の音が、小さい岩が転がり落ちている、なんと危険な所か
先行者は若者2名、途中で抜いたところその先遠くに3名、現在私たちから前は都合7名が登っている計算
トレランばかり
6:00 後から抜いた2名が先行し、その後若い男女にぶち抜かれ、さらなるソロの2名もその後から
内1名に聞けば猿倉を5:00に出発、白馬頂上〜鑓ケ岳を回って13:00には降りれるとのこと
(1時間でここまで来たんかい?そして8時間で回るのかい?)
こんな人ばっかりか、この山は?
6:15 無事大雪渓も終わり、岩稜帯へ、一部の区間は「終止落石の危険があるため休憩せずに登れ!」と(葱平まで)
厳しい山だ
途中、沢を渡る、この山の水は飲めるとおじいさん、動物がいないのでし尿の心配がないから、と
北海道はダメ、キツネが持ってるウィルス(アメリカから渡ってきた何か?)がいるから、と
6:25 ふと下を見ると人が小さく見える、本当小さい、まだ列にはなっていない、空は相変わらず真っ青
6:40 この後小雪渓を渡がアイゼンは不要、通称「赤岩」を過ぎ、お花畑に突入
おじいさん、花にめっぽう詳しい、私が唯一覚えたのが「トリカブト」、三浦事件で聞いた事があったがこれが実物か
7:00 緊急避難小屋に到着、続々と前泊の下山者とすれ違う
ここで小休止、大福をほおばる、おじいさんはビスケット(ココナッツサブレ)が渋い
7:25 木道の階段になり楽になる
左手に杓子岳のとんがりを見ながら花畑を進む
7:45 白馬岳頂上宿舎下に到着、おじいさんが「わしはここでビールを冷やして一杯やっていくから」と、雪渓の隙間で水が出ている所に
この小屋は県営との事、公営サービスの関係で人が少ないのか?
今までのお礼を述べて一人山頂に向かうべく、まずは「旭岳分岐」に到着(7:50)、風が強い
見上げると白馬山荘が、何とでかい小屋(小では無く特大)
8:05 15分程かけて小屋に到着、見ると小屋の右と左で富山と長野の県境看板、両方に納税しているんだな
そして立派なカフェまである、800人〜1500人収容(この開きはなんだ?)
大福をもう1個、ザックを背負って山頂アタック、やたらと外国人が多い、スペイン語?ブラジル人か?
8:20 念願の白馬岳山頂到着、前泊していたとおぼしき年輩の方々が多数、写真を撮り、自身も撮ってもらい20分程の滞在
遠くに剱岳、立山、白山、更に向こうに槍ケ岳が見える、出来ればゆっくりしたい
同定番を確認し蓮華方面に向けてエイっとメールを飛ばす、白馬はソフトバンクが仕事をしている(槍・穂高は全然だったが)
大雪渓を覗くと人が小さな点に、列も長くなってきている、早くに出て正解だった
私より少し若い男性と話を、4:30に猿倉荘を出たそう、早い!
私は白馬鑓ケ岳を回るつもりと言ったら「できるのか?」と、おじいさんは十分行けると言っていたので「行けるでしょう」と
8:40 さあ、次の山に
白馬山荘に降りる途中で朝のおじいさんと再会、元気にあいさつして本当のお別れ
下の大雪渓を覗くと長い列が、
白馬山荘と通過し分岐にへ、白馬岳頂上宿舎裏のテント場に目をやるが少ない感じ(数張り)
ここから今回のメインの縦走、小高い丘(丸山)にて杓子岳に向けてもう一個大福を
下を見ると先ほどのお兄さんが抜いて行く、早い!(そうか三山、鑓温泉を回る事にしたんだ)
9:50 登り下りを繰り返し、いよいよ杓子岳下のザレ場に、いやはや滑る、落石とはならないが疲れる
上では若者の団体さんがガイドに連れられ、そして大渋滞、休憩できるから助かる、先のお兄さんも停滞中
振り返って白馬岳、カッコいい、青空に映える
10:00 頂上着、水を補給して団体さんの前に出発、次はいよいよ鑓ケ岳、しかし急登だ、そして滑る
ここも登り下りを繰り返す、そして頂上手前もザレた登り、歩いてきた稜線を振り返る、荒涼としてカッコいい道だ
下りの登山者が多い、もくもくと歩く、そして登る、遠く白馬村の方に目をやる、遠い
10:55 とうとう鑓ケ岳頂上へ、さすがに疲れた
周りのグループでは元気にスパゲッティを茹でている女性が、茹で水どうするんかな?
おにぎり1個を食べ、今来た道を振り返る
鑓ケ岳頂上から杓子、白馬を見る、2つが並ぶ絵は壮観、感激に浸る
11:15 時間は早いが、最終目的地の鑓温泉に向けて再開
11:30 下りのザレ場もきつい、分岐に着き、一気に下降、鑓ケ岳山頂でお兄さんを抜いたが直ぐ後ろに来ていた
気にする訳ではないが、2本ポールで早足下山
11:45 大出原付近でご夫婦と思しき方が休憩中、一声かけて通過
下って広場で団体さんが休憩中、ガイドさんは大変だ
どんどん降下、関西人らしき親子(母、息子)が頑張って降りているそばを抜ける
12:10 同じ内容の看板が続出
「この先鎖場、ストックをザックに着けて両手をしっかり使えるようにしましょう!!」
「滑落事故が発生しました!!すこし休んで」慎重に行動しましょう」
そういえば朝、おじさんが「先週、鑓温泉に降りるクサリ場で滑落事故があって一人亡くなっている
クサリを握っていたが足下が滑って片手で支えきれずに落ちたそう」
だからか、看板の前でポール片づけ、休憩、水補給
先のお兄さんともう1人、ほんとに若いあんちゃんとそんな話をして、いざ再開
あんちゃんは先に出発、お兄さんは「いいペースメーカーいて助かります」と、私のことみたい
進むとクサリ場出現、そして今朝小屋を出たご年輩グループの後ろに着く
気を効かせてくれて「先どうぞ」とクサリをしっかり握って通してくれる
こちらは手がかりなし、かなりの緊張
どんどん進むと今度は典型的な親子4人(父、母、姉、弟)、これもにぎやか
12:35 とうとう鑓温泉小屋の屋根が見えた!
「ここに入りに来たんですよ」とお兄さんに言ったところ「いいですね、でも今日は時間が無いのでこのまま降ります」との事
小屋に着いて、挨拶をして別れる
12:50 さあ、温泉だ、500円の料金を払い、着替えを持って混浴の脱衣場へ(別に女性専用風呂あり)
温泉は小屋の真下、そのすぐ下がテント場、両方から丸見え
確かこの風呂、夜は女性専用になるとか、大丈夫か?
真っ青な空の下、ゆっくりと湯に浸かる、湯は熱め、無理を言って若者に写真をお願いする
油断をしたので一部公開不可の写真となる(笑)
汗をかいたタイツもすっかり乾き、パンツ、シャツ、靴下を着替えてさあ「ビールだ!」
今回は飲みたい、そう、とても飲みたい、350cc600円、キンキンに冷えてる、あぁうまい
13:45 都合1時間のパラダイス、出発の用意をして「今から降りるんか?」と言う目をしている泊まりの3人と挨拶をして下山開始
露天風呂とテント場の間が下山道、先の露天風呂で若いお姉さんが二人(水着着用)、撮っていいかとカメラを向けると嬉しそうに手を上げる
ハイ、撮りますよと2枚、こちらも手を振りさようなら
予定ではここから4時間
13:50 まずは雪渓、滑るがアイゼン不要
次は崩れた斜面に申し訳程度の道を削った所を通過、そしてまた雪渓
ぐるっと斜面の下を巻くように紅ガラを撒いたところを通過
先方から3名が登ってくる、(後から思ったが、よくこのコースを登ってきたな、と、私は絶対に下りしか使いたくない)
何で紅ガラまっすぐひいていないの?と
「落石があるから危険回避のためあえて下に回るように引いてあるんですよ」と回答(合ってると思う)、納得した模様
岩稜帯、樹林帯を繰り返す、
14:15 ふと見ると遠くの斜面に横に走る線が、あれが道か?、行くとほんとに取って付けたような道
14:25 「落石沢」確かに落石してる、怖い
14:40 途中振り返ると何度も鑓温泉が遠くに見える、こちらから登る人は行けども行けども着かないから辛いと思う
最後の雪渓を過ぎ本格的に樹林帯へ、何度も登り下りを繰り返す、そしてきつい(ラストランナーか?)
前回の剱岳で懲りたので1時間に1回行動食を補給、元気が復活、次回以降も必ず実践しよう
トレランの男女付二人に抜かれる(この組み合わせが多い)
16:00 「中山沢」ゴール近くの目印看板が出てくる、と言っても残り1時間もある計算
水もギリギリになってきた、林道に出たら一気に飲み干そう!と最後の頑張り、でも着かない
沢の音が近い、朝通った大雪渓側の沢まであと1山、熊ザサの小路をひたすら歩く
16:30 「水芭蕉平」この時期でも青々としている!
16:45 「鑓温泉登山口」の看板に到着、残りはもう10分程、17:00前には着けるな
17:00 猿倉荘到着、残りの水を飲み干す、ああうまい、そしてケイタイ確認
嬉しい、蓮華温泉方面からのメールが届いている
無事下山のメールをゆっくり打つ、でもあっちは受け取れないんだろうな?と、でも打つ
17:15 ゆっくり駐車場に戻って片づけを
隣の車は四国から来ていたと言う2人連れ、お互いを労って挨拶、先に帰られる
クーラーボックスのコーラを戴き、ニッスイのソーセージで壊れた筋肉を補修
17:40 ナビをセットし、さあ帰宅
途中、高速のSAで30分の仮眠
21:10 無事帰宅
シャワー後のビールがとてもおいしい
と、こんな山行でした
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