雲取山でテント泊♪
- GPS
- 30:18
- 距離
- 37.8km
- 登り
- 2,779m
- 下り
- 2,960m
コースタイム
高丸山、日陰名栗山、鷹ノ巣山は巻き道がありますので、そこを通れば時間短縮できると思います。
(高丸山の登りが結構きつかったです。)
天候 | 一日目 曇り一時雨 二日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ハイカーがちらほら乗っている程度でガラガラ。 始発で行ってもバスの接続が悪く、鴨沢西行きは待たなければなりません。 とはいえ、次のバスは随分あとになるので、早出するには仕方ありません。 鴨沢の駐車場は7時半過ぎですでに一杯。 その後歩いて行った小袖の駐車場も一杯でしたが、何とか工夫すれば留められそうな雰囲気もありました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。 落葉で登山道が隠れてしまっているところがあります。 奥多摩駅近くの針葉樹林帯は陽が射さないため、前日の雨で非常に滑りやすくなっていました。 ※追記 山と高原地図では、奥多摩駅近くをかなりの区間で車道歩きするようになっていますが、神社の脇を通ったりしてショートカットできる山道が沢山あります。 標識が出ていますので、注意していれば分かると思います。 |
写真
感想
せっかく購入したテントをまだ一度しか使っていなかったので、まだ登ったことのない雲取山に行ってきました。
初日は前日までと打ってかわって曇天。途中で雨まで降ってきましたが、翌日は雲ひとつない快晴。
石尾根を使って奥多摩駅まで、富士山と紅葉を楽しみながら歩くことができました。
一日目
行きは鴨沢から。地形図で見た通り、長い沢沿いの山腹を緩やかに登って行く道でした。
距離はありますが、七ツ石山あたりまではほとんど急登もなく、ウォーミングアップには丁度いい具合でした。
途中、マウンテンバイクのグループに追い抜かれました。雲取山まで行くと聞いてビックリ。若者は体力があるなあと感心しきり。
七ツ石小屋で休憩し、おいしい水をいただいていると、ちらほらと雨が。
大した降り方ではなかったので、すぐ止むだろうとそのまま出発しましたが、やがて本格的に降ってきたので、レインウエアを着てザックカバーを装着。
昨日まではあんなに天気がよかったのになあと、やや意気消沈。
しばらく行くと、一人の青年が木陰で休んでいました。
聞くと、合羽を忘れてきてしまったということ。
もう少し行けば奥多摩小屋があるから、そこで雨宿りしたら、と声をかけて先に進みました。
奥多摩小屋の前で休憩していると、さきほどの青年がやって来てしばし雑談。
朝寝坊して慌ててパッキングしたため、レインウェアを忘れてしまったそうです。
そのうち雨も止んできて、ほっと一安心。のちに青年も無事山頂に到着して、おにぎりを食べていました。
雲取山の山頂で景色を楽しみ、写真など撮りつつ、雲取山荘に下って行きます。
幕営代300円を払ってテントを設営。
凍らせてきたビールがいい具合に溶けており、最高の状態。持ってきてよかった〜♪
日の入りの時間を見計らって再び雲取山へ。
雲が多いので夕陽を見るのは無理かなあと思っていましたが、陽が沈む前ほんのわずかだけ、雲の切れ間から顔を覗かせてくれました。
夕陽を待つ間、缶ビール片手にやって来たおじさんとしばし山座同定していると、もう陽が沈もうとしている時間に、山頂に到着する人たちが結構いました。
若い夫婦らしきカップルの男性は、頂上に辿りついてやたらとハイテンション。求められて、ハイタッチしてしまいました。
小さい女の子を含む親子三人連れに写真を頼まれ、聞くと女の子は幼稚園の年長さんとのこと。
凄いねえ、よく頑張ったねえと感心しながらパシャリ。
お父さんは時計を見ながら、「ウム、予定通り。」なんて言ってましたが、本当かな?
夜のテントは寒くもなく暑くもなく、快適温度でした。
大勢のグループで来ている人たちもいましたが、大騒ぎすることもなく、いびきをかく人もなく、静かな夜を過ごすことができました。
ただ、テントを崖ぎりぎりのところに張ったためでしょう。夜中に崖に転がり落ちる夢を見てしまいました(笑)。
翌朝は三時頃から動き出す人たちがいて目が覚めたので、丁度いいと思い、そのまま起きました。
仰ぎ見ると、満天の星空。
東京でもこんな夜空を見ることができるんだなあと感嘆。
これは日の出が拝めるぞ、と期待が膨らみます。
日の出前に山頂に到着できるよう、支度を整えてテントを撤収。三たび雲取山へ。
日の出を見るなら、避難小屋近くのピークの方がおすすめです。
頂上の東側には樹があるのですが、こちらには遮るものがありませんし、富士山もよく見えます。
ピークで日の出を待っていると、避難小屋に泊まっていたらしき外国人女子三人組の一人が「アノ、オオキナヤマハナンデスカ?」と聞いてきたので、「富士山ですよ〜。」と教えてあげる。
「オー、フジサン。」と感心して、写真を撮っていました。
「クモトリサンソウハ、ドッチデスカ?」と聞いてきたので、「アッチデスヨ〜。」と教えてあげる。
聞けばもっと仲間がいて、彼らは雲取山荘に泊まっているそうです。
彼らを待って、奥多摩駅まで歩くらしい。
ガイドブック片手に指導標の漢字も読めないのに、大丈夫なのかなあと思いましたが、「ダイジョウブデス。」ということでした。
さてこちらも朝陽のお出ましを待って、石尾根を奥多摩駅まで下り始めます。
雲ひとつない秋空の下、右手に富士山を従えながらの尾根歩きは格別です。
陽が登るにつれて、刻々と色合いを変える奥多摩の山々の山肌。落葉松の黄色と紅葉の赤。何度も立ち止まってしまいます。
紅葉地帯が終わり針葉樹林帯に入ると、ザックの重さが足に堪えてきて、靴擦れなどもできてしまいました。
最後は、「温泉、ビール。」と心の中で唱えながら急ぎ足で下り、もえぎの湯に駆け込みました。
晴天に恵まれ、素晴らしい景色を堪能することができ、自然に感謝の二日間でした。
[本日のお役立ちアイテム]
▼パタゴニア キャプリーン2ジップ
適度な防寒性があり、汗をかいてもあっという間に吸収して乾かしてくれるので、休憩中もからだが冷えにくい。
ジッパーの上げ下ろしにより、小まめに体温調節することもできます。
モンベルのジオラインもいいのですが、いかにもアンダーウェアという感じで、これだけ着るというのは気が引けます。
キャプリーンは見た目にはアンダーウェアには見えないところもグッドです。
▼ガム
いくら水を飲んでも口の中が乾いてしまうことがありますが、ガムを噛んでいると唾液が分泌されて、必要以上に水を飲まなくて済みました。
[ザックの背負い方]
ある山岳ガイドの方のホームページで紹介されていた背負い方を試してみたところ、効果抜群でした。
それは肩紐を緩め、腰に大部分の加重をかけるというものです。
始めはうまくいかなかったのですが、腰ベルトを腹部に食い込ませるようにしたところ、肩が圧倒的に楽になりました。
腹を支点にして腰で背負うという感じです。
背中とザックに隙間ができて不恰好ですし、ひょっとしたら邪道なのかもしれませんが、いつも肩が辛くなる自分にとっては画期的でした。
12月にテン泊を計画しています。
大変参考になりました、ありがとうございます。
崖に注意ですね。やはり、鴨沢からでしょうか? 日原から鷹ノ巣経由も考えています、その場合は鴨沢に下山ですが。
スミマセン。
崖は悪夢を見てしまっただけで、実際には危険はありませんでした(汗)。
日原から鷹ノ巣山経由ですか〜。きつそうですねえ。私にはとても無理です(笑)。
12月は気候条件もまったく違うでしょうし、積雪の可能性もあるかと思いますので、お気をつけて。
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