チロロ林道より北戸蔦別岳・戸蔦別岳・幌尻岳 日帰り

2018年07月28日(土) [日帰り]

• GPS: 16:17
• 距離: 27.0km
• 登り: 2,589m
• 下り: 2,580m

コースタイム

日帰り

• 山行: 14:17
• 休憩: 1:59
• 合計: 16:16

3:10 二岐沢出合 登山口
3:53 3:55 取水ダム
4:25 4:25 二岐・二ノ沢出合 天場
5:54 6:09 トッタの泉
7:17 7:23 ヌカビラ岳肩
7:28 7:31 ヌカビラ岳
7:57 8:05 北戸蔦別岳
8:35 8:35 幌尻山荘分岐
8:58 9:15 戸蔦別岳
10:22 10:23 幌尻岳の肩
10:54 11:33 幌尻岳
12:02 12:02 幌尻岳の肩
13:07 13:10 七ツ沼カール 天場
14:02 14:09 戸蔦別岳
14:40 14:40 幌尻山荘分岐
15:20 15:28 北戸蔦別岳
15:57 15:58 ヌカビラ岳
16:01 16:01 ヌカビラ岳肩
16:40 16:43 トッタの泉
18:01 18:01 二岐・二ノ沢出合 天場
18:32 18:33 取水ダム
19:20 19:25 二岐沢出合 登山口
19:26 ゴール地点

天候

晴れ（夕方より曇り）

アクセス

利用交通機関：

自家用車

道の駅 樹海ロード日高より東に8.6kmほど進んだ箇所（橋を渡ってすぐ）にチロロ林道方面への入り口があります。
7/28時点でこの近辺で道路工事が行われており、入り口が非常に見えづらくなっております（夜中なので余計にそうだったのかもしれません）。

コース状況／危険箇所等

〇登山口〜標高1000m地点
序盤は4kmほどの林道歩きがあります。その後登山道に入り、しばらく藪漕ぎを行ったあと、川の横を進んでいくルートになります。
渡渉点は10か所ほどあったと記憶していますが、まったく靴が濡れずにというわけにはいきませんでした。むしろ不安定な渡渉をするぐらいなら沢に入ったほうが安全です。私の場合はトレランシューズであったためザブザブ沢の中に入っていきました。

〇標高1000m地点（渡渉終了地点）→戸蔦別岳
急登が続きます。登りでは一部ぬかるんだところがありますのでスリップに注意で。
標高1380m地点ではトッタの泉という水場があり、煮沸なしでゴクゴク飲めます。暑いからといって飲みすぎると汗が止まらなくなるので程々に・・・。
標高1800mを超えると稜線にはいります。このあたりからヒグマの掘り返しやフンが至る所で見れます。

〇戸蔦別岳→北戸蔦別岳
スタート直後からハイマツ漕ぎになります。一部進行方向とは逆（自分の方向）に向かって生えているハイマツがあり、こいつが足に刺さります。
少なくとも稜線区間ではハーフパンツなどで生足を出していると痛い目にあうかと思います・・・。

〇戸蔦別岳→幌尻岳
七つ沼カールの上部の稜線はハイマツが非常に深くなっています。岩稜帯でもありますので足元に気を付けて一歩一歩進んでください。
七つ沼カールを超えたあたりから本格的な登りが始まりますが、これを超えて肩についてから幌尻岳山頂までコースタイムで1時間ありますのでガックリしないようにしてください笑
また、肩から幌尻岳まではお花畑が点在しています。

〇七つ沼カール
幌尻岳方面からの下降点は非常に急になっており、ちょっと足を滑らせると下まで滑落しそうなぐらいです。注意して一歩一歩下ってください。
まだ戸蔦別岳方面からの下降点のほうが歩きやすいような気がしました。

その他周辺情報

下山後は沙流川温泉　ひだか高原荘が近場になります。入浴受付が20時までですので、もしそれよりも遅くなる場合は、約40km離れた平取町のびらとり温泉ゆからが21時30分まで受付しています。

写真

7/28 4:10

登山開始から4kmほどは林道歩きが続きますが、そこから先はこのような川を伝っての登山となります。

7/28 4:12

一部は岩を超えたり

7/28 4:27

深い藪を漕いだり

7/28 4:58

沢を渡ったりして

7/28 5:17

徐々に高度を上げていきます。特に後半の渡渉点は足場が無い、不安定な箇所が多いため、無理せず沢の中に足を突っ込んだほうが安定して渡れます。
ちなみに渡渉点の深いところでも10cm程度でした。

7/28 5:24

そして標高1000mを超えたあたりで本格的な急登にはいります。
ぬかるんだ箇所があり、スリップ注意です。

7/28 5:57

そこからしばらく歩き、標高1380m地点にトッタの泉という水場が。
ここから先は水場がありませんので十分に給水して再び登り始めます。
ちなみに私の場合はここから幌尻岳山頂＋七つ沼カール散策含めて2.5リットルでちょうどでした。

7/28 6:43

ヌカビラ岳あたりから太陽が出てきました。

7/28 6:46

今日は本当にいい天気です

7/28 7:06

途中の岩場に登って撮影したり

7/28 7:24

幌尻岳をバックに撮影したりと堪能します

7/28 7:35

そしていよいよ稜線に。左側から北戸蔦別岳、戸蔦別岳、幌尻岳

7/28 8:00

そして北戸蔦別岳に到着。これから向かう幌尻岳が見えますが、これまでの本州の山の感覚で「意外と近いなあ。これならすぐつくんじゃない？」と軽い気持ちで思っていました…

7/28 8:01

ここでのテント泊は最高だろうなあ。いつかここで泊まってみたい。

7/28 8:07

とりあえず記念撮影を

7/28 8:11

おつぎの戸蔦別岳に向かいますが、ハイマツが濃くて思うように先に進めません…

7/28 8:19

ただ、非常によい景色が続くので、たびたび立ち止まっては景色を見、写真を撮りまくりでなかなか先に進めません。

7/28 8:34

北戸蔦別岳方向を振り返り撮影

7/28 8:41

幌尻岳の山容
どっしりとしてインパクトあります
この右下の北カールにはヒグマがうようよいるという話でしたが、いくら凝視してもヒグマはいませんでした。

7/28 8:43

戸蔦別岳と幌尻岳
登り返しが結構きついです。

7/28 9:02

戸蔦別岳に到着。ここまではまだまだ元気でした

7/28 9:23

いよいよ幌尻岳に向かいますが、ここから先のハイマツが濃くてきつかったです…

7/28 9:44

七つ沼カール
行きは無視して帰りに寄ることにしました。

7/28 10:29

あと少しで幌尻岳山頂！

7/28 10:31

途中お花畑がたくさんあります

7/28 10:42

あと少し！

7/28 10:47

と思ったら偽ピークでした…。これを見てちょっと心が折れそうになりました笑

7/28 11:00

心が折れそうになるのを我慢して何とか幌尻岳登頂です。これで日本百名山97座達成です。

7/28 11:25

これまで歩いてきたルートを戻らなきゃならないのは若干げんなりします…。景色がいいのが救いといったところですが…

7/28 12:08

下山途中で七つ沼カールに立ち寄ります
この右下の沼。何だかヒグマの姿に見えませんか？

7/28 12:32

幌尻岳方面からの下降点は凄まじい急坂で油断すると滑落するぐらいです…

7/28 12:32

しかもガレ場続きなので落石に注意しながら慎重に進みます

7/28 12:50

七つ沼カール到着

7/28 13:13

一面お花畑の絶景でした

7/28 14:20

カールから登り返し、下山を開始します。幌尻岳方面からガスがかかってきてます

7/28 18:15

途中は急いでたのでほぼ写真なしです。
ここは渡渉の分岐点なのですがかなり分かりづらいです。右側のルートが正解ですが、ピンクテープが見えづらい位置にあるので一時迷いました。
往路では真ん中に大きな木が立っている分岐点では右と覚えておくといいかもしれません。

7/28 18:57

そして日の入り頃に下山。日の出前から日の入り後までの長時間登山でした。

撮影機器：

D810 ニコン

装備

個人装備

長袖シャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図（地形図） ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 日焼け止め 携帯 時計 ストック カメラ

備考

当初はヒグマの撮影用に望遠コンデジをもっていく予定だったのですが、サコッシュとともに車の中に忘れてしまいました・・・。もっとも登山中一度もヒグマを見かけることはなかったのですが。

感想

terihiko

去年、台風の影響で閉鎖となっていたチロロ林道が復旧したとの情報を得て、未踏となっていた100名山・幌尻岳にチロロ林道経由で登ってきました。

朝3時スタートで渡渉あり、藪漕ぎあり、ハイマツ漕ぎありのハードな山行でしたが、午後7時30分に無事下山しました。

睡眠時間2時間ちょっとで計16時間30分もの行動時間でしたが何とか無事登頂でき、かつ最高の天気での日高の山々を堪能できました。

下山後、お風呂に入りに行こうとするも、受付時間がすでに終了しており、40km離れた平取町まで温泉に入りに行くという苦行を味わい、その後車中泊し、ビールを2缶飲んだ瞬間に意識を失うという始末。

いやいや・・・疲れ果てました・・・。

今回の山行ではmoonoさんのレポートが非常に参考になりました。ご報告ありがとうございました。

あと動画は北戸蔦別岳から戸蔦別岳へのルート上で撮影しました。ハイマツが脛にあたって痛かったです・・・。