扇沢〜針ノ木峠〜針ノ木谷古道〜平ノ小屋〜黒部ダム


- GPS
- 11:15
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 2,333m
- 下り
- 2,281m
コースタイム
- 山行
- 10:04
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 11:13
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
●クルマ 扇沢第4駐車場 (1000円/24h・5時前に市営無料駐車場はすでに満車でした) <帰り> ●立山黒部アルペンルート(関電トンネルトロリーバス) 黒部ダム〜扇沢(1540円) 時刻表:https://www.alpen-route.com/access_new/timetable/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
●扇沢〜針ノ木峠 扇沢の登山口からは針ノ木自然遊歩道トレッキングコースを進みます。 途中林道を3〜4回ほどショートカット後、登山道に入り、赤沢、鳴沢を通過して 小一時間で大沢小屋に到着。 大沢小屋からしばらく左岸を進みます。 標高1840m付近の雪渓の末端手前で木橋を使って右岸へ渡り、 2170m付近までは雪渓歩きとなります。 ここから針ノ木峠までは夏道が完全に露出していました。 ●針ノ木峠〜針ノ木谷出合 針ノ木峠から左岸の樹林帯を九十九折に下っていきます。 2200m付近まで下ると沢伝いの道になり、 古いペンキマークを拾いながら右岸と左岸を行ったり来たりして標高を下げていきます。 2000m付近から水流が出始め、1950m付近で靴を履き替えました。 徐々に傾斜が緩くなり1860mまで下ると針ノ木沢出合で針ノ木古道とぶつかります。 出合には標識の他、ピンクテープやペンキマークも豊富に付いていました。 ●針ノ木谷出合〜平乃小屋(針ノ木谷古道) 針ノ木谷から船窪出合まではマーキングが少なく進めるところを見つけていく感じ。 1750付近から1600付近までは右岸を大きく高巻いて、樹林帯の中を進みます (足場が悪くけっこうアップダウンもあり)。 1600m付近で崩落して堆積した木々でルートが寸断されているところがありました。 最後から2番目の渡渉(1530m付近)はロープが渡してありますが、 この日の水量では靴を濡らさずに渡るのは無理でした。 最後の渡渉(1500m付近)は木橋が渡してあり左岸に渡るとしばらく 河原脇の平坦地を進みます。 針ノ木谷出合から計9〜10回ほどの渡渉があります (ジャブジャブ進みたくてムダに渡ってるところもあったかもしれません)。 黒部湖東岸に近づくとこの付近で特徴的な水平道になり、 避難小屋(ドアも窓もなくかろうじて雨が凌げるシロモノ)を経て、 平ノ渡場の船着場まで至ります。 ※黒部川対岸連絡船の時刻表 https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=9335 ●平乃小屋〜黒部ダム 渡し船で黒部湖西岸に渡ったあと、 平乃小屋からロッジくろよんまでおよそ8km黒部湖畔沿いに進みます。 等高線では表せないこまめなアップダウンの連続で、平坦なところはほとんどありません。 崩落箇所の高巻き、谷筋を通過するところにはハシゴが設置されています。 ロッジくろよんから黒部ダムまでは舗装された道となり、 かんぱ谷橋、遊覧船乗り場を通過し、 ダム堰堤を渡って黒部ダム駅に到着です。 |
その他周辺情報 | 【温泉】 大町温泉郷 薬師の湯(700円) |
写真
感想
昨年、五色ヶ原から繋ごうと平乃小屋まで下ったまではよかったのですが、
午後からの大荒れ予報で断念した針ノ木谷古道。
やっぱり気になり、日帰りで行けないか検討した結果、
ピークをひとつも経由しないちょっと変則的な感じになりました。
ここのところの猛暑にヤラレて山への意欲も低下気味。
雪渓歩きと沢歩きがメインで暑さを凌げそうだし、渡し船が気持ち良さそう。
そして人が少なさそうなことでヤル気が出ました。
駐車場の空きスペースを探すのに手間取り出発が遅れ、
針ノ木谷の雪が思いのほか残っていて(涼しい風が吹いていて快適だったけど)
アプローチシューズでのツボ足(アイゼン持たず)が苦手なkomemameがペースダウン。
予定よりも遅れ気味で針ノ木峠に到着。
12:20の渡し船を逃してしまうと次は14:20。
トロリーバスの最終が17:20のため、12:20の船を逃すと、
平乃小屋からかなり急がないと間に合わない。
ということで、ここからは少しペースを上げて進むことに。
針ノ木峠から先で出会った方は2名のみ。
途中からは靴を履き替えて渡渉しながらの沢下り。
気持ちよくてムダにジャブジャブ。
足が冷えると体全体のオーバーヒートを防いでくれて高巻きも頑張れた。
渡し船の定刻30分前に平の渡場に到着。ひと安心。
休憩なしで歩いたためかドッと疲れが押し寄せ、
対岸の平乃小屋に渡ってからも動く気にならずしばし休憩。
13時前に重い腰を上げて黒部ダムへと向かいます。
平乃小屋から黒部ダムへの道のりは3度目だけど何度歩いてもツライんだよなぁ。
ルート全体が等高線には現れないアップダウンの連続で
体力的にシンドイというのもあるけど、大きいのは気持ち的な部分かも。
どうしても消化試合的な感じになってしまうので。
例えるなら雷鳥沢から室堂まで戻る道のりのような…。
それにしても夏の夕暮れの薬師の湯が気持ち良すぎて。
誰もいない露天風呂の微温いお湯に浸かりながら、セミの鳴き声にそよぐ風。
ツバメが追いかけっこしている空をボッーと眺めて。
住んだこともないのに感じる里山ノスタルジー。
その後は、テンホウで餃子。
通過直前で小仏渋滞は解消しスムーズに帰宅完了。
土曜日の山行は行きはツライけど、帰りは心に余裕があってよし。
今回は、一泊で行ったんじゃないかと
錯覚してしまうほどの疲れと空気感。
「針ノ木への登り」「沢あるき」「渡し船」「黒部ダムへの道」…
それぞれ変化に富んでいて、一日が長く感じました。
黒部ダムへの道は、いつもテント泊の最終日に歩いているので、
何度となくそんな気分になり、疲れを感じたのかもしれません。
日帰り装備で、身軽なはずなのに。
それにしても、沢は気持ちがいい!
最初は登山靴だったし、濡れたくなくて、飛び石使って渡っていましたが
靴を履き替え、一回水に入ってしまえば、冷たくて、涼しくて
ムダにじゃぶじゃぶ入ってしまいました。
濡れてもいいってわかると、渡渉も楽しい。
本格的なのはムリとしても、沢をやりたくなりました。
夏山のうちに、いちど行きたいなぁ。
充実の一日、おつかれさまでした。
おしまい。
コメント
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前日に針ノ木谷を下った者です。
写真も豊富で懐かしく拝読しました。
暑い時の沢は気持ちいいですね。
私は替え靴を持って行ったのですが面倒で飛び石で済ませましたが、最後の南沢出合付近で靴が完全に水没してしまいました。
じゃぶじゃぶ水の中を歩いたら気持ちよかったかと多少残念です。
更なるご活躍を願っています
bumpkinさん
はじめまして。
前日同じルート歩かれていたんですね。
針ノ木雪渓と針ノ木谷古道は比較的涼しくて、
猛暑の隙を突いた良いルート選択だったなぁとニンマリしていたのですが、
その後の黒部湖畔歩きがお互いタイヘンでしたね〜。
ボクたちはクルマの日帰りだったので、お預けでしたが、
到着後のビール、さぞ美味しかったでしょうね。うらやましい。
コメントいただき、ありがとうございます!
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