燕岳(合戦尾根)〜餓鬼岳(東沢林道下山)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 2,334m
- 下り
- 2,320m
コースタイム
- 山行
- 9:29
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 11:23
- 山行
- 6:44
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 8:42
下山時にとった、東沢林道は、悪路の連続です。乗越からしばらくは藪漕ぎが続きます。10回前後の渡渉もありましたが、こちらは問題ありませんでした。ブナ平から中房温泉まで3.1kmの標識が現れた時は、愕然としました。この標識のあとに、かなり急な傾斜の登りが2度待ち受けていました。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
北燕岳から餓鬼岳までのルートは高低差を繰り返し、岩場の連続です。さらに、東沢林道は悪路の連続。藪漕ぎが続き、ルートファインディングの技術が求められます。 |
その他周辺情報 | 中房温泉は水、食料の確保が困難です。事前に用意しておいた方が良いと思います。 北燕岳の先の岩場に猿の群れがいました。僕が近づくと、皆逃げてしまいました。 |
予約できる山小屋 |
中房温泉登山口
|
写真
感想
合戦尾根からその日に餓鬼岳までテント泊で挑んだことは、今思えば無謀だったと思います。途中、水場が無いので、リュックの中には4ℓの水の他、ウイダーインゼリーやらパックジュースやら。結構な重さの荷物を担ぎました。燕山荘の時点で、かなり堪えていました。ここでテントを張って、翌日餓鬼岳という選択が頭をよぎりましたが、取りあえず、燕岳まで行くことにしました。燕岳山頂からは、すばらしい景色が広がっていました。そして、北に目をやると、これから進む餓鬼岳の稜線が伸びていました。この稜線を見た瞬間「行ける!」と勘違いをしてしまいました。3週間前に笊ヶ岳を日帰り登山した自信がそうさせていたのだと思います。さらに、もう一つ、大きな勘違いがありました。それは、剣ズリが餓鬼岳だと思い込んでいた事です。これは、後で悲劇を生みました。
北燕岳の稜線を進むと、「東沢林道は台風の影響で倒木、がけ崩れがあり、注意が必要です」の看板がありました。少し不安を抱えながら進むと、東沢乗越分岐手前の岩場で猿の大群に出会いました。猿は僕が近づいていくと皆逃げてしまいました。
東沢乗越分岐からは、グングンと高度を下げていきます。そして、乗越から東沢岳までは急傾斜を登り返します。東沢岳まで行くと、北に延びる稜線が目の前に迫っていました。そして目の前に餓鬼岳が!この瞬間、これまでの苦労が吹き飛んで、体力が復活しました。ただ、目の前の巨岩は餓鬼岳ではなく、剣ズリだったのです。
岩場を慎重に進み、オオシラビソの樹林帯で一旦下ります。そして、剣ズリを巻きます。樹林帯の巻道が急傾斜の登りになり、上り詰めた先にハシゴが現れた時は、このハシゴの先に餓鬼岳小屋があるものと信じていました。
ハシゴを上り詰めると、絶望感に変わりました。その先は、巨岩の連続。次から次にハシゴが現れ、岩場は続きました。そして、もう岩場も終わりかと思った瞬間、ルートが樹林帯へ下り始めました。それも、結構な下りです。まさか、道を間違えている?不安に包まれましたが、すぐにピンクのリボンがあり、ルートは登り始めました。そして、この傾斜を上り詰め、前方に巨岩が現れた瞬間は腰が砕けました。
ただ、この巨岩の先に餓鬼岳山頂の標識が見えたことに、正直ホッとしました。ただ、この時の餓鬼岳山頂は遥か彼方に見えましたが。結局、剣ズリの巻道の取り付きから餓鬼岳小屋まで約2時間もかかっていました。
下りの東沢林道は悪路の連続です。下りでこれだけ苦労したので、登る際は、このルートは選択しない方が良さそうです。
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