ニコルス山の会、針ノ木岳・蓮華岳・七倉岳を縦走する。
- GPS
- 104:00
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,924m
- 下り
- 2,286m
コースタイム
- 山行
- 5:01
- 休憩
- 2:18
- 合計
- 7:19
- 山行
- 7:02
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 8:07
- 山行
- 4:22
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 6:06
1日目 2本分消費、最終水場で1.5本分補給。
2日目 3本分消費。
3日目 2本分消費、0.5本分残りました。
天候 | 1日目:9割がたくもり。夕食時に数十秒の間、槍の穂先がチラッと見えました。 夜は星空がきれいでしたが、あちこちで雷が光っていました。 2日目:くもりのち雨。北葛岳付近で雷鳴が轟いていました。 夕方は雨でしたが夜は星空がきれいで流れ星もたくさん確認できました。 3日目:はれ。午後から通り雨の後くもり。 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
行き 8/11(土) ----------------- 新大阪 10:50 - 11:40 名古屋 のぞみ222号 名古屋 12:00 - 14:03 松本 しなの11号 松本 15:08 - 16:11 信濃大町 JR大糸線 信濃大町駅 16:15 - 16:28 大町温泉郷 アルピコ交通(扇沢駅前行き) ※大町温泉郷 緑翠亭・景水(泊) ------------------- 山歩き 8/12(日) ------------------- 大町温泉郷 7:23 - 7:50 扇沢駅前 アルピコ交通(扇沢駅前行き) 針ノ木岳登山口 - 大沢小屋 - 針ノ木小屋(泊) ------------------- 山歩き 8/13(月) ------------------- 針ノ木小屋 - 蓮華岳 - 北葛岳 - 七倉岳 - 船窪小屋(泊) ------------------- 山歩き 8/14(火) ------------------- 船窪小屋 - 天狗ノ庭 - 唐沢ノゾキ - 七倉登山口 ※七倉登山口からタクシー移動(4,000円) ※大町温泉郷 くろよんロイヤルホテル(泊) ----------------- 帰り 8/15(水) ----------------- 日向山高原 9:42 - 10:05 信濃大町駅 アルピコ交通(扇沢駅前行き) 信濃大町 10:33 - 11:45 松本 JR大糸線 松本 13:52 - 16:01 名古屋 しなの14号 名古屋 16:23 - 17:13 新大阪 のぞみ183号 ★個人負担費用(交通費、宿泊費、飲食費など):97,700円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●登山ポスト 針ノ木岳登山口、七倉登山口にあります。 ●針ノ木岳登山口 - 大沢小屋 - 針ノ木小屋 針ノ木岳登山口から大沢小屋へはルートが2つあります。1つは地図に載っている山沿いに上るルート、もう1つは針ノ木雪渓から流れ来る沢の右岸沿いに上るルート。こちらは地図に載っていませんが踏み跡明瞭でしっかりした登山道でした。 大沢小屋から針ノ木小屋へは雪渓を歩ける区間は少なく雪渓沿いに上るか高巻き道を上らなくてはなりません。高巻き道は細いトラバースもありますので慎重に通過ください。レンゲ沢を渡渉して少し行くと最終水場があり、また少し上ると針ノ木峠の道標が確認できますが、ここからが地味につらい九十九折りの上りになります。 登山口から針ノ木小屋まで随所にお花がたくさん咲いていてずっと応援してくれていました。 ●針ノ木小屋 - 蓮華岳 - 北葛岳 - 七倉岳 - 船窪小屋 針ノ木小屋から稜線上まで一気に上ります。ニセピークから蓮華岳山頂まではごきげんなコマクサロードで他にもお花がたくさん咲いていました。 蓮華岳山頂から北葛乗越まで所謂「蓮華の大下り」ですが想像以上に長く険しい下りでした。その後も北葛岳への上り、七倉乗越への下り、七倉岳への上りと岩稜の急坂ややせ尾根、鎖場、梯子などが連続し気が抜けません。七倉岳山頂に近づくと傾斜も緩やかになりやっと一息つけるようになります。 蓮華岳稜線でおさる、七倉岳稜線でライチョウに出会い、ひと時の癒しをもらいました。 ●船窪小屋 - 天狗ノ庭 - 唐沢ノゾキ - 七倉登山口 船窪小屋から天狗ノ庭までは槍ヶ岳を正面に見ながらお花畑の中を緩やかに下っていきます。天狗ノ庭からの眺望はとても良く、餓鬼岳・唐沢岳、高瀬ダムやその周りの表銀座や裏銀座の峰々、正面には前穂高岳からの穂高連峰・槍ヶ岳が一望できます。 ここから七倉登山口まではほとんど急下降で木の根が多く足元に非常に気を遣うところです。特に鼻突八丁の7/10標識〜6/10標識間は梯子の連続の激下りでした。 しんがりの大御所と小御所は2/10標識辺りでカモシカに出会ったそうです。 |
その他周辺情報 | ●七倉登山口に七倉山荘があり、天然温泉の日帰り入浴や食事ができます。もちろんビールもキンキンに冷えてます。 ●七倉ダムから少し下ったところに葛温泉があり、3件しかないお宿「高瀬館」「かじか」「仙人閣」で日帰り入浴ができ、それぞれ趣の違ったお湯が楽しめるそうです。 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
ヘルメット
虫除けスプレー
|
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備考 | 充電用の予備バッテリーは必携です。山小屋1泊でギリギリかなと感じました。 |
感想
ニコルス山の会、今回はメインイベントの8月会です。北アルプスの名峰を縦走してきました。1日目、2日目は天候が優れず展望が利きませんでしたが、最終日はガスが残っていたものの気持ちのいい展望を楽しめました。7月会でトレーニングしたとおり30分間隔を目安に小休止を取りながら無理なく縦走を完遂できました。
★針ノ木岳登山口〜大沢小屋
いきなりやってしまいました。前を行くニコルス本隊を気にしながら花の写真を撮っていましたが間隔が開いてしまい1人で地図に載っていない沢の右岸ルートに入ってしまいました。登山道も明瞭で堰堤を越える箇所ではしっかりした梯子が掛かっており渡渉地点の橋もしっかり架かっていてマイナールートとは思えない整備が施されていました。なのでいずれはどこかで本来のルートに合流するだろうと何の脈略もない憶測で進んでいると大沢小屋のほんの手前で本来のルートと合流しました。まったくのラッキーでしかありませんでした。大沢小屋で本隊が待っていてくれてるものと思ってましたが誰もおらず、下山グループの方にニコルス本隊の構成を伝えて私が待っている事を伝えてもらうようお願いしました。本隊全員と合流できたのは約1時間後で、ご意見番は登山口まで戻って私を探してくれたそうで大変申しわけありませんでした。
★針ノ木雪渓
雪渓に降り立つと冷気がサーっと流れてきてとても気持ちが良かったです。この時期では雪渓を歩ける区間も少なく、高巻き道は少し危険で慎重に通過する必要がありました。あちこちにお花畑があり、いろいろな花々にはずっと応援していただきました。
★針ノ木岳と蓮華岳
針ノ木小屋に到着した時には針ノ木岳を往復しても夕飯には間に合う時刻でしたが、山頂方面が非常にガスっているので明朝晴れる事を期待して翌朝登頂する事にしビールに飛びつきました。(^^;
ところが、翌朝は更にガスっていて雨模様の天気予報もあり針ノ木岳登頂は断念し、ゆっくりと船窪小屋を目指す事にしました。
蓮華岳の稜線はごきげんのコマクサロードですがもう終盤を向かえてる感じでした。稜線上では朝ごはん中のおさるの群れにも遭遇しました。一緒におさるを観察した単独女性の方は、今朝船窪から上ってきたそうで先ずその速さに驚き、更にずっと稜線をたどり種池まで行く予定と聞いてその行程の長さに驚くと共に、只々そんなすごい人と僅かな時間を共有できた事がうれしく思いました。その颯爽たる後ろ姿に無事を祈らずには居られませんでした。
★蓮華岳〜北葛岳〜七倉岳
この区間の稜線は針ノ木小屋からよく見え、アップダウンの強さを相当覚悟していましたが、実際歩くとそれ以上のものでした。蓮華の大下りのこれから核心部というところでカメラのバッテリーが切れ、そのアップダウンの凄まじさ、アスレチッキーな鎖場や梯子が掛かった岩稜帯やヤセ尾根などを写真で紹介できなくなったのが非常に残念です。
北葛岳山頂付近で雷が鳴りだしハイマツの中に座り込んで雷をやり過ごしたり、七倉岳山頂手前でライチョウの親子に遭遇した様子など写真で紹介できなかったのも重ね重ね残念でなりません。充電用の予備バッテリーの必要性を本当に実感した半日でした。
★船窪小屋
電気のないランプの小屋です。小屋自体も収容人数もこじんまりとしています。囲炉裏には炭がくべられていて宿泊の方々がその周りで思い思いに暖を取っていました。この日は天候が良くないのでその囲炉裏端で手の込んだ夕食をいただきましたが、天候が良い日は小屋の外で夕食を振る舞って下さるそうです。周りの夕景を見ながらの食事はとても贅沢な時間になるでしょうね。少人数のスタッフの方が精一杯働いていらっしゃってとても気持ちのいい小屋でした。
★船窪小屋〜七倉登山口
船窪小屋から天狗の庭まではお花畑をゆっくりと下ります。前方に槍ヶ岳から穂高連峰、左手に餓鬼岳、唐沢岳、表銀座の燕岳や大天井岳、右手に裏銀座の野口五郎岳から烏帽子岳の稜線、背後に針ノ木岳や蓮華岳を望む事ができます。残念ながら立山や剱岳は終始ガスに覆われていて最後までその雄姿を望む事が叶いませんでした。
鼻突八丁の連続する梯子の激下りを終えて休憩していると裸足で上ってくる青年に出会いました。1月間日帰りで上れる北アルプスの峰々を裸足で上るという事を自ら課しているそうで、この日がちょうど中日に当たり疲労が出てくる頃だと言いながら息は全く上がっていなく、おにぎりを頬張りながら鼻突八丁の急登を上って行きました。案の定、下りの途中でその彼に追い抜かれました。そのタフさには驚くほかありませんでした。
針ノ木岳登頂はまたの機会に持ち越してしまいましたが、それ以外は天候を除いて計画どおりに過ごすことができました。ガスの中でもお花をたくさん見ることができたし、おさるやライチョウにも会うことができたし、満天の星空を見ることもでき、とても有意義な3日間でした。
やっぱり山歩きは楽しいな。
★出会ったヒト
数えていられませんでした。
針ノ木小屋、船窪小屋ともに1人にふとん1枚が
割り当てられゆっくり休めました。
★ニョロくん、カナちゃん情報
ニョロくん、カナちゃんの気配が全くなく遭遇しませんでした。
ともに今季第5号のままです。
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