沼平から聖沢ルートで聖岳、上河内岳、茶臼岳
- GPS
- 29:58
- 距離
- 35.9km
- 登り
- 3,294m
- 下り
- 3,309m
コースタイム
- 山行
- 7:47
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 8:45
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 静鉄バス、新幹線 |
写真
感想
※スタート押し忘れて行きのGPSのログが途中からになっていたり、止め忘れて休憩時間がおかしな事になっていますが、沼平スタート、畑薙第一ダムゴールです。
ずっと行きたいと思っていた聖岳にようやく行くことができました。
お盆もずっと仕事だったので、みんなの楽しそうな山の写真など見てたら羨ましくなって、急きょアルペン号と帰りの静鉄バス+新幹線を一気に予約して、金曜の夜から毎日アルペン号で畑薙方面へ。
寝られないのは覚悟していたけどバスの車内が寒すぎて本当に一睡もできなかった。。
ほとんどの人が登山口まで送迎バスで移動するので、沼平で降りたのは私と茶臼岳に登る1組だけ。
今回ザックは35Lツェルト泊のUL装備だったので、聖沢登山口まで約13キロの林道を、急な登り以外はゆっくり走りました。
そして、予定より早い11時半前に聖平小屋へ到着。
お昼いかがですか?と声をかけてくれた小屋の女性の方、カレー食べたかったけど荷物を減らしたかったので我慢。今度は小屋泊まりで来ますね♪
新しい管理人さん(大島さん)にご挨拶して受付してたら、なんと偶然にもbutamodanさんにお会いしました。
聞くとTJARに出ている知り合いの応援だとか。聖平小屋には立ち寄っただけで、泊まるのは百間洞山というから、お互いの到着が30分違ったり、私がツェルト設営でモタモタしていたりしたら会えなかったわけだから本当にびっくりでした。
先に行くけどそっちは空身で聖岳に登るんでしょ?追いついてね〜と言われたので頑張ったけど全く追いつけませんでした(⌒-⌒; )
kaikairei さんから聞いていた一番いいテン場にツェルトを設営して、荷物を減らすために持ってきすぎたパンを頑張って食べ(ホントに私は山に来るとあまり食べられない)、小屋のウエルカムフルーツポンチ(テン泊でももらえた〜♪)をいただいてから奥聖岳までピストンしてきました。
途中ガスガスで全くテンションが上がらず、ザレたつらい登りに飽きて、奥聖までは行かなくてもいいかなぁなんて思い始めていたら、降りてくる人が、もう少し行くと青空ですよ!絶景です!!と教えてくれたのでペースが上がる(笑)
雷鳥さんにも会えた♪
そして〜上方を見ると徐々に雲が薄くなって青空が見えてきた\(^o^)/
山頂は本当に晴れてました♪
そのままの勢いで奥聖岳へ行くと誰もいない。絶景を一人占め♪
普段写真撮りましょうか?と言われても断るくせに、セルフタイマーで自撮りなどしてしまいました(笑)
聖平小屋に戻る途中、TJARの選手たち数名と遭遇。NHKのクルーの方々ともご一緒できて楽しいひと時でした。
ここまで富山湾から気が遠くなるほどの距離を自分の足でたどってきてるとは思えないほど、みなさん爽やかな笑顔でした。
ひょうきんな竹内選手にも会えて元気をもらえました!
ところで帰ってきたらテントがかなり増えてたのに私の隣には誰も張ってない。。
代わりに?同じく単独ツェルト泊の女性が「私ツェルト2泊目なんですよー」とビショビショになったツェルトとシュラフを干しながら話しかけてくれたので、心強かったです。
結露と防寒対策とうしてます?的な話をしたり、ツェルト設営にはポールの長さは何センチがいいだとか、なかなかできない話が出来て嬉しかったです。
夜は装備の問題もあって、冬も含めた今までのテン泊で一番寒かった。
そのかわり星が綺麗で、時々外に顔を出して眺めていたら、夜中にTJARの選手が到着したり、へんな方向から外国人の声がしたり、明け方小鳥のさえずりが聞こえたり。。
寒いし眠かったけど非日常を味わえて、それはそれで楽しかったなぁ。。
寒い中ビバークする人たちってこんな感じなのかしら。。そういえばkurosuke さんが徳本峠でシュラフなしだったとき、あまりに寒くて体を震わせて熱を出したって言ってたのを思い出して、ちょっとやってみたけど疲れたからすぐやめた(笑)
ひとつだけあったミニカイロを、手が黒くなるくらい使いまくりましたf^_^;
それでもあまりに寒くて3時に起きてお湯を沸かしてコーヒーを飲んだりリゾット作ったり、昨日の濡れたウェア着るのやだなーとか思いながらダラダラしてたら結局予定より出発が遅れて6時前になってしまいました(-_-;)
寝てないせいかツェルトの結露はほとんどなかった。シュラフも乾いていて、食料も減ったのでザックはさらに軽くなった。お天気もよくてテンションだけは上がるけどやっぱり眠い。。
それでもほとんど人のいない稜線を歩き、上河内岳を独占できたり(茶臼岳山頂では雑音が激しいラジオのクラシック音楽を大音量で聞いてるちょっと迷惑な人がいたけど写真撮ってくれたから許す!(笑))
なんて贅沢な時間なんだろう!と感激して下山。
途中の茶臼小屋ではたくさんのシュラフが干されていて、昨日の混雑がうかがえた。ここは混むんだよね〜という小屋の方。テン場も埋まってて仕方なく登山道に張った人がいたらしいです。
横窪沢小屋では冷たい麦茶をくれた親切な管理人さん?がいて、ちょっとおしゃべり。寒くて寝れなかった話や、この後白樺荘まで歩くと言ったら同情されたのか、「もう少し早かったらうちのスタッフと一緒に下山して車で送れたのに」と優しい言葉をかけていただきました。そのお言葉だけで元気が出ました。
今度また来なさい!と言われたので絶対行きます♪
最後のヤレヤレ峠でホントにやれやれ〜な感じになって下りも眠くて何度か転んだ(笑)
もうすぐ林道という畑薙大吊橋の先に、ワゴン車と男性数名が。聞くとTJARのNHKのクルーの方々で、他のメンバーが下山するのを待っているとの事でした。その中に、今朝出発の時に聖平小屋の先の木道で「写真撮りましょうか?」と声をかけてくれた男性がいてびっくり。
どうやら聖沢コースを下りてきたようです。
そのあとお風呂まで直射日光の当たる約8キロの林道を白樺荘まで行かなきゃいけないので、14時35分の静岡行きバスに間に合うように、お風呂と食事の時間も入れて逆算したら走らないと間に合わない計算に。けど暑くてなかなか進まない。
畑薙第一ダムに着いて橋の向こうから逆方向に年配の男性がやってきた。こんにちは〜と声をかけるとなんだかボロボロのお姿。
聞くと1週間前に寸又川左岸林道を偵察に行ったものの、悪天候で遭難しかけて水もない状態だったとか。小屋があったので生き延びました。生きているのが奇跡です、自分の尿を飲んで凌いでいました、とか言い出すので私も笑えなくなってきた。
おまけに何10匹ものヒルに襲われて全身が傷だらけだとか、ひ〜(°_°)
あのぅ、深南部って時々そういう方にお会いするけどなんなのー(・_・;
なんだか心配になって、お風呂の時間を心配しながらも話を聞いていたら、車も運転できそうなくらい元気になってきたので、それでは〜と別れたらなんと道を間違えた私。。
恥ずかしいけど引き返してまた例のおじさんの前を通ったら、なんとなくまた話をすることになってしまった。時間がないのでそろそろ、、というと、何時のバス?という話になり、結局白樺荘まで送ってもらうことに。
そんな状態で車を運転できるかそっちの方が心配だったけど、ホントに遭難しかけてたの?というくらい元気で、おかげさまでお風呂と食事と仮眠の時間まで確保させていただきました。
普段からそういうルートにばかり行かれているようです。
今回の反省点
パンを持ちすぎたこと
耳栓を忘れたこと
寒さ対策が足りなかったこと
(まさかいらないよね?はないということを学んだ)
結局丸2日ほぼ徹夜状態で下山したので、寒いバスでもツェルトでもどこでも寝られる人になりたいなぁと思った。
現にアルペン号の隣の席の女性はいびきを書いて寝てたしf^_^;
そのかわり白樺荘の休憩所で仮眠し、バスと新幹線でも爆睡でした。
下山するとほっとするのかも。
聖岳の周りは水が豊富で本当に自然豊かな場所で大好きになりました。
今度大好きな大井川鐵道を乗り継いで、井川駅から歩いて畑薙までゆっくり行ってみたいな。早くまた開通しますように。。
今回は備忘録として長々と書いてしまいました。
コメント
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前回のkurosukeさんとの荒川岳〜赤石岳も単独みたいなもんでしたが、今回は純粋にお一人様でしたね。
私は寒いのが苦手で、真夏のテント泊でも防寒着きて3シーズンのシュラフじゃないと寝られないタイプなので、ULツェルト泊は、標高がかなり低いところじゃないとダメかなぁ。
18日は聖平小屋で3℃くらいになってたんじゃないでしょうか。
寸又川左岸林道は、最近行ったので遭難した人が人ごとじゃない気がしてなりません。
どんなルート辿ったのか興味あります。
泊まりの単独行は久しぶりでした。
2人で行って別行動と、単独行は気分的にやっぱり違いますね。
歩いている時はひとりでも楽しいけど1人だと食事は簡単に済ませちゃいますね。
今回寒さ対策を考えるキッカケになってよかったかもです。
一応雨対策で事前にシームシールは塗っていたんですけどあの寒さで雨で冷えたらホントに凍えていたかも、、今回ツェルトの内側にエマージェントシートを敷いたんですけど、小屋で会った女性はテントのグランドシートを敷いてました。
軽くて防寒対策できる秘密兵器が欲しい(笑)
そういえば沢かバリルートにご一緒しましょう〜と行ってなかなか実現できていませんね。
面白そうな場所あれば情報くださいませ♪
totoriさん、こんばんは〜! 下山報告のメッセージありがとうございました 僕の大好きな南アルプス南部でtotoriさんも良い出会いがあり、充実した時間を過ごして頂けたようで嬉しい気持ちで記録拝見させていただきました
kurosukeさんとの徳本峠ビバークは僕も一緒だったのですが、あの寒さは過去一番でした ストイックなスタイルなら仕方ないですが、やっぱり快適に過ごす為にはそれなりの装備が必要ですね
左岸林道の男性、どんなルートだったんでしょうね?
畑薙第一ダムにいるという事は、光岳経由で大吊橋下山。もしくは大根沢山経由しか考えられないのですが、左岸林道にいる限りは水が豊富なんですよね。
水が無いとなると左岸稜線なのかな? でも稜線にはヒルいないしなぁ。
とにかく死なずに生還してくれて何よりです
totoriさんの記録は包み隠さずストレートに書かれているので見ていて楽しいです
今回だけと言わず今後も読み応えのある記録楽しみにしています
ツェルトの軽さを取るか、重くてもテントで快適さを取るか、、山のスタイルで全然違う山行になりますね。
ツェルトでもシュラフを3シーズン用にすればいけるような気がしました。
今回マットも薄く、シュラフは濡れてもいいようにファイントラックの化繊のポリゴネストだったので、ダウンじゃないとやっぱり寒いですね。
今度は笊ヶ岳、白峰南陵辺りに行ってみたいなぁと思っています。
遭難しかけた方の話ですが、、ボロボロになった地形図を見せてもらったのでつなげて見ると多分畑薙第一ダムから大根沢山を通って林道に出たんじゃないかと。避難した小屋というのは栃沢小屋の気がします。
スリングは見えたけどロープを持ってなかったらしく、沢が近くても林道の崩落がひどかったのか、崖で降りられなくて水が飲めなかったのかも。
kaiさんがqwgさんと行かれた時の写真も相当崩落が進んでいましたもんね。
またみんなでチャレンジ!やりたいですね♪
それまでに鍛えておかなくちゃ〜ですがf^_^;
おはようさん!
聖平小屋で声を掛けられましたが、チョットした違いで会えなかったでしょうから
面白いものです。 またいつものタオルを頭にしていたのが良かったのかも
しかし、夜は本当に寒かったですね🐧
私はシュラフ無し、ファインのポリゴン2の上下にエスケープビビィでしたが、途中で寒くてカッパの上下を着てフードまで被り、寝酒でウィスキーをチビチビやってましたが、中々寝れませんでした・・・
次回は銀座でバッタリお会いする事を期待しています
びっくりしたけど嬉しかったですよ〜でも聖平に泊まらないと聞いてさすが!と思いました。あの寒さでシュラフなし?信じられませんf^_^;私も暖かいだろうと思ってファイントラックのポリゴンネストにしたら寒いのなんの😢
ツェルトの時はダウンシュラフじゃないとダメですね。
前に三俣蓮華に泊まった時も寒くて眠れなかったのに学んでない(笑)
今度飲み会あったら呼んでくださーい
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