幌尻岳〜長年の宿題を果たしに


- GPS
- 27:22
- 距離
- 31.5km
- 登り
- 2,056m
- 下り
- 2,049m
コースタイム
- 山行
- 3:33
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 3:54
天候 | 15日:晴れ 16日:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
幌尻岳に登るにはこのコースが最も楽で安全だと思います。 但し、シャトルバス・山小屋は完全予約制ですので事前に予約が必須です。 林道終点(北電取水口)から幌尻山荘までは基本的に登山道は無く糠平川を遡上して行く事になります。 糠平川は本格的な沢登りでは有りませんが、徒渉は10回以上(数え切れない程)有りますので登山靴ではなく沢靴が必要です。 苔で滑って転倒すると危険ですので沢専用の靴を強くお勧めします。ストックも有った方が流れの速い場所の徒渉に安心です。 今回はしばらく本格的な雨が降っていないとのことで水位は低かったのですが、それでも膝上まで浸かりました(私の身長は172 Cm)小柄な女性などは股下まで濡れる覚悟が必要だと思います。 徒渉ポイントには目印がありますので迷うことは無いと思いますが、対岸に渡る大体の場所がわかるだけですので、実際の徒渉は自分で判断して安全に渡れるルートを見つける必要が有ります。全く沢登りをしたことが無い人は経験者と同行した方が良いと思います。徒渉中に転倒すると死亡事故にもつながりますのでくれぐれも慎重に。 当然ですが増水している場合は絶対に入ってはいけません(シャトルバスも運休になります)。私は直近は3回計画してやっと今回登れました。 幌尻山荘から山頂までは普通の登山道で、特に危険な場所や間違いやすい場所は有りません。(ヒグマに注意) |
その他周辺情報 | 下山後は翌日の羊蹄山に向けてニセコに移動しました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
シェラフ
携帯トイレ
|
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備考 | 沢靴は必ず必要。渡渉は水位が低くても膝上まで浸かるので、ショートパンツが良い。ストックも必要。 |
感想
今回の北海道胆振東部地震で被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
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幌尻岳に初めて挑戦したのは1978年、今からちょうど40年前でした。
北海道の山々を1ヶ月以上掛けて登った若き日の大遠征です。その最終目標としていたのが幌尻岳を含む日高山脈の縦走でした。
結果は悪天候による糠平川の増水により取り付く事も出来ず惨敗となりました。
そのときはまた来年チャレンジしようと思ってのですが、何となく縁遠くなって宿題の山となってしまいました。
1998年に転勤で札幌に異動となり大きなチャンスが訪れたのですが、計画する度に天気が悪かったりして結局札幌在住の3年間でも登ることは出来ませんでした。
そして最近になって、過去の宿題になっている山を一つずつ解消しようと計画を進めているのですが、昨年8月・今年7月と2回続けて増水で登れませんでした。
そして今回3度目のチャレンジとなりましたが何と直前に大地震発生、道内初の震度7で大きな被害となりとても登山どころでは無いと諦めていました。
ところが震災被害が落ち着いて来ると、風評から観光客が激減しておりこれが大きな問題となっているとの報道が有り、とよぬか山荘のホームページでも15日から通常通りシャトルバスを運行するので訪れてほしい旨のメッセージが有り予定通り行ってみることにしました。
今回も予算削減でLCC使用のため出発は成田空港です。
前回の教訓から余裕を持って搭乗できるよう早めに出たのですが、6時の始発を取っていたため何と家を出発したのは午前3時、これなら車中泊の方が楽だったかなと思ったのですが、成田空港で車中泊はまずいですよね。
さて2ヶ月ぶりの北海道、3連休なのに千歳空港が空いているのにまず驚きました。空港の施設もまだ復旧途中で3F以上のレストラン街はすべて閉鎖、一部のエスカレーターも止まったままで、震災の後遺症はまだ続いている様でした。
レンタカーでの移動は途中高速道路の速度規制が有りましたが、予定通りとよぬか山荘に到着しました。
道外から始発の飛行機で来るとちょうど都合の良い12時発のシャトルバスが有るのですが、何とこの日の乗客は私一人ちょっと申し訳ないようでした。
バス終点から林道を2時間ほど歩きいよいよお楽しみの糠平川の遡上が始まります。
以前沢登りをやっていた頃は、地下足袋にわらじが定番のスタイルだったのですが、さすがに今時わらじは無いよなぁと思い今回は一番安いモンベルの沢靴を用意しました。
これがなかなかの優れもの、わらじと違いズレることが無く、乱暴に扱っても破れる心配が無いので、好きなところをガンガン歩いて行けました。
糠平川そのものは沢登りと言うよりは川遊びに近い感覚で特に危険なところは無く水も冷たくなくて快適でした。えっもう!と言うような感じで幌尻山荘に着いてしまいました。
この日の山小屋の宿泊者は15名程、広々快適な夜が過ごせました。
翌朝4時過ぎに起きると良い天気、食事も早々に6時前には出発しました。小屋から先の登山道は至って普通でしたが樹林帯の急登を抜け尾根に乗ると、紅葉した北カールと幌尻岳に続く大展望が待っていました。
2000mそこそこの山ですが、本州で言えば明らかにアルプス級の景色が広がっていました。
快適な稜線を進み40年来の宿題で有った幌尻岳山頂に到着、生憎ガスが流れて北面の展望は無かったのですが、40年前辿るはずだった戸蔦別岳に続く稜線を感慨深く眺めました。
そこには二十歳そこそこの若い私が大きなキスリングザックを背負って勇んで進んで行く姿が見えるようでした。
まだまだこれから、残した宿題の山も有るし行ったことの無い魅力的な山が沢山待っています、トレーニングに励みいつまでも現役で山を登り続けようと改めて誓いました。
その後急いで下山、17時の最終のシャトルバス(これも私だけ)に乗り日高を後にして、次の目的地羊蹄山に登るべくレンタカーを飛ばしました。
翌日の羊蹄山の記録はこちらです→https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1586852.html
yamayaさん、おはようございます。
今期2度目の北海道ですね、幌尻岳お疲れさまでした。
そして学生時代からの訪れる事が出来なかった山なので感動も達成感も充実していたんだろうな。
地図で確認したら日高山脈?のほぼ中央、そして川も遡行しなくちゃならないしアプローチが大変そうですね。しかしながら北海道の山は雄大に見えます!、併せて一足早い紅葉も堪能し羨ましい限りです
お盆明けから毎週予定を組んでも台風や雨ばかり
次のレコは羊蹄山ですか、楽しみに待っております
opiroさんこんにちは。
なかなか登れなかった幌尻岳やっと登ってきました
それにしても初めて狙ってから40年掛るとは何とものんびりし過ぎですね。
まあ途中は殆ど忘れていて本気で狙ったのはここ数年なんですけどね
今回震災の直後だったので遊びに行くのはためらったのですが、現地で会う人みんなが観光客が減るのは北海道にとって大問題なので、どんどん来て欲しいと言ってくれてましたのでほっとしました。
8月からどうも天気がパッとしない日が多いのでopiroさんも晴天を求めて遠征はどうですか
今回も早々のコメントありがとうございました。
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