記録ID: 1598853
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
ジャンダルムの領域(上高地→奥穂高岳→ジャンダルム→上高地)
2018年09月28日(金) [日帰り]
Janine
その他1人
体力度
6
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 08:44
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 2,325m
- 下り
- 2,376m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 6:44
- 休憩
- 2:33
- 合計
- 9:17
14:52
ゴール地点
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
○この時期のバスの始発は午前5時40分で、上高地着は最短で午前6時10分となってしまいます。 ○一番早いのはタクシー利用です。午前4時40分頃に最初のタクシーが出ますので、4人乗り合わせで上高地バスターミナルに向かうのが一番早いですし、料金も4200円(一人1050円)とバスより安いです。 ○私達は、第一陣のバスが戻ってきた午前5時15分頃に他のお二人と相乗りして、上高地入りできました。 ○帰りも同様、タクシー乗り場で相乗りできる人を探して沢渡まで戻りました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○筆者の山行。順番的には北アルプスです。 ○今回は平日に混雑&ストレスなく行けるJAPAN岳人憧れの山にということで、メンバー1と相当前から休みを調整しつつ、challengeすべき山を選定していたのです。 ○そう、秋雨前線が停滞しつつも、山行予定日の天候は神懸かり的に秋雨前線の合間を潜り、快晴予報。やるっきゃありません。 ○今度こそ「魂の歩き」を実施するのです。 ○そこで筆者はいつものように考えます。北アルプスのどこに行くべきかです。候補とすれば。。 ①扇沢からの鹿島槍と五竜岳縦走(車二台作戦) ②クリア谷→笠新道の笠ヶ岳周回 ③早月尾根からの剱岳piston 辺りです。 ○しかし、ここで筆者は思い出します。一斉を風靡し続ける、とある漫画の中に登場するBOSSが苦境に陥った時に苦し紛れに行った言葉を。。それは、「我々は皆、運命に選ばれた兵士。しかし私は兵士ではなく帝王。帝王は常に絶頂にいなければならない。」とかだったはずです。(^_^) ○北アルプスの絶頂。それは北アルプスで一番高い奥穂高岳。さらに帝王といえば、絶頂の奥穂高岳を護衛するように反り立つJAPAN岳人憧れの岩壁。 ○そうです。それは「ジャンダルム」。フランス語で「衛兵」を意味するようです。 ○そして、多分、帝王も衛兵も類似語のはずです。(^_^) ○奥穂高岳に登ったのは約2年前。その時、山頂からガスに覆われつつあった異様なジャンダルムの光景。。。そこを堂々と攻め上げるのです。 ○多分、これをやれば悟りの境地に突入し「魂の歩き」ができるはずなのです。(^_^) ○奥穂高岳からジャンダルムを経由するルートは「北アルプスの中で最も厳しいハードな岩稜ルートで逆層の岩稜が連続するヤセ尾根、浮石、落石が多く、迷いやすい。起伏も激しく、距離では計れない経験、体力、注意力を必要とする。」と、とあるガイドブックにも記載されています。読んでるだけでも、COSMOが燃えます。🔥。 ○本来ならば、西穂山荘から独標→西穂高岳→赤岩岳→間ノ岳→ロバの耳→ジャンダルム→奥穂岳と繋げるべきなのですが、日帰りスピードハイクが信条の我々は、重太郎新道から前穂高岳→奥穂高岳→ジャンダルム→ロバの耳→天狗のコル→岳沢小屋と繋げることと相成りました。決して、言い訳をしている訳ではありません。(^_^) ○標準C Tは約16時間10分。これを最終バス(午後4時40分)に間に合うよう10時間以内にクリアする作戦です。 ○相変わらず前置きが長くなりましたがルート説明です。 ○上高地から岳沢ルートはなだらかで問題はありません。岳沢小屋から重太郎新道に入ります。北アルプス屈指の急登と呼ばれる重太郎新道。急登ではありますが、多少の岩登り的要素もあり、ジャンダルムへの前哨戦となります。急登に苦しみつつも展望は抜群です。西穂高岳などの岩峰群の圧倒的光景は疲れを忘れさせてくれますが、途中で長い鉄梯子や切れ落ちた岩場もありますので気をつけて進行しましょう。 ○岩場を登り上げていくと紀美子平に出ます。ここから岩場を直登していくと前穂高岳に到着です。山頂からは360度の大パノラマです。絶景。そして、吊尾根を登り上げていくと奥穂高岳山頂です。ここは、山頂の写真を撮るのが順番待ちで大変ですね。一番の難関かも。私達はしっかり綺麗なおねいさんに撮影してもらいました。声かけ成功。(^_^) ○そして、奥穂高岳からジャンダルムまでのルート。まず、馬ノ背に入りますがここが一番の難所です。三角に痩せ落ちた逆層スラブのナイフリッジを手掛かり、足掛かりを探しながら這うように慎重に進んでいかなければなりません。最後のところで進行が行き詰まる箇所が出てきますが信州側の足掛かりを探して、しっかりホールドしながらゆっくり進むしかありません。岩場はしっかりしていますので四肢を駆使して進むことが必要です。 ○馬ノ背から急な岩場を下り切るとロバの耳に入ります。ロバの耳は大岩壁です。飛騨側を巻いていき、頂上付近まで一旦登り上げつつトラバースしていくことでジャンダルム直下まで到達できます。 ○ジャンダルムへの登りは一旦、南側からジャンダルムを巻き終えた所から登り上げます。ここは、それ程難しい登りではありませんが、巻道直下は切れ落ちていますので注意して巻き上げることが大切です。 ○ジャンダルムから天狗のコルまでも急な岩場の下降ですので、慎重に。。 ○天狗のコルから岳沢小屋までの破線ルートは鋸岳を彷彿させる嫌らしいガレ場の下り、標高約300メートルほど降るまで続き、浮き石だらけでズルズル岩が落ちてきて足場も滑ります。下り始めは右側の岩壁を伝い降りると安心感が出てきます。ここには、岩に白ペンキでルートが表示されていますが、下降時は確認しにくいので天気が悪い時などは通行困難が予想される箇所となります。 ○岳沢小屋からは快適な下り。ほぼ走りきってミッション終了です。 |
その他周辺情報 | ○竜島温泉「せせらぎの湯」 ○松本の洋食屋「十字路」 |
写真
感想
○本山行。何とか「魂の歩き」によりステージクリアできました。(^_^)
○本ルート地図上では短い距離に見えますが、岩稜の登降が激しく、時間がかかり結構疲労しますので、軽荷でのアタックが最適です。悪天候時は勿論のこと、風が吹いたり、視界が悪いと滑落の危険大ですので、好条件が揃わないとクリアは難しいと感じました。そして、当然ながら岩場の登降の経験が必要です。
○単純な比較はできませんが、甲斐駒ケ岳から鋸岳ルートより難しいと思いました。
○しかし天候にも恵まれ達成感は格別です。穂高はやはりいいですね。機会があれば、天狗のコルから西穂高岳までの縦走にもチャレンジしてみたいと思いました。
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