課題解決! 阿寺山〜中ノ岳〜越後駒ケ岳〜駒の湯
- GPS
- 32:00
- 距離
- 25.5km
- 登り
- 2,693m
- 下り
- 2,837m
コースタイム
- 山行
- 9:42
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 10:50
- 山行
- 7:04
- 休憩
- 2:04
- 合計
- 9:08
が予定の行動。
もう1本早ければ明るいうちに山口に到着できる。
天候 | 両日ほぼ曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
下山口:駒の湯 大湯から小出までバス(¥490)、小出から六日町まで電車(¥410)、六日町から広堀口までタクシー(サービスで¥4100) 上越線で人身事故発生。30分程度遅れる。 1本前のバスなら日暮れ前に山口バス停(広堀まで徒歩1時間ちょい)に到着することができ、もっと割安だった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
広堀口〜阿寺山 はじめの河原はピンクテープを見失わないように。その後、当たり前のように急登、あまり人が通らないのか綿菓子になるかの如くクモの巣が…刈払いはきれいにされている。 阿寺山〜中ノ岳 今まで課題だった部分。言ってみればキレット。雨が降ってなくても結構滑った。痩せ尾根。結構スリルあり。悪天時はお勧めできない。水無川か黒又沢のツユと化してしまうかも…古い地図(20数年前)はコースタイムがずれているので注意。 刈払いは素晴らしいくらいにされていた。関係者の皆さん、あのルートでの作業ご苦労様でした。 中ノ岳〜駒ケ岳 いたって普通、笹がよく滑った。 駒ケ岳〜駒の湯 ここも綿菓子系。ルートはきれい。上部の鎖付近は急でよく滑る。大湯までは1時間くらい |
その他周辺情報 | 遅くなってしまったのでさくり健康館 |
写真
感想
『休みのたびに天気が悪い!』台風がこう毎週襲来してばかりでは天気も読めず、しかも葉っぱも落ちてしまう…いつだったか季節外れの台風が通過、雲の平へ行ったものの三俣蓮華で足止め。しかも晴れたのち強風で、ほとんどの木が竹ぼうきを逆さにしたようになってしまったことがあった。
今秋もそんな予感が…連休を取っていたものの第1候補の山は天気が良くなさそう。20日過ぎに行こうと思っていたこちらの計画を繰り上げることにする。目的はオカメノノゾキ。ここが学生時代からずっとつながらないでいた。地図(1990年発行)では結構危険のような書き方だ。第2の目的は水無川北沢のスラブ群が見てみたかった。ここに紅葉が合いまったらどんな景色が待っているのか…
10/4 前日のうちに出発、今日は調子がよく途中で眠くならない。道の駅が塩沢周辺にあったと思ったのでそこで仮眠しようと塩沢石内ICで降りたが、自分の思っていた場所よりも手前に南魚沼が…通過してしまい眠る場所を探せないまま八海山の麓の山口に来てしまった。スキー場Pは入れないのを知っていたので手前のチェーン脱着所で寝る。朝、バスが停まる音がしたので見てみれば、まさにここが山口バス停。申し訳ないと思いつつ広堀口へ出発。林道がダートに変わり、ロープを渡して規制したところに4台程度の駐車スペースがあり、ここから歩き始める。林道はすぐにヘアピンとなり、この部分から路肩のピンクテープに従い、河原の切り開きを進む。河原が荒れてくるとルートがわかりづらい所があり、テープを探しながら進むようになる。なくなったところは多分これというところを進む。
入道沢から道が離れ始めるとすぐに竜神碑水場。そのまま沢状を進み次第にガレ沢のようになる。雨なら確実に沢になるルートだ。沢状から離れて進み始めるとこの山域特有のバカ登りが始まる。ツルツルでさらに良く滑る。ひたすらに登り、傾斜が緩み草原チックな部分が現れるとしばらくで阿寺山の道標。下山する登山者が一人いた。もう、20数年前に八海山から来たことはあったが記憶は一切なく、頂上付近は小さいながら湿原と池塘が広がりうっすら草紅葉となっていたので、いい所だなぁなんて思ってしまったが、しばらくは来ないだろう。
五竜岳までの稜線は小さな池あり、ヤセ尾根ありと変化に富んでいる。黒又沢がよく見える。越後の沢の偵察にはもってこいのルートだ。中ノ岳は雲の中である。五竜岳ピークは小広いがピークっぽくない。
いよいよオカメ側にすすむ。下りはじめのピークからはドーンと下ってガーンと上るコースがよく見える。言ってみればキレットだ。ルートは刈払がきれいにされており、後で思ったのだが『よくぞこのコースを整備してくださってありがとうございます!』という感じだ。コースは割と滑る岩のヤセ尾根で、所々灌木をつかんでくだらないと北沢か黒又沢のどちらかに落っこちてしまうようなルートだ。長めの鎖が設置してあるところを下るとやっと平らになる。左手に見える北沢のスラブ群はものすごい。憧れの関門の滝や幣の滝が見える。いつかあそこに…そんなことを思いながら荒山を下りオカメノノゾキに到着。
最低鞍部はノゾキっぽくない。ルートが登り始めるとこの周辺一帯をノゾキというのでは?というルートに変化、急な鎖の登りとヤセ尾根が続く。雨が降ったらまず通るのはやめと方が…という感じだ。岩が乾いているにもかかわらず土が湿っぽく、靴底が濡れるためまぁよく滑ること。灌木が少しかかって掘れた部分は常に湿っているので、沢の高巻きが如く笹や灌木をつかんで登る。当然、両側は谷に落ちている。中ノ岳の雲は取れたのものの空全体が曇っているので、もっと晴れていればさぞかし紅葉もきれいだったろう。
この辺りで古い地図の欠点に気付く。遠巻きに見ていたコースは記載されたコースタイムで歩けるのだろうかと思っていたのだが、案の定、そんなタイムでは歩くことはできなかった。階段状に尾根は高度を稼いでいる。ものすごい登りを『これを登れば御月山なんではないか?』と自分に信じ込ませ歩いて歩き、最後の鎖を越えて到着した先は『八合目』の石碑。ここは出雲先と言われるところ。『ン⁉』と『やっぱり…』という気持ちだった。
目の前にはまだまだ続く登りが見える。ここからがまた一苦労、ピークと思われる直下の長い鎖場を登ると御月山到着。眼下にはどんなところなのか期待を寄せていた祓川が見えた。幣の滝の源頭部分斜面に広がる草原と草原の間を沢が流れており、風が全くなく音が吸い込まれていくなんとも不思議な空間だ。草紅葉も始まり、周辺の灌木も赤く染まって対面には雲海の上に駒ケ岳がぽっかり浮いていた。このコースの変化にしばし足を止めた。時間も17時、一張テントスペースがあり、ここで泊まったら水には困らず今日は誰も来ないだろう。かなり迷いに迷い3.5リットル給水、明日の天気も知りたいし、元々夜景も見たいと思っていたし中ノ岳避難小屋に進むことにした。
ここからの登りはもう先程のものに比べれば、暗いだけでなんてこともない。小屋が貸し切りだったらいいなと思いつつ、流水溝となった登山道をヘッデン灯し小屋に到着した。考えは甘く、先客一名がすでに眠っており、起こしてしまった。大変申し訳なく思いつつ声をかけ、その後いろいろ話をした。小屋は快適、目的の夜景はなかなかのもの、そして携帯で詳細な天気を確認もできた。台風が接近しているので翌日午後からは崩れていくらしく、自分の休み後半の天気が良ければ荒沢岳方面へ行く予定だったが、そちらはまた今度として駒の湯へ下ることに決め床についた。
10/5 やや朝焼けチックな空で迎えた朝は、この辺りの尾根を滝雲で囲んでいた。同居の方は十字峡へ下り、只見線経由で会津朝日岳に向かうそうだ。昨日はパリッと晴れたわけではないことから紅葉が今ひとつな感じだったが、出発すると奥只見湖側の斜面は1500mくらいの高度が紅葉のピークを迎えていたようだった。夜露で濡れた笹で滑りまくり、北ノ又川斜面にコースアウトしそうになりながら檜廊下まで下った。荒沢岳方面を見ると荒沢肩辺りがいい感じで紅葉しているようだったが、あちら側稜線は雲の中に突入しそうな感じである。おおよそいつも通りではあるが、予定より一時間遅く行動開始したため、肝心な駒ケ岳に着いたらガスの中なんてことになったら…と思うと気ばかり焦ってしまう。北ノ又各支流の源頭部には、この時期にして厚めの雪渓が残っていて遡行するなら秋と思っていたが、そんなに甘くはなさそうだ。
天狗平で休憩と思っていたが思いのほか笹丈が高く、展望のいい所で休もうと先を急ぐ。ところが小Pまで登る手前にミネカエデが密集し、かなり紅葉がいい部分があったのでそこで休憩。北沢源頭スラブに紅葉がよく映えなかなかの景色だ。グシガハナ分岐を越え頂上まではほぼ平坦で到着。
頂上は平日とあって貸し切り、小出や浦佐の街がすぐ下に見える。田んぼは稲刈りが終了しているようだ。こんないい山がすぐにある街で暮らしてみたいものだ。あとは下るだけでバスの時刻との闘いなのだが、普段車で来ているとその辺がルーズになる。枝折峠までの尾根は、色が薄めながら百草ノ池周辺の紅葉がいい感じ。晴れていたらどんなにきれいだったか。小屋でオツルミズ源頭から水を汲み、山スキーならあっという間の尾根は、始めスラブ状の展望の良い下り。樹高が徐々に高くなり小倉山まで一気に進んだ。ここから先、一部鎖のついた湿って滑りやすい一気の下りを過ぎ、誰も通っていないため阿寺山の登りと同様にクモの巣で綿菓子になりながら駒の湯にたどり着いた。
あとは林道を1時間弱で大湯。山の中より熊に会いそうな感じが漂っている。バス停が近くの建物全てには、なぜかカメムシの大群が外壁に張り付いていた。本当のものすごい量でびっくりだ。地元の方に聞けば春と秋の急に暖かくなった日に、こんなことが起こるらしい。バス待ちの15分くらいでバス停からすぐの足湯に入浴。小出に出てびっくりしたのが上越線が人身事故で遅延していた。おかげで4000円程度余分な出費があって車に戻った。自分の休みと天気と紅葉のタイミングを合わせるのはつくづく難しいと思った山行だった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する