ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1619602
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
北陸

20000819-0820親不知→栂海新道→白馬岳→栂池自然園

2000年08月19日(土) 〜 2000年08月20日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
44.0km
登り
4,965m
下り
3,206m

コースタイム

1日目
山行
15:00
休憩
4:01
合計
19:01
0:13
0:21
6
海岸
0:27
0:32
47
親不知 栂海新道登山口
1:19
0:00
20
入道山
1:39
0:00
24
2:03
2:05
23
2:28
2:35
34
3:09
3:13
51
4:04
4:20
68
5:28
0:00
11
5:39
6:09
61
7:10
7:33
6
7:39
7:42
20
8:02
0:00
30
北又の水場分岐
8:32
8:45
31
9:16
0:00
19
文子ノ池
9:35
9:37
26
10:03
10:32
53
11:25
11:37
32
12:09
12:17
30
「長栂山」
12:47
12:58
20
13:18
13:32
25
13:57
14:08
13
14:21
14:33
121
16:34
16:48
15
17:03
17:12
26
17:38
0:00
6
鉢ヶ岳分岐
17:44
0:00
30
18:14
18:15
42
18:57
19:04
6
19:10
2日目
山行
2:16
休憩
1:49
合計
4:05
6:00
10
6:10
6:23
14
6:37
0:00
20
6:57
7:10
35
7:45
8:13
18
8:31
8:43
18
9:01
9:14
2
9:16
9:27
14
9:41
10:00
5
栂池自然園
10:05
栂池パノラマウェイ 自然園駅
天候 二日とも晴
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
新大阪−サンダーバード43−富山−能登−泊=タクシー=親不知・栂海新道登山口
栂池自然園=ロープウェイ=栂大門・栂の森=ゴンドラ=栂池高原・栂ノ湯=バス=白馬−スーパーアズサ8−松本−ワイドビューシナノ16−名古屋−ヒカリ325−新大阪

感想

 暑い夏が続く2000年8月の第三週末、北アルプス最北端の縦走路、親不知→栂海新道→朝日岳→白馬岳→栂池のコースを1泊2日で踏破してきました。97年8月にも栂海新道1泊2日山行をやってみたのですが、この時は明るい内に朝日岳にたどり着けず、朝日岳直下でビバーク、翌日北又小屋に下山という顛末でした。
 今回は天気にもまずまず恵まれて大分遅くはなったものの、初日の内に白馬岳までたどり着くことができました\(^_^)/。以下、長文です。

8月18日(金)、19日(土)
 大阪からスーパー雷鳥、能登を乗り継ぎ、泊駅に到着。タクシーで親不知の栂海新道の登山口に真夜中に到着(\5030)。身繕いの後、海岸線まで下りて記念写真を撮り、海水に触れてから出発、長い一日の始まりだ。
 いきなり樹林帯の急登、風は通らず夜中なのにすごく暑い。心拍数が170近くに跳ね上がり、ペースを落とす。入道山を越えると少し涼しくなった。満月過ぎの月が明るいが、樹林帯ではその恩恵は残念ながら無かった。
 車道を横切り、尻高山を越え、林道の通る坂田峠(3年前は林道は無かったと思う)を過ぎるとロープの張ってある急登。傾斜が緩むとシキ割りのテント場と水場だが、水量は少なく、パイプから流れ出てなかって水の補給は断念。
 辺りが明るくなりかける頃、白鳥山到着。2階建ての避難小屋には何人かの登山者が丁度起き出す頃だった。
 1241mP手前の鞍部付近で朝日が昇るが地平線近くは雲が多かった。菊石山を越え、黄蓮の水場で水の補給。水量は少なく、1lの水筒を満たすのにも結構時間がかかった。この辺りから昨夜栂海山荘に泊まったパーティと幾つかすれ違った。
 黄蓮山、1384mPはいつの間にか越え、急登を過ぎて樹高が低くなってきたかと思うと、栂海山荘の前に飛び出す。ここで初めて朝日岳を望めたがまだまだ遠い。黒岩平までの稜線もアップダウンが厳しい。しかし、この先は潅木の稜線で周囲が開け日差しは結構あるが涼しくなった。北又の水場は今回はパス(すれ違った人の話だと水量は少ないが黄蓮の水場より多かったとのこと)。サワガニ山を過ぎると黒岩平とアヤメ平の間くらいまで朝日小屋に泊まったと思われるパーティ幾つかとすれ違うようになった。文子の池付近が最初の湿原、心がなごむ。黒岩山頂上には男性単独行者がおり、シャッターを押してもらった。
 黒岩山から一下りでようやく黒岩平の最下部に到着。ここからは百花絢爛のお花畑がほとんどずっと続くことになる(^_^)。「黒岩平」「幕営禁止」の看板のある裸地のすぐ近くの沢で休憩、水を補給。
 アヤメ平を過ぎて更に登るといつしかあたりはガスの中。長栂山からはマツムシソウがたくさん咲いていた。照葉ノ池を過ぎしばらくで、蓮華温泉への分岐の千代ノ吹上ノコル到着。蓮華温泉から登ってきた登山者2パーティ3人が休憩していた。その内の男性二人組は今日は朝日小屋に泊まり、明日一気に親不知まで下山するとのことだった。その健脚二人組に追い立てられるかのようにして朝日岳到着。3度目の朝日岳はガスで今回も展望無し(;_;)。しかも、ブヨが多い!
 予定よりも1時間位遅いが、時間はまだ早く、体力も気力も大丈夫、天気もどうにか大崩は無さそう、ということで、白馬は無理かもしれぬがとりあえず雪倉岳避難小屋を目指すこととした。健脚二人組から水1lを分けてもらい、出発。
 一気に標高差約350mを下って木道のある水平道分岐で休憩していると、天狗山荘から来たという男性単独行者がやってきた。木道の敷かれた小桜ヶ原を順調に進む。途中女性二人組ともすれ違った。急登手前の3、4本目の沢で水を補給、水場の無い雪倉岳避難小屋での宿泊に備え合計2lの水を持つことにした。
 ツバメ岩を過ぎ、雪倉岳への約600mの登りが始まる。この頃になると疲れと眠気が出て足が重い。休憩に座るとそのままウトウトとすることが2度ほどあった。それで少しは元気が出て、ボチボチ登っていく。頂上の手前で、男性単独行者とすれ違った。やっとの事でガスの雪倉岳頂上に到着。風があまりないのでガスの中この時間でもTシャツ、ランパンであまり寒くはなかった。
 雪倉岳避難小屋までは一気にかけ下る。小屋には男女二人組が今日宿泊するようだった。入り口付近に座っているとトイレの臭いが気になる小屋だった。ここまで来ると俄然白馬まで行こうという気になってきて、しばし、休憩後出発!
 折しもガスが晴れてきて白馬頂上方面や雪倉、朝日方面が時々望めるようになり、気も晴れる。鉢ヶ岳の巻道を快調に歩き、白馬岳に向けて最後の約500mの登りを頑張る。三国境を過ぎ、馬ノ背に出るとさすがにTシャツにランパンでは風が冷たい。
 にせピークに幾つか騙され、苦闘18時間半の末、ようやく黄昏迫る無人の白馬岳頂上に到着\(^_^)/。しかし、寒いし感慨に耽る時間も無い(;_;)。記念写真を撮り、三角点に触れ、そそくさと白馬山荘に向けて下った。
 白馬山荘では、「到着が遅い」と怒られはしなかったが、夕食の時間は過ぎており、レストランで高価な焼き肉定食(\1780!)を食べることとなった。一泊朝食付きで\7150だった。

8月20日(日)
 この日は当初は唐松岳まで行ってから下山の予定だったが、筋肉痛と疲労感が強く、天気も今一、気力も湧かない、ということであっさり計画変更し、栂池に下りることとした。
 御来光はガスで見えず、のんびり朝食を食べ、6時出発。頂上もガスの中だったが、上の方には青空が時々見えていた。風は弱いのでTシャツ、ランパンでもそれ程寒くはなく、人いっぱいの白馬の頂上でガスが晴れるのを待つが、晴れそうで晴れない。
 結局ガスはなかなか晴れそうにないので下山開始。快調に駆け下る。白馬大池への下りで雲の下に出たが、稜線のガスは結局晴れなかった。
 ハイカーの多い天狗原から栂池自然園までの道をとっとと下り、ロープウェイ、ゴンドラを乗り継いで栂池高原に下りて、ゴンドラ駅の隣にある栂の湯(\600)で一風呂浴びた後、帰阪した。

 到着が遅くなって白馬山荘の方々には迷惑をかけたかもしれませんが、今回はどうにかこうにか一気に日本海から白馬岳まで踏破することができ、自分では大変満足することができました。前半は樹林帯のアップダウンの続く尾根道、後半はお花畑や湿原が広がる縦走路、変化に富んだ登山道は白馬岳までは人も少なく、静かな山を思う存分味わうことができました。翌日は疲労の色が濃く、安直に栂池に下山しましたが、まだ二日続けて頑張れる体力も気力も無かったという感じです。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:115人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら