焼岳。中の湯から冬期閉鎖前日の上高地へ
- GPS
- 07:50
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,036m
- 下り
- 1,064m
コースタイム
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 7:48
天候 | 早朝ガス → 朝晴れ → 昼前ガス → 午後曇り/晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
高山方面からは安房トンネルを抜けてすぐ左の枝道に進む 松本方面からは沢渡を越えて釜トンネル前を左に曲がり坂道を登る。安房トンネルすぐ手前を右に入る(鋭角的に戻るような枝道) 枝道はR158号線だが、11月からゲートは閉鎖されている。カラビナがトラロープに掛けてあるので、それを外して門を開け、左側の側壁のボルトに引っ掛けて固定する。車を中に入れたら、カラビナを外して門を閉め、トラロープに引っ掛けておく 駐車場:11月14日現在、新中の湯登山口の駐車場まで雪はなく進める(10台ほど駐車可能。無料)。ただし、雪が降れば中の湯温泉までしか除雪されない。中の湯温泉の駐車場は空いていれば停めさせてくれる(500円/日)。事前に電話しておくことが必要 |
コース状況/ 危険箇所等 |
中の湯温泉から広場: 樹林帯の中をひたすら登る。登山口からしばらく水平気味に進むと、笹薮を直進する道があるが、ここは右へ曲がって進む。以降の道は明瞭で危険個所もない 広場から北峰山頂: 南峰と北峰の鞍部まではペンキ印があり明瞭。最初は南峰目指すように登り、途中で南峰を左に見ながら谷の上部をトラバースするように進む。降雪するとペンキ印が見えないので鞍部目指して適当に進む。鞍部からは噴煙の右横を通り、北峰を左手にして巻いて進む。コルへ出ると槍穂が飛び込んでくる(天気が良ければ)。コルから左手に出ている噴煙の右を上がって山頂へ。積雪時の登りは右に落ちないよう注意 北峰山頂から焼岳小屋: 山頂からの下りは左側に滑落しないよう注意。コルから左斜め下に下り始め(上高地が見える方向)、北峰を左頭上に見ながらジグザグと下りる。落石させないよう注意。中尾峠の分岐を真っ直ぐ進む。少し登り返して下ると小屋に出る 焼岳小屋から上高地: 10月29日から5月中旬まで冬期通行止め。総じて快適な下りだが、途中に設置されているアルミ製の梯子や橋が撤去され、通行できない。あえてこのルートを進む方は、懸垂下降の装備を持って自己責任で進んでください 上高地から中の湯温泉: アカンダナ行きではなく、沢度行きのバスに乗る。釜トンネルを抜けたところにある中の湯のバス停で下車(770円)。R158を平湯方面へ坂道を上る。安房トンネルすぐ手前を右の枝道に入る。ゲートを開け閉めして、安房峠へ進む。ゲートから約30分で中の湯温泉。すべて車道歩きでひたすら登る。この登りが結構足に来る |
その他周辺情報 | 日帰り温泉: 中の湯温泉、700円。0263−95−2407 http://www.nakanoyu-onsen.jp/spa/ 露天風呂はぬるめ。鳥の餌箱に小鳥が一杯やってくるのを見ながら温泉に浸かれる。これからは雪見温泉となり風情あり。内湯は程良い熱さで鉄分が少し含まれる源泉かけ流し コンビニ: 高山方面からは丹生川のローソンが最後 松本方面からは新島々周辺のコンビニで調達されたし |
写真
感想
ぽっかりと何も予定のない水曜日。天気は翌日の木曜日の方が良いのだが、仕事で外せない。という訳で、水曜に休暇を取って静かな(を期待して)焼岳に出かけた。なにせ住んでいるアパートから50分で登山口の中の湯温泉に着けるお手頃な山
いつものピストンじゃなく、15日に冬期閉鎖される上高地側へ下りる計画を立て、前日に駐車場の使用予約を中の湯温泉に入れた。話をしていると、冬のため梯子を撤去したので通行止めになり、ロープでも持っていかないと上高地側には降りられないとのこと
じゃぁピストンだなとコンパスで計画を出した後に、「ロープを持って行かないと降りられない」という言葉に引っ掛かった。そうだ!ロープを持っていけば上高地へ下りられるということ。コンパスで計画を取り上げ、上高地下山で計画を出し直し
ザックにハーネス、ビレイデバイス、カラビナ、ロープ(50mしかないので50m)を詰め込む。準備していたザックの重さがぐっと増える。やむなく、バーナーとコッフェル、スープやコーヒーの類は諦める
さて、中の湯温泉から登り始めると、前後に誰もいない。結局、山頂まで誰とも会わず、期待通りに静かな焼岳を楽しめた。途中の広場から先では、本日一番の天気になり、笹と枯れ木が織りなす何ともメルヘンチックな光景を目にすることができた
花が咲いているようにも、霧氷になっているようにも見える美しい景色で、雪に覆われた焼岳しか登ったことのない私にはとても新鮮だった。残念ながら山頂に着くころにはガスり始め、山頂で45分くらい粘ったが、槍穂の絶景を見ることはできなかった
焼岳小屋に向かって、うっすら雪を被った登山道を下りていくと、下からテンポよく登ってくるソロの方と出会った。今日お会いしたのはこの方だけだった。70代と思しき年配の方だった。中の湯登山口へ向かうゲートが閉まっていたので、中尾温泉に回り込んで、中尾峠を越えて登ってきたとのこと。ご苦労様でした
焼岳小屋からは、通行止めのロープを乗り越えいざ上高地へ。長い連結梯子が外されていると想定していたが、梯子類はまだほとんどそのままだった。一番嫌だなと思っていた橋が外されていたのにはやっぱりと思いつつもガッカリ。結局、ロープを使って懸垂下降したのはここだけだった
工場の非常階段でたまに懸垂下降の練習をしているだけだったので、短いとはいえ今回が初めての実践活用だった。ちょっと準備と片付けに手間取ったが、来シーズンに持ち越した計画の良いシミュレーションになった
上高地は冬期閉鎖の前日とあって観光客は少なく、外国からの旅行者が多かった。今度はもっと静かな上高地を楽しむべく、テン泊装備を担いで釜トンネルを歩いて抜けてくるかな・・・
休日の雪山以上に静かな焼岳と上高地、いいですね。
槍穂は見えなかったものの、山歩きを満喫されたのではないでしょうか。
また、懸垂下降の初本番、無事に終わったとのこと、さすがですね。
先日山の師匠と久々に会って話をしていたら、ロープワーク、懸垂下降はできたほうがいいよと言われました。
ただ、最初は講習を受けたり、その後も訓練を重ねたり、実戦に行く前の準備が大変そうで、尻込みしています。
まだしばらくはロープを使わずに行ける山だけかなぁと思っています。
eurekapapaさん、コメントありがとうございます
本当に雪山の時の焼岳よりもずっと静かでした
広場から見える光景に満足して、この日はここでもういいかなと思いかけましたが、やはり上高地にも行きたくて先に進みました
懸垂下降は面白いですよ。問題は覚えてしまうと使いたくなり、その手の領域の山に足を踏み入れてしまうことでしょうか
でも何の道具も無しに登るよりは格段に安全なわけでお師匠さんの仰ることはその通りだと思います
以前紹介したKuri Adventuresの日帰り講習会は、全くの初心者が講習の最後には阿寺の岩場を懸垂下降できるようになり、おすすめですよ。娘さんと一緒にどうですか?
体験するだけでも面白いです
焼岳、冬場はコンパクトに楽しめる山らしいですね。
こんな静かな上高地なら行ってもいいかな…どうもシーズン中の上高地には脚が向かいません。
来シーズンは野心的な計画を抱かれてるんですか?
この程度の懸垂下降出来るだけでも活動エリアが確実に拡がりますね。
もっとも私はこの程度があやふやですが…。
目的に向かってあーだこーだ考えるプロセスは楽しいです。
頭が下がります。
トムさん、コメありがとうござます
はい、焼岳は雪山をコンパクトに楽しめますし、眺望はなかなかのものです
下山してすぐに温泉にも入れますからお奨めですよ
積雪期にぜひ焼岳や乗鞍岳など静かな北アの南端と良質な温泉を楽しみにお越しください
(ただし、西穂は混みますからトムさん向きではありません)
今週末の天気はイマイチのようですが、三連休には期待したいですね
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