六甲全山縦走大会 2018
- GPS
- 10:42
- 距離
- 43.0km
- 登り
- 2,714m
- 下り
- 2,684m
コースタイム
- 山行
- 9:29
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 10:42
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
帰路:宝塚駅から阪急電鉄 |
コース状況/ 危険箇所等 |
整備されていて,特に問題はなかった |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
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感想
2018年11月23日(金祝)に,神戸市主催の六甲全山縦走大会 2018 に参加し,明るいうちにゴールできた。今回は限界に挑戦しようと思っていたので,それなりの時間で歩けて満足できた縦走大会だった。天候は快晴だった。 ボランティアをした 11/11 は暑いぐらいだったが,11/23 は今季一番の寒さということで,歩いている時にはほんの少し涼しめ,あるいは,ちょうどいいぐらいの気温だった。摩耶山掬星台で1時間ちょっと待たされたが,その時は日差しもあり風も穏やかで,思ったよりも寒くない1日だった。ただし,後半は曇ってきて少し寒い感じだった。
前日の11/22は塩屋に住む友人宅に寄せてもらい,酎ハイを飲みながらスーパーで買ってきたお寿司などを食べた。そして 22時に寝て,午前2時前に起床し,2時半過ぎに友人に車で送ってもらった。泊めてくれた上に送ってくれるなんて,なんていい人なんでしょ。ありがとう,K 君!
須磨浦公園に着いたのは午前3時の少し前だった。さすがに並んでいる人は少なく,前には15人ほどしかいなかった。寒かったのもあるかもしれない。寒さ対策として,歩行時の登山用のシャツとTシャツの重ね着の上に,薄手のダウンジャケットとレインウェアを着ておいた。午前3時を過ぎると参加者の列も徐々に伸び始め,3時半にはゆうに100人は超えていたと思う。また,午前3時を過ぎると,大会の運営の方々も来られて,いろいろ準備を始めていた。朝早くからご苦労さまです。
出発のある程度前にトイレに行っておき,4:50 頃には出発の準備をした。レインウェアとダウンジャケットは畳んで小袋に入れ,ペットボトルや行動食を取り出しやすいところに入れておいた。GPS ロガーのスイッチも入れておき,ヘッドライトをおでこにセットしておいた。また,参加証の須磨浦公園タグを切り取って提出できるようにしておいた。そして,午前5時に須磨浦公園を出発した。
須磨浦公園からは鉢伏山に向かって一気に登る。ここでオーバーペースになると後々しんどいので,ある程度のスピードで登るがオーバーペースにならないように気をつけながら登った。登る時にヘッドライトの電源を入れたが,周りの人のヘッドライトに比べるとかなり暗い感じだった。どうやら電池がへたってきてるみたい。でも,なんとか歩ける明るさだったし,今回はできるだけ止まりたくなかったので,そのまま歩くことにした。よく知ってる道だし…。今回はできるだけ速く歩こうと思っていたので,当然のように鉄拐山はパスした。おらが山から高倉台への下りは階段を使った。その時にすでに栂尾山に登るヘッドライトの明かりが数個見えた。どんなスピードで行ったらそんなに速く行けるの? やっぱり上りのスピードが違うのかなぁ?
栂尾山の階段は,遅くてもいいからできるだけ止まらないで行こうと考えた。結果的になんとか止まらずに登れた。もしかして調子いいのかな?と思った。しかし,きっとあそこで止まらずに登ったのが,後々で効いてきたような気がする…。階段では多くの人に抜かしてもらったが,何人も途中で疲れて休憩していた。やっぱりあの階段は長い,ということみたい。普段は1〜2回休憩するのがいいように思った。
栂尾山から横尾山かけては黙々と歩き,横尾山の山頂で休憩をしている一団を横目にさっさと通過して,須磨アルプスを目指した。須磨アルプス手前の鎖場もちゃちゃっとこなし,須磨アルプスもできるだけ早く通過した。しかし,その先の東山への登りですでに足に疲れを感じ始めた…。疲れるのが早すぎないか? 妙法寺交差点で,信号にひっかかり1分ほど休憩になった。そこから高取山までは,まあまあ足はだるかったが,これまた止まらずに着実に前に進んだ。意外に行けるやん,と思ったが,足に疲労も感じていた。このペースで行けるのか?宝塚まで。
高取山の月見茶屋ではバナナに目もくれずに先を進んだ。安井茶屋横の公園ではトイレに寄っておいた。他には誰もいなかったのだが,みんなトイレには行かなくてよかったのだろうか…? 丸山の市街地もそこそこのスピードで抜け,鵯越駅前に着いたのは 7:40 だった。いつも3時間を切れるかどうか,と思っているのだが,2時間40分で着いてしまった。そうなると,菊水山のチェックポイントが開く8:30より前に菊水山に登れるかも,と思った。そこで,菊水山も遅くてもいいから止まらない作戦で行くことにした。
菊水山の急登区間の登り口に着いたのは 8:08 だった。20分ほどで登れれば 8:30 前に着けるが,ここで無理すると直後の菊水山の下り,鍋蓋山の登りで大変なことになるので,無理はしないようにした。8:30 を少しぐらい過ぎても問題ないし…。大抵,この区間は早くて20分ちょっと,遅い時は30分以上かかっているので,時間としてはぎりぎりの感じだった。とにかくゆっくりでいいから止まらずに,だけを心がけて登った。上の方でいつも写真を撮る黒い樹脂階段の踊り場でも止まらずに登った。 そして,ほぼ8:30頃に菊水山山頂に着いた。そこで,さぁ,チェックしてもらおうと思ったら,ちょっと待ってくださいね〜,と言われてしまった。なんと,8:30 の30秒ぐらい前に着いたみたいだった。腕時計の時間が少し進んでいたみたい。また,よく見ると先に進んだ人達が10人程度待っていた。しかし,まさか菊水山でチェックポイントが開く前に着けるとは思っていなかったので,驚いてしまった。
すぐに菊水山のチェックポイントが開いたので,チェックしてもらって下山を始めた。下りは得意なので,できるだけ早く下ろうと思って下った。高取山の登りで余裕で置いて行かれた登りが早いお二人に追いついた。お二人は下りが不得意ということだったので,お願いして抜かさせてもらった。しかし,鍋蓋山の登りですぐに順番は入れ替わったが…。
天王吊橋まではいい感じだった。問題はそこから先の鍋蓋山の上りだった。毎回,鍋蓋山の登りはしんどい。今回は,それまでの登りと同じように,ゆっくりだけど止まらない,を心がけて登り始めた。いつもに比べると,足はだるいけどちゃんと持ち上がってるなぁ,と思っていたら,その感覚が急にきた。そう,足がつりそうになった。最初は左足のふくらはぎだった。一瞬止まってつった感覚が収まるのを待って歩みを進めると,今度は右足にきた。ふくらはぎがましなった,と思ったら,次には太ももの内側の筋肉がつりそうになった。電解質と水分が足りないと思って,アクエリアスをがぶがぶ飲んだが,それもあまり効果はなかった。そこらじゅうがつりそうな感じになったので,たまたまどっかのマラソンの前日イベントでもらったつった時用の薬を飲んだ。するとかなりマシにはなったが,それでも完全には収まらず,茶色鉄塔の上の岩をよじ登った先で,左足の足首付近がつってしまった…。そんな経験は初めてだったので,おろおろするばかりだった。どうやら,いつもならしんどいからと思って止まってしまうところを止まらずに歩くことで,筋肉の疲労が取れずに足が悲鳴を上げているみたいだった。疲れで止まらずに,生理的な状況で止まらないといけない,というのは,ある意味進歩してるということかもしれない。
足首のつりもすぐにましになったので,とりあえずほんの少しペースを落として先に進んだ。どうも,足を高く上げて踏ん張るとやばい感じだったので,極力一歩一歩の高さが高くならないように歩いた。鍋蓋山から市ヶ原までは下り基調なのだが,ちょこちょこ上りがある。その登りが辛かったなぁ…。縦走路を歩き始めた頃もあのちょっとしたアップダウンがしんどかったが,今回はいつ足がつるかとびくびくしながら歩いた。なんとか大龍寺の駐車場までたどり着いたので,アクエリアスを補充しておいた。今回は,水 1L とアクエリアス 2.5L を持って出発した。その時点で普通の人の2倍ぐらい持っているのだが,アクエリアスは残り 0.5L+α になっていた。そこで,2本買って,合計3本(1.5L)で摩耶山を登ることにした。その時に,一般の登山者から「あんた縦走者で一番荷物多いなぁ」と言われてしまった。そういえばゴールでも言われてしまった。でも,レインウェア,ダウンジャケット,登山中用の着替え,縦走後のお風呂での着替え,などを持つとそれぐらいになるのだが,なんでみんなあんなに軽装で歩けるんやろ?
大龍寺から市ヶ原はアスファルトなので,少し速めのスピードで下った。市ヶ原の櫻茶屋でフランクフルトを食べたいと思っていたが,櫻茶屋前を通過したのは9時半すぎで,まだ櫻茶屋は開いてなかった。残念…。また,トイレもそこまで切羽詰ってなかったので,パスして先に進んだ。
市ヶ原から先も足がつるのとの戦いだった。ちょっと下りが続いた後の登りで,ぐいっと足をあげようとすると,ぴくっとくる,というのの連続だった。ここでもゆっくりでいいから止まらない,で前に進んだのだが,それでも太ももの内側が両方とも何度かつった。しかし,よくあるふくらはぎのつりほど痛くはなかったので,そのうち,少しぐらいつってても気にしない作戦で登ることにした。それで登れることに自分自身で不思議に思いながら登った。そんな状況だから,どんだけ時間がかかるか,と思ったが,市ヶ原から1時間13分で登れた。思ったよりも早かった。やはり,ゆっくりでもいいから止まらない作戦は有効だった。
摩耶山掬星台に着いたのは 10:49 だった。なんと,5時間49分でたどり着けた。6時間かからないって,なんか異次元にたどり着いた感じがした(もっと早い人達も大勢いるが…)。 掬星台のチェックポイントが開く12時まで時間があったので,トイレにいき,写真を撮り,おにぎりを食べておいた。そこで同じぐらいで歩いていた T 氏(ゴール後に一緒に御飯を食べた)と話をすると,整体師の人達が整体のサービスをしてくれている,というので,マッサージをお願いしてみた。下半身全般に疲労してるとして揉んでもらったが,そこら中の筋肉で痛みがあった。どちらかというと左足の方が疲れてると言われた。右足はよく膝が痛くなるので,右足をかばって左足に負担をかけて登っているみたい。やってもらって少し楽になったが,それでなくなるような疲労ではなかった…。
12時ちょっと前に出発準備をし,12時のチェックポイントオープンと同時に出発した。アゴニー坂の下りで数人を抜かしたけど,その先のロードや三国池下への登りで抜かされた。しかし,三国池下への登りは,自分ではいつもの感覚よりいい感じで登れたので,やはりそれなりに進歩しているみたいだった。三国池下からは山上のロード沿いに歩いた。途中,郵便局の甘酒があるが,最初は時間を優先してパスしようと思っていた。しかし,足のために栄養がありそうなものを体に入れる方がいいかも,と思って,郵便局に寄って甘酒を頂いた。暖かくで美味しかった。やっぱり甘酒は外せないと思った。その先は,ひたすらが頑張って歩いた。ストックをフルに使って,かなりの早歩きで進んだ。みよし観音の先のガーデンテラスへの登りや,ガーデンテラスの後のアンテナ施設への登りをなんとか乗り越えて,一軒茶屋前のチェックポイントまではほとんどロードを歩いた。そこでは何人かの参加者を抜かせるぐらいのスピードで歩けた。そうなると欲が出てきて,一軒茶屋のチェックポイントの開く14時(と思っていた)までに着こうと思いはじめて頑張った。
一軒茶屋のチェックポイントに着いたのは 13:48 だった。これで10分休める〜と思ったら,実は一軒茶屋のチェックポイントが開くのは 13:50 だった…。なんと,ほとんど休憩なしだった…。まぁ,普段は休憩ないからええねんけど…。それでも一応菊水山,掬星台,一軒茶屋と全部のチェックポイントで関門にひっかかったのは私としては画期的なことだった。そこからもロードを頑張り,前にあまり人がいない状態で東六甲縦走路に入ることができた。
東六甲縦走路は下り基調なので,私の得意とするところになっている。しかし,最初の急な下りでまた足にきた。下りではふくらはぎの辺りがつりそうになった。前の人達について行こうと思っていたが,少しだけペースを落として行くことにした。それでも,水無山の先や,船坂峠への下りではまあまあのペースで下って前に進んだ。下りでがんばらないと登りのペースがすごく遅いので…。大平山の手前で T 氏と一緒になったが,T 氏は疲れたので少しペースを落とす,ということだった。私はがんばれば16時前に着けるという思いで頑張ってみた。
大谷乗越を通過したのは 14:50 だった。そこからならがんばれば1時間で宝来橋南詰まで行けるので,なんとかなる,と思った。しかし,なにせ足がつるかも,というのがあったので,行けそうなところは最速で歩いておいた。これまでにないペースだった。おかげで,15:22 に塩尾寺にたどり着いた。そこからも頑張って頑張って宝来橋南詰を目指した。最終的に宝来橋南詰には 15:41 に着いた。画期的だった。なんと出発から 10時間41分で着いたことになる。途中,止まっていた時間を単純に引くと,歩行時間は 9時間27分だった。これは私にするとすごいことだった。しかし,疲労もすごかった。ここまで筋肉痛になるか,というぐらい足は筋肉痛だった。でも,充実感いっぱいだった。
最終区間を下っている途中にいいことを思いついた。ゴールの受付は 16:30 にならないと始まらないので,先にナチュールスパ宝塚で汗を流せる,と気づいた。そこで,ゴールしてザックを置いてから,ささっとナチュールスパ宝塚に行った。すぐ後ろでゴールした I 氏(彼とも後で一緒にご飯を食べた)と連れ立ってナチュールスパ宝塚に行った。ナチュールスパ宝塚はまだ縦走完走者がほとんどいないので混み具合はましだった。さっさとナチュールスパ宝塚に行って正解だった。いやぁ,気持ちよかったなぁ…。戻ってくると 16:10 ぐらいだった。すぐに受け付け時間になったので,受付して,記念の盾をもらった。
その後,途中で一緒に歩いた T氏と I氏に声をかけてご飯を一緒に食べた。午後5時から魚民を予約した。電話をしたのが16時半過ぎだったので,少しだけ時間を潰してから魚民でご飯を食べた。T氏は後で車を運転するというのでノンアルコールビールを飲まれた。I氏と私はプレミアム・モルツを飲んだ。美味しかった〜。そこに19時頃までいて,早めに解散となった。I 氏は寝かかってたし…。その後,一人でゴール地点を見に行ってみた。誰か知ってる人が居ないかなぁ?と思って。でも,やっぱり誰も居なかった。そこでしばらく居てもいいかな?と思っていたが,結構涼しくなってきたので,さっさと帰ることにして,宝塚駅に向かった。
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