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ヤマレコ

記録ID: 1668816 全員に公開 ハイキング御在所・鎌ヶ岳

御在所岳〜イブネ・クラシ〜雨乞岳〜鎌ヶ岳☆冬が来る前に

日程 2018年12月02日(日) [日帰り]
メンバー
天候晴れ
アクセス
利用交通機関
車・バイク
武平峠の駐車場に
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地図/標高グラフ


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歩くペース 0.6〜0.7(とても速い)
※ヤマプラ掲載の「山と高原地図」標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率(全コースのうち47%の区間で比較) [注意事項]
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コースタイム [注]

コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
過去天気図(気象庁) 2018年12月の天気図 [pdf]

写真

東雲の刻
雲の下には消えつつある四日市の街の明かり
2018年12月02日 06:15撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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東雲の刻
雲の下には消えつつある四日市の街の明かり
3
鎌ヶ岳のシルエット
2018年12月02日 06:16撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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鎌ヶ岳のシルエット
4
御在所岳のロープウェイ山頂駅
2018年12月02日 06:58撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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御在所岳のロープウェイ山頂駅
2
朝陽を浴びる鈴鹿の山並み
遠くに御池岳、その右手に藤原岳
2018年12月02日 07:18撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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朝陽を浴びる鈴鹿の山並み
遠くに御池岳、その右手に藤原岳
3
朝陽を浴びる鈴鹿山脈の主稜線
2018年12月02日 07:19撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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朝陽を浴びる鈴鹿山脈の主稜線
すぐ北に国見岳
2018年12月02日 07:23撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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すぐ北に国見岳
2
ハンバーガー岩
2018年12月02日 07:35撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ハンバーガー岩
2
木のリース
誰が作ったのかな?
2018年12月02日 08:01撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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木のリース
誰が作ったのかな?
1
青と白の岩石が織りなす特異な渓相
2018年12月02日 08:16撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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青と白の岩石が織りなす特異な渓相
2
青い石の上を走る小滝
2018年12月02日 08:21撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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青い石の上を走る小滝
2
やうやく谷にはに光が差し込み始める
2018年12月02日 08:30撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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やうやく谷にはに光が差し込み始める
2
上水晶谷出合いに向かって
道の周囲には多くの苔むした岩
2018年12月02日 08:40撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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上水晶谷出合いに向かって
道の周囲には多くの苔むした岩
4
神崎川の渡渉地点
2018年12月02日 08:50撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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神崎川の渡渉地点
3
小峠に向う谷の上部
岩に深く刻まれたV字の凹みを登ってゆく
2018年12月02日 08:59撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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小峠に向う谷の上部
岩に深く刻まれたV字の凹みを登ってゆく
2
小峠からイブネへ
尾根筋には立ち枯れのナラの樹が散見
2018年12月02日 09:14撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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小峠からイブネへ
尾根筋には立ち枯れのナラの樹が散見
正面に東雨乞岳
2018年12月02日 09:17撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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正面に東雨乞岳
3
山頂の北斜面の苔に長く影
2018年12月02日 09:51撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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山頂の北斜面の苔に長く影
1
眈算海茲蠍羣濬螻戞丙検砲罰ヶ岳(右)
2018年12月02日 09:54撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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眈算海茲蠍羣濬螻戞丙検砲罰ヶ岳(右)
1
東雨乞岳(左)と雨乞岳(右)
2018年12月02日 09:55撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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東雨乞岳(左)と雨乞岳(右)
クラシへの苔の道
2018年12月02日 10:13撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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クラシへの苔の道
5
苔の上に樹々の長い影
2018年12月02日 10:22撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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苔の上に樹々の長い影
2
昼食はラーメンで
2018年12月02日 10:39撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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昼食はラーメンで
3
昼食の光景
2018年12月02日 10:49撮影 by iPhone 6s, Apple
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昼食の光景
3
苔に柔らかい光があたって
2018年12月02日 10:55撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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苔に柔らかい光があたって
8
雨乞岳へ
2018年12月02日 11:03撮影 by iPhone 6s, Apple
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雨乞岳へ
タイジョウとカクレグラへの稜線
2018年12月02日 11:07撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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タイジョウとカクレグラへの稜線
タイジョウ方面への分岐
ブナの林はとても明るく思える
2018年12月02日 11:19撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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タイジョウ方面への分岐
ブナの林はとても明るく思える
2
アゲンギョへ
2018年12月02日 11:23撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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アゲンギョへ
1
杉峠への下り
2018年12月02日 11:30撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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杉峠への下り
ススキの原に
2018年12月02日 11:43撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ススキの原に
ススキの向こうに東雨乞岳
2018年12月02日 11:46撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ススキの向こうに東雨乞岳
4
雨乞岳への稜線
2018年12月02日 11:51撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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雨乞岳への稜線
彼方にほ日本コバ
2018年12月02日 11:52撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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彼方にほ日本コバ
1
東雨乞岳の北斜面には冬枯れの樹林が壁紙のような模様を
2018年12月02日 11:53撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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東雨乞岳の北斜面には冬枯れの樹林が壁紙のような模様を
4
雨乞岳の山頂へ
2018年12月02日 11:56撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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雨乞岳の山頂へ
1
東雨乞岳の笹原の斜面
2018年12月02日 11:57撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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東雨乞岳の笹原の斜面
2
東雨乞岳への稜線
2018年12月02日 12:07撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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東雨乞岳への稜線
9
東雨乞岳山頂
背景には釈迦岳
2018年12月02日 12:17撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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東雨乞岳山頂
背景には釈迦岳
3
雨乞岳を振り返る
2018年12月02日 12:18撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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雨乞岳を振り返る
5
タイジョウとカクレグラ(中央)
彼方には日本コバ
2018年12月02日 12:18撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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タイジョウとカクレグラ(中央)
彼方には日本コバ
2
郡界尾根へ
正面左に御在所岳、右手に鎌ヶ岳
2018年12月02日 12:23撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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郡界尾根へ
正面左に御在所岳、右手に鎌ヶ岳
冬枯れの尾根に
2018年12月02日 12:40撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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冬枯れの尾根に
杉林と自然林の境界を行く尾根道
2018年12月02日 13:06撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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杉林と自然林の境界を行く尾根道
鎌ヶ岳がかなり近づいて来る
2018年12月02日 13:10撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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鎌ヶ岳がかなり近づいて来る
武平峠から
いざ鎌ヶ岳へ
2018年12月02日 14:16撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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武平峠から
いざ鎌ヶ岳へ
1
雨乞岳を振り返る
2018年12月02日 14:19撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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雨乞岳を振り返る
2
鎌ヶ岳への稜線
近づくにつれ峻険さを増すようだ
2018年12月02日 14:36撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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鎌ヶ岳への稜線
近づくにつれ峻険さを増すようだ
2
一瞬にして眺望のすべては雲の中へ
2018年12月02日 14:57撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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一瞬にして眺望のすべては雲の中へ
すぐに雲の下に出る
2018年12月02日 15:20撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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すぐに雲の下に出る
3
御在所岳の雲も上がりつつあるのに
2018年12月02日 15:26撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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御在所岳の雲も上がりつつあるのに
鎌ヶ岳西尾根の上に
2018年12月02日 15:30撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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鎌ヶ岳西尾根の上に
1
落日
新名神高速より
2018年12月02日 16:40撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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落日
新名神高速より
3

感想/記録

いつも山行の前には天気予報から山行先をある程度、絞り込み、さらには長時間、地図と睨めっこをしてコースを様々に思案するのだが、今回に限り全くコースを思案する必要がなかった。前回霧氷を纏った樹々を期待して甲津畑から雨乞岳・イブネに次男を伴って訪れたのは9日前(11/24)のことであったが、その後、とある知人にこの魅力的なコース取りを紹介して頂く。この日は晴天が期待されるようであり、鈴鹿スカイラインが冬季閉鎖されて武平峠に滋賀側からたどり着けなくなってしまう前のこのコースを歩いて雨乞岳・イブネを再訪するのを決めるのに躊躇する余地はなかった。

このコースにおいては小峠からイブネに尾根を直接、登ることになるのと、東雨乞岳から三人山を越えて沢谷峠へと辿る郡界尾根がいわゆるヴァリエーション・ルートになる。当初は武平峠からコクイ谷を経由するコースも考えたが、時間的には余裕がありそうなので、御在所岳をコースに追加する。このことで必然的に反時計回りの周回コースが決まる・・・というのも御在所岳への登りでご来迎が期待できるのと、御在所岳の山頂に立つのであればロープウェイで登ってくる大観光客がいない早朝の時間帯が望ましいからだ。

早朝、武平トンネル西側の駐車場に車を停めて、歩き始めたのは6時を過ぎてしまっていた。空は東の方から明るくなり始めており、既にヘッデンの明かりを必要としない。武平峠に辿り着くと、ここからの尾根道は好展望が約束されている。南には鎌ヶ岳の尖鋭なシルエットを浮かび上がらせている。東の山麓では目覚めつつある四日市の街の明かりが終盤のプラネタリウムのように急速に消えてゆく。

東の伊勢湾の方向にのみ薄く雲がかかっているが、その他には空には雲が全くない快晴だ。やがて東の空の一角が明るく輝きはじめる。日の出の時間までに山頂までは辿り着けないないと踏んで、展望の良い岩場で日の出を待つ。駐車場で隣に車を停めておられたソロの男性の方が通り過ぎて行かれる。太陽が昇ってくるまでは数分の時間があるのだが、この時間は長く感じられるものだ。やがて伊勢湾にかかる雲の上から太陽が顔を出す。

御在所岳の山頂へはわずかばかりの距離であった。山頂直下では3張りのテントが張られており、3人の男性の方々が撤収の準備をされているところであった。頂上に辿り着くと、先程のソロの男性がおられる。山頂でのご来迎を諦めて、我々のすぐ上のあたりで日の出を鑑賞されておられたようだ。滋賀から来られた方で、やはり鈴鹿スカイラインが冬期閉鎖になってしまう前に山頂からのご来迎をと御在所岳までの登山を楽しみにこられたたらしい。

国見峠からハンバーガー岩を通り過ぎて、谷に入ると家内が足を滑らせて腰を強打する。どうやら打ち身をこしらえてしまったらしい。何とか歩行は出来るが、スローペースとなる。

上水晶谷に入ると青い岩が多数見られる。白と青の岩が独特のコントラストを呈する沢筋は渓相が美しい。谷の下部では女性一人を含む3名のパーティーと出遭う。この時間にどこから来られたのだろうかと思って、お伺いすると、前夜はイブネでテン泊だったとのこと。それはさぞかし素敵な夜を過ごされたことだろう。後にakakiriusagiさんとお二人の歩荷の男性であったことを知る。

やがてコクイ谷出合い方面への分岐に至るが、すぐに水晶谷出合いに向かう踏み跡を辿る。山と高原地図では破線となっているところだが、踏み跡はかなり明瞭であり、赤テープも頻繁に現れる。一般登山道としても何ら支障ないように思われる。

まもなく愛知川源流の神崎川に辿り着く。稜線から上に昇っているものの谷に光が射すにはまだ時間が早いようだ。ここからは小峠まで直接、谷を上がる。地図には載っていないヴァリエーション・ルートであり、さすがに踏み跡は薄いものルート・ファインディングに苦慮するようなコースではない。

沢には水は流れていない。谷の上部では藍鼠色と表現されようか、独特の青みを帯びた灰色の岩に刻み込まれたV字の凹みがルートを提供してくれる。しかし、注意深くホールドを選ばないと、剥離する岩がある。一種の凝灰岩のようだ。ところどころ谷の上部では岩は濡れているものの登るのに難儀することはない。谷の上部ではトラロープがあるが、ロープのある斜面はどうも足場が悪そうで、谷筋から反対側の斜面のほうが登りやすいように思われる。ふと、人の声が聞こえるので見上げると、丁度、小峠から上に4名ほどのパーティーが登っていくところであった。

小峠かららは樹々の切れ目から東雨乞岳が目の前に大きく見える。斜面にはところどころに立ち枯れのナラの樹がよく目立つ。標高1100mあたりからはは尾根の傾斜が緩やかになり、尾根上には急にブナの樹が目立つようになる。

明るいブナの林を辿り高昌山へと寄り道する。北斜面ではブナの樹々が足元に広がる苔の上に長い影を落としている。高昌山のピークからは東から南にかけて期待通りの展望が開ける。東雨乞岳の右手には雨乞岳本峰を姿を見せる。

高昌山からは緩やかに尾根を辿り、間もなくイブネ北端に出る。当然であるが、前回の山行時にあたり一面を覆っていた雪は跡形もなく消失しており、モフモフの苔が出迎えてくれる。苔が広がる広い尾根を辿って、まずはクラシへと往復する。霜柱が溶けたせいだろう、苔の間につけられた道は泥濘んでいて滑りやすい。

イブネとクラシの間の鞍部の林の中で早めのランチ休憩とする。この日は湯を沸かし、ラーメンにメンマとチャーシューを載せるだけの調理とは言えない簡単なランチだ。山の上での食事を楽しみにしている次男がいないと途端にランチは簡単なものになる。先程までは稜線上は強い風が吹いていたが、いつしか風も弱まり、柔らかな晩秋の陽射しが苔の上に降り注ぐ。

イブネの山頂に辿り着くと、その周辺はかなりの人で賑わっている。杉峠からも続々、登山客が到着する。あたり一面の雪と霧氷の世界であった先日の山行の情景は木枯らしがみせた一瞬の幻影だったようだ。タイジョウへの分岐は、先日はトレースのついていない林は濃い霧と相俟って幻想的であると同時に陰鬱にも思われたが、ふんだんに陽光が射し込む晩秋のブナ林はどこまでも明るい。

杉峠から雨乞岳への登山路では樹林帯を抜けるとまずはススキの草原が出迎える。数日前には霧氷に凍りついていたススキの穂はすっかり解凍され、何事もなかったかのように風にそよいでいる。この好展望の登山路でも多くの人が登山路で休憩し、多くの方はランチを楽しんでおられる。

隣の東雨乞岳の北斜面では冬枯れのブナの樹林が壁紙のような規則的な模様を呈している。斜面の起伏がモノクロームの模様に与える陰影が美しい。目を斜面の上の方に転じると笹原の中で孤立する樹も雲にも合間からスポットライトのような光があたり、葉を落とした灰色の幹が秘かに存在感を主張する。

雨乞岳の山頂に達すると西の綿向山をはじめ、先日は霧で完全に遮られていた眺望を存分に愉しむことが出来る。雨乞岳からは東雨乞岳にかけては笹原のなだらかな稜線が続き、笹原に刻み込まれた一条の登山路が緩やかな弧を描いている。広い山頂には常に数人のシルエットが見えている。この山に特有とも云える強風が吹かない限り、雨乞岳よりも東雨乞岳の方が休憩するには気持ちがいいところだ。

東雨乞岳からはいよいよ郡界尾根に入る。最初は正面に鎌ヶ岳を望みながら笹原の中を下る。やがて樹林帯の下りになる。落葉した広葉樹の林には時折、雲から陽がさしては落葉のカーペットの上に規則的な線状のシルエットを添える。

クラシから東雨乞岳にかけて稜線上ですれ違った数多くの登山客が嘘のように静かなコースである。三人山からの下りで一組のご夫婦に追い越した他には全く登山客に出遭わなかった。三人山を下ると尾根上には小さなアップダウンが続くようになる。ところどころで展望が開けるが、その度に鎌ヶ岳が近づいてくるようだ。

この郡界尾根を東に辿るにつれて鈴鹿スカイラインを走る車のエンジン音がよく聞こえるようになる。問題は車のマフラーを外して、エンジンの爆音を楽しみながら走っている輩なのだが。

武平峠が近づくと杉の植林地の脇に美しいススキの原が広がる。武平トンネル西側のトンネルに帰り着くと、どこから現れたのだろうか、やはり数組の方たちが下山して帰り支度を整えておられる。まだ時間は14時前だ。家内ももう少し歩けそうだ。
再び武平峠へと登ると、鎌ヶ岳を目指す。地図上の距離は近いのだが、正面に見える鎌ヶ岳の鋭鋒は意外なほど遠くに見える。しかし、花崗岩質のやせ尾根は意外にも登りやすい。しかし、その山頂は近づくにつれ、ますます峻険に見える。

後ろを振り返ると、ロープウェイが玩具のように御在所岳の山頂との間を往来している。ロープウェイの鉄塔を取り巻くようにわずかに雲がかかり始めたと思うと、瞬く間に山頂に雲がかかってゆく。だが、こちらの鎌ヶ岳は頂上に至るまですっきりと見えている。

山頂が近づくと登山路は正面から登る登山路が通行止めとなっており、西側から大きく回り込む迂回路がつけられている。頂上直下で稜線から南鈴鹿の山々の展望が広がる・・・しかし、わずかに雲がかかり始めたと思うとあたかも私の到来を待ってカーテンを曳いたかのように雲がかかる。一瞬の出来事であった。

上の方からは賑やかな人の声が聞こえる。山頂までは1分とかからない距離であった。山頂では女性を多く含む10人程のパーティーが寛いでおられるところであった。同情して下さる方もいらっしゃる。「一瞬で曇ってしまったわね〜」「折角、ここまで苦労して登ってこられたのに〜」「私は山頂でいい景色が見られてよかったわ〜」。一人の女性の胸に抱えられた縫いぐるみのようなトイプードルも頑張って登ってきたのだろうか。

どうやらこの山頂に長居は無用である。山頂を辞して下山路につくと案の定、すぐに雲の下に出る。西に空には急速に傾いてゆく陽が雲の向こうで淡い光を放つ。先程まですっぽりと雲に覆われていた御在所岳はいつしか雲がすっかりととれている。
武平峠の手前で、道標の裏に薄い踏み跡を見つける。どうやら駐車場のあたりにおりていく尾根道のようだ。細いやせ尾根の上につけられた明瞭な踏み跡を辿ると駐車場のすぐ上に出た。駐車場に停められた車はかなり減っている。

車に乗り込んで鈴鹿スカイラインを下ると、電光掲示板の気温は12℃と表示されている。警告灯のランプがついた車のガソリンがなくなってしまうことを心配しながらガソリン・スタンドを探すが、新名神高速道路の土山ICの近くでガソリン・スタンドを見つけるまでかなりの時間が経ってしまい、新名神にのったのは既に陽が沈んだところであった。

明日の天気は雨の予報だが、気温はさらに上がるようだ。京都では未だゆりかもめの便りを聞かない。鈴鹿に再び雪が降るのはいつだろうか。
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この記録へのコメント

登録日: 2011/7/6
投稿数: 1011
2018/12/4 15:42
 ロングコースですね
こんにちは…たしかに…私も朝早に出会う人たちを見て
「何時に出てきたんだろ?」と思いましたよ…。

御在所山頂直下に幕営する人がいるのですか?…おどろき
考えたことはありますが…見つかると叱られると…思ってしまいます…。

ずいぶん、よくばりコースで歩かれましたね…すごいです。
イブネ北端への登りは…かなり急だと思います。
杉峠から雨乞に登るのも…疲れた後半には…大変だったと思います…
ご一緒できる奥様はかなり体力がありますね…
今年の鈴鹿は…雪がなくて…待ち遠しいです
登録日: 2017/10/26
投稿数: 265
2018/12/4 21:39
 Re: ロングコースですね
コメントどうも有難うございます。登場人物からコメントを頂けるのは嬉しい限りです。

私達は京都を4時半に出てきたのですが、武平峠に6時に辿り着くのが関の山でした。それにしてもあの時間に上水晶谷を登ってこられるとは、一体とこから来られたのだろうと思ってしまいました。星空も美しかったでしょうね。

この日、鎌ヶ岳が一日中、見えていたのと、家内の打ち身にもかかわらず予定よりも早く武平峠に帰ってこれたので、鎌ヶ岳のピストンを追加してしまいました。普段は夕方まで目一杯歩いていることが多いので。

私達も来週末は星空を見れることを願っているのですが。また、鈴鹿の山でお会い出来ますことを願っております。歩荷の男性方にもどうぞ宜しくお伝え下さい。

週末は雪は降らなくても、霧氷が期待出来るかもしれませんね。

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