記録ID: 1695238
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積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
登り初め!奥穂高岳ワンデイ〜涸沢岳西尾根往復
2019年01月04日(金) [日帰り]
kagoru-dake
その他1人
体力度
7
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 16:41
- 距離
- 23.7km
- 登り
- 2,857m
- 下り
- 2,848m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 14:36
- 休憩
- 2:19
- 合計
- 16:55
17:15
ゴール地点
涸沢岳西尾根から先は始終気の抜けない長丁場。常に転落、滑落、墜落、睡魔の危険がつきまとう。いかに体力、集中力を残しつつ歩くかがポイント。特に集中力。集中力切れの事故が最も怖い。イメージとしては登りで3.5、下山で6.5くらいの割合で注ぎ込む感じか。なので頭空っぽにできる林道歩きは半分寝ていた。だから登山用タオル落とした。拾った方大切に使ってね。
天候 | 2019/01/04:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【新穂高〜白出沢出合】 スタートより新雪の右俣林道を歩く。ここが1番長く退屈なところ。眠くなる。雪の状態や先行者のトレース有無でコースタイムが大幅に変わる。今回は年末年始山行の方々による立派なトレースが出来上がっていた。また、穂高平までのショートカットも利用できた。おかげで夏と変わらない時間で歩けた。年末年始に歩いて立派なトレースを作ってくださった何人もの方々には頭が上がらない。現状は完全なわだち道であるが、今回の連休明けより当分は人の出入りが少なくなるであろうから、今後はトレースの期待ができない。 【白出沢出合〜2400テント適地】 白出沢を越えた例のトウヒからスタート。もはや説明不要、目印だらけのバカ尾根登り。休む間も持たせぬ直登りである。辛いところではあるが標高がぐんぐん稼げて楽しい。樹林帯なのでそれほどの高度感は無いが、落ちたら止まりそうに無いため気を抜けない。今回はトレースのお陰でラッセルもなく快適に歩くことができた。2,000m弱のところで急斜面があるが、灌木に残置ロープが掛けられているため安心。頼り過ぎないように利用。また、今年はトウヒの倒木が多かった。昨年の台風か?潜ったり跨いだり鬱陶しい。テント適地は4張ほどであった。トレースのお礼をし、装備を整え出発。 【2400テント適地〜蒲田富士】 テント適地を抜け2,500mくらいを過ぎ主尾根に乗っかると同時に森林限界へ。右斜め上に蒲田富士が見えてくる。ここから先は左側のブドウ谷、右側の白出沢の両方に滑落する危険がある。ブドウ谷側には雪庇が出ていた。まだまだ未発達である。あまり寄らないようにしたい。蒲田富士の直下に、残置ロープが垂れている急登がある。ここでは、ピッケルとアイゼンを確実に効かせながら登る。早朝の締まった雪質なら大したことはないが、下山時に雪が緩むと結構怖い。蒲田富士から先は美しいナイフリッジ上を進む。今回は出ていなかったが、蒲田富士周辺は両側雪庇が出ている可能性があるので、要注意である。過去に多数の墜落事故有り。視界の悪い時には歩きたくない。最後にF沢のコルへ下降する。コルには直ぐ着く。 【F沢のコル〜涸沢岳】 F沢のコルから涸沢岳まではルンゼ状に稜線めがけて登っていく。今回は雪が締まっており快適。雪質によっては雪崩注意。そのような時は見上げて左側の岩場を登るのも有り。滝谷側が切れ落ちているから高度感抜群。涸沢岳の稜線は近くに見えるが中々近づかない。いざ稜線に乗れば絶景である。絶景に見惚れるあまり滝谷側や涸沢側へ墜落しないようにしたい。涸沢岳山頂は個人的に奥穂山頂よりも絶景だと思う。絶景に見惚れるあまり低体温症にならないようにしたい。15分程滞在した後穂高岳山荘へ。10分ほどで着いてしまう。 【穂高岳山荘〜奥穂高岳】 有名なルート、最早説明不要である。はしごと鎖が連続し、それらを伝いながら岩壁の上部に上がって行く。そこから雪壁登り。その後危険な箇所は少ないが、岩、雪、氷のミックス。転倒に気をつける。また、奥穂高岳山頂付近は風が強い。今回は山頂祠の影に風が弱い部分発見。快適。祠の上は最も風が強い。景色は最高。祠の上なら3,193mあるらしい。標高2番目の山と並ぶことができる。嬉しい。その嬉しさと景色に見惚れるあまり転落しないようにしたい。 ※全体的に言えることだが登りよりも下山時には要注意。涸沢岳西尾根より上部は常に滑落の危険がつきまとう。一切気が抜けない。また悪天候時はルートを間違える可能性が考えられる場所がいくつかある。初心者向けのルートでは無いため容易な入山は避けるべきである。 |
その他周辺情報 | 新穂高は観光客が多かった。下山時刻は17:00過ぎと暗くなっているにも関わらず賑わっていた。新穂高温泉はとてもいい匂い。冬山後の温泉は全身に沁みる。居眠り運転警報発令。 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
残置用予備ロープ
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
輪カンジキ
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|---|
備考 | 山用タオルを落とした。ショック!! |
感想
年末年始山行、かなり出遅れての参戦。残念ながら天候が安定するのはこの1月4日だけであろう。ならばいっそのこと荷物を軽くし日帰りでガッツリと歩いてみよう。リミットは10:30くらいと設定して行けるところまで頑張ることに。
・・・奥穂まで行けてしまった。
しかしながらこれは先行者のトレース、天候、雪質と、条件における全てにおいて恵まれたから達成されたのである。
この日の全てに感謝。
今年が良い一年となりますように。
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槍・穂高・乗鞍 [2日]
奥穂高岳/白出沢ルート/新穂高温泉起点白出沢穂高岳山荘経由
利用交通機関:
車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
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