記録ID: 1799433
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾
雲取山(鴨沢〜三峯神社へ。雲取山荘でテント泊)
2019年04月19日(金) 〜
2019年04月20日(土)


体力度
6
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 14:20
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 2,436m
- 下り
- 1,867m
コースタイム
1日目
- 山行
- 4:59
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 6:07
距離 13.4km
登り 1,728m
下り 448m
15:29
2日目
- 山行
- 7:08
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 8:47
距離 12.3km
登り 711m
下り 1,474m
13:36
天候 | 一日目:午後から雲が増えたが降られることもなく風も穏やか。 二日目:快晴。風も少なく最高の登山日和。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鴨沢〜雲取山まではぬかるみも少なく普通に登れます。 雲取山から三峯側(とくに雲取山〜前白岩山あたりまで)はアイスバーンの連続でチェーンスパイク以上の装備がないと通行不可。三峯側から雲取山を目指して白岩山あたりで断念される方も多かったように思います。 |
その他周辺情報 | 三峯神社周りの食事処は15時で提供をやめてしまう所が多いようです。(食べられなかった) |
写真
山道に合流した箇所に駐車場があるので、地図にもあった村営駐車場はここのことか…と思いつつ、少し登った左手に見えて来た登山口。ここからがいよいよ本番ですね。荷物が重いんで地味にひとはたらきした気持ち…。
よく分かんないんですが、宇宙戦艦ヤマトの第一話シーンのディオラマ作品がぽつねんと置かれていて撮らずにおけませんでした。あんまり話題になってない? いつからここにあるのだろう…
たいてい小屋直前の斜面はキツいものですが、例に違わずこの坂も厳しい…。大汗かいて七ツ石小屋に到着。水をいただけました。後になって思えば、これは涙が出るほどありがたい話。後半もキツいから少なめに補給したのですが、もうすこしいただいておくのだった('A`)。
鴨沢からだと少し早いですが、ここを宿泊地とするのがこの時期一番確実かもしれません。ただしキャンプ地は繁忙期の週末は予約制、14時から…等々注意書きも。
鴨沢からだと少し早いですが、ここを宿泊地とするのがこの時期一番確実かもしれません。ただしキャンプ地は繁忙期の週末は予約制、14時から…等々注意書きも。
爽快な景色の七ツ石山山頂。既に雲が多くなりはじめてますが見晴らしが良くて気持ちが上がってきます。一日目で雲取山荘まで目指すので時間的余裕が乏しい。ここも通過点程度の小休止で先に。
今年の3末で閉鎖されてしまった奥多摩小屋。そばにも近寄れないようになっていましたがここで小休止。あともうちょいで山頂には着くはずなんですが、高さにしてもう200mほど登らないといけない…
このへんに有名なダンシングツリーがあるそうですが、登りに夢中で全然気づけなかったです('A`)見落としました。
このへんに有名なダンシングツリーがあるそうですが、登りに夢中で全然気づけなかったです('A`)見落としました。
山頂到着! 避難小屋入口そばのベンチで一休み。この小屋は綺麗で立派ですね。ここに泊まってもいいかなと思えてしまいます。
翌朝も来るつもりですので、小休止に留めます。もう15時近くです。
翌朝も来るつもりですので、小休止に留めます。もう15時近くです。
雲が多い…この日は景色としてはイマイチで、前々回の丹沢山もこんな感じだったなと思わされます。
人はほとんど居なかったのですが、雲取山荘側から軽装で来られていた方がいたのでおそらく山荘宿泊の方だなと。足許を見るとチェーンスパイクを履かれていたので
「この先は付けてないとダメですか?」
「下まで転げ落ちそうなくらいの凍り具合ですよ。ないと絶対ダメです」
非常に明快な答えでした。今までお守り程度に持って来ていた軽アイゼンがついに出番となります。
人はほとんど居なかったのですが、雲取山荘側から軽装で来られていた方がいたのでおそらく山荘宿泊の方だなと。足許を見るとチェーンスパイクを履かれていたので
「この先は付けてないとダメですか?」
「下まで転げ落ちそうなくらいの凍り具合ですよ。ないと絶対ダメです」
非常に明快な答えでした。今までお守り程度に持って来ていた軽アイゼンがついに出番となります。
山頂でのアドバイスを元に装着して少し下り始めたんですが…
いやこれはまさに。 いきなり急斜面で、しかも完全に凍ってました。この写真は一段落して撮っておこうと思った場面なので緩やかですし凍ってもなさそうですし「思ったより雪深いなあ」程度にしか思われないかもしれませんが、山頂から降りてすぐは身の危険を感じずにはいられない急斜面が凍ってます。雲取山の南と北側ではこんなにも違います。四月下旬ですがアイゼンがないとどうにもなりません。これからは気温も上がってだいぶ変わるでしょうけど、絶対持っていってください。装備不足で途中で引き返すのはもったいなさすぎます。
いやこれはまさに。 いきなり急斜面で、しかも完全に凍ってました。この写真は一段落して撮っておこうと思った場面なので緩やかですし凍ってもなさそうですし「思ったより雪深いなあ」程度にしか思われないかもしれませんが、山頂から降りてすぐは身の危険を感じずにはいられない急斜面が凍ってます。雲取山の南と北側ではこんなにも違います。四月下旬ですがアイゼンがないとどうにもなりません。これからは気温も上がってだいぶ変わるでしょうけど、絶対持っていってください。装備不足で途中で引き返すのはもったいなさすぎます。
一泊500円のテント泊。ただしテント場にもところどころ雪があり、それを避けようとすると場所が限られます。
この日は自分と同行者含めて3帳のテントが設置されました。
初めてのテント泊、初めての設営。教えてもらいながら立てました。今時のテントなので立てること自体は簡単でしたが要領がまだ悪くて時間かかっちゃいました。
この日は自分と同行者含めて3帳のテントが設置されました。
初めてのテント泊、初めての設営。教えてもらいながら立てました。今時のテントなので立てること自体は簡単でしたが要領がまだ悪くて時間かかっちゃいました。
テント泊ご飯…なのですが、ここでも難儀がありました。
水場が凍っていて水が自由に出来ず、雲取山荘の方から「ひとり1リットル」でお分けいただくことになっています。
二日目の水分も1〜1.5Lは必要かなと思うと、残りの手持ちの水で今晩〜翌朝の水分を賄わなければならないのです。
お湯沸かしてコーヒーや味噌汁を、というのも躊躇われる給水制限。山ですから自己解決が当たり前と思えば当然なのですが、「持ち込んだ食料でもいかに水を少なく美味しくカロリーを摂るか」ここでも智恵を使います。
1)ソーセージ/卵を焼く
2)水が少なくて済むパスタをゆでる
そこまでで夜の水使用を終えます。(約200〜300ml)
さすがにそれだけでは足りないので、飲料としては山荘で売られている500mlペットボトル×2に頼りました。一本が400円。
水場が凍っていて水が自由に出来ず、雲取山荘の方から「ひとり1リットル」でお分けいただくことになっています。
二日目の水分も1〜1.5Lは必要かなと思うと、残りの手持ちの水で今晩〜翌朝の水分を賄わなければならないのです。
お湯沸かしてコーヒーや味噌汁を、というのも躊躇われる給水制限。山ですから自己解決が当たり前と思えば当然なのですが、「持ち込んだ食料でもいかに水を少なく美味しくカロリーを摂るか」ここでも智恵を使います。
1)ソーセージ/卵を焼く
2)水が少なくて済むパスタをゆでる
そこまでで夜の水使用を終えます。(約200〜300ml)
さすがにそれだけでは足りないので、飲料としては山荘で売られている500mlペットボトル×2に頼りました。一本が400円。
水も使えないんで珈琲談笑という訳にもいかず、暗いし寒いしで早々に寝袋に潜り込んだら20時前くらいには就寝。途中、もぞもぞと目が覚めることもありましたが4時くらいまでは眠れました。テントの中は氷点下まで下がることはなかったです(1〜2℃)。
軽装で山頂に行くつもりなので身支度をします。ここでも少々もたついて、山頂で朝日が昇るのを待ち構えるのは無理っぽくなりました。まあ、それでも山頂で昨日いろいろ見られなかったものを見ようという気持ちに変わりはありません。
写真は同じ日にテント泊をされていた方のテント。灯りが漏れているので準備中のご様子。その右には沈みかけの月が煌々と輝いています。
軽装で山頂に行くつもりなので身支度をします。ここでも少々もたついて、山頂で朝日が昇るのを待ち構えるのは無理っぽくなりました。まあ、それでも山頂で昨日いろいろ見られなかったものを見ようという気持ちに変わりはありません。
写真は同じ日にテント泊をされていた方のテント。灯りが漏れているので準備中のご様子。その右には沈みかけの月が煌々と輝いています。
そして、山頂! 圧巻です。感動です。昨日までとうって変わり雲は全て眼下に雲海を成していて、見渡す限りの晴天。全周囲雲海。峰々は雲海に浮かぶ島のようでもありました。東からは朝日、西には月。朝日を浴びる富士山はとても綺麗でした。まさに雲取山、という感じです。
山頂から降りてきて、食事。ここでも水は300ml程度の消費。フリーズドライのごはんとカロリー重視のココア。
テントを片付けて、水をもらってと出発準備に手間取ってしまい、結局8時ちょっと回ったあたりで雲取山荘のテント場を出発。軽アイゼンは最初から着けます。
どこまで雪が続くのか…と思えるくらい、雪と氷だらけ。まだ溶け出してもいませんから、アイゼンがなければ立ち往生です。繰り返しになりますが絶対持ってないとダメです。
テントを片付けて、水をもらってと出発準備に手間取ってしまい、結局8時ちょっと回ったあたりで雲取山荘のテント場を出発。軽アイゼンは最初から着けます。
どこまで雪が続くのか…と思えるくらい、雪と氷だらけ。まだ溶け出してもいませんから、アイゼンがなければ立ち往生です。繰り返しになりますが絶対持ってないとダメです。
荒廃した白石小屋跡。このへんで一服されてる三峯から登って来られる方と意見交換。我々は「この先はもうスパイクかアイゼンがないととても登れない」先方は「前白石からはスパイクないとダメだと思って着けてきた。その手前は気にすることはない」とのこと。
このへんでアイゼンがなくて三峯に引き返したりする方もいらっしゃいました。「例年この時期に登るけど、こんなに雪が残ってることはなかった」とも聞きましたので、先週あたりの4月の大雪が影響大きかったのでしょう。
このへんでアイゼンがなくて三峯に引き返したりする方もいらっしゃいました。「例年この時期に登るけど、こんなに雪が残ってることはなかった」とも聞きましたので、先週あたりの4月の大雪が影響大きかったのでしょう。
話に聞いたとおり、この先は氷があったとしてもなんとかなりそうだったのでここでアイゼンを外しました。…が、それは「登りならなんとか」という感じのもので、下りとなるとけっこう怖い凍り付き場面が見受けられました。大事を取るならもう少し先で外しても良かったかも。なんとか怪我もなく降りてこられましたがひやりとする場面もありました。
装備
備考 | 出発直前に靴のチェックを怠ってしまい、電車の中でソールがところどころ剥がれ掛かっているのを発見。出発前からSOLのダクトテープを巻いて臨みました。二日間の長距離行程も耐えてくれたので助かりました。絶対持ってけダクトテープ。 |
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感想
初めてのテント泊! 山中! …まではあらかじめ覚悟と期待のうちだったのですが、寒くて氷点下いくかも! というのは想定外で直前狼狽えました。寝袋も冬にテント泊はしないなあと思って3シーズンのものしか用意してませんでしたし。しかしカイロとシュラフカバーのおかげで思ったより普通に眠れました。
一日目の行程が長めで、重いザック(17〜18kg程度。自分には荷重…)を背負って標高差1400mを想定時間で登っていけるかが関心事でした。結果的にはそれは大丈夫でしたが、現実には山頂から北のアイスバーンがより神経をすり減らしました。
それと、水。七ツ石までは普通に確保できるのが、雲取山荘から先はまともな水場が手近になく、また雲取山荘でも制限がかかる給水なので慎重に水を使わなければならないのが心理的にも苦しいところでした。
さらに靴の問題。出発前のチェックは当たり前なのに、数回前の登山でチェックしていたので怠ってしまい、ソールが剥がれかけてるのに出発してから気づきました。登山前から不安を抱えるのは良くないですし万全の準備で臨むという大鉄則からも反しています。反省です。
今回は同行者からSOLのダクトテープを分けてもらい、登山開始前から補強して臨みました。結果、問題なく下山まで保ってくれました。持ってて損にはならないですねダクトテープ。
いろいろ想定していないことも経験しましたが、山頂の景色は本当に素晴らしかったです。行けてよかった。
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