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記録ID: 186412
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積雪期ピークハント/縦走
八幡平・岩手山・秋田駒

和賀岳〜羽後朝日岳スキー縦走_2008/3/22-23

2008年03月22日(土) 〜 2008年03月23日(日)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
00:29
距離
28.5km
登り
1,882m
下り
1,863m
歩くペース
とても速い
0.00.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
07:50 最終除雪地点を出発
08:23 高畑登山口
11:20 高下岳
12:15 根菅岳
14:20 和賀岳(1泊)

2日目
07:45 和賀岳出発
09:20 根菅分岐
10:22 大荒沢岳
11:07 羽後朝日岳
11:52 大荒沢岳
12:24 沢尻岳
13:00 前山分岐
14:54 林道
15:45 下山
天候 2日間とも晴れ
過去天気図(気象庁) 2008年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
銀河高原から最終除雪地点まで入りました。
なんとか1〜2台駐車可
銀河高原に停めるのが間違いないかも。
コース状況/
危険箇所等
銀河高原で入浴できます。

感想

古い記録を当時の記録のままアップします。

 3/22-23の1泊2日で、沢内の山々を回ってきました。
 今回は、ひとり山行です。

 職場の同僚から、残雪期に根菅分岐から和賀岳に行こう!と声を掛けられたのは、もう何年も前のことです。
 残雪期になると毎年のようにそんな話は出ていたのですが、なかなか行くことがないまま、いつしかその話題も出なくなっていました。
 しかし、自分の胸にはキチンとしまいこんでいて、吹きさらしの稜線歩きが続くルートなので、天気とにらめっこしながら、良い日を待っていました。
 そしたら、その良い日が来たんですね。(笑)
 みんなに声掛けしたのが山行直前だったこともあり、メンバーが集まらず、結局ひとりの山行になりました。

 今年の雪が少ないのは分かっていましたが、山伏トンネルを抜け沢内に入ったときは、それでも雪の少なさにびっくりしてしまいました。
 沢内銀河高原の先で車を停め、辺りを見渡すと、昨年1mほどあった積雪が膝下ぐらいしかありませんでした。
 少し不安を抱きながら、7時50分に出発です。
 大荒沢川を渡渉し、高畑登山口到着が8時23分です。
 ここからは、夏道に沿って高下岳を目指します。

 あまりの暖かさに尾根の上の夏道がところどころ顔を出しています。
 途中雪が切れている箇所もありました。
 いつかはシールに雪がくっつき団子になって大変だったのですが、暖かすぎるのかそんなこともなく順調に高度を稼いで行きます。
 頂上手前ではそのまま北峰に取り付けそうな気もするのですが、南峰との鞍部付近に取り付いてから、北峰を目指し、11時20分に高下岳に登頂しました。
 ここで25分ほど大休止を取り、いよいよ和賀岳を目指します。

 高下岳から根菅分岐までは、夏には何度か歩いたことがありますが、残雪期は初めてです。
 さほど高低差があるわけでもなく、比較的広い稜線歩きですが、高下岳と根菅岳の下りは、安全のためスキーを脱いで下りました。
 根菅岳には12時15分到着し、そのまま根菅分岐から和賀岳方面に入ります。
 この先の稜線は、まったくの初めてです。
 しばらくなだらかな斜面が続き、気持ちよく滑っていきますが、それは始めの少しだけです。
 幾度かのアップダウンを繰り返し、だんだん和賀岳の頂上が近づいてきます。
 風もなく、天気がいいので、立ち止まっては写真を撮り、感動一杯です。
 ようやく、14時20分に和賀岳到着となりました。
 時計回りに、まず南から遠く焼石連峰、女神山と真昼岳、遠く鳥海山と太平山と森吉山、すぐそこに羽後朝日岳と大荒沢岳、秋田駒から岩手山に続く稜線、東に早池峰山と頂上からは360度の大展望です。

 ここで力が抜け、急にお疲れモードに突入です。
 今夜はここで1泊ということで、テントを広げ、シュラフを出してお昼ね開始です。
 すこしウトウトしましたが、まず水は作っておこうと水を作りはじめ、そのまま一人宴会に突入し、17時にはシュラフにもぐりこみました。
 日が暮れるまではほとんど無風でしたが、夜になり風が吹き始め、テントがばたつき始めました。
 それでも風は冷たいという感じではなく、むしろ暖かい感じの風でした。
 一度外を覗くと、大仙市の夜景、盛岡方面の夜景がきれいでした。
 月もバッチリ光り輝いていました。
 なぜかホッとしながら、ばたつくテントでの中で、何度か熟睡を繰り返していました。

 ふと目を覚ましたのが、2時47分でした。
 起床予定の5時までまだあります。
 あいかわらず風でテントがばたついています。
 足元が若干冷えてきたので、ツェルトを布団のようにかけたところ、これがまたポカポカして気持ちが良い!
 そのまま、また熟睡してしまいました。
 で、次に目を覚ましたのが、なんと6時…。
 あわててシュラフから這い出て、外を見渡すと、昨日に引き続き快晴の空です。
 早速コーヒーを飲みながら朝飯の支度を始めます。
 一瞬「今日は下り基調だから朝食は軽めでいいかな!?」と思いもしたのですが、キチンと予定とおりのメニューを食べました。
 これが結果として正解となるのですが、この時点では知る由もない私です。

 風は吹いていますが、さほど強いわけではありません。
 パッキングして、テントを撤収し、360度の大展望を満喫し、いよいよ7時45分に和賀岳を出発です。
 太陽の向きも違う関係もあり、前日とは少し趣の異なる山々を楽しみながら、根菅分岐まで戻ります。
 アップダウンが続きますが、今度は下り基調なので、比較的良いペースで進みました。
 根菅分岐手前から見る羽後朝日岳が、とても綺麗に見えました。
 9時20分に根菅分岐に到着し、小休止を取り、大荒沢岳方面に向かいます。
 途中、狭い尾根で雪庇が崩れているところもあり、慎重に進みます。
 大荒沢岳の登りではところどころ雪が切れていましたが、なるべく夏道に沿って登ります。
 
 ほどなく大荒沢岳の頂上に到着です。
 さて、時間はまだ10時22分です。
 計画ではこのまま下山の予定でしたが、すぐそこの羽後朝日岳に足を伸ばそうかどうか迷ってしまいました。
 前山分岐の先は初ルートということもあり若干不安もあったことから、「よしこのまま下山しよう!」と心に決め、沢尻岳方面に進みかけたところ、ふと今日の足跡を発見しました。
 足跡は羽後朝日岳方面に向かっていました。
 どれどれと羽後朝日方面を覘いたら、鞍部の上にその姿を発見。
 思わず自分も羽後朝日岳を目指すべく、鞍部に下り始めていました。
 先行する登山者も自分に気がついたのか、ときたまこちらを振り返ってみています。
 先行者は羽後朝日岳の頂上に登ったと思えば、すぐに降りてきてそのまま大荒沢岳方面に戻っていきました。
 結局、11時7分にひとりで羽後朝日岳の山頂に立つことになったのですが、先行登山者がすぐ頂上から降りた理由が分かりました。
 風がとっても強く、そんでもって風がとても冷たく、頂上に長居する感じではなかったです。
 こちらもお決まりの写真を撮ってから、頂上からおりたところで大休止となりました。
 大休止後、11時52分に大荒沢岳に戻り、そのまま沢尻岳を目指します。
 すると先ほどの先行者が鞍部で休憩していました。
 都南山岳会の方で、少しお話をした後、それぞれ下山を始めました。

 12時24分に沢尻岳に到着、そのまま前山分岐を目指します。
 前山分岐まではこの時期何度も来ているので、勝手知ったるわが家の庭という感じのはずなのですが、あきらかに例年と雪の状態が異なり、戸惑ってしまいました。
 それでも良いペースで滑ってきたので、13時前に前山分岐に到着しました。
 さあ、ここからは初ルートです。
 前山分岐から南に長く伸びる尾根をたどり、沢内銀河高原方面を目指します。
 支尾根に下りるわけでもないことから、尾根なりに進みます。
 しかし、地図に現れない小さなアップダウンが結構あり、思ったよりもペースが上がりません。
 さらに880mのピークの先では、雪解けが進んでおり、なんとかスキーを脱がなくて済むように苦労しながらルートを探っていきます。
 途中、稜線の西側の雪がすっかり解け、東側の斜面をトラバースするなど、かなりやばくなってきました。
 時計を見ると、前山分岐を出発してからすでに1時間が経過していました。
 状況は悪くなる一方で、ブッシュはひどくなり、スキーを引っ掛けて転んだり、散々な状態です。
 結局、最後はワカンを履いて下り始めましたが、それもわずか歩いただけで、ツボ足になり、14時54分に林道に下りました。
 正直かなり疲れました。
 林道では山スキーに履き替えて、しょぼしょぼと川沿いを銀河高原を目指します
 途中ふきのとうを収穫して、砂防ダムの脇をとおり、やっと昨日歩いた林道に到着です。
 車に戻ったのは15時45分。
 最後にとても長い山行になってしまいました。
 
 ※前山分岐から南に続く尾根は、もう少し雪が付いていれば違う印象になったかもしれませんが、でも長かったです。
 やはり車2台で来て、1台は貝沢口に置いておくと楽だと思います。

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