鳳凰三山（テント泊）
山梨県
keysaku
- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 1,888m
- 下り
- 1,888m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 10:10
| 天候 | 曇り時々晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
5:40、夜叉神峠着。テント装備のザックは相変わらず重く、特にファーストピッチは堪えた。でもいい眺め。白峰三山ばっちりです。期待できそう！
5
小屋で500円をお支払いして、テント設営。下はフラットで、かつ乾いた砂状、いいコンディションです。あまりなごんでもいられないので、10：20出発。
2
いやらしい雪＆アイスバーンの登りをこなし、11：20砂払岳に出る。ここまでアイゼンはつけなかったけれど、帰りは装着だな・・・。
1
地蔵岳方向もガスに覆われつつあります。このまま地蔵岳まで往復すると、テント場着が16:30を過ぎる恐れがあるので、インナールール適用で、これにて打ち止め。頂上でゆっくりします。
1
家へのお土産に南アルプスの天然水（リアル・バージョン）を汲みに行く。プラティパスにフル満タンとペットボトルで合わせて3リットルを担ぎ下ろします。
2
装備
| 個人装備 |
長袖インナー
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図（地形図）
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ガイド地図（ブック）
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
|---|
感想
【プロローグ】
年度末（当方勤務先は6月末なのです）の有給消化＆シフトのため平日連休となり、梅雨前にどこか登ろうと計画。千葉県からあまり遠くなく、かつ外せないテント泊を満たす条件で探すと、南アルプスの鳳凰三山が目に留まる。ここは高校の山岳部で北沢峠からアサヨ峰、地蔵岳を通って御座石鉱泉に降りたことがあったな・・・。
南御室小屋にテント場があるし、登っていない残りの2山をやって見ようかと準備開始。
【前日】
前日の23：00に夜叉神峠の駐車場に入る。平日夜中のためほぼ車はおらず静寂が支配している。途中のコンビニで買い求めたビール350 mlと枝豆でいい気分になり、車中泊。ゴルフでも後席を半分倒して、少し細工すれば、ほぼフルフラットで割と快適に寝ることが出来ます。
【1日目】
3:15起床。4：00に出発しようと思ったが、登山口にあるクマ出没の看板に腰が引け、日の出時刻にあわせで4：30に出発。あまりジャラジャラするのは趣味ではないのですが、背に腹は代えられず、クマ鈴装着。
初っ端の夜叉神峠の登りは割と急登で、寝起き一番でテント泊装備のザックも相まって息が荒くなる。
ほぼコースタイム通りで夜叉神峠着。いきなり白峰三山の雄姿が目に飛び込んできて、疲れが吹っ飛ぶ。天気もいいし、平日で人がおらず、いい感じ。同じ平日でも今日（木曜）と金曜では混雑具合がかなり違うと感じております。
以降、2組の方々に抜かされるも、テント泊装備の割にはいいペースで高度を稼ぐ。
苺平への登りで雪道になる。「この季節でも割とあるな」と思いながら進むと、道幅ほぼアイスバーンで、端を恐る恐る進まなければならない所が結構出てくる。今思うと、さっさと軽アイゼン履いておけばよかった・・・。
9:40、南御室小屋に到着。懐かしい趣のある建物です。この間の北アルプスでは小屋と言っても立派なロッジ風のものが多かったですが、個人的には南御室小屋のほうが好きですね。（見る分には・・・）
時間も押し気味なので、さっさとテントを設営して、身軽になって鳳凰三山を目指す。砂払岳への登りは結構急で、いやらしく雪が凍っているところがありましたが、身軽になったことも合わせ、アイゼンは付けなくても何とかOKでした。
砂払岳付近で森林限界を超え、仙丈ケ岳が今回初お目見え。甲斐駒はあるのですが、ここは登ったことがありません。白峰三山にしても、間ノ岳と農鳥はあるのですが、北岳はまだです。今回の鳳凰三山にしても、世間でいうセットとなっている山域で片手落ちのケースが多いです。いずれも高校時代の話ですが、35年ぶりにパズルのピースを埋めたいと考えております。
やや下り薬師小屋着。結構立派なロッジ風の建物ですね。テント禁止のたて看板がありますが、ここで張れれば日の出や夕暮れも満喫出来ていいのにと思いました。
さて、小屋からの雪渓ですが、ここで明確なトレースが見当たりません。「？？？」と思いつつも薬師岳が見えるので、それを目印に適当に登ると雪渓が切れたところで道に復帰。なんかルート間違っていたのかなあ？
薬師岳あたりから、ガスが濃くなってきました。せっかく稜線まで登ってきたのにこれかよ！と嘆くも致し方無し。
12:20に観音岳到着。これで、35年かけて鳳凰三山完登。予定では、12時前に到着して地蔵のオベリスクと再会するつもりでしたが、ちょっと遅れました。
どの山行でも大体同じですが、16：30頃までにテント場に到着しない恐れがある場合は、引き返すというインナールールを敷いており、今回はこれに抵触。ここでゆっくりガスが切れるのを待って引き返し、テント場で昼間からビール飲むこととしました。
山頂の岩場で粘っていると、甲斐駒と八ヶ岳が少し顔を見せてくれましたが、間ノ岳と農鳥は全く見えずでした。
13:00に観音岳を後にし、砂払岳からの下りで、4本爪の軽アイゼンを装着。これで氷状の雪もOKです。踏み場所を考えながら歩を進めるより、さっさとつけてしまったほうが正解ですね。今回は4本爪で十分です。
14:40テント場に戻ってきました。昼間の暑いうちに戻ってきて、山の中でビールを飲む、このためにテントを担いでいます。小屋泊でも勿論できますが、当方、高校、大学時代を含め小屋に泊まったことがないのです。話を聞くと1つの布団の2人が寝るとか、ちょっと引いてしまいます。喧騒を離れて山に来ているのに、当方にはちょっと無理ですね・・・。
ということで、残雪に担いできたビール（500 ml）を突っ込んで30分我慢し、キンキンに冷えたビールで乾杯！これだけでは物足りず、小屋で350 mlを購入。600円也。夕食にサッポロ一番みそラーメンの旨辛バージョンを頂く。この「旨辛バージョン」、最近出たのでしょうか？今まで知りませんでしたが、美味しかったです。
夕暮れの中、汲んできた南アルプスの天然水とアーリータイムズでやりながら、19時に就寝。
【2日目】
4:15起床。寝過ごしました。今年、これまでは真冬用のモンベル#0を使ってましたが結構暑かったので、今回は25年前に買った＃5とシュラフカバーの組み合わせで、ダウン上下を着込んでみましたが、快適でした。気温も5度までしか下がらなかったせいもあるのですが、熟睡してしまいました。
コーヒー飲んで、朝食を作り、奥さんへのお土産に南アルプスの天然水（リアル・バージョン）をプラティパスにフル満、ペットボトルにも詰めて撤収準備。プラティパスは2リットル用ですが、これ満タンにしたら2.5リットル近く入るんじゃないのか？これにペットを合わせると3リットルを担ぎ下ろします。
天気は曇りなので、テントが結露せず、撤収が捗り、5:50出発。小屋からの登りはいきなり凍っていますので、軽アイゼンを装着。
その後、順調に下り、8:30に夜叉神峠着。相変わらず曇天ですが、ガスが掛かっておらず、白峰三山はくっきり見ることが出来ます。これで見納めとしばし眺めつつ、「梅雨が明けたら北岳行こう！」と決意しました。本当の目的は北岳肩ノ小屋のテント場で昼間からビールを飲むことなのですが・・・。
霧の中夜叉神峠からの道を下り、9:10登山口に戻ってきました。ここで、これから登られる方と残雪状況のお話をして、9:15に車の前でいつもの写真撮影。今回も無事に戻ってこれました。
登山靴だけ履き替えて、車を走らせ、南アルプス温泉ロッジで温泉に入ろうしましたが、「準備中」の看板。仕方なく街中に戻り「やまなみの湯」で汗を流し、中央道で帰路につきました。大体予想はしていましたが、首都高4号線の初台での事故渋滞にハマりました。なぜここはいつも事故を起こす車がいるのか？疑問です。
【エピローグ】
苦労して担ぎ下ろした南アルプス天然水（リアル・バージョン）で淹れたコーヒー（もちろん豆は挽きます）を飲みながら、本稿を打ち込んでおります。筋肉痛ですが、梅雨明けの北岳テント泊登山のために、これからラン10�匚圓辰討�ます。
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