2013.08_北アルプス (唐松岳)・五竜岳・鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳


- GPS
- 104:00
- 距離
- 24.7km
- 登り
- 3,228m
- 下り
- 2,674m
コースタイム
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 10:05
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 6:50
●縦走登山開始
・8/1(木) 雨
八方駅(標高770m)7:10⇒(ゴンドラ+リフト)⇒7:40 リフトGrat Quad 出口
(八方池山荘 標高1830m)
7:55→(八方尾根)→11:00 唐松岳頂上山荘→天候不順のため、唐松岳登頂を断念し、そのまま五竜山荘に向かう→13:45 遠見尾根分岐→13:55 五竜山荘(泊)
・8/2(金) 雨&曇り(ガス)
4:05起床 五竜山荘 4:50→6:00五竜岳6:10→(クサリ)→ 9:50 キレット小屋10:00→八峰キレット(クサリ・ハシゴの連続)→鹿島槍北峰→12:45鹿島槍ヶ岳(南峰)13:08→14:55 冷池山荘(泊)
・8/3(土) 晴れ
4:50 日の出 冷池山荘 6:25→爺ヶ岳中峰→爺ヶ岳南峰→ 9:40種池山荘10:00→(柏原新道)→13:15扇沢
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
H邸15:30⇒高知IC⇒(瀬戸大橋)⇒22:05尾張一宮⇒小牧JCT⇒(中央道)⇒8/1(木) 0:05辰野⇒岡谷JCT⇒(長野道)⇒安曇野IC(旧 豊科IC)⇒2:20白馬八方駅(ゴンドラ乗り場)駐車場 8/3(土)移動(長野県⇒高知県) 扇沢⇒大町温泉郷 楽師の湯(長野県)15:30⇒16:40安曇野IC⇒(長野道)⇒岡谷JCT⇒(中央道)⇒小牧JCT⇒(名神)⇒(中国道)⇒(山陽道)⇒(瀬戸大橋)⇒8/4(日)1:00 高知IC 男4人の交代運転(男4+女1)車1台 ○車両回送サービス利用 8/1 八方ゴンドラP 8/3 扇沢P |
写真
Fさんのアドバイスが非常に役に立った。「八方駅内のトイレ近くに仮眠できるスペースがある」という内容。
おかげで、雨の中、駐車場にテントを張ることもなく、本当に助かった。
この天気(雨)だと、結露で最後まで撮影はできないだろうと思う。岩稜やクサリで危険もともないそうだが、せっかく持ってきたので、できるかぎり撮影してみる。
https://youtu.be/F6mZ4Pp8EhE
(H)あっ、姿が・・・ 。 (K)手が振りゆうのが見える。(H)見える見える、すご〜い。 (T)お〜、すご〜い。すごいぞ、感激や! (H)感激や! (私)映画の中に居るみたいや、ほら。 (H)あの位置に、ねっ、すご〜い。 (T)まだ、見える。まだ、見える。 (皆の笑い声) (T&H)すごいね!
・映像あり
https://youtu.be/F6mZ4Pp8EhE
感想
8/1(木)午前2時20分、白馬八方駅(ゴンドラ乗り場)に到着。
天気は雨、これから仮眠用のテントを張るというのは少々うんざりだ。しかし、ここはFさんのアドバイスが非常に役に立った。「八方駅内のトイレ近くに仮眠できるスペースがある」という内容。
おかげで、雨の中、駐車場にテントを張ることもなく、本当に助かった。
・八方駅内の駐車場はカラーコーンで進入禁止になっており、車を入れることはできない。なので、すぐそばの有料駐車場に車を停めた。山仲間Fさんのアドバイスを聞いていなければ、深夜の2時過ぎに、真っ暗な八方駅にそもそも入ろうとは思わないし、入れるとも思っていない。アドバイスはありがたく、八方駅は鍵がかかっておらず、トイレや休憩室は利用できる状態にあった。
有料駐車場には私達以外にも数台の車が停まっていたが、八方駅の休憩室を利用したのは私達だけでした。コンビニで買ったビールで乾杯し、3時間の仮眠をとる。
●山初日。気分よく目覚めると外は晴れだった。というようなことはありません、やっぱり雨。
・ゴンドラとリフトを使って、八方池山山荘(1,830m)まで、標高差1,060mを40分弱で登る。
・雨がけっこう強い。歩き始めてどのくらい経っただろうか。登山靴の中はびしょ濡れだ。尾根に出れば風が強く、歩いているうちはいいが休憩時は肌が冷えてくる。判断ミスが悔やまれる。というのは、Kさんにカッパの下は何枚着ますか、と聞いてKさんと同じように最初は2枚着ていた。が、やっぱり暑いと1枚脱ぎ、長袖Tシャツの上にカッパを着たのだ。
雨風が強くなれば、その寒さが直接体に伝わってくる。これが長引き体力がなくなっていけば低体温症につながると、自分の身をもって理解できた。ミドルウエアやマイクロフリースを持ってきているにも関わらず、雨の中では着替える場所とタイミングがない。
メンバーで、カッパの下に1枚しか着てないのは私だけのようだ。やっぱり無知はダメだ。
・天気が悪く唐松岳登頂を断念し、五竜山荘に向かうことになった。ガスで眺望は開けず、当然、五竜岳も望めない。五竜岳に向かうコースは岩稜が続く。岩稜帯でクサリが連続する牛首は要注意だ。クサリが雨で濡れているので、慎重な上にも慎重な行動が必要だ。滑落の恐れがある。
午後2時、五竜山荘に到着した。ふだん夏山だと水を2リットル以上持ち、それを飲み干す私が500mlペットボトルの半分も水を飲んでない。雨が強くて寒い、登山初日だった。
・五竜山荘に着いても、私の試練は続く。登山靴はもちろん、ズボンもシャツも、何もかもびしょ濡れだ。上着やパンツは替えを持っているが、ズボンは持ってきてない。これには参った。五竜山荘の乾燥室はストーブ式で助かった。ストーブで乾燥させるのは服だけじゃない。登山靴とズボンもだ。ただズボンは置きっぱなしにできないので、ズボンを履いたまま生身も乾燥させる。痛い思いをしないと次に活かせないようだ。でも、今が痛すぎる。
●登山二日目。4時5分起床、4時50分五竜山荘出発。天気は小雨、昨日よりはましだが、周りはガス状態だ。今日は、五竜山荘から五竜岳、八峰キレットを通り、鹿島槍ヶ岳を目指す。五竜岳と鹿島槍ヶ岳を結ぶ稜線は、北アルプス屈指の険しい岩稜帯の縦走路だ。核心部分は八峰キレットで、難所にはハシゴやクサリがある。今日も雨で濡れているので細心の注意が必要だ。
・五竜岳
五竜岳だが、ガスで眺望は全くない。
昨日の登りでザックにくくりつけたストックが木に当たり気になった。そこで今日はストックを逆に付けた。ザックから下に石突き部分が30cmぐらい出るように。Kさんが、「それだと飛ぶよ」と指摘してくれた。「えっ!飛ぶってどういうこと?」 岩稜帯やクサリ場での上り下りでは三点支持が重要だ。その下りのとき、ストックが岩場に当たってバランスを崩し下に飛ぶっていうことだ。つまり滑落を意味する。Kさんの指摘を受け、ザックより下にストックが出ないように、見た目はザックより上に石突き部分がでている形に戻した。
ハシゴやクサリ場を通り過ぎて思うのは、知らないということは危険だ。身をもって理解できた。そのまま行ってたらと思うとゾッとする。
五竜岳山頂で360度見渡すが真っ白だ。八峰キレット、鹿島槍ヶ岳からも視界は開けず、進行方向の岩稜を見るだけだ。泊まり予定の冷池山荘近くになって、やっと晴れ間が見えるようになった。
・鹿島槍ヶ岳
●登山三日目。
最終日にして、やっと朝から晴れる。4時50分、冷池山荘の前には、雲海から上がってくる日の出を、今か今かとは待ち構えている。「来た来た。上がってきた。出てきた、出てきた、ほら上がってきたやん。」と聞こえてくる。H君が隣で「三日目で初めて太陽見ました。楽しみです」と話す。初日、二日と冷え込んだ私達の心も体も照らし、温めてくれる。人の心をつかんで離さない力が日の出にはきっとある。
冷池山荘から爺ヶ岳に向かう。見渡す眺めは絵葉書のように色鮮やかだ。でも静止画(平面)じゃない。雲が動いている。頬にあたる風も心地よい。五感を総動員して自分がいる。満たされている。
昨日縦走してきた鹿島槍ヶ岳をバックに撮影した。鹿島槍ヶ岳は後立山連峰の盟主で、双耳峰は登山者の心を魅了してやまない、と言われている。
◎三日目はきっと私達へのご褒美だ。ブロッケン現象に遭遇した。虹色の輪の中に、手を振っている自分たちの影がある。
(H)お〜っ!すごい。見える、見える。振りゆうのが見える、見える。 (K)ちゃんとポールまで見えゆうやないか。
(H)あっ、姿が・・・ 。 (K)手が振りゆうのが見える。(H)見える見える、すご〜い。 (T)お〜、すご〜い。すごいぞ、感激や! (H)感激や! (私)映画の中に居るみたいや、ほら。 (H)あの位置に、ねっ、すご〜い。 (T)まだ、見える。まだ、見える。 (皆の笑い声) (T&H)すごいね!
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