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Yamareco

記録ID: 190197
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
奥秩父

甲武信ヶ岳〜北奥千丈岳〜金峰山[縦走]

2012年05月11日(金) 〜 2012年05月13日(日)
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
45:34
距離
28.4km
登り
2,828m
下り
2,413m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

5/11(金)
11:30 西沢渓谷入口バス停
11:50 西沢山荘
16:00 木賊山
16:20 甲武信小屋

5/12(土)
5:00 甲武信小屋
5:20 甲武信ヶ岳
6:20 水師
7:40 富士見
9:15 東梓
10:00 国師ノタル
12:50 国師ヶ岳
13:10 北奥千丈岳
14:20 大弛峠
15:00 朝日峠
15:40 朝日岳
16:50 金峰山
17:20 金峰山小屋

5/13(日)
6:00 金峰山小屋
6:45 砂払の頭
7:50 大日小屋
8:20 富士見平小屋
9:00 みずがき山荘バス停
天候 5/11(金):晴れ
5/12(土):晴れ/曇り、短時間だけ小雪
5/13(日):晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き
電車:JR中央本線・山梨市駅
バス:西沢渓谷線・西沢渓谷入口

帰り
バス:山梨峡北交通・みずがき山荘
電車:JR中央本線・韮崎駅
コース状況/
危険箇所等
甲武信小屋の方の情報に依れば、5/10に雪が降ったそうです。
そのためもあり、水師から富士見の間でトレースの消えている箇所が頻繁にありました。
(※私もルートを見失って何度か戻ってしまいました。)

戸渡尾根の登山道では、2040m以上から日陰でアイスバーンが出現、2400m以上からは本格的な積雪でした。
甲武信ヶ岳から金峰山に掛けては、日当たり良好な場所など少数を除き、全て積雪がありました。

積雪量は、狭い範囲ですら大きく違ってくるので一概に示すのは難しいですが
概ね30〜40cm程度、吹きだまりにおいては80cm超える箇所すらありました。

国師ヶ岳の山頂に、「森林軌道跡の歩道が崩壊して危険なため通行を禁止します」という立て札がありました。
(※天狗尾根の事ですね。)

砂払の頭から下ると、いきなりアイスバーンになっており、ここから300m近くはアイゼンなしの下山は危険と思われます。
逆に登りは、足場さえ慎重に確保していればアイゼンなしでも大丈夫そうです。

その日の気温や天候も影響したかもしれませんが、今回のコースでは場所によって雪質がかなり異なり、前進にかなり影響しました。
・戸渡尾根2400mから国師ノタルまで
 →積雪の下層が固く締まっている反面、上層が柔らかく、登山靴が想像以上にグリップできました。
  このため、積雪が深い割には踏み抜きする事もなく、アイゼンも使わず軽快に進めました。
・国師ノタルから大弛小屋まで
 →積雪が柔らかく、あちこちでグズグズしていました。
  登山靴のグリップだけでは傾斜移動するのは厳しい状況。アイゼンは必須だと思われます。
  足場へ注意していた事もあり、まだ踏み抜く事はありませんでした。
・大弛小屋から金峰山まで
 →雪質が脆く、何度も踏み抜きました。
  アイゼンやスパッツを使わないと満足な移動は難しいと思われます。
徳ちゃん新道より、登ってきた登山道を望む。
2012年05月13日 22:01撮影 by  CX5, RICOH
5/13 22:01
徳ちゃん新道より、登ってきた登山道を望む。
徳ちゃん新道・近丸新道の合流地点(少し上)からの景色。
この辺りが多少眺望が良くなっていました。
2012年05月13日 22:03撮影 by  CX5, RICOH
5/13 22:03
徳ちゃん新道・近丸新道の合流地点(少し上)からの景色。
この辺りが多少眺望が良くなっていました。
西沢渓谷と広瀬湖を見下ろした光景。
2012年05月13日 22:06撮影 by  CX5, RICOH
1
5/13 22:06
西沢渓谷と広瀬湖を見下ろした光景。
こちらも西沢渓谷方向ですが、崖が切り立っていて眺望が良いというか怖いというか…。
2012年05月13日 22:09撮影 by  CX5, RICOH
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5/13 22:09
こちらも西沢渓谷方向ですが、崖が切り立っていて眺望が良いというか怖いというか…。
明日山頂に立つ予定の甲武信ヶ岳です。
今日はもう遅いのでまた…。
2012年05月13日 22:42撮影 by  CX5, RICOH
5/13 22:42
明日山頂に立つ予定の甲武信ヶ岳です。
今日はもう遅いのでまた…。
背後を振り返ると、結構急な坂だったのが判ります。
ちなみに、上方の雪の下は見た目よりもかなりぬかるんでいます。
2012年05月13日 22:12撮影 by  CX5, RICOH
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5/13 22:12
背後を振り返ると、結構急な坂だったのが判ります。
ちなみに、上方の雪の下は見た目よりもかなりぬかるんでいます。
一夜明けて、甲武信ヶ岳山頂へ到着!
遠方に南アルプスが見えます。
2012年05月13日 22:24撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
5/13 22:24
一夜明けて、甲武信ヶ岳山頂へ到着!
遠方に南アルプスが見えます。
富士見と両門の頭の中間地点あたり。
樹木の雪がなんとも綺麗でした。
2012年05月13日 22:15撮影 by  CX5, RICOH
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5/13 22:15
富士見と両門の頭の中間地点あたり。
樹木の雪がなんとも綺麗でした。
両門の頭から、進んできた尾根を望む。
ここはかなり深い崖になっていて、なかなかのスリルです。
2012年05月13日 22:16撮影 by  CX5, RICOH
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5/13 22:16
両門の頭から、進んできた尾根を望む。
ここはかなり深い崖になっていて、なかなかのスリルです。
北奥千丈岳から国師ヶ岳を望む。
ずっと霧が立ちこめていたのですが、ここでやっと晴れてきました。
2012年05月13日 22:26撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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5/13 22:26
北奥千丈岳から国師ヶ岳を望む。
ずっと霧が立ちこめていたのですが、ここでやっと晴れてきました。
北奥千丈岳山頂ですが、推定風速10〜12[m/s]で、体感温度は猛烈に低いです。
標識や樹木に付着した雪に注目。
2012年05月13日 22:28撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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5/13 22:28
北奥千丈岳山頂ですが、推定風速10〜12[m/s]で、体感温度は猛烈に低いです。
標識や樹木に付着した雪に注目。
北奥千丈岳山頂より、金峰山を望む。
その背後には八ヶ岳。
2012年05月13日 22:31撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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5/13 22:31
北奥千丈岳山頂より、金峰山を望む。
その背後には八ヶ岳。
朝日岳から見た金峰山。
五丈岩と森林限界、それから北側の積雪が特徴的ですね。
2012年05月13日 22:40撮影 by  CX5, RICOH
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5/13 22:40
朝日岳から見た金峰山。
五丈岩と森林限界、それから北側の積雪が特徴的ですね。
金峰山の山頂へ到着。
見渡す限りの雪でした。
2012年05月13日 22:19撮影 by  CX5, RICOH
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5/13 22:19
金峰山の山頂へ到着。
見渡す限りの雪でした。
さりげなく富士山をバックに、金峰山の五丈岩。
ここで死にたくないので、パッと見で上へ登るのは諦めました。(笑)
2012年05月13日 22:32撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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5/13 22:32
さりげなく富士山をバックに、金峰山の五丈岩。
ここで死にたくないので、パッと見で上へ登るのは諦めました。(笑)
手前が大日岩と瑞牆山。その奥が八ヶ岳です。
瑞牆山はあまり興味わかず登りませんでしたが、外観は非常に個性的で面白いですね。
2012年05月13日 22:21撮影 by  CX5, RICOH
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5/13 22:21
手前が大日岩と瑞牆山。その奥が八ヶ岳です。
瑞牆山はあまり興味わかず登りませんでしたが、外観は非常に個性的で面白いですね。
砂払の頭の少し上から見た富士山。
やや靄が掛かっていますが、手前の町並みは山梨市です。
2012年05月13日 22:35撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
7
5/13 22:35
砂払の頭の少し上から見た富士山。
やや靄が掛かっていますが、手前の町並みは山梨市です。
尾根の巨大岩下にある里宮神社。
ルートから少しはずれているせいか、登山の方はあまりこちらには来ないようでした。
2012年05月13日 22:37撮影 by  CX5, RICOH
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5/13 22:37
尾根の巨大岩下にある里宮神社。
ルートから少しはずれているせいか、登山の方はあまりこちらには来ないようでした。
撮影機器:

感想

■妄想日程:
実は、西沢渓谷入口バス停スタート〜みずがき山荘バス停ゴールまで、
2日間の日程を目論んでいましたが、プランニング段階で諦めました。
自宅から時間が掛かる、みずがき山荘の最終バスが早い…ということもありますが、
トレイルランニングじゃあるまいし、そもそもが無茶も良いとこです。
そんな経緯がありましたので、初日は悠々と昼近くに西沢渓谷入口へ到着。

■甲武信ヶ岳から金峰山への道:
無積雪期であれば、8hというCTが一般的のようですが、今の時期は明らかに無理。
予め調査していたコース状態と、今迄の登山経験から、
休憩と北奥千丈岳への寄り道を含めて10.5hは必要と想定しました…が、
大弛小屋を過ぎた辺りから思ったより足を取られてしまい、11.5h掛かりました。
国師ヶ岳の辺りでは、余裕と見込んでのんびり歩いており、それも時間食った一因かも。
やむを得ず、途中から少々ペース上げて歩きました。
私は小屋泊で比較的荷物が軽く、そのために踏み抜きによるロスは結構緩和されましたが、
テント泊で荷物の重い方は、かなり覚悟をされた方が良いかと思います。

■高山病かも…:
小さい頃から頭痛持ちのため、高山病なのかどうかは一概に断定できませんが、
今回、初日の甲武信小屋の少し下あたりから、頭痛がして来て、
3日目に2000m以下へ下りるまで、それが延々と続きました。
元々頭痛持ちという事もあるので、登山中も処方頭痛薬を携帯してはいるのですが、
それでもザックに準備しているのは3回分(1回あたり効き目4〜6時間ほど)のみ。
これが切れたら実に心細いので、極力、服用間隔を長くして持たせました。
服用をケチったこともあってか、効き目が普段より薄く、頭の重たい感じはずっと取れませんでした。
 水分や炭水化物は出来うる限り取ったし…
 初日も休み休み登って、出来るだけ高所へ順応させたつもりだし…
 睡眠は出来る限り長く取ったし…
 移動中も、意識して深呼吸していたし…
悔しいですが、しょうがないですね。
次回から、ある程度の標高を登山する際は、余裕持って頭痛薬を多めに持参することにします。
高山病の疑いが濃厚ではありますが、頭痛以外は特に自覚症状ないのが余計に悔しいですけどね。

■山小屋:
金峰山小屋では、他のお客さんも10名近くいらっしゃいましたが、
甲武信小屋では、私一人だけでした(テント場はお一人いらっしゃいましたが)。
何から何まで独占状態。
あの大広間で真っ暗闇の中、ずっと一人でしたよ。ワハハ。
私は結構怖がりなので、こりゃきついかな?と思いましたが、実際に横になったら
(頭痛のせいもありますが)すぐ眠くなって、どうでもよくなりました。
人間、順応するものですな。(笑)

■アイゼン:
砂払の頭から下る際、少しの間アイゼンを使っていたのですが、
次第にアイスバーンも減ってきたので外しました。
念のため、足下に注意を払いつつ、登山道を下っていた所、
学生さん(たぶん)のパーティーとすれ違い、「おはようございま〜す」と挨拶。
その時、よそ見を(言い訳)してしまい、横転まではいきませんでしたが、
バランスを崩して左足だけズルッといきました。
「大丈夫ですか!?」と心配されましたが、何とまあ恥ずかしい…。
「うんうん、ここからアイゼンは必要だよねー」と、情けない強がりをしてしまいました。
私の醜態見れば、付ける気になっただろ!ちくしょうめ!(笑)

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