記録ID: 191673
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無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
奥穂高(天狗沢コース〜ジャンダルム)日帰り登山 <周回コース>
2011年09月18日(日) [日帰り]
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 08:48
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,878m
- 下り
- 1,875m
コースタイム
標準時間が約15時間のところ約9時間くらい
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今週は、槍穂高連峰を縦走するために休暇をとっています。 しかし雨天に台風と荒天の予報から諦めムードでしたが、 9/18(日)だけ回復する見込みとなった。 19日は昼から崩れるため、実質18日のみの岩場歩きが 許されるコースとなると、西穂〜奥穂〜槍ヶ岳の大縦走は 断念するしかありせん。反対の方向は数年前に踏破しました。 17日は岐阜側が大雨のため西穂山荘へも行けません。 大縦走以外となると・・・百名山完登後に行ってみたいと 思っていた剱岳早月尾根は先週行ったので、槍ヶ岳か奥穂高岳 の日帰り登山が候補に上がります。縦走を考えていましたので やはり少し縦走路を含む奥穂高岳に決めました! 【奥穂高岳の天狗沢日帰りコース】 この奥穂高岳日帰りコースは、一昨年前に涸沢の紅葉にテント泊 に来たときに、奥穂〜ジャンダルム、〜北穂と周遊したときに、 ジャンダルムを10時頃に西穂方向から来た方に出会い、天狗沢 を通って朝に上高地から登ってきたことを知った。 このあと、奥穂〜紀美子平〜岳沢〜上高地へ帰るとのことでした。 こんなルートもあるんだと、今度来てみたいと思っていました。 (この記事↓) http://mieyama.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-e74f.html 【本コースの計画】 上高地→岳沢ヒユッテ→天狗沢→天狗のコル(稜線)→コブ尾根の頭→ ジャンダルム→ロバの耳→馬の背→奥穂高岳→吊尾根→紀美子平→ 岳沢ヒユッテ→上高地、標準時間:14:30(旺文社)〜15:20(山と渓谷社) 上高地は好きだが、バスが混むのは嫌いだ! 一刻も早く上高地に着く必要があるので、岐阜側から来ると通常 アカンダナ駐車場に停めるが、少しでも早く(-50分)着く長野側の沢渡 (さわんど)に停めてバスに乗ることにした。5:40が始発です。 途中の天狗沢の登りでバテた場合は、穂高山荘に泊まることとする。 【駐車場から出発】 17日の夜から出発してSAで休憩しながら、沢渡へは朝4時頃に 到着し少し仮眠した。(料金後払い1日500円) 5時すぎに準備してバス乗り場へ。 乗合タクシーが乗客を募っていたので8名で上高地へ行けました。 6時前に上高地へ到着。トイレを済ませ、6時さぁ〜出発だぁ!! 【岳沢登山口から岳沢ヒュッテへ】 全く警戒していなかったことだが、岳沢登山口の入り口がわからず、 少し時間ロスをしてしまった。始発バスで来たのと同じ時刻になって しまいました。(6:20頃に入山カウンター前) 崩壊で休業していた山小屋を再開した岳沢ヒュッテへ向かいます。 山小屋の再開でこのコースも賑わいを見せていて、嬉しい限りです! ヒュッテに着くまで、同じく上高地を出発された単独女性の方とお話 をしましたが、先週も天狗沢から奥穂へ登り穂高山荘に泊ったらしく、 今日は天狗のコルから西穂岳方面へ縦走するらしい。(凄いわ〜!!) 【岳沢ヒュッテから天狗のコルへ】 岳沢ヒュッテへは順調に着き、緩んだ靴の紐を締めた後、天狗沢に入った。 初めはお花畑などをトラバースして進み、天狗沢の岩がゴロゴロしている コースにでた。天狗の頭右側の天狗のコルを目指して登ります。 見通しはよく近くに見えるのだが、これがなかなか遠〜い!! 山と高原地図(旺文社)を見ると、紀美子平への重太郎新道と同じく 標準時間が3時間もかかる。浮いた大きなゴロゴロ岩を確かめるように マーキングに沿って登ります。先を登っていた方も途中でバテてました。 三重の山男は剱岳で鍛えていたので頑張れました。(笑) 天狗のコルへ最後の登りきる斜面が、踏ん張っているだけでやっとの ガレ場でしたが、何とか切り抜け避難小屋跡の天狗のコルに辿り着いた。 一度しか通ったことがないが、この天狗沢へのエスケープルートは覚えていた。 エスケープルートにしては、エスケープにならない降り口だと思っていた。 【天狗のコルから畳岩尾根の頭・コブ尾根の頭へ】 天狗のコルの西穂方面には、足場の悪い天狗の頭へ垂直の岩場が見える。 今日は奥穂方面なので、ここの稜線で一番長くて急な登りがコブ尾根の頭 まで続く。飛騨側の斜面を登っていきます。切り立った岩場や鎖場、岩屑 の道を進むと畳岩尾根の頭に着くが、普通は気づかずに通過してしまう。 今度は上高地側のガレ場の斜面を登っていくと、ジャンダルムの岩峰が 現れコブ尾根の頭へ着きます。マーキングがわかりにくいが、どこを通っ ても方向が合っていれば着きます。 【コブ尾根の頭からジャンダルムへ】 コブ尾根の頭から先は緊張感溢れる鎖場が連続する。ジャンダルムも 大きく見えてくると鞍部に到着する。ジャンダルムは登らない場合は、 右手に鎖がありジャンダルム基部を右に巻いてトラバースできる。 トラバース道は狭く横が出っ張っていたりするので鎖が頼りです。 奥穂から見える凛々しいジャンダルムの側面から直登するルートは、 岩登り経験者用のルートとなっています。 (数年前の田部井さんが登ったNHKの放送ではロープを張っていました) 通常の人は先程のコブ尾根の頭側の鞍部から、岐阜側へ回り込むように 取り付き、ジグザグと登っていきます。簡単で拍子抜けしますよ。(笑) 奥穂方面からの人はトラバース途中から上に鎖が着いていて合流する。 ジャンダルム山頂では何と言っても眺望よし! 槍ヶ岳の上のような! 別世界が広がります・・・これから進む稜線縦走路の馬の背やロバ耳、 奥穂高〜北穂高〜槍ヶ岳、奥穂の先には吊尾根〜前穂高、後ろには西穂〜 独標〜焼岳、笠ヶ岳・・・・・・北アルプスオールスターズなのです!! ジャンダルムに登ったあと、難関の核心部へ進んでいきます。 【ジャンダルムからロバの耳へ】 ジャンダルムは山に数えられていないが、標高は槍ヶ岳に続く高さです。 山頂ではゆっくりしていたかったが、15分程でさよならした。 先程のトラバース道へ合流して表側?へ回り込み、岩屑の道を下り鞍部 から鎖の一枚岩を越えて下へ降ります。 【ロバの耳から馬の背へ】 ロバの耳の下の岩壁は、高度感ある絶壁をトラバースして進み、逆層 スラブを左側へ斜めに降ると鞍部に着く。またドカーンと岩峰が現れて、 岩場を登り返していき、浮石が多いガレ場を通過すると稜線にでます。 ここでロバの耳は通過したことになり、後ろにはロバ耳と大きくて、 凛々しいジャンダルムが誇り立っている!! さらには、進路方向には最後の難関である馬の背が見えてくる。 【馬の背から奥穂高岳山頂へ】 稜線をしばらく進むと、ゴジラの背中のような、扇子を開いたような 縦に溝が切られた岩壁が現れる。核心部となる最大の難関、馬の背である。 よくナイフエッジと表現されています。両端が絶壁に切れ落ち、高度感が あって、初めて通過する人には経験したことのない恐怖と思います。 背中を通過して緩やかになると、あとは岩屑の道を進めば奥穂岳へ到着。 <参考> 馬の背は、奥穂高からきた場合の下りの方が高度感タップリで怖いです。 反対方向へ降りる際に、足元が見にくくて難しいです。 折角通過するので、是非ナイフエッジを味わってほしいのですが、実は 岐阜側に20mほどのトラバースコースがあります。 「馬の背」と書いてある取り付き点の左側に、巻き道があります。 鎖はありませんので下は絶壁ですから、トラバースも慎重に!! 【奥穂高岳山頂から紀美子平へ】 奥穂高岳は穂高連邦の最高峰3190m日本3位。北岳3192mに2m負けています。 詳しい話は知りませんが、負けまいと3mの祠が立ててあります。 この上に立てば、日本で2番目に高い頂? ちょうど12時に到着しましたので、記念写真を岳沢ヒュッテから来た人に 撮ってもらい、昼食の休憩で15分いました。 ガスもでてきてジャンダルムは見え隠れ・・・北穂や槍ヶ岳もガスの中。 さあ、吊尾根へ向かいます・・・・ 吊尾根では、岳沢ヒュッテから登ってきた沢山の人々にすれ違います。 結構バテテいますね・・・・きっと重太郎新道でバテたのだ! 前穂高基部の人々がゆっくり休憩している場所に到着する。紀美子平です。 【紀美子平から岳沢ヒュッテへ】 今日はバテて制限時間もあるので、前穂高岳へは登りませんでした。 往復30〜40分くらいはかかります。 岳沢への標識から下り始めます・・・・長〜い急坂です。 膝に負担がこないように、段差の少ないところを探しながら、脚のバネを 使って降ります。岳沢ヒュッテが見えてきてもなかなか着きません。 下山中のバテた人を抜きながら、ようやく岳沢ヒュッテに到着しました。 ヒュッテではノンビリした雰囲気が漂っています〜 いいなぁ〜 前穂高のキーホールダーを買って、出発しました。 【岳沢ヒュッテから上高地へ】 岳沢ヒュッテから上高地へも結構距離があります。脚もガタガタ状態に なっています。 若いお兄さんが、テンポのいいスピード下山していましたので、マイペース で離れずに付いていきます。どんどん抜いていきます。このお兄さんは どこから来たのだろうかなどと考えながら・・・付いていきます。 しかし疲れていたのだろうか? 途中でバテたのか涼しい風穴で一休み。 お先に〜・・・・上高地に3時頃に着きました。 標準時間が約15時間のところ約9時間くらいと順調でした。 流石に連休中です、人々でいっぱい。 混雑するバス乗り場で切符を買って、沢渡行きに並びます・・・長陀の列 約100mくらい。バスはピストンしていて待ち時間は30分くらいと 比較的早かった。帰りはいつもの平湯の森で温泉に入り帰宅しました。 |
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