北岳【嶺朋ルート】<マイナールートからひっそり登る北岳♪>


- GPS
- --:--
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,761m
- 下り
- 1,762m
コースタイム
- 山行
- 8:28
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 9:36
・ルートはGPS原因不明のフリーズによりログ採りできていない為、
全線手書きでの入力です。
・ポイントの通過時間については、写真で確認できたところのみ
手入力で記載しました。
天候 | 天候:晴れ☀ 風:終日無風〜微風の登山日和 上部稜線上の西風は涼しく既に秋山の雰囲気だった |
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過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
自宅出発(山行前日:9月18日、22:50) 高速:圏央道〜中央道/八王子JCT〜甲府昭和IC 下道:甲府昭和IC〜R20〜県道20号線(南アルプス街道) 〜市営芦安第二駐車場着(9月19日、1:10着) *コンビニ休憩10分程度含めて自宅から約2時間20分で移動 ■下道の距離と移動時間は以下の通り <中央道/甲府昭和ICから市営芦安第二駐車場まで> ・距離:約22km ・所要時間:渋滞無しの直行で約40分で移動 ■市営芦安駐車場について ・広河原へのアクセスの拠点となる市営芦安駐車場は、 バス&乗合いタクシーの発着所がある第二駐車場を中心に 第一から第八まであります。 今回は数年ぶりに発着所のある第二に停めることができました。 ・全駐車場とも駐車料金は無料。トイレと水道は確認できたところで 第二、第三、第八にあります。 ・発着所に近い順(第二、第三、第一)から埋まっていき、 第四〜第八は発着所より500mほど下った離れたエリアになります。 【近年の芦安駐車場の混雑状況について】 ・今回はトップシーズンを過ぎた平日ということもあり、久々に発着所 のある第二に停めることができました。しかしこれが土日になると、 深夜到着であっても発着所から最も遠い第八駐車場に回されることも しばしばあります。 以前は最盛期を過ぎれば土日であっても始発の1時間前に到着すれば 発着所のある第二もしくは、至近の第一から第三のどこかに停める ことができましたが、ここ近年のこのエリアの人気の高まりの為か、 現在では通常の土日でも第一から第三については早々に満車となる ようです。従ってバス・乗合いタクシー発着所の近傍(第一〜第三) に駐車したい方は前夜入りすることをお勧めします。 ■芦安駐車場から広河原(北岳登山口)へのアクセスについて ・芦安駐車場から広河原までの移動は、途中の夜叉神ゲートから先が 通年マイカー規制で通行止の為、路線バスまたは乗合いタクシーを 利用しての移動となります。 ・マイカー規制、芦安駐車場マップ、バス&乗合いタクシーの時刻及び 運賃、協力金などの各種情報はこちら↓ http://www.pref.yamanashi.jp/kankou-sgn/50915161945.html *上記サイト内に「2019年 路線バス・乗合タクシー時刻表」の 詳細がPDFファイルで添付されています。 ・今回は行き帰りともにバスを利用 *バス片道料金:1,230円(乗合タクシー片道料金:1,300円) (バス運賃内訳:1,030円+マイカー規制利用者協力金:200円) *バス片道所要時間:1時間弱(タクシーの場合は10〜15分ほど早い) ■コンビニについて ・甲府昭和IC周辺、R20号線及び県道20号線(南アルプス街道) 沿いに数軒あります。 *但し、南アルプス街道に入って暫く進んでしまうと無くなりますので 早めに見つけたコンビニに立寄ることをお勧めします。 (芦安温泉街入口のかなり手前からなくなりますのでご注意を) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【ルート状況等】 2019/09/19 現在 ■【嶺朋ルートについて】 *詳しい状況は写真の方にも記載してありますのでそちらもご覧下さい <全般> ・このルートは広河原から大樺沢右岸の嶺朋尾根を辿り、標高2800mの 池山吊尾根上にあるボーコン沢の頭へ突き上げるルートで、 一般的な山地図には記載されていないマイナールートです。 ・全体的な印象としては、最初の取り付き部(入口)以外は、 全般的にマーカーは明瞭で、踏み跡も一部薄い箇所はあるものの、 ほぼ途切れることなくついています。 そのお陰で私程度の登山経験でも迷うことはありませんでしたが、 そうは言ってもやはり利用者の少ないマイナールートなので、 それなりの山経験(山慣れ)を必要とするルートであると思います。 また、このルートには山小屋や水場は一切ありません。 ・嶺朋ルートの取り付きからボーコン沢の頭を経て一般登山道との 合流点である八本歯のコルまで今回のペースで約5時間。 その間に出会った人の数は”0人”です。私の知る限りこの日に 嶺朋ルートを訪れた人は誰一人としていませんでした。 従って、誰かと出会う可能性がほぼないことも、 ここを歩く上で注意すべき点であると思います。 ・また、嶺朋ルートの取り付きから八本歯のコルまでの5時間と その先にある北岳山荘までの移動時間も含めて推定で約6時間、 この間に山小屋も水場も一切ないということも難易度という意味で 計画を立てる際に考慮すべき点だと思います。 <藪について> ・一般実線ルートではない為、踏み跡への鬱陶しい藪被りや倒木は 頻繁に出てきます。しかし藪については踏み跡無しのルーファイも 必要とする”真の藪漕ぎ”ではありません。基本的に踏み跡があり、 その踏み跡に鬱陶しい藪が覆っている(被っている)いわゆる ”藪被りルート”です。 (藪慣れ(藪強者)の方からすれば「この程度は藪漕ぎではない」と 言われるであろうレベルの藪) *しかし、藪慣れしていない一般ハイカー(私も含めて)からすると、 一部の区間ですがかなり強烈に感じた藪区間があったのも事実です。 <マーカーについて> ・マーカーは樹木などに多数ついており、ルーファイ要素は ほぼ必要ない印象。但し、約5年前にここを訪れた時よりも 明らかに薄くなっており、古い樹皮についていたマーカー類は 剥がれ落ちて数がだいぶ減っていた印象でした。 (それでも地図に記載されていないマイナールートとは思えないほどの 数がついている) <要注意箇所> ・標高2670m付近の樹林が開けた草地で一時的に踏み跡が途切れ、 さらに草地で樹木についていたマーカー類が見当たらなくなる 箇所があります(写真31)。ここは写真左上付近の赤矢印の辺りに 踏み跡の続きがありますので迷わないよう注意が必要です。 <最後に> ・踏み跡ありでマーカーがついているとはいっても、 このルートは一般実線ルートではなく、一般的な山地図に記載のない 利用者も少ないマイナールートです。同じ距離・同じ高低差でも 一般登山道とは体力の消耗度合いがかなり違います。 その辺の事も十分考慮し、余裕のある計画と装備で じっくり臨む方が良いと思います。 ■一般登山道について (八本歯のコル〜山頂ピストン〜大樺沢左俣ルート〜広河原) ・特筆すべき問題はない印象。 ・大樺沢左俣の雪渓も今年は残っていましたが、登山道には影響 ありませんのでアイゼンも不要です。 *但し、これから気温の下がる時期は、大樺沢上部の沢水が凍って 登山道を覆っている場合がありますのでご注意を。 ・大樺沢下部の仮設橋も架かっており問題なく通行できました。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉はこちらを利用しました↓ ■源泉100%かけ流しの湯 ”湯めみの丘” http://kanto.pokanavi.jp/content.php?eid=00054 ・循環なし、加水なし、塩素消毒なしの正真正銘の源泉かけ流し。 ・源泉温度が高いため、どの湯船も加温なしの熱交換システムで 加水せずに温度を下げて源泉を使用しているとのこと。 *個人的には、ぬるめの露天風呂とそこから見える夜景が好印象。 *内風呂には中温と高温、気泡の浴槽もあり。 *洗い場も広くシャワーの出も良かった。 *但し、立地的に甲府昭和ICのやや西にあり、東京方面に帰る場合は 少し逆方向になるのが難点。 |
写真
近年の凄まじい駐車場争奪戦を警戒して早着としたものの、
既に最盛期を過ぎた平日のためかご覧の通りガラガラで拍子抜け
結果、数年ぶりとなる第二に停めることができひと安心
これから4時半ごろまで仮眠です…zzz
この日の配車はこの1台のみで、既にこれも満席だった💦
結果的にせっかく第二に駐車できたのにバスは立乗りに…(^^;
(要するに駐車場が空いていても、その分バスとタクシーの配車が減る
やはり早めに準備して並ばないとダメということですネ)
お天気も良さげだし、6月以来となる大好きな北岳をマイナールートで楽しもう♪
(ま、6月も毎年恒例のマイナールートだったけどネ(*^^)v)
今回の”嶺朋ルート”の入口は、この吊橋を渡って突き当りを左へ行く
嶺朋ルート以外の北岳一般登山道(実線ルート)は全て右へ行く
この東屋を通過して次(2つ目)の東屋に到達する少し手前付近の
右側斜面を注視すると樹木に赤マーカーがついている
そこが嶺朋ルートの取り付きになります
(見つけるにはある程度の山慣れが必要。道標等は一切無し)
しかし、これでも赤マーカーと足元の踏み跡はついているので、
ルーファイの必要はほぼ無い。要するに踏み跡無しの”真の藪漕ぎ”ではないレベル
一応、一般的な山地図には記載されていないマイナールート
鬱陶しい藪被りゾーンやこのような倒木は、この後も普通に出てくる
以前(2014年7月)に歩いた時は、このまま正面の藪に突入したような気がしたが
実際には画面右手に巻くように踏み跡とマーカーがついていた
こんなに素敵な極上の森歩き区間も(ふぅ…ホッとして癒される〜)
取り付きからここまで約3時間半、まだ誰一人として会っていない本当に静かなルート
ここは今までついていた画面右下の踏み跡が一時的に途切れ、
さらに草地で樹木についていたマーカー類が見当たらなくなる
少し迷ったが、画面左上付近の赤矢印の辺りに踏み跡の続きがあった
距離にしてたかだか20〜30mほどの藪区間で踏み跡も一応あったが、
この最後の藪に関しては、藪ヤではない私にとってはかなり強烈だった💦
2014年7月以来の再訪だったが、久々に藪被りルートを歩いてみて、
いつもの山歩きにはない苦労や新鮮な感覚など、それら全てが楽しかったと思う
ここは毎年6月のバス開通前の北岳山行時にテン泊で利用しているテント適地
そして北岳バットレスの最高のビューポイント。でも知らない間に石で囲われていた…
それにしても、嶺朋ルートから山頂を踏んでの日帰り山行だったが、
最終バスの約20分前に完歩。結果的に私の足ではそれほど余裕はなかった
これが余裕でこなせるくらいにもっと山体力をつけたいと思う
感想
今回の山行は今年の6月以来となる大好きな北岳へ。
私の北岳年間山行といえば、6月のバス開通前に池山吊尾根を辿り、
皆さんが登り始める前にひと足早く新物のキタダケソウを愛でながら、
開山前の静かな北岳を独り占めしてその雰囲気を心ゆくまで楽しむ。
シーズン中盤〜後半にかけては、毎年落ちて行く自身の山体力を確かめるべく
CTや記録を意識してのガツガツ登りで日帰りスピードハイクを敢行。
そしてシーズンの最後は
南アルプスバス最終日の閑散とした北岳稜線上でテン泊し、
雪化粧した初冬の美しい北岳をゆっくり満喫する。
このように本格的に登山を始めて以来、
北岳は最低でも年3回以上登り続けてきました。
そして重ねてきた登頂回数も今回で23回。
そんなことで今回は自身の体力測定とスピードハイクでの日帰り北岳です。
昨年のこの時期は北岳&間ノ岳の1Dayスピードハイクだったのですが
今年は前日の天気予報がそれほどよくない。やや雲がかかりそう…
これでは北岳〜間ノ岳間の大絶景を眺めながら歩く
「日本一のスカイラインハイク」が実現出来るのか…
ちょっと不安になりました。
さすがにあのスカイラインからの大絶景がないとなると、
間ノ岳を含めた日帰りは少々キツイのであまりやりたくないなぁ…と。
そこで今年は気分を変えて、基本的に樹林帯内の藪ルートで
多少曇っていてもその影響が全くない「これはちょうど良い!」
ということで久々となる嶺朋ルートからの北岳で決定しました。
それと、何度も登っているといつもとは違う刺激を求めてしまう…
そんな気持ちもどこかにあったのかもしれませんね。
そんなことで約5年ぶりの再訪となった北岳/嶺朋ルート。
鬱陶しい藪は以前と変わらず少々苦労しましたが、
このルートの到達点であるボーコンから眺める北岳の雄姿は格別で
特にここからのバットレスの眺めは一級品。
まさに北岳バットレスを見るための特等席です。
今日のようなシーズン中でも誰もいないボーコン沢の頭。
ここからしか見ることのできない特別な景色を完全に独り占め。
その優越感に浸りながら眺めていると、ここまでの藪で萎えていた気分が
いつの間にか晴れて清々しい気持ちに変わっていました。
藪は鬱陶しくてめんどくさい面もありますが、広河原からボーコンまで
ダイレクトに突き上げる嶺朋ルートは、マイナーでシーズン中でも
静かな北岳登山を楽しめる良いルートだと改めて感じました。
そして次回の北岳山行はこれまた例年通り、
南アルプスバス最終日の雪化粧した北岳を既に予約済みです。
今年こそは念願だった広河原からの白峰三山縦走で締めたい。
ここ2年ほど、このノーマルで一般的な、いわゆる”フツーの三山縦走”を
何だかんだで逃しているので(大門沢からの逆回りでは既に達成済み)
今年は三度目の正直で必ず実現させたいと思っています。
まぁそうは言っても、また何らかの事情により
今年も間ノ岳までで終わるかもしれません。
しかしそれはそれとして、
とにかく今季ラストの雪化粧した美しい北岳に逢うために
テントを担いでゆっくり登りに行きたいと思います。
今から楽しみにしています♪
お疲れさまでーす!
ずいぶんお花の名前を覚えたんですね〜!スゴイ(*_*)
私なんてなかなか覚えられなくて
聞いてから『あ!聞いたことある!』ですもん。
進歩なし(T_T)
それに、静かに登る北岳も魅力的〜!
倒木やら藪が大変そうだけど
そういったルートでも問題なく登れるようになりたかったなぁ。
生まれ変わりたい!←大袈裟σ(^◇^;)
次の北岳も楽しみにしています!(*´∀`*)ノ
お花の名前、最初はチンプンカンプンでしたが、
根気よく調べているうちに少しは分かるようになりました。
結構大変だけど、ガンバって覚えると現地で見るのがより楽しみになるし
でも、まだまだですけどネ。
今日はね、 恒例の北ア日帰り山行だったんだけど、
行く途中でプリやんが壊れちゃって戻ってきちゃいましたよ
10年で13万km・・・やっぱりもぅ限界なのかな…
激遅コメ、失礼いたします。
なんせ忙しすぎて、lifさんの長いレコ文を読み倒せないのよ〜〜(笑)
でも、自分の記録として残しておくっていうの、よくわかります。
ワタクシもそうだもの。
但し、ヤマレコさんがつぶれちゃったら読めなくなる(笑)
やはりプリントアウトした記録も大事かも
このルートを日帰りできちゃうなんて、さすが〜〜!と思っちゃう。
その反面、日帰りで帰ってきちゃうのはもったいない感じがする〜〜
でも、これだけ何回も北さんに登っているのだからlifさんとしてはなんてことないのかな?
百名山ハンターは一度登ったら再訪することはあまりないでしょう。
でもlifさんは何度もこの北さんに足を運ぶ。
それほど北さんを愛してるんでしょうね〜〜
とってもその気持ちわかりますよ!
だってそう記録してるもん!(爆)
いやいや、lifさんが「冷めにくい男」だからこそよね〜〜!
そしてそれくらい北さんに魅力がある…
cocoさん、おはようございます〜
ワタクシの長ったらしぃ〜レコを
いつも読んでいただき、心から感謝いたします
>但し、ヤマレコさんがつぶれちゃったら読めなくなる(笑)
↑これ、ホントその通りだよね。これだけ記録に残しても
つぶれたら閲覧不能だもんね…なんかそう思うとちょっとコワい
嶺朋ルートの日帰りは初トライだったんですけど、
当初の予想ではそれなりに余裕かなと思ったら実際には時間ギリで
思いの外、余裕がなかったです。
ま、嶺朋オンリーで山頂を省けばもっとラクだったんですけど、
でも、やっぱり北岳きたからにはテッペンまで登らなきゃ!
ってことで今回も頂はしっかり踏んできましたよ
やはり自分にとっては”北岳Love”なんですね
また性懲りもなく薄っすら雪化粧の時期に再訪しますよ〜〜〜
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