魚野川本流(切明温泉〜志賀高原)
- GPS
- 17:36
- 距離
- 27.7km
- 登り
- 1,774m
- 下り
- 963m
コースタイム
- 山行
- 5:21
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:21
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 5:16
2日目:5:15出発→カギトリゼン6:15→庄九郎大滝8:30→芝沢出合手前10:30
3日目:出発5:35→芝沢出合5:50→南ノ沢出合6:40→藪漕ぎ開始地点8:10→登山道合流8:40→9:30寺子屋峰→東館山ゴンドラリフト山頂駅10:30→駐車場11:10
天候 | 3日とも快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
駐車場からタクシーで切明温泉まで。17400円、一時間程度。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
魚野川の入渓は2つ目の吊り橋を渡った後に簡単に降りられるが、いきなり泳ぎが必要。それを避けるために懸垂で少し上流部から入渓。 ロープはカギトリセンの登攀にのみ使用 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉: ホテル銀嶺(650円) 食事: 松美食堂 |
写真
感想
先々週の前鬼川に続き、大学山岳部現役の2人(I上くん、T野くん)とイワナを目的に魚野川本流へ。入山前日、11:30に京都発。途中大津市で釣り餌(ブドウムシ)を購入して下山地予定の志賀高原発哺温泉ゴンドラ駐車場へ。長野市に入ったくらいから雨が降り出す。信州中野から志賀高原へ行く山道は霧も出ており、結構怖かった。19:00に発哺温泉ゴンドラ駐車場に到着。予約しておいたタクシーに乗り、切明温泉へ。林道ルートであったが、運転手さんの巧みな運転技術で熟睡できました。1時間ちょっとで切明温泉に到着。真っ暗で小雨が降っている。雄山閣近くの適当なスペースでツェルト泊。トイレがウォシュレット付きだったのに感動した。
1日目
04:30切明温泉出発。東電歩道を急ぎめで進む(早く釣りがしたいから🎣)。途中手掘りの真っ暗な坑道を3つ通る。山深く早朝なのもあって幻想的で歩くのが苦ではなかった。急ぎめであったため2時間半で渋沢ダムに到着。
2つ目の吊り橋を渡った後に渋沢に降りる。遡行準備をして出発!と思いきや魚野川と渋沢の出合で泳がないといけない感じ。朝っぱらから泳ぎたくないので、一旦岸に上がって魚野川の少し上流側で懸垂して再び入渓。探せばいい入渓点あったのかなぁ。
入渓してからしばらくは河原歩き。流石の魚野川、水量が多く、渡渉を繰り返すが腰くらいまで浸かる。水も冷たい。しかし魚影が濃厚でテンバに着いてからの釣りに期待を膨らませる。30分くらいで桂カマチに到着。水位はスネ上くらい。問題なし。綺麗なところだった。その後出てくる箱淵はさらに綺麗。感動した。しかし箱淵は泳がないと行けないポイントがあり、最初の渡渉で寒かったので巻くことに。快適な巻道だった。
あとは特筆すべき箇所はなく泊地予定のなまり岩(黒沢出合)に到着。ただ遡行中何度も魚影を見た。なまり岩のテンバは快適そのもの。薪を集めてツェルトを張ってから釣りに出かける。釣果は3時間ほどで自分は4匹、T野くん4匹、I上くん1匹。魚影は濃いがある程度スレてて(当たり前かもしれないが)イワナが見えないところからキャストしないと釣れないことが分かってからは釣果が伸びた。人から見て魚が見えてたら魚も人のことを見れてるということ。まあ、3人分の食料としては十分である。
テンバに帰り、イワナの処理と焚き火の準備を始める。イワナは3匹串焼き、2匹ホイール焼き、1匹炊き込みご飯、残り3匹明日の夕飯用(新聞紙に包んでジップロックに入れる。)とした。問題なのが焚き火。新人のT君1人に焚き火任せてたらただ焚き付けを燃やしただけで終えていた( •᷄⌓•᷅ ) ということで3人で力を合わして、何とか着火。計4時間くらい焚き火つけるのに時間を費やした。時間が遅くなったのでイワナの串焼きが微妙な感じだった。他炊き込みご飯とホイール焼きは美味しく頂けました。あとは僕の差し入れ、アヒージョ、T野くんの差し入れナゲット(網焼き)も美味しく頂く。串焼きは明日へのリベンジを誓い、21:00頃就寝。僕はツェルト+インナーシュラフ、上フリース、カッパ、靴下woolだったが朝方少し寒かったが快適に寝れた。
2日目
3時半起床。焚き火を付けることは諦めていた為、ガスで調理。カレーヌードル。普通。凍えながら調理した。05:20頃出発。今日は核心部、5つのゼン(この辺りでは滝のことをゼンと呼ぶらしい。)、渋い巻きの庄九郎大滝の通過である。最初、カギトリセンは滝左のスラブを登る。I上くんが空身で見事に登り、ロープを張ってもらってポイントごぼう登りで突破。スムーズだった。次のイワスゴゼンは滝右を登る。スラブ。ノーロープで突破。それからスリバチゼン、左側をへつって通過、ゼンシリーズ最後のヘリトリゼンは右側から簡単に登れた。最後の燕ゼンは左岸を巻く(容易)。このゼンシリーズ、登り方がどれも違ってて楽しかった。庄九郎大滝は左側が登れそうであったが、無理せず左岸を巻くことに泥の小ルンゼを登り小尾根に乗り、そのまま本流方向に降りていく。ここの巻きで学生の死亡事故があったらしいので、ビビっていたが大したことは無かった。これで核心部は終了! 無事に通過できて良かった。
庄九郎大滝が終わってからは車くらいの岩がゴロゴロある、巨岩帯ゴートーに。ここも先々週の前鬼川での練習が生きてスムーズに通過。スリング出しは遊びで1回出しただけだった。
そして芝沢手前のテンバ適地に10:30に到着。先に進んでもいいのだが、上流に行きすぎると寒くなるし、薪も少なくなるし、ということで、ここで泊まることに。僕は日なたで昼寝をして、他の2人は釣りに出かける。2人とも1時間くらいで1匹ずつ釣ってきた。
昨日の反省もあり、気合いを入れて薪を集めて火をつける。1時間くらいで安定化に成功した。ここからは宴会。今日釣った2匹のイワナは串焼き、昨日の残りのイワナ3匹は網焼き。どちらも美味しかった。串焼きの美味しさを初イワナの2人に分かってもらえて良かった。メインはチーズリゾット。ご飯に水と粉末のチーズリゾットの素を入れるだけなのに美味かった。他は差し入れのウインナーやらベーコンやらマシュマロで腹を満たす。満腹。僕はウイスキーを飲んでいたが、飲みすぎて、眠たくなったので先に寝る。20:00くらいの就寝。ほかの2人は語り合っていたそうな。
3日目
04:00起床。スムーズに焚き火を着けて、朝飯。醤油ラーメン。なんか妙に美味かった。奇跡的に水の量が良かったのだろう。05:30出発。今日の核心は詰めの薮こぎ。強靭な根曲がり竹と相手しないといけない。沢の遡行は問題になるところはない。段々と源流の雰囲気になっていくのが良い。そして最後の詰め。計画では寺子屋峰の2つ南のコルに出るつもり。気合いを入れて突入。しかし、けっこう踏み跡があり、ササもええ感じに折れている。意外と大したことないかと思ったら最後の20mくらいで前後不覚の猛烈な笹薮。トップを交代しながら無事に計画通りのコルにでる。登山道に出た時は感動的だった。足をスニーカーに変えて、寺子屋峰の何気に辛い登りをこなし、スキー場にでる。このまま寝たくなるような草原。スキー場に出て電波が良好になって調べるとゴンドラは平日は運行していないことが発覚。そして今日は金曜日… 下調べしっかりするべきだった。仕方ないのでスキー場を走りながら降りて、高天ケ原登山口に。このスキー場の下り、僕は辛かったが、I上くんは楽しかったそう。そこから2kmほど車道を歩き、ゴンドラ駐車場へ。お疲れ様でした。
下山後何気に困ったのが温泉と食事。平日の昼間なので志賀高原で日帰り入浴可能な温泉、食事処を探すのに苦労した。電話をひたすらかけていき、見つかった日帰り入浴可能の「ホテル銀嶺」で入浴。650円。ええ雰囲気の旅館で僕たちの貸切の入浴だった。いい湯でした。食事は結局志賀高原で営業しているお店を探せず、湯田中の「松美食堂」へ。地元の定食屋さんという感じで、壁にはこのお店の名物であろう大盛りカツカレー完食者の写真がいっぱい貼られていた。僕たちはカツ丼大盛りを注文。ボリュームたっぷりで美味しかったです! 個人的には付け合わせのミョウガの漬物が美味しかった。おばちゃんが腹を空かせていた我らにリンゴをサービスしてくれました。いい店でした。駐車場、100mくらい離れたところに10台分ほどあり。
総評、美しい水、雄大な滝、上々な釣果、焚き火を囲んでの宴会、根曲がり竹との格闘、充実した沢旅でした。ただ焚き火の付け方、勉強し直さないと!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する