甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳


- GPS
- 27:10
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 2,346m
- 下り
- 2,340m
コースタイム
07:50北沢駒仙小屋-08:20仙水小屋-08:50仙水峠-10:20駒津峰-10:50八合目-
10:55直登まき道分岐-12:00山頂-13:00八合目-13:30駒津峰-14:30双児山-
16:10北沢駒仙小屋
2日目(7/22)
04:50北沢峠(北沢駒仙小屋)-05:30二合目-05:50三合目-06:01四合目-
06:17大滝頭-07:10小仙丈ケ岳-08:10仙丈ケ岳08:25-09:08小仙丈ケ岳-
10:07四合目-10:18三合目-10:58登山道入口
天候 | 7/21 曇りのち雨 7/21 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
甲斐駒ケ岳 やせ尾根、滑りやすい岩場、ザレ場があるので注意が必要 双児山から北沢峠へ向かうコースの途中から分岐する北沢駒仙小屋への近道は、 踏み固められていないため、雨の日は非常に滑りやすい 仙丈ケ岳 岩場は注意が必要 |
予約できる山小屋 |
仙丈小屋
|
写真
感想
夏の遠征で、北沢峠から甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳に登ってきました。
山行記録を書くのが遅くなってしまいましたが、自己記録としてヤマレコにアップします。
当日の天気予報は曇ときどき雨の微妙な状況。
せっかくの遠征なので、天気が良い時に行きたいところですが、仕事の都合もあるし、既に
戸台口行きの毎日アルペン号も予約してしまっているので、天気が少しでも回復することを
願って自宅を後にします。
シャトルバスに乗るために秋葉原駅に降り立つと、つくばエクスプレスが運休しているようで、
駅周辺は少し殺気だった雰囲気。
なんとなくいやな予感がするなかバスの乗降場を探していると、予感が的中し雨が本格的に
降ってきました。
こんな雨模様の金曜の夜にも関わらず、次第にハイカーが集まりだし、シャトルバスが
出発する頃には、大型の観光バスはほぼ満員となり、竹橋の毎日新聞社の待合所となって
いるロビーにも人がごった返しています。
受付を済まし、小型のバスに乗りこむと、バスは予定通りの22:30に出発。
8割程度の乗車率のおかげで、最後尾の3人席を2人で使用できたことから、ラッキーなことに
深夜バスにしてはそこそこ眠ることができました。
予定より10分程度早く、朝05:20分頃に戸台口仙流荘前にバスは到着。
寝ぼけて戸台口に到着したのか分からずに、もたもたしていると、既に同乗者は全員下車
したあとで、北沢峠行きのバス乗り場には長い列ができていました。
乗客数に応じてバスが出るので、乗れないことはないだろうと、のんびり構えていると、
やはり次から次へとバスが増便されていきます。
3台目のバスに無事乗車。
行儀良く重いザックを膝の上に抱えて座ったことから、体の態勢を変えることができず
次第に苦しい状況に耐えきれずに、もぞもぞしているうちに、北沢峠に降り立ちました。
いまにも雨が降りそうななか、林道を10分ぐらい進み北沢駒仙小屋のテント場に到着。
受付を済ませ、急いでテントを設置しているつもりでしたが、あとから来た単独行の女性が
ささっとソロテントの設営をすませ、早々にハイキングに出発して行きました。
最近の山ガールは凄いですね。
お隣の女性に遅れること10分、我々も北沢駒仙小屋を07:50に出発し、甲斐駒ケ岳に向かって、
沢沿いの丸太橋や岩場の変化に富んだコースを進みます。
沢から離れ、すぐに仙水小屋に到着。
小じんまりした小屋の外では、この時間からビールを飲んでる人がいて、少し羨ましい。
コースは仙水小屋からは沢を離れ、しばらく樹林帯を進むと突然、視界が開けゴーロにでます。
ゴーロをしばらく進むと仙水峠に到着。
仙水峠では、学生のパーティと山ガールのグループが休憩をしてましたが、ほどなく
学生グループは、甲斐駒ケ岳とは逆の方向の栗沢山へ向かって、急坂を登っていきました。
我々も小休止ののち、駒津峰へ急坂の樹林帯を進みます。
そろそろ眺望を楽しみたいところですが、相変わらずの曇り空。
それでも、もやが晴れたときに、振り返ると栗沢山の綺麗な山容が見えます。
眺望を楽しむこともなく、黙々と歩いて駒津峰に到着。
もやに囲まれて、甲斐駒ケ岳の姿は見えないどころか、遂にぽつぽつ雨も降り始めました。
ここからは、それほど危険な感じはしませんが岩場や細尾根が現れ始め、六方石の巨石を
越えると、直登とまき道の分岐に至ります。
ここで仙水峠で先に休憩していた山ガールグループに追いつくと、彼女たちは直登の岩場に
取り付きました。
悪天候なのに凄いなと思いながら、ふらふらと着いて行くところでしたが、軟弱な我々は
まき道を進みます。
ここからは、斜面をトラバースしていきますが、砂礫の斜面や岩場は滑りやすそうで気を使います。
また、もやっていたため、砂礫の踏み跡を見失いコースを外れてしまうこともありましたので、
注意を要します。
魔利支天の分岐からもまったくその姿は見えず、寄り道する気も起きずに、ひたすら砂礫の
斜面と岩場を越え、甲斐駒ケ岳の山頂を目指します。
ほどなく、山頂に到着するもまったく眺望なし。
仕方なく昼ごはんにしようとしたところで、急に大粒の雨が降ってきたことから、おにぎりを
一口食べただけで、カッパを着こみ早々に下山を開始。
濡れている砂礫の斜面は滑りそうに感じたため、慎重に下ります。
雨の勢いは一向に弱まらず、もはや修行僧の気分で黙々と歩を進め、駒津峰からは、
双児山を経由して北沢峠に至るコースを選択。
ハイマツが多くはえる斜面を下り、樹林帯に入ります。
しばらく進むと、北沢駒仙小屋近道との表示とロープに誘導されます。
当初の計画では北沢峠に下りる予定となっていましたが、雨も降っているので近道を行くことに。
しかし、これが大失敗。
この近道は踏み跡も明瞭で、ピンクのテープも要所要所にあるため、迷うことはありませんが、
道が踏み固められていないことから、路面が濡れているときは表層雪崩のように、歩くごとに
腐葉土の表土が滑り落ちます。
ずるずると滑るように斜面を下り、やっとの思いでテント場に到着しました。
テント場でもやはり雨で、一休みののち、テント内で簡単な調理をして、食事のあと
することもなく8時頃には就寝しました。
翌日、人の気配で自然に目が覚めると朝の4時頃。
テントから顔をだして、空を見ると雲は多いものの晴れ間が見えています。
今日は、昨日の甲斐駒ケ岳で遅れが目立っていた相棒が挫けたため、単独行となります。
急いで準備をし、04:50に北沢駒仙小屋のテント場を出発。
林道の合流地点から、小さな橋を渡り登り始めます。
この橋は、ホースから水が噴き出ており、カップも用意されていますので、南アルプスの
天然水の美味しい水が飲み放題です。
樹林帯のなか斜面をしばらくつづら折りに登って行くと、40分程度で尾根に出ますが、
ここは北沢峠からの道との合流地点で2合目の表示があります。
10名程度のツアーの団体さんを3パーティほど追い抜き、3合目、4合目を順調に通過します。
大滝ノ頭を越え、しばらくすると森林限界となりハイマツが現れ始めましたが、その後
しばらく歩いても5合目が現れないので見落としたと思っていましたが、下山後、地図を
確認するとこの大滝ノ頭が5合目でした。
表示板は見当たらなかったと思います。
これ以降、何合目の案内板は見当たりませんでした。
この辺りから、振り返ると甲斐駒ケ岳がきれいに見え始め、山麓を見ると、北沢駒仙小屋の
テント場も小さく見えています。
いつのまにか結構登ってきました。
二合目から1:40で小仙丈ケ岳に到着。
曇り空なので、遠望は利きませんが近くの山並みと雲海がきれいです。
ここから進むに従って、左手の小仙丈沢カール、右手の薮沢カールを交互に見ながらの
登りとなり、ひと登りするとようやく仙丈ケ岳の山頂が見えます。
山頂までの稜線と周りの景色が素晴らしい。
あいにくの天気ですが、この景色を見るだけでも価値があります。
山頂までは、薮沢カールを見ながら、軽いアップダウンで稜線を進みます。
こういう道はテンションが上がります。
ほどなくして山頂に到着。
残念ながら雲がさらに立ち込め、ますます遠望は利きませんが、雲海と山頂の岩の間の
可憐な高山植物が美しい。
時間が許す限り、ぼーっとしていたいところですが、帰りのバス便の時間に間に合うように、
軽く朝食をとり下山を開始しました。
復路は、標高が低くなるにしたがって雲の中に入っていき、すっかり雨模様となって
しまったことから、5合目付近でカッパの上着を着用。
登りでは見えていた甲斐駒ケ岳もすっかり雲のなかとに消えてしまいました。
無事テント場に戻り、荷物を整理しテントを撤収したとたん、ついに大粒の雨が降り出しました。
北沢峠の待合テントでバスを待つ間に、バケツをひっくり返したような土砂降りになってしまい、
みんなテントの中でカッパを着こむ状況でしたが、広川原行きのバスの2台目に無事乗る
ことができ、さらに広川原から甲府駅に出て帰宅しました。
天候には恵まれませんでしたが、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳に予定通り登ることができ、
安全に帰宅したので、まあまあ良い山行でした。
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