山伏(まさかの今シーズン初の雪山! 山頂からは南アの大展望&見事な富士山の眺めが楽しめました!)


- GPS
- 06:58
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,073m
- 下り
- 1,069m
コースタイム
天候 | 快晴 午後から山頂付近はガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
10台程度駐車可能なスペースです。 ここ以降は通行止めゲートがあり、一般車両は進入できません。 この日は、手前の路面に薄く積雪がある程度だったため、2WD軽のノーマルタイヤでも登れましたが、凍結している場合はスタッドレスタイヤでないとスタックしてしまう可能性が高いです。 以下、登山口ナビさんのページ( https://tozanguchinavi.com/trailhead/trailhead-7973 )からの引用です。 緯度経度:35.30486 138.313113 大谷嶺の南麓にある大谷崩の幸田文 文学碑前にある駐車スペース。 アクセスは新東名高速の新静岡インターチェンジを下りて県道27号線(安倍街道)の井川方面へ向かい、玉機橋の交差点を県道29号線の梅ヶ島方面へ直進、赤水の滝を過ぎ大谷川橋を渡ってすぐに川沿いの工事用道路があるので左折し、金山温泉からの道と合流して梅ヶ島の別荘地区をさらに奥へと進む。 新窪乗越方面の登山口は車道を奥へ進むとある(車両通行止)。 ※県道29号線、通称「梅ヶ島街道」は、安倍川沿いを1車線と2車線が交互に連続する幅の狭い山道の割には交通量が多く(静岡側から梅ヶ島温泉に向かうには、この道を通るしかないからでしょうか?)、走行には注意が必要です。 2車線から1車線の区間に入る際に、前方から来る対向車が見えたら、無理せず停車し、対向車をやり過ごすほうがいいです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大谷崩手前から積雪がありました。 岩場が隠れるほどは積もっていなかったので、結局のところは中途半端に積雪した状態のガレ場を登りました。 その雪も帰りは大部分が解けていて、ガレ場が露出していました。 新窪乗越から先は、10cm〜20cm程度の積雪がありましたが、凍結はありませんでした。 |
その他周辺情報 | <梅ヶ島温泉 黄金の湯> 内湯が2つ(ぬるめ、普通の温度)、露天風呂が1つの温泉です。 ナトリウムー炭酸水素塩温泉のとろっとしたお湯で、肌がぬるスベになります。 露天風呂からは周りの山々が見えて、景観も良いです。 ■営業時間、休館日 営業時間 ・4月〜11月 9:30〜17:30(17:00札止め) ・12月〜3月 9:30〜16:30(16:00札止め) 休館日:毎週月曜日(月曜が祝日の場合は翌日) ■入浴料金 1日券:700円ですが、JAF割で100円引きになります。 ひとっ風呂 入浴券:400円で、1時間半までの入浴となります。 URL http://www.koganenoyu.com/ |
写真
壊は憚ることなく
その陽その風のもとに、
皮のむけ崩れた肌をさらして、
凝然と、
こちら向きに静まっていた。
無惨であり、
近づきがたい畏怖があり、
しかもいうにいわれぬ
悲愁感が沈殿していた。
chiri14さんは、おそらく自分よりふたまわりくらい歳上だと思いますが、終始しっかりとした足取りであまり息も乱れず、凄いお方でした。
登山歴はかなり長く、過去には日本のみならず、海外の山にも登っていたそうです。
なんと、アコンカグア(標高6,960.8m)にも登ったことがあるとのこと。
凄いです!
先程上に見えていた先行の4人が休憩中だったので、挨拶して自分も少し休憩することにしました。
自分が写真を撮っている間に、ここまで一緒に登ってきたchiri14さんは先に出発したようでした。
富士山が綺麗に見えるスポットがあるとのことで、案内していただけることになりました。
ちなみに、最初chiri14さんはこの先がその場所だと思ったそうですが、実際にはもう少しだけ山伏方向に登った場所がそうでした。
大谷崩手前からずっと一緒に登ってきたchiri14さんと一緒に。
ちょうど、新窪乗越でお話しした男性3人グループの方々が到着したのでシャッターをお願いしました。
ありがとうございます!
南ア方面が素晴らしい眺めです。
上河内岳から北岳まで見えます。
もしここがあと100mくらい高い場所だったら、きっと青薙山や稲又山に隠れることなく、聖岳から赤石岳の稜線、荒川三山ももっと綺麗に見えたことでしょうね。
装備
MYアイテム |
![]() 重量:10.28kg
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個人装備 |
ソフトシェル
フリース
長袖Tシャツ
長袖インナー
ズボン
靴下
雨具
毛帽子
サングラス
靴
ザック
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
カメラ
三脚
|
感想
最近は山梨百名山を集中的に登っていますが、以前から山伏は気になっていて、週末で条件が良くなる日が来るのを狙っていました。
11月最終日となる今日は、9時以降からが快晴予報だったので決行することにしました。
実は、当初は八紘嶺を先に登って下山後、車で移動して山伏に登る計画でした。
曇り予報だった時間帯に展望のない八紘嶺を登ってしまおうと思ったからです。
カーナビに従い、八紘嶺の登山口がある梅ヶ島温泉を目指していたところ、新東名の新清水ICで高速を下りるように指示が。
「あれれ、同じ山域にある十枚山に先週向かったときは、新静岡ICで下りたはずだけど・・・。」とちょっと嫌な予感がしつつも車を走らせていると、先週は通らなかった林道に入っていきます。
嫌な予感は的中し、その林道(山梨県道808号大城小田船原線)は途中で通行止になっていました。
(後で調べてわかったのですが、ちょうど11/30から冬期通行止になったようです。タイミング悪いなー。)
この時点で、先に八紘嶺を登るのはやめました。
ナビに悪態をつき(笑)ながらも、新静岡ICを経由して梅ヶ島温泉に向かうルートをナビに設定して、車を走らせました。
先週、梅ヶ島林道でパンクした現場を対向車に気を付けながら慎重に通過(相変わらず交通量が多い)し、黄金の湯手前を左折して、集落を縫うように続いている細い道を登っていくと、大谷崩の駐車スペースに辿り着くことができました。
最後の急な登りで、路面に薄く積雪があったのでヒヤヒヤしましたが、凍結はしていなかったので、何とか登りきることができました。
辺りに見える山々の斜面や樹々は雪で真っ白でした。
どうやら、今週の水曜〜木曜くらいにまとまった積雪があったようです。
予想外の積雪で、今シーズン初の雪山山行になりました。
大谷崩の手前の樹林帯で霧氷の写真&動画を撮っていると、後ろから男性が追いついてきました。
少しお話しした後、流れでそのまま一緒に登ることになりました。
(後でわかったのですが、この男性はヤマレコユーザのchiri14さんでした。)
chiri14さんは自分よりふたまわりくらいは年齢が上(年金暮らしとおっしゃっていたので、少なくとも60歳以上)に見えました。
ですが、その足取りはしっかりとしていて、呼吸が荒くなることなく、一定のペースを保って登られていました。
(自分が同じ歳になったら、同じような歩きができるかな〜?)
色々と興味深いお話(北海道でヒグマに遭遇した話など)を聞くことができて、とても楽しかったです。
自分が以前登った山の話をしても、全てご存知のようでした(登山口やルートの名前等をスラスラとおっしゃっていたので)。
山伏に着く前に、富士山が綺麗に見えるスポットがあるということでそこに案内していただき、絶景を楽しむことができました。
たぶん、一人で登っていたら寄ることもなかった場所だと思います。
chiri14さんに感謝です。
山伏の山頂に着くと、4〜5名の登山者が先着していました。
山頂標と一緒に写真を撮るのはひとまず後にして、山伏峠方面に少し進んだ先ある笹原(今日は積雪して一面真っ白でした。)に向かいました。
笹原からの富士山の眺めは最高でした。
ひとしきり写真を撮ってから山頂に戻り、今度は南ア方面側の斜面に向かいました。
手前の青薙山や稲又山がちょっとだけ邪魔をしていましたが、深南部を含めて南アの山々が一望でき、感動しました。
南ア方面は雲ひとつない青空、風もほとんどなく、本当にいい日に登ることができて良かったと思いました。
南アの絶景を見ながら、chiri14さんと一緒にお昼にしました。
chiri14さんはプレミアム会員で、3年ほど前まではレコを上げていたそうです。
なので、自分もヤマレコをやっていることをお伝えし、ヤマレコ名刺をお渡ししました。
(ユーザ名は、「後でコメントするよ」とおっしゃっていたので、聞きませんでした。
↓
chiri14さん、コメントをいただきありがとうございます!)
chiri14さんは先に下山するとのことで、山頂でお別れしました。
自分はさらに30分ほど山頂に留まり、思う存分写真や動画を撮ってから下山しました。
下山していると、途中から徐々にガスっていき、新窪乗越に着く頃には辺り一面がガスで真っ白になってしまいました。
晴れていれば大谷嶺に登ってみようと思っていましたが、やめました。
新窪乗越には、山頂や往路でもここで一緒になった男性3名のグループが休憩中だったので、挨拶してから先行させてもらいました。
大谷崩は、朝にはあった雪の半分以上が解けてなくなっていて、ルート上の多くの場所でザレた斜面(それが本来の大谷崩なのでしょうけど)となっていました。
下を見て視界に入る範囲に人はいませんでしたが、石を落とさないように、慎重に下りました。
また、自分が大谷崩を半分ほど下り終えたあたりで、上の男性3人も行動を開始したようなので、一応上からの落石にも気を払いつつ下りました。
大谷崩を下りきった後は、比較的歩きやすい登山道になるので、スイスイと歩いて登山口を通過、舗装路を少し下って駐車スペースに到着しました。
下山後には、先週本来寄るはずだった「梅ヶ島新田温泉 黄金の湯」に入ってさっぱりしました。
(1時間半で400円はかなりお得だと思います。)
その後は、21時まで営業している「道の駅 富士川楽座」まで移動し、夕食を食べました。
この道の駅は、東名高速道路上り線の富士川SAと一体化していてかなり広かったです。
外には大観覧車「Fuji Sky View」もあって、イルミネーションが綺麗だったので、GoProでTimeWorpを撮影して遊びました(笑)。
登場するイルミネーションパターンの順番はランダムらしく、見ることができていなパターンもまだありそうですけど。
このまま道の駅で車中泊してもよかったのですが、明日の移動距離を少しでも減らすため、新東名の清水PAまで行って車中泊することにしました。
明日はあまり天気が良くない予報ですが、そんなときはあまり展望が期待できない山に登るのが一番です。
ということで、八紘嶺は明日登ることにして、就寝したのでした。
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最初、カーナビに通行止の林道へ案内されたときは腹が立ちましたが、終わってみれば逆に感謝したいくらいです。
もし、あのロスした時間がなく、予定どおり先に八紘嶺に登っていたとしたら、ちょうどガスった時間帯に山伏を登ることになってしまったに違いありません。
そして、山頂まで行動を共にした、chiri14さんにも出逢うことはなかったでしょう。
今回はまさに、「災い転じて福となす」ということわざを、身を以て体験したのでした。
それにしても、これからは冬期通行止になる林道が増えてくるので、ナビに案内を全て任せるのではなく、そういった林道を通らない経路になっているか、事前に確認しておくほうがよさそうですね。
地元の者としては、他県の登山者にぜひ安倍奥の山の素晴らしさを知ってもらいたい、と言う気持ちから同行させてもらいました。一緒に登れて楽しかったです。あらためて、ヤマレコの素晴らしい写真とビデオを見て感激しました。ありがとうございました。
chiri14さん、おはようございます。
コメントありがとうございます!
地元静岡の方だったんですね。
当日は富士山展望スポットにもご案内いただき、ありがとうございました。
山頂先の笹原からも富士山が見えて見事でしたが、あのスポットからの富士山はそれを上回っていたと感じました。
>安倍奥の山の素晴らしさ
最近、この山域に来ることが多く、高ドッキョウ、貫ヶ岳、思親山、三石山、篠井山、十枚山と登ってきましたが、どの山もマイナーではありますが、渋くて好きです。
今後は、七面山、身延山、富士見山、長者ヶ岳などにも登りに来たいと思っています。
>一緒に登れて楽しかったです。
こちらこそ、山の大先輩と一緒に歩くことができて、とても楽しかったです。
またどこかの山でお逢いできたらいいですね。
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