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Yamareco

記録ID: 213205
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根)

2012年08月05日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
10:39
距離
16.5km
登り
2,496m
下り
2,497m

コースタイム

04:17竹宇駒ヶ岳神社〜05:27笹の平分岐点05:27〜06:29刃渡り06:29〜06:47刀利天狗06:47〜07:15五合目小屋跡07:18〜07:59七丈小屋08:08〜08:56八合目御来迎場08:56〜09:53甲斐駒ヶ岳10:31〜11:15八合目御来迎場11:15〜11:38七丈小屋11:41〜12:13五合目小屋跡12:13〜12:47刀利天狗12:47〜13:03刃渡り13:03〜13:57笹の平分岐点13:57〜14:56竹宇駒ヶ岳神社
天候 快晴!昼前から山頂付近は雲が上がり始める。
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
尾白溪谷駐車場(無料/80台程度)
3:45頃頃到着時の駐車率は6〜7割程度。下山時はほぼ満車。
コース状況/
危険箇所等
【トイレ】
尾白溪谷駐車場/竹宇駒ヶ岳神社/七丈小屋にあり。

【コース状況】
●竹宇駒ヶ岳神社〜笹の平分岐点
竹宇駒ヶ岳神社本殿脇の吊り橋からスタート。
吊り橋を渡りしばらく歩くと尾白川渓谷と甲斐駒ヶ岳への分岐あり。
スタートから九十九折の登山道。
しかし登り一辺倒ではなく適度な間隔で平坦な箇所も織り混ざっていて
段差も少なくとても歩きやすい。

●笹の平分岐点〜刀利天狗
八丁登りからも引き続き樹林帯。この辺りから、石像や石碑などが目につき始める。
相変わらず変化の乏しい登山道を登り続け「いつまで続くんだろう?」と思っていると
尾根が細くなり突然パッと視界が開けたところが刃渡り。
刃渡りの通過はまったく危険な感じはしないけど、もし何かの拍子で滑落したとしたら、
ツルッとした岩肌が左右に切れ落ちているのでただでは済まない感じ。
刃渡りを過ぎ、ほどなく歩くと刀利天狗に到着。刃渡りをきっかけにようやく
ハシゴとクサリが出現し始める。

竹宇駒ヶ岳神社から刀利天狗までの樹林帯は
登り出しの標高が約780mと低いせいもあり、とにかく暑い。
特にこの時期は、竹宇駒ヶ岳神社〜刃渡りまでの区間の通過は
日が昇る前に済ましておくに越したことはない。

●刀利天狗〜五合目小屋跡
黒戸山を大きく右側(北側)に巻くので、比較的平坦な道が続く。
苔むした雰囲気の良い登山道。
黒戸山を過ぎると大きく下る。
帰りの登り返しがたいへんだなぁとアタマによぎるくらい下っていくと鞍部に到着。ここが五合目小屋跡。少し開けた場所となっていて、
ようやく遠くに山頂の姿を目にすることができる。
この区間が黒戸尾根の中では最もラクできる。

●五合目小屋跡〜七丈小屋
鞍部を過ぎるといきなり長いハシゴが現れ、
ここからハシゴとクサリが連続する区間に突入。
木橋やほぼ垂直のハシゴも。
難所を通過することの楽しさと次はどんな難所がやってくるのだろう
というワクワク感がシンドさを忘れさせてくれたのか、気がつくと七丈小屋に到着。
ここで小休止を兼ねて、水場で持ってきた水を新しい水に入れ替える。

●七丈小屋〜八合目御来迎場
七丈第二小屋の脇のハシゴを登るところからスタート。
少し登ると2箇所あるテン場を通過。
この辺りから森林限界となり眺望が開ける。正面にこれから向かう甲斐駒の姿、
左手には鳳凰三山とその後ろにそびえる富士山。
そして振り返ると登ってきた黒戸尾根と八ヶ岳や奥秩父がバッチリ見渡すことができる。
この日は快晴で直射日光が容赦なく照りつけていた。
七丈小屋から1時間程度で八合目御来迎場に。

●八合目御来迎場〜甲斐駒ヶ岳
八合目御来迎場を過ぎるとすぐに、有名なくぼみが付けられた
大きな岩のクサリ場が現れ、その後、急登のクサリ場が連続する。
この辺りから北岳の姿も目に飛び込んでくる。
クサリ場が終了し2本の剣が刺さった岩を通過すると、
いったん急登が終わり花崗岩の岩ゴロの登山道をトラバース気味に進む。
最後に東峰まで登り詰め、北沢峠からの登山道と合流し少し登ると頂上に到着。

下りは刃渡り過ぎた樹林帯辺りから笹の平までが長く感じ、うんざりする。
水は計2.5リットル程度を消費
予約できる山小屋
七丈小屋
4:15にスタート。前半の樹林帯はちょうど雲の中で直射日光を浴びずに済んだ。
4:15にスタート。前半の樹林帯はちょうど雲の中で直射日光を浴びずに済んだ。
1UPキノコ?この他にもいろいろな種類のキノコを見ることができた。
1UPキノコ?この他にもいろいろな種類のキノコを見ることができた。
苔むした雰囲気の良い登山道をゆく。
苔むした雰囲気の良い登山道をゆく。
こういうのが南アルプスらしい感じるかな?
こういうのが南アルプスらしい感じるかな?
しかもとても歩きやすい。
しかもとても歩きやすい。
刃渡り。
刃渡りから八ヶ岳。北から南まではっきり見える。
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刃渡りから八ヶ岳。北から南まではっきり見える。
湧き立つ雲海と富士山。
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湧き立つ雲海と富士山。
刃渡りを過ぎると、随所にハシゴとクサリが出現。
刃渡りを過ぎると、随所にハシゴとクサリが出現。
登ります。
もっさりした登山道。
もっさりした登山道。
刀利天狗に到着。
刀利天狗に到着。
五合目小屋跡から山頂を望む。まだまだ遠い。
五合目小屋跡から山頂を望む。まだまだ遠い。
鞍部に祀られている祠。
鞍部に祀られている祠。
五合目の鞍部を過ぎるといきなり長いハシゴが。
五合目の鞍部を過ぎるといきなり長いハシゴが。
ここからはハシゴ・クサリの連続。
ここからはハシゴ・クサリの連続。
木橋を渡る。古い橋の上に新しいやつが設置されている。
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木橋を渡る。古い橋の上に新しいやつが設置されている。
この辺りから剣も現れ始める。
この辺りから剣も現れ始める。
ほぼ垂直のハシゴを登る。
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ほぼ垂直のハシゴを登る。
七丈小屋を過ぎると森林限界に達し、周囲の眺望が開け始める。
鳳凰三山とその後ろに富士山。
七丈小屋を過ぎると森林限界に達し、周囲の眺望が開け始める。
鳳凰三山とその後ろに富士山。
雲海に浮かぶ八ヶ岳。
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雲海に浮かぶ八ヶ岳。
雲海に浮かび上がる黒戸山がオームの背中みたい。
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雲海に浮かび上がる黒戸山がオームの背中みたい。
完璧な青空。夏の日差しが容赦なく照りつけるけど、標高が高いので気持ちがいい。
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完璧な青空。夏の日差しが容赦なく照りつけるけど、標高が高いので気持ちがいい。
頂上まで近いような遠いような、そんな場所。
頂上まで近いような遠いような、そんな場所。
奥秩父も雲に浮かぶ。
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奥秩父も雲に浮かぶ。
八合目御来迎場に到着。
八合目御来迎場に到着。
山頂が見えてきた!
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山頂が見えてきた!
急登のクサリ場を越える。
急登のクサリ場を越える。
鳳凰三山と同じくらいの高さに。オベリスクもバッチリ見える。
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鳳凰三山と同じくらいの高さに。オベリスクもバッチリ見える。
白い岩肌と青空のコントラストが素晴らしい。
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白い岩肌と青空のコントラストが素晴らしい。
有名なくぼみが付いた岩。
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有名なくぼみが付いた岩。
登りやすいです。
登りやすいです。
今回は雲海に浮かぶ鳳凰三山と富士山が印象的でした。
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今回は雲海に浮かぶ鳳凰三山と富士山が印象的でした。
二本の剣が刺さった岩。
二本の剣が刺さった岩。
魔利支天の横にようやく北岳の姿も見えてきた。
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魔利支天の横にようやく北岳の姿も見えてきた。
雲海に浮かぶ剣岩と鳳凰三山と富士山。カッコ良すぎる。今回のベストショットか。
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雲海に浮かぶ剣岩と鳳凰三山と富士山。カッコ良すぎる。今回のベストショットか。
こちらは剣岩と雲海。
こちらは剣岩と雲海。
イルカ岩風。
ようやく山頂が見えてきた。
ようやく山頂が見えてきた。
かわいらしい仏像。
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かわいらしい仏像。
東峰付近から見下ろす。komemameが歩く眼下に雲と下界。
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東峰付近から見下ろす。komemameが歩く眼下に雲と下界。
いよいよ鳳凰三山が眼下に見えるところまで登ってきた。
いよいよ鳳凰三山が眼下に見えるところまで登ってきた。
山頂。賑わう人々と祠が見える。
山頂。賑わう人々と祠が見える。
東峰到着。
東峰と山頂に向かうkomemame。
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東峰と山頂に向かうkomemame。
甲斐駒ケ岳山頂到着。
甲斐駒ケ岳山頂到着。
よい天気。
白峰三山。
北岳から続く南アルプスの稜線と山々。
北岳から続く南アルプスの稜線と山々。
山頂から仙丈ヶ岳。カールが美しい。
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山頂から仙丈ヶ岳。カールが美しい。
鳳凰三山と富士山。
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鳳凰三山と富士山。
八ヶ岳。北八ツは雲に覆われていた。
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八ヶ岳。北八ツは雲に覆われていた。
下山しようとすると、あっという間にガスが上ってきた。ぽっかり空いたガスの間から八ヶ岳。
下山しようとすると、あっという間にガスが上ってきた。ぽっかり空いたガスの間から八ヶ岳。
帰りもせっせとハシゴを下ります。
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帰りもせっせとハシゴを下ります。
刃渡り付近で雲の下に。下界が見える。あの辺りまで下らなきゃいけないんだ…。
刃渡り付近で雲の下に。下界が見える。あの辺りまで下らなきゃいけないんだ…。
下りの刃渡り。
吊り橋を渡りゴール。
吊り橋を渡りゴール。
行きは真っ暗でお参りできなかったので、無事に下山できたことを報告。
行きは真っ暗でお参りできなかったので、無事に下山できたことを報告。
鳥居をくぐって駐車場へ。すてきな雰囲気です。
鳥居をくぐって駐車場へ。すてきな雰囲気です。
竹宇駒ヶ岳神社そばの売店で冷やしたトマトをガブリ。お疲れさまでした。
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竹宇駒ヶ岳神社そばの売店で冷やしたトマトをガブリ。お疲れさまでした。

感想

●夏休み前の最後の山行。だからガッツリ歩きたい。また、ここのところ山に登っている時間よりも
クルマを運転している時間の方が長いような遠出ばかりだったので、近場がいい。
ということで黒戸尾根で甲斐駒ヶ岳を目指すことに。
●この日は雲海が広がっていて、前半の樹林帯はちょうどガスの中を歩く感じで、
日差しを避けることができたのでよかった。それでも充分暑かったけど…。
刃渡りの手前でちょうど雲から抜け出し、その後の眺望はバッチリだったので理想的な展開でした。
●この時期シーズンは終わったようで、お花はほとんど咲いていなかった。その代わりにキノコがたくさん見られた。
●「10:00までに到着しないと雲が上ってきちゃうかな」と思いながら登り、何とか目標達成。
山頂で眺望を満喫し下山し始めると図ったようにモクモクと雲が上がってきてあっという間に視界がなくなった。やはり夏山は10:00までというのを改めて体感した。

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コメント

ソロかと思いきや
danyamaさん、おはようございます。

うちは、黒戸じゃ、見向きもしませんよ

komemameさん、アグレッシブですね
黒戸をこのタイムなら、お二人でどこでも行けますね

「夏山は10時まで。」
同感です!
2012/8/8 8:02
2人でガッツリでした。
satoyamaさん、こんばんは。


satoyamaさんが黒戸尾根を登った日、
実は自分たちも黒戸を考えてました。

双葉SAでいったんクルマを止めて須玉で降りるかどうか悩んでいたのですが、
この時点で既に南ア周辺は雨がザァザァ降っていたので、
少しでも可能性がありそうな北アに向かいました。
結局、時間の読みが甘くて、薬師もとうてい間に合わないことが
上高地辺りで発覚。扇沢に向かい観光気分で結局立山に登ったのですが…。
そんな日に、黒戸に向かいそして登られたsatoyamaさんは
やはりタダモノではありませんね。

komemameですが、振り返ってみたら、
テン泊装備など荷物が重くなると後半パッタリ足が止まるということが判明。
この日は天気も良かったのでいつもより軽量化してもらって望みました。
2012/8/8 19:22
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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