西穂高岳 乗鞍岳 小学生 7歳愛娘を連れて私が北ア・デビューした山へ行く


- GPS
- 23:09
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,356m
- 下り
- 2,010m
コースタイム
ロープウェイ西穂高口駅(13:54)−(15:34)西穂高山荘
8/11 スーパー亀ペースです。参考にならないと思います。
西穂高山荘(6:09)−(6:33)丸山(6:40)−(7:55)独標−(9:05)ピラミッドピーク−(11:15)西穂高岳−(13:50)ピラミッドピーク−(15:20)独標−(16:15)丸山−(16:33)西穂高山荘
8/12
西穂高山荘(7:04)−(10:33)田代橋登山口
8/13
乗鞍・畳平(8:46)−鶴ヶ池から−(9:27)肩ノ小屋(10:29)−(11:34)剣ヶ峰−花畑から−(13:06)畳平
天候 | 8/10 晴れ 8/11 ガス 時々雨がパラつく 8/12 晴れ 8/13 雨 濃霧、雨風強し 8/14 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ロープウェイ西穂高口駅〜西穂高山荘 よく整備されています。運動靴姿のハイカーも大勢いらっしゃいます。 西穂高山荘〜西穂高岳 よく整備されています。昔、危険と言われた箇所は簡単に、簡単だった箇所は少し歩きにくくなった? 西穂高山荘〜上高地 よく整備されています。運動靴姿のハイカーも時折すれ違います。 登りで使用する場合、疲労がピークに達した時に大きな岩が次々と出てくるのでちょっとツライかも。 めったに出会いませんが、熊の生息地域ということを知っていると却って不安になる。 乗鞍畳平〜剣ヶ峰 晴れていたら花畑最高!!! 日焼けも最高!!! ガスっても、道の両端にロープが張ってあるので安心。道に迷ってもロープを辿ればどこかに着く? 下界からバスで一気に上がってくるので高度障害には注意。 熊の生息地域の真っただ中。目撃情報も多数あり。定期的に不幸な事も起こっています。要注意! |
写真
感想
三十数年前、生駒山と葛城山に1回しか登ったことのない小2の私が北アルプスデビューしました。
当時は子供用の登山装備品など望むべくもなく、トレーナーにジーパン、ズック靴という出で立ちで、西穂高岳、乗鞍剣ヶ峰に立ちました。
今回は当時の私と同じ小2になった娘を連れて同じ山に来ました。三十数年ぶりなので、どのように変わっているのか楽しみです。
8/10
電車とバスを乗り継いで新穂高ロープウェイへ。
バスはずいぶん快適になっています。道幅が広くなった所もあります。何より、ロープウェイ乗り場までバスで行けるのでずいぶん楽です。
当時は一つ手前の新穂高温泉が終点で、そこからザックを担いで坂道を駆け上りロープウェイの切符を買って、ギリギリ、ロープウェイの発車に間に合うかどうかでした。
第2ロープウェイは日本でただ1つの2階建てゴンドラ。
子供の希望は2階にのりた〜い!でも残念。まず、乗客を2階に乗せて定員になれば1階へ。丁度私達の前の方で2階は定員。1階へ誘導されました。
でも、いいこともありました。2階はぎゅうぎゅう。1階はガラガラ。ゆっくり景色も堪能できて超快適!
しらかば平駅〜西穂高山荘
昔と変わらず良く整備されています。登るにつれて岩が増えてくるのも昔のまま。当時の私のように娘も息を切らしながら登って行きます。
西穂高山荘
不幸なことはありましたが、小屋は大きく生まれ変わりましたねー。感激です! ってずいぶん昔のハナシですが。こんな所が浦島太郎です。
ここで娘は高度障害でスーパーハイテンション。落ち着き無く小屋の中を走り回っています。書庫におもちゃがあるのを見つけると一番のお気に入りの場所になりました。姿が見えなくなると必ずそこで遊んでいました。
夕食後、携帯酸素を吸わして落ち着いた所でさっさと布団へ。
8/11
奥穂へ向かわれる方は4時頃までには出発されて行きます。それ以外のほとんどの方も前日に小屋から朝食弁当を受け取って5時頃には次々と出発されて行きます。
私たちは5時30分から食堂で暖かい食事を頂いてから出発。
予定では11時までに西穂高岳まで往復し、その後焼岳小屋へ。
子供の時、小屋から山頂まで5時間で往復したので同い年の娘も大丈夫だろうと考えていました。
それに当時、焼岳は立ち入り禁止だったので行ってみたいなー、なんて思ってもいます。
西穂高山荘〜丸山
ガスと飛騨側からの強風。視程20m程。寒い!登り初めから大きな岩を登って行きます。娘のペースは上がらず。風は強いけど、大きく育ったハイマツの間を歩くので不安はなし。
丸山から先はハイマツが切れてくるので念のため娘にスリングで簡易ハーネスを付けておきます。独標に上がる時に飛ばされそうならすぐにザイルを付ける準備です。
丸山〜独標
12峰に着く頃には風も弱くなって視界も晴れてきました。
私は独標の前に12峰という岩場があるのをすっかり忘れていました。
忘れるくらい簡単な岩場だったんですけど、岩が崩れたのか少し変わったようで娘は手間取っていました。
独標の登りも記憶では少し直登気味のルートだったんですが、今は少し飛騨側へ寄ってから信州側へ寄って行く様になっています。
娘は必死に付いてきますが、超慎重派のためなかなかペースが上がりません。
結局、2時間近くかかって8時前に独標に着きました。この時点で引き返えせば焼岳小屋へ行くことが出来ますが、第1目標の西穂高岳まで往復して西穂高山荘にもう1泊する事に予定変更しました。
元々、天候が悪ければ焼岳を諦めて西穂高山荘でもう1泊して山頂を目指す予定でしたので、影響はありません。今回の私の夢が1つ壊れるだけです。(泣)
風もすっかり弱くなったので、岩に引っかけて事故にならないように娘の簡易ハーネスを外します。
独標〜ピラミッドピーク
「何これー!超簡単!」独標の下りを見て真っ先に思いました。
昔は岩にしがみつきながら、手足が届かなくて泣きながら下りたのに、今では幅広の道がしっかり整備されています。下りきった所の幅30cm程だった切り立った痩せ尾根も、道幅が広がりハイマツも茂り何の恐怖感もありません。かつての滑落ポイントもこんなに変わるもんなんですねー。
10峰から9峰までの切り立った痩せ尾根も昔は転落箇所の1つだったんですが、今では少し道幅も広がり信州側のハイマツが良く茂って、少々の風でも安心して渡れそうです。
9峰を越えた所の1枚岩が難所の1つ目。私の子供の時の経験を事前に妻に説明しておきました。
実際に着いてみると「あれ?少し簡単になってら!」
足の置き場が昔は大人の靴が何とか1つ入るだけの大きさだったのに、今では楽に入る大きさがあります。お陰で通過するのに楽になりました。
ピラミッドピーク〜西穂高岳
9峰の難所を越えれば山頂直下まではこれまでと同じように岩を乗り越えて行くだけのハズ・・・。
オイ、ちょっと、子供がこんな進みにくい箇所無かったゾ−。
飛騨側にあったテーブル岩を伝って大岩を巻いたのに無くなってるゾー。
やっぱり30数年の月日は地形を変えてしまうのかぁー。
極めつけは、山頂直下にあった急坂の岩場。
2番目の難所で、昔は滑りやすい急坂の岩を直登・直降するので絶対に岩を背にして下りてはダメ、落石も多いので他人の直上、直下にいてはダメ、と妻に説明していたのですが、岩が崩れて土がむき出しになって「×」印が。
代わりに当時は禁断の、飛騨側に一度寄って元のルートに戻る様に岩に指示されていました。そのため、娘にはとても難しい岩場に変わってしまっていました。
西穂高岳〜西穂高山荘(帰り)
山頂では雲行きが怪しくなり、ぽつぽつと雨が顔に当たります。周囲の山もガスに覆われ何一つ見えません。
記念写真だけ撮って、岩が濡れて滑りやすくなるのを嫌ってすぐ引き返します。予定も大幅にオーバーしています。弁当は小屋にデポした荷物の中。
高カロリーのおやつはたっぷり持ってきているのでそれでしのぎます。雨はすぐ止みました。
それでも超慎重派の娘は空腹感も手伝ってかペースが上がりません。岩を慎重に慎重を重ねて下りて行きます。
ペースが上がったのは12峰を過ぎてガレ場になってから。
小屋に着いてから、夕食を兼ねた遅い昼食を摂りました。娘には売店で、よく頑張ったねのアイスとジュースをプレゼント。
嬉しそうに頬張っていました。
8/12
昨日、予定変更したので今日はたっぷり時間があります。
朝はゆっくり寝て、娘は書庫で遊び、7時過ぎに出発。
田代橋まで順調に下りた後はのんびりと上高地の散策。
妻は一度来てみたかった上高地を堪能。娘は大きな岩魚を間近でみて驚いたり、河原で遊んだり。
バスの発車時間までゆっくりと楽しみました。
今日は平湯温泉で娘と約束した露天風呂がある宿に宿泊。
8/13
夜中に地震。
驚いて目を覚まします。テレビをつけると震源は長野だとか。強いの→弱いの→弱いの→強いの。計4回。
「オイ、焼岳!
噴火するなよ!」
「焼岳、乗鞍が噴火したらどうやって帰ろうか」
とか考えてると、よく眠れませんでした。
今日はバスで乗鞍へ。何だか雲行きがアヤシイ・・・。
平湯峠から濃霧+雨+強風。視程は15〜20m程。バスは時速30km程で山岳道路を登って行きます。
ゆっくりなのでつづら折りの道でも酔うことは滅多にないと思いますが、視界が悪い中をバスが進むのでので乗っていて少し不安になりました。
畳平に着いても相変わらず濃霧+雨+強風。建物の中で朝食を摂りながら天気の様子を見ますが、良くなる様子はなく雨具を着て取り敢えず肩の口小屋まで行ってみることにしました。
外に出てどのルートで行こうか考えていると近くにいたタクシーの運転手さんが鶴ヶ池から行くと楽だとしきりに勧めてくださるのでそちらから行くことに。
途中、富士見岳からの落石の音を何度も聞いて不安になりながらも、小屋まで本当にとても楽ちんな道でした。
但し、雨風は更に強くなって真横からや谷からの吹きあげに変わってきました。
肩の口小屋で冷えた体を休めながら天候回復を待っても一向に好転する気配は無し。
剣ヶ峰から下りてきた方に上の状況を聞くと稜線の風は強いけど何組か上がっているとのことなので行けるところまで行ってみよう!と出発。
相変わらず横殴りの雨。
稜線に出ると暴風雨。横から、下から風が容赦なく吹きつけます。子供だけなら簡単に体を持って行かれます。1組の方がどうしようかと迷っていらっしゃいました。
妻は不安で「戻ろう!」と言いますが、雨風の様子を見て娘を連れていけると判断してしばらく進むと程無くして剣ヶ峰に到着しました。
じっとしていると体温を奪われるのですぐに下山開始。
下りは肩の口小屋を通過して花畑からバスターミナルにルートをとります。
残念ですが、今日の天気ではガスに覆われて花を楽しむのは無理。娘も残念がっています。
今度来れたら来ようね、と約束してまたもや濃霧の中をバスで平湯温泉まで下山。
私の思い出ある温泉、新穂高温泉へ向い、家で露天風呂と食事を堪能。
娘はまたこの温泉に来たいと大喜び。
8/14
帰阪
娘のスペック
身長 118cm
体重 23kg
ちょっと太りかけ
山では超慎重派
コメント
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asahiさん、こんにちは
今回は北アルプスにお出かけだったのですね。
ご自身が子どもの頃に歩いたコースをお子さんと歩かれるなんて素敵です
西穂高の独標はちょうど先週テレビでみたばかり。
とても無理だなと思っていたところだったのですが、
相変わらずasahiさんのお子さんはとても健脚ですね!
同い年のわが子ももう少し頑張ってもらわないと
こちらは私も含めて初めての北アルプスでした。
壮大さに驚きながら、色んなことを学べて楽しかったです。
涼しくなったら、六甲縦走の続き頑張ります
娘が健脚なんてとんでもない。
親鳥を追いかける雛鳥のように、必死についてきているだけですよ。
娘が西穂往復にこんなに時間がかかるとは夢にも思いませんでした。
やっぱり、男の子と女の子では大分違う様ですね。
でも、岩につかまりながら「命がけやー!」って娘が言うのを聞いた時、私も同じことを言ったのを思い出して、「やっぱり親子だなー」なんて思いました。
私にとって初めての北アルプスが西穂だったので、アルプス=岩稜歩き のイメージが今でも幾分残っていまして...。
>西穂高の独標は 〜 とても無理だなと 〜
いやいや何事も経験ですよ。妻も娘も西穂へ行った事で「怖い」高さの基準が変わったと思います。
昨年北アルプスデビューしたばかりの妻も娘も本当によく頑張りました。
親子代々、小2の北アルプスデビューがいきなり西穂???
う・・・すご過ぎ(汗)(笑)
お嬢ちゃん、難しいトコ行って来て偉かったね〜!
今度おばちゃんに岩登り教えてちょうだいね。
いやー、小2だと案外行けるもんですよ。親について行くことに必死で高さのことは忘れますから。
それと今回は、私が小2で西穂へ行った時に感じた、危いから行かないと大人が思う事と、どう手伝ってもらったら出来るという子供の思いとのギャップを実体験していたのでそれも色々と生かしました。
それでも慎重さが必要なコースだと思います。私が子供の時でも、途中ですれ違ったお子様連れのお父さんが滑落されたと小屋に戻ってから聞きましたし、今回も転倒して滑落しかけたり、上の方が落とした岩に当たりかけた方も見ましたから。
それと、おばちゃんだなんてとんでもない! 私もいい年ですから...何だか恥ずかしくなってしまいます。
これからも親子でいろんな山を楽しんでゆきますね。
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