剱岳(別山尾根ルート)


- GPS
- 28:41
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,806m
- 下り
- 1,813m
コースタイム
室堂9:20-10:00雷鳥沢キャンプ場-11:40剱御前小屋12:15-13:10剣山荘(泊)
2日目
4:00剣山荘-4:35一服剱-5:30前剱5:50-7:20剱岳山頂7:45-8:50前剱-9:35一服剱
10:00剣山荘10:40-11:55剱御前小屋12:10-14:00室堂
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一服剱〜前剱間は事故が多く細心の注意を! 事前にどのような事故が起こりうるのかを確認したほうがいいです。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
盆休みを利用して剱岳に行ってきました。
いつか登るとすれば危険度の低い早月尾根から、と思っていたのに
まさか別山側から登る日が来るとは・・・
1日目
立山の天気予報は15時から雷雨
初日は行動時間が短いのでそれまでには剣山荘に到着できました。
(予報は外れてガスが出たものの終日晴天)
本日9名での行動となりましたが、十分な休憩を取っても計画よりだいぶ早く到着できました。
雷鳥坂は急で長かったのにみなさん元気だわ。
剣山荘はこれまでに泊まった山小屋の中ではダントツ1番の美しさでした。
トイレもまったくにおいがないし、シャワーも入れます。
部屋もひとり1畳のスペースに布団を敷くことができたし、その布団もふかふかでした。
(布団のスペースは混雑度に左右されるとは思います)
乾燥室は下駄箱の下に除湿機が置いてあるだけなのであまりアテにしないほうがいいです。
夕食までの時間は宴会に・・・
明日は一般ルートとしては最難関レベルの剱岳に挑みます。
それを忘れてしまうような楽しい時間を過ごしました。
きっとみんなお酒で恐怖を紛らわしているのでしょう(違うか・・・)
今回、会計兼雑用係の私はなんどお酒の買い足しに売店へ足を運んだか。
夕食はご飯をおかわりして、日没前には就寝しました。早過ぎ?
夜、一度暑くて目が覚めて夜風に当たりに外へ
まだ満点の星空とはいかないけれども明日も晴れそうです。
2日目
3時に起床すると手が届きそうなほどの距離に無数の星が!
4時にヘッデンをつけていよいよ剱岳へ
一服剱を越えると空が明るくなってきました。
ここから前剱までの区間は事故多発地帯です。
浮石がかなり多く足の置き場と手をかける箇所には細心の注意が必要です。
ここで事故に遭遇してしまいました。(詳しくは文末に記載)
前剱以後も岩場鎖場の連続なので気を抜く場所はありません。
どこも写真で見ると高度感がありますが、実際には必ず足場があり落ち着いてゆっくりと進めば大丈夫です。
鎖を無理に使おうとせず、補助的に使っていきます。
カニのたてばいも確実にボルトに足を乗せて登れば問題なし。
前にいたグループもさくさく登っていくので渋滞もまったくありませんでした。
今日は天候に恵まれ岩も乾いていましたが、これがガスや雨で岩や鎖が濡れていたらまず撤退だったと思います。
やはり先月の死亡事故発生時は雨が降り霧が出ていたようです。
山頂到着!
早い時間だったためガスもなく最高の眺望です。
記念撮影をしてしばし休憩。
下りが残っているのでホッとは出来ませんでしたが、剱岳の山頂に立てたことに満足できました。
下り最大の難所カニのよこばいへ
ここは岩にへばりつくと1歩目の足の置き場が見えにくいと予習していたのですが
岩場から体をそらし、剣山荘でみた足の置き位置の写真を思い出してもそれらしき突起が見当たりません・・・
一瞬焦ってしまい、結局よく分からないまま岩の割れ目のようなところに足を置き、なんとかクリア
*帰宅後詳しくupしてくれているサイトで確認したところ、私が写真を思い出して足場を探していた地点ですでに1歩目は通過していた模様
そして前剱から一服剱までの浮石の多い登山道を再び慎重に慎重に戻ります。
ここで一回転してガレ場をすべり落ちる男性が(私は見ていませんが)
なんともなかったようですが、そういう事故を目の当たりにすると本当に緊張します。
一服剱から剣山荘が見えるとやっとホッとしました。
剣山荘では預かってもらったザックを回収しコーヒータイム
無事に剱岳から戻ってきてみんな安堵の表情です。
また剱御前に登りかえして雷鳥沢へと下ります。
雷の音が響いていましたが雨に降られることはなく、室堂に到着した際にも雄山から大日まできれいに見えました。
立山駅に戻るとまさかの大雨!
本当にお天気に恵まれた山行となりました。
●落石の恐怖
一服剱から前剱までのガレ場で、すぐ後ろを歩いていたグループの方が落石しました。
人の頭の2倍ほどある石が後続の列に転がって行きました。
岩に当たり大きな音をたてて徐々にボールのように跳ねていく岩を見て、
たくさんの人が一斉に
『ラーク!ラーク!』と叫びました。
その岩は大きな岩を飛び越えて、わたしからは見えなくなりました。
その後、前剱で休憩していると落石に当たったという男性が現れました。
あの岩は大きな岩にぶつかり二つに割れてその人に向かって飛んできたそうです。
首の後ろに多少流血していたようですが大事には至らなかったようでした。
見ているだけだった私ですが、カニのたてばいよこばいより何より落石事故をおこしたらどうしようという恐怖が一番大きくなりました。
浮石が多い場所では登山道をはみ出すような無理な追い抜きはしない、岩場同様ゆっくり丁寧に進むことを常に忘れてはいけないと強く感じました。
さくらさん
槍ヶ岳、白山中宮道続き剱岳別山尾根とはすごいですね
穂高に比べると剱は浮石はすくないですが前剣は多かったかな。とにかく油断禁物ですね。
穂高も剣もヘルメットは持っていくべきな山と思いますよ。
でも大事にいたらずよかったですね。
こんばんは
例年であれば計画の半分が天候不良で中止になっていたのですが、今年の夏はどうしたことか晴れ続きです。
山は自己責任と言っても不注意で他人を巻き添えにする訳にはいきませんからね。
危険マークは人を危ない目にあわせる可能性の高い場所だと認識して安全登山に努めようと思いました。
夏山計画も一通り終了したので、秋はもう少しマッタリ歩こうと思いま〜す!
まだこんなに暑いのに秋なんて早いですかね笑
さくらさん
もう秋の計画ですか。早くはありませんよ。待ち遠しい。
白山周辺でお勧めありますよ
お花松原の紅葉は最高、杉峠から藪っぽいコースで赤兎山、刈込池、ちょっとハードな笈ヶ岳、静かな大瓢箪山
もしよろしければ案内もしますよ。
えー!
ぜひ案内してほしいですよー!
でもhakusan27さん足速いからなぁ・・・
また予定メールします(^▽^)
私もそのラクの声を聞きました。
ツアー客の方に当たったそうです。
落石、されるのも、させるのも怖いですね・・・。
いつでもOKですよ
ゆっくり歩きますよ
PS. 健康診断で貧血気味といわれました。やはり
同じ時間に近くにいたんですね。
出来るだけ起きてほしくない落石事故ですが、あの場にいたことで学ぶことも多かったです。
きっとkimiさん山頂にも似た時間にいらしたのでしょうか?
眺望が良くて気持ちよかったですね♪
貧血!やっぱり!
なにか鉄分を多く含むものを毎日たくさん食べてくださいね・・・
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