やったらできた!笠ケ岳・槍ヶ岳 ワンデイ


- GPS
- 13:18
- 距離
- 38.5km
- 登り
- 3,335m
- 下り
- 3,318m
コースタイム
1:17 笠新道分岐
2:53 杓子平
4:17 笠ケ岳山荘
4:26 笠ケ岳
5:26 抜戸岳(御来光)
6:00 秩父平
6:54 弓折岳
6:59 弓折乗越
7:32 双六小屋 7:52
8:09 樅沢岳
9:30 千丈乗越
10:05 槍ヶ岳山荘
10:20 槍ヶ岳
10:40 槍ヶ岳山荘 10:47
10:52 飛騨乗越
11:24 千丈分岐
12:10 槍平小屋
13:15 白出沢出合
13:34 穂高平小屋
13:58 新穂高
行動時間
13:18(休憩含む)
天候 | 晴れ〜曇り(ガスに巻かれるが時折晴れ間あり) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
笠新道〜笠ケ岳 ・よく整備されており標識多く、特に危険な箇所はありません。 笠ケ岳〜弓折乗越 ・一本道で迷うことはないです。よく整備されています。 弓折乗越〜双六 ・全く問題なし。 双六〜千丈乗越 ・特に問題ありませんが、千丈乗越までの西鎌核心部は鎖場が5,6箇所ありますが、鎖に頼らなくても通貨できますが、疲れてきている頃なので慎重さも必要。 千丈乗越〜槍ヶ岳山荘 ・問題なし。 槍ヶ岳山荘〜槍平小屋 ・飛騨沢ルートよく整備されています。 槍平小屋〜白出沢 ・草の刈り払いされていたり、木道が作ってあったりよく整備されています。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
【はじめに】
8月末の平日、代休が取れたので今後しばらく山歩きの時間がとれそうにないため夏山の締めくくりにと、ロングルートの日帰りに挑戦してみることにしました。
【行動まとめ】
前日は仕事が終わってから、帰宅後仕度をして新穂高に着いたのは22時過ぎ。
いつもの無料駐車場は平日ですが、半分強くらいの駐車割合です。最上段も6,7台くらいは空いており、運よく登山口に一番近い側に停めることができ、ビールを飲み仮眠を試みるが、なかなか寝付けないまま日付が変わって仕度開始。
いざ行動開始。新穂高バスターミナル前にあるトイレで用をすまし、出てくると単独行の若者が入ってきて挨拶、数時間後笠ケ岳の帰りに折戸岳分岐乗越手前あたりですれ違うことになる。
(後でshira-gaさんであったことが判明(shira-gaさんのレコ⇒http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-221827.html)
左俣林道へ向かうが、今回は前回覚えたロープウェー駅奥の橋を渡って若干林道をショートカットできる道を利用。
暗闇の林道をテクテクと進む。空を見上げると若干雲がかかっているが星も垣間見える。雨は大丈夫そう。
笠新道分岐地点には水場があるが、自宅からハイドレーションに1.0Lの水+0.5Lのペットのお茶を持参なので、スルー。
噂の急登を上り始める・・・・なるほど、確かにひたすらの上り。
でも急登ですが、しっかり整備されており、歩きやすい印象だが、汗が吹き出てきて給水を余儀なくされる。(笠ケ岳まで0.5Lのお茶消費)
途中、穂高連峰を一望できるところがあり、シルエットが浮かび上がっていて素敵でした。キレット上部あたりにオリオン座もきれいに見えていました。
杓子平への道中、見過ごすことの出来ない大きいゴミを発見し、先は長いが拾いザッグにくくり付けて歩くことにする。
そうこうしているうち、杓子平に到着。
物音がして、ケモノか?と一瞬驚くが、音のした側を照らすとテントが1張。こちらの物音で起こしてしまわれたのかもしれず、そーっと通過する。
杓子平からは満月に照らされた笠ケ岳がようやく姿を現す。あそこまで、まだ結構あるなぁーと思いながら先へ進む。よく見ると動く明かりが見える。小屋泊まりと思われる方が登っておられるのであろう。
折戸岳分岐地点に到達して、小休憩。北側には黒部五郎岳が雲海に浮かんでいて綺麗です。
行動食を詰め込み、笠へ。テン場はこちらも1張のみ。小屋をスルーしてピークへ。
ピークに到着。先着は女性2人(それぞれ単独行)。「半そでで寒くないですか?」と心配される。
周囲はガスに巻かれているが、時折ガスが晴れると槍〜穂高がきれいに見える。
ご来光はもう少しで始まりそうだが、長居はできないので、女性に挨拶をして先へ進む。
折戸岳手前付近で明るくなってきてヘッドライトをしまい、折戸岳に寄り道。
折戸岳ピークにでると、すばらしい眺めが眼前に広がる!
雲海に浮かぶ槍穂と御来光!感動です!
感動しながらシャッターを切りまくりました!
しかし、先は長いので、先へ・・・・
弓折方面へは完全にガスにまかれてしまい、さきほど見れていた槍穂も黒部源流方面も見えなくなってしまいました。
こんなとき、きっと会えるだろうと思ってましたが、やっぱり雷鳥さんに遭遇!
今回はしっかりフレームに収めることができました。
途中、秩父平の終盤のお花畑は長い登山行程に潤いを与えてくれます。
大ノマ岳あたりで折戸岳からのルートで初めての人に遭遇。どこかのワンゲル部のグループでした。弓折分岐まではその後、2名の女性グループと単独行の男性に遭遇しました。
しかし弓折分岐から双六小屋まではさすがに、すれ違う方も増えてきました。
ここで後に判明したfallさんともすれ違い。
(fallさんのレコ⇒http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-218562.html)
出発から7時間足らずで双六小屋到着。今日の行程のちょうど中間地点です。
双六小屋まではずっとガスで眺望はほとんどありませんでいたが、双六小屋に着く頃には若干ガスが取れてきていて、三俣山荘と鷲羽岳の中腹あたりの標高までは見渡すことができるようになってきました。今後のさらなる天候の回復に期待は高まります!
双六小屋で後半戦に備え、大休止。夜露でぐっしょり濡れた靴下を交換し、うどん(800円)を注文しました。美味かったです。
水場(無料)で笠が岳からはほとんど減らなかったハイドレーションパックに給水し、持参の粉を溶かしてアクエリアスとしました。(約1.3ℓ)
休憩を終えて、いざ後半戦へ!
樅沢岳への上りからスタートです。鷲羽岳方面を見るとやっぱり上部のガスは取れず・・・周囲の峰々も同様です。穂高側に至っては中腹すらガスに包まれています。
樅沢岳から、西鎌尾根核心部へ。もう少しハードかなと思ったのですが、設置してある鎖は必要とする機会はなく、なんなく通過。ちょっと拍子抜けしました。
それと、期待していた北鎌〜槍の眺望は終始ガスで残念でした。
千丈乗越からは最後の上りです。斜度が増したジグザグの上りは足に堪えます。
飛騨沢から上るときに見える「ニセ槍」の脇を通過し、ようやく槍の肩に到着!
小屋は賑わっている様子。
ザックをデポし、ピークへ。ちょっと渋滞気味でしたが、すんなり上れました。
しかし、頂上の人の多いこと・・・さすが槍です。
眺望は全くないので、長居は無用。記念写真を取りすぐ下山。下山時は渋滞で時間かかりました。
小屋横で槍を見ながら行動食を食べて一休み。
ピークのガスはすっきり取れず、あきらめて下山開始。
飛騨沢のお花畑を愛でながらの下山。長い下りは足にきますが、結局持ってきたストックは出さずじまいでした。
槍平小屋ではテント1張のみ。涸沢岳がきれに見えました。ひょっとしてこの時間、槍のピークも晴れていたのかなぁと思いながら、小屋をスルー。
長い飛騨沢ルートの下りでしたが、白出沢に出たときには「やっと終わったー!!」と、達成感で一杯になりました。
最後の林道も長いですが、だらだら歩きも疲れるので、ちょっと小走りに下りてきました。林道では多くの人にすれ違い、一部から「ガンバってください!」と言われましたが、決してトレランではございませんでしたので・・・(笑)
無事、新穂高BTに到着。
振り返ると、今朝歩いた、笠〜弓折の稜線がガスが晴れて綺麗に望め、よくもまあ、あんなところまで行ってきたもんだと思いました。
予想より早い13時間で周遊でき、疲れましたが今年の夏山を締めくくる充実感一杯の山行となりました。
またすごい記録があるなぁ〜・・ってみてたら、
やっぱりsanchan346さんでしたか・・・
普通、ワンデイとか書いてたらギリギリの記録が多い中、余裕の昼過ぎ帰着ってのがすごいです。。
このペースだったら、
大キレット通って西穂高から帰って来ることもできたんじゃないですか??
またド肝を抜く記録が楽しみです。。
sanchan346さん、こんばんは。
いや〜、むちゃくちゃに速いですね
ただ周りかたが逆の方が良かったですね。笠側は槍・穂高より西なので、天気が良くても朝方は東に有る槍・穂高は逆光になってしまうんです。
だから逆回りにして最初に槍に登れば、sanchan346さん速さなら日の出を槍ヶ岳の山頂で見られます。それから双六〜笠と周れば槍・穂高も綺麗に見れます。
また笠からはクリヤノ頭経由で下りれば、引き返さずにすんで、綺麗な周回ルートになりますよ
sanchan346さんなら、新穂高〜槍〜穂高〜焼岳〜新穂高の周回も日帰りでやれそうですね。これはまだ誰もやっていないので見てみたいですね
ちなみに新穂高起点の登山ルートを以下でまとめていまして、その中で今回のsanchan346さんのレコも参照させてもらいました
http://www.yamareco.com/modules/diary/1201-detail-24820
Mahitoさん、2週間前に笠ケ岳周回されていたのですね。見逃しておりました・・・。明るい時間帯の笠ケ岳にも登ってみたくなります。
今回、天気予報と当日の体調次第で、南岳までなら縦走出きるかなぁと考えてみたりしていたのですが、予報は午後から崩れるとのことでしたし、眺望のない歩きはつまらないので、諦めましたが、さすがにキレット&ジャンを越えるのは並みの人間業とは思えません
一度化け物の様な記録、見てみたいですねー
Futaroさん、コメントありがとうございます。
なるほど、槍でご来光で逆周りも楽しそうですね。
今回は、体調不良になったときはエスケープする可能性もあったため、未踏の笠新道と笠
新穂高発のワンデイルート研究されているのですね。
自分も新穂高発が多く、大変参考になります。
3週前に水晶日帰りをやったときも、多くのスゴイ方のレコを参考にさせて頂いたものです。
今後ともよろしくお願いします
新穂高のトイレで深夜にお会いした者です。
超ロングのワンデイ縦走お疲れさまでした。
左俣林道でヘッデンが踊るようにどんどん上がっていくのがみえてすごい速いな〜
と思っていましたがこんな時間で周回とは驚きです。
しかしガスがはやすぎてそこがお互い残念でしたね・・・。
私はあの日テントで西岳ヒュッテ泊でしたが、夜ゲリラ豪雨でテント浸水して参りました。
テント2泊で先ほど帰宅したのでレコにはだいぶ時間かかりそうです
ちなみに、「単独行の若者が入ってきて挨拶」ですが、年代はそれほど変わりません(汗)
shira-gaさん、こんにちは。
なんと、新穂高のトイレでお会いしたのはshira-gaさんでしたか
あの日は西岳まで歩かれたのですね!
shira-gaさん、テント泊装備ですから、充分健脚ですよ
夜はゲリラ豪雨で眠れなかったでしょうに、お疲れ様でした!
自分もshira-gaさんのようにテン泊で山をゆっくり楽しみたいのですが、なかなか・・・
今後ともよろしくです!レコ楽しみにしております
すごい! すごすぎです!
恐らく弓折乗越を過ぎた双六小屋手前辺りで
お会いいたしました
うちは3日も要し笠断念したのですが1日、しかも13時間
あまりで笠新道を登り笠・槍をハントされるとは
ぶったまげました〜!!
笠を越えてきてあのペースだったのですね
いや〜本当にお疲れさまでした。
すごいもの見せていただきました
fall
fallさん、はじめまして。
コメントありがとうございます!
お二人のことは覚えておりますよ
fallさんが先行されていて、一眼レフを首から下げた奥様がうしろを歩いておられていて、美男美女の素敵なご夫婦だったなぁと感じた次第です
今回のレコも見せて頂きました。ご夫婦で山を満喫されていて羨ましい限りです。奥さまのPENTAX K-5
自分も複数での山行や晴天率100%の時はEOS 40Dを連れ出すこともあるのですが、最近は連れて行ってあげてないです
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