山の天気はわからない(大天井〜燕岳〜北燕)
- GPS
- 55:42
- 距離
- 24.4km
- 登り
- 2,179m
- 下り
- 2,177m
コースタイム
中房温泉登山口(6:30)
燕山荘(10:15)
大天荘 テント場(13:30)
2日目(5h30)
テント場(7:30)
大天井岳▲(7:40)
大天井ヒュッテ分岐(8:15)
燕岳▲(12:00)
燕山荘 テント場(13:00)
3日目(5h30)
テント場(7:30)
北燕岳▲(8:15)
東沢乗越分岐(9:00)
東沢乗越(10:00)
中房温泉(13:00)
天候 | 9/14 曇り(夜:風雨) 9/15 霧のち晴れ 9/16 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰りの日曜はどこまでも続く路駐の嵐。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・大天井ヒュッテから切通岩までは鎖が結構あり滑落注意。 ・東沢乗越からの下りはザレた急坂(2回こけた) ・北燕沢出会からブナ平までのどうだん坂は、地図ではわかり難いが結構な急坂。 ・中房川は何箇所か渡渉あり。河原はペンキマークを頼りに。 |
写真
感想
今シーズン2回目の北アルプス。今年は1回しか行けないかなと思っていたが、仕事と天気が何とかなりそう。金土は曇り時々晴れ、日曜は曇りでのち下り坂との予報。先月の槍ヶ岳のテント場から見た西岳ヒュッテに続く喜作新道が印象的だったので、燕岳〜大天井を通って西岳に行くことに決定。
中房温泉までこんな道をバスが通るの?っといった狭い道が30分程続く。
深夜1時に到着。暗くてよくわからなかったので第2駐車場に停める。
【1日目】
合戦尾根から登山開始。途中に水場があり、坂を20m程下る。水量は少ないが冷たい水を補給。
2時間半で合戦小屋。名物のスイカ(\800)にかぶりつくが、一人ではちょっと多すぎた。また、合戦の由来は意外にも古く桓武天皇の時代に坂上田村麻呂がこの地で暴れていた鬼(八面大王)を退治した場所が此処らしい。勝者の都合で歴史が書き換えられている気がしないでもないが?・・・。
4時間で燕山荘に到着。アルプスの絶景が目の前に広がるが、燕岳はガスって見えない。行っても見えないんじゃ面白くないので、帰りに晴れるという淡い期待をし、パスして大天井へ向う。
途中、蛙岩など通るが景色がイマイチなのでテンションが上がらない。大天荘と大天井ヒュッテ分岐を左に上がって行くが、いつまで続くかといったきつい登り。
大天荘が見えやっと開放された。
新調したプロモンテのテントを設営。25年前のダンロップを使っていたので基本的な構造は同じだが、かなり軽くなった。その分、生地は薄くなったので破れなければいいが・・・。その夜は風雨が激しく、明日は西岳に行けるか怪しくなってきた。
【2日目】
雨は止んだが生憎のガスガス。山小屋のお兄さんに予報を聞くと、「一応晴れになってますけど、午後は崩れるみたいです」とのこと。とりあえず此処から10分の大天井岳を登る。山頂もガスっていたが、一瞬だけ槍が見えた。天気の良い日は絶景だろうな。
テンションが下がりつつも喜作新道方面に向う。なかなか良い感じの道を進み、大天井ヒュッテ手前の分岐でどうしようか迷った挙句、喜作新道は天気の良い日に歩きたいということで、燕方面に戻ることに決めた。
大天井岳をぐるっと一周することになるが、これがなかなかのスリリングな道。滑落しないように鎖場を慎重に進む。20分程来たところで天気が急速に回復し、槍が綺麗に見えるように。しまった!西岳に行くべきだったかと少し後悔したが、晴れた日の燕も見たいと思い、そのまま続行。
常念山脈は午後に安曇野からガスが登ってくるので、今なら晴れてる燕に急ぐ。
11時に燕山荘に到着。少しガスって来たので急いでテントを張り、山頂へ出発。
安曇野方面からガスが被ってきたが、幻想的で丁度いい感じ。無事に山頂からの展望を堪能できた。
テント場に戻ると凄い数のテントが・・・。山小屋で毛布1枚を3人でというのも嫌だが、キチキチのテント泊も落ち着かない。しかしその夜、来て良かったと思うことが。今夜は新月だったので深夜テントを出たら満点の星空が!
念願の天の川も見ることができ、最高のテント泊になった。
深夜の星空に感激し目が冴えてしまったので、明日の行動を考える。行き来た合戦尾根を下る予定だったが、昼間見た北燕岳方面の景色がすばらしかったので行ってみたくなった。
コースタイムは5時間半、東沢乗越からの急坂が気になるが、行けそうだ。
【3日目】
天気は快晴! 予報に反して今日が一番いい天気だ。
念のため山小屋の方に東沢乗越から中房温泉まで行けるか確認したところ、問題ないけど7時間掛かるとのこと。厳しそうな道だな。
昨日と同じく込み合う燕を通過すると、一気に静かな登山に。
北燕岳さらにその先も、白と緑のコントラストが続く。さらに先には剱岳が見え、やはり山は晴天が一番だね。
燕岳から最高のパノラマを見ながら1時間ほど歩くと、東沢乗越への分岐。ここで素晴らしかった白い砂礫の道と別れ、下山に突入。東沢乗越からはザレた急坂を下るが、2回程滑ってこけた。沢まで下るとしばらく河原を歩くが、ペンキマークを確認しながら何ヶ所か渡渉。途中河原を離れ、どうだん坂という山の中腹を行くが、地図ではわからなかったきついアップダウンにこんなの聞いてないよ〜。その後も何気に気の抜けない道が続き、コースタイムの5時間半でようやく中房温泉に戻ってきた。食堂で月見うどんを頼み、中房温泉(湯原の湯)で3日間の疲れを癒した。
今回は山の天気は変わりやすいということを良い意味で実感できた山行だった。
途中までハズレの天気かと思われたが、予報に反して3日目が一番いい天気となり、アルプスの大パノラマを堪能できた。天候の判断を間違え、目的の西岳には行けなかったのは残念だが、それは次のお楽しみにということで・・・。
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