不帰ノ嶮から無事帰還♪【唐松岳〜天狗山荘〜鑓温泉】


- GPS
- 56:00
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,473m
- 下り
- 2,066m
コースタイム
【16日】唐松岳頂上山荘6:05-6:20唐松岳山頂6:30-7:19不帰2峰北峰-8:26不帰1峰-10:50天狗の頭-11:19天狗山荘(テント泊)
【17日】天狗山荘6:07-8:00白馬鑓温泉小屋-9:33小日向のコル-11:05猿倉荘
天候 | 【15日】晴れのち曇りのち雨 【16日】晴れのち曇り 【17日】ガスと強風、下山後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
八方の無料駐車場を利用 八方ゴンドラまで徒歩10分弱 【帰り】 猿倉に下山後タクシーで駐車場まで その場で仲間を募って5人で相乗り ※駐車場脇に「白馬駅まで3700円+お迎え180円」の看板あり |
コース状況/ 危険箇所等 |
【八方池山荘〜八方池】 観光用に整備された木道あり。歩きやすい。 並行して登山道もあるが、荒れているのと岩が滑りやすく歩きにくい。 【八方池〜唐松岳頂上山荘】 特に危険な個所はない。 八方池を過ぎると樹林帯に入る。 丸山ケルンの少し下で樹林帯が切れ、開けた登山道になる。 山荘の手前で狭いトラバース路になるが、慎重に歩けば問題ない。 【唐松岳頂上山荘〜唐松岳山頂】 歩きやすい登山道。 20分ほどで山頂。 ※でも、山荘のサンダルで歩くのはやめましょうねww 【唐松岳山頂〜不帰キレット】 鎖と梯子の連続。 途中、下が吹き抜けの水平梯子を渡る個所あり。 岩の下を背をかがめて通る個所もあり、背の高いザックは閊えるので注意。 3点確保で慎重に進み、行き違いは声を掛け合って譲り合いの心で。 ※私が歩いた日は晴れていましたが、鎖や岩は濡れるとグローブでは滑りやすいと聞きました。素手がおすすめなのだそうです。 【不帰キレット〜天狗山荘】 唐松岳からのルートでは天狗尾根を登る。 長い急な坂でジグザグに切り替えしながら登る、岩やザレた個所もある。 マイペースに休憩をとりながら登った。 【天狗山荘〜白馬鑓温泉小屋】 歩き始めの稜線は気持ちの良い平坦な道。 分岐点から下降する道は、急な下り。 ザレて浮石もあり転倒注意。 大出原手前まではお花畑が広がり、(晴れていたら)気持ちいい。 大出原から鑓温泉までの下りは、鎖や梯子もあり注意が必要。 急な下りが続いて足が疲れているので、慎重に進みたい。 【白馬鑓温泉小屋〜小日向のコル】 山の中腹を巻く細い道が何度もある。 崖に向かって多少傾いている個所も多いので慎重に歩く。 【小日向のコル〜猿倉荘】 特に危険な個所はない。 コルから少し下ったところに細い沢があり、水を汲めた。 |
写真
感想
今回も天気予報とにらめっこしながらのルート選び。
最初は、いつか行きたい穂高のためにキレット練習がしたくて、赤岳キレットを考えてた。
ところが、木曜になって友達が初心者連れて唐松岳まで行くというので、一人で3日間歩くよりは途中までの道連れをと、天気がよければ不帰ノ嶮に挑み、怪しければ五竜へ降りようと決めて出発。
金曜の夜中に第5駐車場で友達と合流。
仮眠して6時に起床。
ゴンドラは7時半からの運転なので、支度をして向かう。
連れの2人は往復チケット、私は片道チケットを購入してゴンドラ乗車。
お盆のときよりは空いている。
この日の登りでは、ちょっと失敗。
初心者に合わせて先頭でゆっくりペースをとって歩くなんてことを初めてやったら、体を冷やしてしまったみたい。
丸山ケルンあたりから、ペースが落ちて力が出ない。
友達からはちゃんと食べないからだよと指摘をうける。
あ、言われてみれば・・・水分補給はしていたけど、3時間半しか歩かないからとカロリー摂取をほとんどしていなかった。
それで、ブドウ糖飴と行動食を摂ったら元気が出た(苦笑)
唐松岳頂上山荘のテント場は混んでいて、12時ちょっと過ぎに着いたのに10分近く下らないと場所が取れなかった。
トイレは遠いけど、平らな場所を選んで2張設営。
さっそく宴会♪テント女子会もなかなかオツなもの♪
夕方から雨が強く降ったけど、夜中には上がって素晴らしい星空。
2日目、小屋まで登って迎えた夜明けのマジックタイムは、日の昇る長野側とだんだんと明けていく富山側の両方を眺められて素晴らしい。
山頂から見たらもっと良かっただろうけど、ものすごーい混雑で諦める。
朝日見学から小屋のお客さんが戻ってくる頃、3人で山頂へ。
雨に洗われた山々の素晴らしい景色に、初心者Rちゃん大感激してくれて、こちらもうれしい気分。
たくさん記念撮影して大はしゃぎ。
やっぱり友達と一緒は楽しいね。
穏やかな山頂で2人に見送られて、いざ不帰ノ嶮へ!!
険しい岩場を慎重に3歩先を見て(崖の下は見ずに)進む。
頭の中では「三点確保〜〜!!大丈夫!落ち着いていけば怖くない」と唱えながら。。。
2峰北峰で先行パーティーに追い付き、そこからは似たようなペースで一緒に進む。
とにかく必死で鎖や岩にしがみつき、途中水平梯子では足がガクガクするのを気のせいだと振り切って、なんとか1峰まで到着。
1峰では韓国から名古屋に仕事で来ているという韓流山男子とお話し。その後、天狗の頭まで同行する。
この方々のおかげで、初キレットを歩ききることができた♪♪
ほんとにありがたかった。感謝!!
天狗山荘にはお昼前に到着。
白馬鑓温泉は魅力的だったけど、きっと5月の時みたいな感動は無いだろうし、混んでるだろうからと天狗山荘で幕営することに決定。
これは正解だったようで、次の日聞いたところによると、テント張りきれずに小屋へ泊った方もいたとか。
最近TVでも雑誌でも、ずいぶん宣伝しているからお客さん多い様子。
山小屋が繁盛するのは(山小屋が廃業しなくて済むので)うれしいけど、混雑しすぎるのもちょっと。。。
天狗山荘のテント場では、ガスが流れて行く様を肴にキレット成功を祝って祝杯を挙げ、ほろ酔い気分でお散歩やらお昼寝やらしてゆっくり過ごし、日が暮れると同時に就寝。
夜中に強い風で起こされて空を見上げると、半分星空で半分ガス。
3日目の朝は、はっきりした朝日は拝めずだったけど、ガスの切れ間に朝焼けの雲が浮かぶ景色や、黄金に輝くガスとテント、なんて風景もみられて、これまた楽し。
この日の稜線はものすごい風で、重たい荷物ごと体が風に持って行かれそうになるのを初体験。
鑓温泉に向けて下り出すと、2日間で疲労がたまった腿の筋肉が痛む。
足を滑らせないように注意してゆっくり、ストックも使って降りていく。
鑓温泉が近づくと、鎖場があり「ストックはしまうこと」の看板。
またまた、鎖にしがみつきながら急な岩を下る。
それにしても、5月の雪中テント泊で来た時とは全く違う山の様子には驚き。
あのときは、思ったよりも雪が深く積もっていたことを実感。
私は、やっぱり雪山を滑る方が好きだなと確認。
雪が降るのが待ち遠しい。
早く、真っ白な雪の世界に飛び込みたい!!
白馬鑓温泉小屋から猿倉までは、登山者がたくさんいて賑やか。
小日向のコルに着くまでの、山の中腹をトラバースする道がけっこう細く、谷側に傾いた砂道なので、疲れた脚が滑らないかとハラハラ。
5月に熊が出たあたりではドキドキ。
小日向のコルを過ぎると、だんだんと木々が高くなって、おおきなブナの木が増えた。
5月のときは、ずいぶんと雪に埋もれて細い木に見えたのに、実は立派なブナたちだった。
予定よりも1時間早く猿倉に着いたので、タクシーの同乗者を求めて3人ずれの方々に声をかけると、快く承諾してくださる。
いとこ同士で白馬岳まで行ってきたという方々と、もう一、人山にも参考書を持ち込んで一生懸命試験勉強している学生さんと、5人でタクシーに乗ることにして、待ち時間。
猿倉荘でかき氷の抹茶をいただきながら、和やかにおしゃべりタイム。
みなさん、人生でいろんな経験をしながら、それでも山に行こうと登って行くんだな。
私も70過ぎるまで登れるだろか?
そんなこんなで、初キレット挑戦は、充実感たっぷりの山行。
いつもの小日向の湯に入って、楽っPさんに寄って、美郷でざるそば食べて帰路に着く。
さて、次の山はどこにしようか♪
mirorin さん 初めまして
天狗山荘のテン場で、ご近所でした
「カラフルなフライがあるな」と見ていました。
それにしても16日夜は凄い風でしたね、私はmirorinさんとは逆コースで不帰ノ嶮に向かったのですが、強風とガスで景色は見えず、気がついたら唐松山頂でした。
mirorinさんの画像を見て「あんな景色かー」と・・・
天気の良い時に再訪したいです。
hakusan319さん はじめまして。
16日のテント場、ご近所だったのですね。
目立つフライ、コンセプトは「10月連休の涸沢で迷子にならない」です
17日のあの風の中、不帰ノ嶮を超えていかれたのですか
すごい!!
ご無事でなによりでした。
やはり高い山は、お天気が良いときに行きたいです。
晴れの再訪がかなうといいですね
mirorin さん初めまして。
唐松岳への登りですぐ後ろを歩いていました。
三人パーティで一人だけ大きなザックを背負っていたので、あれ?と思いながら見てました。お一人だけ不帰キレットへ行かれたのですね。
女性の小さな体では、あの大きな岩場は大変だったと思います。お疲れ様でした。
一番後ろを歩いていた方に、槍ヶ岳はあれですよと教えてあげました。三日間のうちに山ガールと交わした数少ない言葉だったので良く覚えています。
またどこかでお会いできることを楽しみにしています。
kohi-さんはじめまして。
唐松岳でご一緒だったのですね!!
ヤマレコは、あとからこんなふうにつながるので面白いです
一番後ろの彼女は、初テント泊で唐松ピストンでした。
前日夜が雨だったので心配したのですが、夜明け前の星空や快晴の唐松山頂からの風景をとっても喜んでくれました。
山では人との出会いも楽しみの一つですので、きっと彼女もkohi-さんとの会話を楽しんでくれたと思います。
またどこかで!!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する