大満喫!涸沢&徳沢テン泊 【長塀山、蝶ヶ岳、涸沢】


- GPS
- 27:06
- 距離
- 60.0km
- 登り
- 3,132m
- 下り
- 3,108m
コースタイム
- 山行
- 8:39
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 9:05
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 9:31
- 山行
- 9:17
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 10:12
- 山行
- 2:04
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 3:02
5:35上高地バスターミナル到着
5:50バスターミナル出発
6:00河童橋
7:00明神
7:10嘉門次小屋・明神池
7:30徳本峠分岐
8:15徳沢キャンプ場到着・テント設営・ブランチ&昼寝
10:30徳沢キャンプ場出発
10:45新村橋
11:20小説「氷壁」モデルの慰霊ケルン
11:40パノラマコース分岐
13:00パノラマコース引き返し
15:00徳沢キャンプ帰着(泊)
◆10/4
7:00徳沢キャンプ場出発
10:30長塀山(ながかべ)
11:35蝶ヶ岳2677m
11:50蝶ヶ岳ヒュッテ(昼食)12:30
13:00横尾分岐
15:10槍見台
15:49横尾山荘
16:15新村橋
16:30徳沢キャンプ場帰着(泊)
◆10/5
6:00徳沢キャンプ場出発
7:00横尾大橋
7:55本谷橋
9:30ヒュッテ・小屋分岐
9:40涸沢ヒュッテ(生ビール・昼食・散策)13:10
14:30本谷橋
15:15横尾
16:15徳沢キャンプ場帰着(泊)
◆10/6
8:20徳沢キャンプ場(撤収)出発
9:40小梨平
11:20上高地アルペンホテル(温泉&昼食)
14:00上高地バスターミナル
天候 | 10/3 晴れ 10/4 雨のち晴れ 10/5 快晴 10/6 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
帰りは上高地バスターミナルから沢渡バス駐車場まで低公害シャトルバスで移動 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
30数年ぶりの徳沢。あの草地のキャンプ場でのんびりゆっくりテン泊&ハイキング。3泊は寒いかな?と少し不安を抱えて上高地へ。
◆10月3日
予定時刻より少し早く5時半過ぎ上高地バスターミナルに到着。
月が輝いていた。登山届を提出し、梓川沿いの遊歩道を進む。穂高の山並みが見える。明神池や嘉門次小屋などを巡りながら、約2時間で徳沢キャンプ場に到着。早速、大きな木の下にこれから3日間のわが家を設営。草の上のテントが心地よい。ブランチのラーメンを食べ、テントで昼寝をしてもまだ午前10時過ぎ。井上靖の小説「氷壁」のモデルの慰霊ケルンまで歩いてみることにした。新村橋を渡り、奥又白谷を進む。山道の脇にいくつかのケルンがあった。時間もあるのでしばらく登る。中畠新道分岐で休む。目の前には見上げるような急斜面。そこへ右方向から下山者。パノラマコースを涸沢から下ってきたと言う。岩がゴロゴロで歩きにくく時間もかかったとのこと。しかし時間もあったので1時間ばかり登ってみた。本当に歩きにくい。1時過ぎコース途中で下山。ゆっくり慎重に歩いて、徳沢へ戻った。テントの隣に新しい住人が増えていた。晩ご飯は親子丼。
◆10月4日
早朝からテントを打つ雨音。
今日は歩きに行けないかも?とシュラフの中で考える。しかし幸いにも5時過ぎには雨もやんだ。本日のハイキングは予定通り、長塀山から蝶ヶ岳へ。ゆっくり朝食を楽しみ、午前7時、氷壁の宿・徳澤園横の登山口から少し遅めのスタート。シラビソの樹林帯を延々と登る。大木の樹林のカーテンが邪魔して、すぐ目の前にそびえているはずの穂高の峰々が全く見えない。この状態が長塀山山頂まで続き、欲求不満がつのる。途中出会った登山者は夫婦づれがひと組のみ。まあ人気のない山だろう。登山道でカメラを2回も落とし、大いにへこむ。登りはじめて約3時間半、やっと長塀山2564m山頂に到着。残念ながらここも木々に囲まれ、展望なし。山頂からの平坦な尾根道も樹林で穂高が見えない。
しかし木々の間から青空が見えはじめ、遠くに蝶ヶ岳ヒュッテの赤い屋根が見えた時、急に視界が開け、目の前にドカーンと穂高の峰々が現れた。思わず「ワーッ!」と声が出てしまった。涸沢カールも吊尾根も。しばし見とれる。蝶ヶ岳のキャンプ場はテン泊者もなく閑散としていた。
ヒュッテ前のベンチで穂高を眺めながらゆっくりと贅沢なラーメンをすすった。赤や黄色に染まった山頂、なだらかな常念岳への縦走路も魅力だ。横尾への下りは再び樹林の中。結構急な下り。登りはちょっとしんどいかな?分岐から約2時間、午後4時前に横尾山荘に到着。薄暗くなりかけた道を徳沢まで戻る。隣のテントの女性とも親しくなり、生ナスを分けてもらった。晩ご飯はペンネアラビアータ。
◆10月5日
雲ひとつない快晴の朝。
前日、涸沢に行った隣の住人から上は午後から寒かったと聞き、早めに準備し、6時に徳沢を出発した。通り慣れた横尾までの道をゆっくり歩き、横尾大橋を渡っていよいよ穂高登山のメッカ、涸フェスで有名な涸沢へ踏み込む。途中、屏風岩の横に虹がかかっていた。本谷橋付近は登りの団体さんで賑わっていたし、上から下ってくる年配のグループも結構多い。急ぐ山旅じゃないので気軽に道を譲る。大きな荷物を担いでの登りはしんどそうな山道もハイキングの軽いザックのお陰でスイスイ。雲ひとつない青空を背景に、穂高の峰々が迫ってくる。心もウキウキ。その分足も速くなる。横尾大橋から2時間40分、涸沢ヒュッテに到着。雲のまったくない青空。
写真でよく見かける展望デッキの向こうに涸沢カールが広がり、その真上には荒々しい穂高の峰々が取り巻いていた。まだ9時40分、時間も早いのでデッキも比較的空いていて、運良く眺めのいいベンチに席をとれた。
隣に座った神戸のオバチャンからあれが前穂、奥穂、北穂、吊尾根などと説明してもらった。ご主人は北穂に登りに行ってお留守番とか。気持ちよい陽射しを浴びて、おでんを肴に生ビールをゴクゴク。極楽極楽。結局、缶ビールやおでんを追加したり、昼飯を食べたりで、このデッキに3時間近く陣取ってしまった。賑わう涸沢をウロウロ。テント場も見に行ったが、岩がゴロゴロで眠りにくそう。自分にはやっぱり徳沢の草地がいい。
向かいの涸沢小屋へも行ってみた。飛び込み客は布団1枚に3人寝る旨の貼り紙にビックリ。連休は多そうだ。普段は食べないソフトクリームも名物とかで食べてみた。さすがに涸沢で食べるアイスは美味しかった。
北穂への登山口へも行ってみたが、いきなりの急な登り。上にはクサリ場やハシゴがあるとか。自分にとっては、剱岳同様、この穂高も見るだけで十分なお山でした。涸沢滞在、約3時間半。名残惜しいが下山。
下山途中、ヤマレコユーザーのyutakさんに偶然遭遇。山道でしばし歓談。薄暗くなりかけた横尾から徳沢へ急いだ。この日の晩ご飯はナス入りハンバーグカレー。
◆10月6日(最終日)
ゆっくり起きて朝食をとり、これまたゆっくりとテントを撤収。
シートに横になって、連休前で続々と登ってくる登山者を眺めていた。
穂高に登るのかヘルメットをぶら下げた登山者も多い。皆さんお気をつけて!この日は生憎の曇り空。ダウンを着てても肌寒い。上高地の温泉は12時開店。あまり早く出立しても時間をもてあます。されど寒いので8時20分名残惜しい徳沢をあとにした。10時、上高地に到着。お土産を買ったりしながら、河童橋を渡って温泉のある上高地アルペンへ。庭先で時間をつぶし、4日ぶりの入浴。ゆっくり浸かってホテルのレストランでビールでひとり乾杯。帰りのバスまで時間もあったので、観光客に混じって梓川沿いの遊歩道をウェストン碑まで往復した。徳沢3連泊に涸沢、蝶ヶ岳などなど大満足の山旅を無事終えることができた。天候に恵まれたのも幸いしたが、徳沢に泊まったのも正解で寒さも感じなかった。車中泊も含めて4泊5日の長旅を認めてくれた家族にただただ感謝感謝。またどこかへテントを担いでのんびりテン泊&ハイキングへ行ってみたくなった。
今回の山旅での防寒対策への反省
(◎役だ立ったもの、×必要なかったもの)
◎ダウンジャケット
◎フリースセーター
×冬用長ズボン
×毛糸帽子
×毛糸手袋
◎就寝用毛糸ソックス
×シュラフカバー
×ヒートテック長袖
×ヒートテックタイツ
katatumuriさん、こんばんは。
徳澤でのテント泊は最高ですね。私もこういうテント泊がしたいです。
徳澤をベースに蝶ケ岳・涸沢を歩くと荷物が少ないので楽ですよね。
今年の涸沢の紅葉は素晴らしかったみたいで良い日に行かれましたね。
来年は久しぶりに涸沢の紅葉を見に行きたいです。
コメントありがとうございます。
お陰様で本当にいい日
徳沢でのキャンプも快適でした
毎年涸沢に登っておられる方が今年は台風や大風で葉が落ちていないので、
特に紅葉がきれいだとおっしゃいました。
私には穂高も眺めるだけで十分です
長旅、お疲れ様でした。
目の覚めるような絶景の連続、
スゴイ!の一言です。
私もいつの日か・・・
たくさんの方からからのレコで、涸沢の紅葉は素晴らしかったとか!! 素晴らしい山行でしたね!!
徳澤のテンバにはいつか泊まってみたいんです、今年はむりですが。テント泊縦走は??なんで。涸沢のテントも、快適ではないんで、若いころはいたしましたが
もうこの年では止めときます。
氷壁ですか!! 若いころの憧れで登りましたよ!!3名で、涸沢をベースにして34のコルからC沢を降りて
取りついて、氷壁の舞台になった、北壁からAフェースではなく、右岩稜からAフェースでした。
お疲れ様でした、立山といい、徳澤といい、ベースを
基本としての山行はいいですね、我々中高年には(カタツムリさんがそう思っていなければ失礼!!ですが)
追記 : 10月末の件に関しましては、別途メールをいたします。
katatumuriさん、お久しぶりです。
雨山を紹介していただいたtomytomyです。
久しぶりにkatatumuriさんのレコを開けてびっくり!
テン泊デビューされたのですね!!
僕の方が少しだけ早かったものの、テントメシは完全に負けてますね。
涸沢の紅葉の写真。。。
感動してしまいました。。。
行きたーい!!!!
因みに一泊目の親子丼レシピ、教えてください。
katatumuriさん、こんばんは。
良いタイミングで行かれましたね。
すばらしい景色にため息が出ます。
来年こそ紅葉の時期に日本アルプスに行ってみたいです。
M-kichiさんのレコを拝見しましたが、木曽駒の紅葉もすばらしかったですよ。
北アルプスでyutakさんと出会うなんてすごい偶然ですね。
コメントありがとうございます。
家族にお願い懇願して、秋の上高地へ行ってきましたよ。
やっぱりスケールが違いました
徳沢3泊はいいですよ。
ぜひいつかどうぞ
でも食材、燃料など3日が限界かな?
コメントありがとうございます。
やっぱり涸沢はスゴイでした。
紅葉なら嵐山でも見られますが、全く別物
行った甲斐がありました。
でもやっぱりあの厳しそうな穂高には登れませ〜ん
ベースキャンプにはまってしまいました。
寝心地のいい徳沢、もう病みつきになりそう
コメントありがとうございます。
お天気も恵まれましたが、やっぱり涸沢は別世界でした。
しかも連休前でゆったりできました
ぜひいつかどうぞ。
親子丼レシピ
・タレは2倍濃縮めんつゆ50cc+水50cc+砂糖大さじ1/2
・鶏もも肉の代わりに「鶏ハンバーグ」
・玉ねぎ1/4個 7mmの薄切り
・卵1個
鍋にタレ、玉ねぎ、肉を入れて煮る。煮えたら溶き卵を回し入れるだけ。
お試しあれ
コメントありがとうございます。
はるばる行ってきました。
やっぱり涸沢はすごかったです
umonさんもぜひどうぞ。
でも連休前はスゴイ人出でしたよ。
徳沢キャンプ場の前を人波が絶えませんでした。
今回木曽駒と迷ったのですが、徳沢でよかったです。
katatumuriさん おはようございます。
いいお天気に恵まれて、なによりでした。
こういうゆるーいキャンプもいいですね
涸沢の紅葉
何時間も眺めておられたのがわかります。
来年のシーズンには訪れてみたいです
コメントありがとうございます。
ホントにゆる〜いテン泊でした。
一日好きなだけ歩きまわってテントに帰って、ひとり酒を飲む。
最高の贅沢をさせてもらいました
涸沢は想像以上。こんなオッサンでも心から感動しました
stayさんなら見てるだけではガマンできずに、絶対に北穂や奥穂へ
登りに行かれるでしょうね
ところでstayさんたちの山行はいかがでしたか?
記録楽しみにしています
katatumuriさん、テン泊お疲れ様でした!
というかのんびり紅葉三昧の秋を満喫されましたね!
おっしゃる通り涸沢のテン場は石だらけで到着が
遅いと寝床を探すのに一苦労でした
それに比べ下山時に見た徳澤のテン場はリゾート地の
ような青々としたフカフカの草で羨まし〜い!
katatumuriさん、こんばんは。
羨ましいです、秋の涸沢・・。
昨年に発売の秋山の雑誌をみて、来年こそはいきたいな〜と思っていましたが、結局今年も行けずです(^_^;)
お写真拝見してて、来年こそ!と決意新たにです・・・(^^ゞ
しかし、テントの数も凄いですね〜。
徳澤の芝は寝ごごち良さそうで、こちらもいずれ訪れたいです
コメントありがとうございます。
ホントにノ〜ンビリ4日間を過ごせました。
徳沢の緑のテン場を経験すると涸沢の岩のテントは
見ていてもしんどく感じてしまいます
蝶ヶ岳から常念岳の縦走道もよさそうでした よ
コメントありがとうございます。
お天気にも恵まれたお陰で涸沢は期待を裏切らず、長居してしまいました。
あの日は連休前日でまだまだあれでもテントは少ない方とのことでしたよ
ぜひぜひ来年は訪れてみてください。
テント担いでの縦走
快適なテン場に連泊して、あちこちハイキングする楽しさを実感しております
涸沢の紅葉も、蝶ヶ岳からの絶景も、お食事の数々も
レコを通して私も楽しませていただきました〜
なんだか、Katatumuriさんの幸福感や充足感が伝わってきました!
素敵ですね
コメントありがとうございます。
ありがたいことに天気に恵まれ、200%楽しんできましたよ。
上高地で焼岳を眺めました。
neko-obabaさんもえらいとこ登ってるなあと感心しました
さてさて次はどこへ行こうかな
katatumuriさん こんにちは
私も同じく徳沢BCであちこち歩き回りました。同じ趣旨の方がいらっしゃって、なんだかうれしいです
徳沢のテン場いいですよね、下が草地でマットいらずでしたね。
長塀山から蝶ヶ岳へいかれたのは素晴らしいですね。私も1日目はそうした方がよかったかもと、次回の宿題にしようと思ってます
それと最終日にはニアミスしていたようです。今さらですがお話できてたら最高だったのになぁ、残念です
コメントありがとうございます。
どこかですれ違っていたかもしれないのですね
重いザックを担いでの縦走も魅力なのですが、やはり体力的に無理もあります。
とにかく今回は30数年ぶりの徳沢にテン泊し、「つまみ食い」みたいに
気ままにいろいろ歩いてみたかったのです。
でも厳しいお山は大のニガテです
連休前で空いていて、ホントにのんびり「徳沢生活」を満喫できました。
来年も行きたいですね
いまさらのコメント すみません
あこがれの涸沢の紅葉、感動しました〜
3時間テラスにいたカタツムリさんのお気持ち
わかります!
もうもう、うっとり
ここにずっといたいって思うんだろうな〜
今回の山行きはすごく大人でリッチな山行きですね
私もこんな山行き行ってみたいです。
すてきなレポありがとうございました
ご無沙汰です。
コメントありがとうございました。
テント寒いかな?4日間は長いかな?と心配でしたが、すべて杞憂でした
4日間でも足りないぐらい。
徳沢にテント張ったまま、あちこち足の向くまま、気の向くままに歩き回る
スタイル(もちろん計画し、届けも出してますが・・・)にはまってしまい
ました
涸沢も蝶ヶ岳もホントよかったですね。皆さんのレポを見ていると、今年は
紅葉の当たり年だったようです。ラッキーでした。
ぜひ来年行ってみてください。
すぐ上にはiku-chanさん好みのハードな奥穂や北穂が控えてますよ
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